遊戯王ARC-Ⅴ 夜天の来訪者   作:ドロイデン

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Episode62 夜天vs聖王

 ユートへのお仕置きから二日が経って、漸く二回戦の組合せが発表された。実際、一回戦から原作と解離してる現在、誰が出てくるかわからない状況だったが、総じて面倒な組合せはあまりなかった。

 そして私は、今現在第一控え室にてデッキの最終調整の真っ只中だった。

「はやて、お前は誰とだ?」

 と、未だに怪我(?)で包帯を頭に巻いてるユートが隣から聞いてくる。

「そういうユートは誰となんや?」

「俺は梁山泊塾のやつだ。前情報だと融合使いらしいが、まぁ切り札を出すほどでは無いだろう」

「そうか~隼とリインは?」

「二人の相手はLDSのデュエリストらしい。もっとも雑魚だろうから勝つのは目に見えてるだろうがな」

「……そんなら、一番の鬼門は私かな~」

 私のデュエルディスクに映し出されていたのは、金髪のオッドアイの少女……聖王オリヴィエの子孫の少女だった。

「しかも二回戦の初戦。オリヴィエ……いや、アインハルトの話やとヴィヴィオって名前やったか……」

 一回戦といい二回戦といい、私の対戦相手はベルカ関連にしたいんかと思う組合せやった。

「しかしどう対処するつもりだ?初戦の通りなら『デス・ウサギ』を使ったワンショットキルデッキ、普通に考えたら対処しづらいぞ」

「……いや、恐らくあのデッキは使ってこないやろ」

 私は確信を持ってそう言える。

「あのデッキはギャンブル性が強すぎるデッキや。しかも必要なカードを揃えるために、ドロー系カードや攻撃封じ系カードは大量に入れてはいても、恐ら『サイクロン』といった除去カードや、『死者蘇生』といった蘇生計カードはデッキに入れてない確率が高い。それに……」

「それに?」

「…………いや、何でもあらへん」

 私は最後の言葉を飲み込み、

「とりあえず、勝てるように頑張る他ないわ」

「そうか…………」

 私はとりあえず組終えたデッキをディスクに込めてフィールドへ向かうのだった。

 

 

『さぁ二回戦の第一試合!!今回のマッチメイクは意外や意外!!今大会注目のダークホース対決だ!!』

 相も変わらないニコさんの解説のもと、会場内に歓声が鳴り響く。

『方や、あのライトニング岩丸を倒すエクシーズ使い!!その展開は正しく速攻!!『夜天の王』八神はやて!!』

 その言葉と共に、騎士服を展開し珍しく翼を私は展開して空を駆けて登場すると、観客の声は驚きと歓声が限りなく響き渡る。

『方や、一回戦をペンデュラム召喚からのワンショットキルという圧倒的なコンボで勝ち進んだ、その姿から誰が呼んだか、『聖王』オリヴィエ!!』

 逆にオリヴィエ……ヴィヴィオは堂々と目の前に歩いてやってくる。

《はやてさん!!》

《念話!!まぁええわ、なんやオリヴィエ……いや、高町ヴィヴィオ?》

《この試合、何がなんでも勝たせてもらいます!!全力全開で!!》

 念話での彼女の宣言に、私は口許を少し緩め、デュエルディスクを構え直す。

『お互いに会話が無い……いや、会話は不要といった様子!!それではアクションフィールド発動『自然都市カルナージ』!!』

 展開されたフィールドは、アクションフィールドには珍しい大平原と木々が生えるステージだった。

『さぁ……では』

「「デュエル!!」」

『だから口上を!!』

 

はやて LIFE4000

ヴィヴィオ LIFE4000

 

「先行は私です!!私はモンスターをセット!!カードを二枚伏せてターンエンド!!」

 

ヴィヴィオ LIFE4000 手札二枚

フィールド

セットモンスター

伏せカード二枚

 

「私のターン、ドロー!!悪いけど、その怪しいモンスターには退場してもらうで!!私は速攻魔法『手札断札』を発動!!互いに手札を二枚捨てて、二枚ドロー!!」

 

はやて 捨て札

『星因士 ベガ』

『星因士 ウヌク』

 

ヴィヴィオ 捨て札

『チューニング・サポーター』

『ボルト・ヘッジホッグ』

 

「(やっぱりあのデッキは『デス・ウサギ』のバーンデッキじゃない!!なら)私は手札から魔法カード『増援』を発動!!デッキから『星因士 アルタイル』を手札に加え、召喚!!」

 

『星因士 アルタイル』 ☆4 A 1700

 

「『アルタイル』の召喚時効果!!墓地から『星因士 ベガ』を守備表示で特殊召喚!!さらに『ベガ』の召喚時効果!!『星因士 デネブ』を攻撃表示で特殊召喚!!手札から『星因士 アルタイル』を手札に加える!!」

 

『星因士 ベガ』 ☆4 D 1600

『星因士 デネブ』☆4 A 1500

 

「私は3体のモンスターでオーバーレイ!!エクシーズ召喚!!現れや『星輝士 トライヴェール』!!」

 

『星輝士 トライヴェール』 ★4 A 2100

 

「『トライヴェール』の効果発動!!このカードがエクシーズ召喚に成功したとき、このカード以外のフィールドのカードを全て手札に戻す!!」

 

「う……やっぱりそうきますか」

 

ヴィヴィオ 手札 2 → 5

 

「…………バトルや!!『トライヴェール』でダイレクトアタック!!」

 

「手札から『バトル・フェーダー』の効果!!相手モンスターのダイレクトアタック時、このカードをフィールドに特殊召喚してバトルフェイズを強制終了する!!」

 

『バトルフェーダー』 ☆1 A 0

 

「ぐ……私は『トライヴェール』の効果発動!!ORUを一つ使い、相手の手札を一枚、ランダムに墓地へ送る!!」

 

使用ORU

『星因士 ベガ』

 

ヴィヴィオ 捨て札

『鉄屑のかかし』

 

「……私はカードを一枚伏せて、ターンエンド!!」

 

はやて LIFE4000 手札3枚

フィールド

『星輝士 トライヴェール』 A 2100

伏せカード一枚

 

~~~~~~~~~~~~

 

「……絶好調のようだな、主は」

「……そうとも言えないかもしれないぞ、リイン」

 ハシャぐリインに、俺はデュエルを見ていて淡々とそう呟いた。

「どう言うことだ?ユート」

「『トライヴェール』の効果は手札をランダムに捨てることができる。だが、それをメインフェイズ1で発動すれば、少なくとも『バトル・フェーダー』を手札から墓地へ送れる可能性があった」

「!!そういえば……」

 リインも気付いたようにはやての方を見る。

「……これが後々に響くことがなければいいが……」

 

~~~~~~~~~~~~

 

「私のターン、ドロー!!」

 

「(相手は義理とはいえなのはちゃんの娘……もし私の予想が当たっているなら……恐らくあのデッキは)」

 

「私は手札から『ジャンク・シンクロン』を召喚!!」

 

『ジャンク・シンクロン』 ☆3 A 1500

 

「『ジャンク・シンクロン』の効果発動!!墓地から『チューニング・サポーター』を効果を無効にして特殊召喚!!さらに墓地からモンスターが特殊召喚されたとき、手札の『ドッペル・ウォリアー』を特殊召喚!!」

 

『チューニング・サポーター』 ☆1 A 700

『ドッペル・ウォリアー』 ☆2 D 800

 

「さらに自分フィールドにチューナーが存在するとき、墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』を特殊召喚!!」

 

『ボルト・ヘッジホッグ』 ☆2 D 800

 

「私はレベル1『バトル・フェーダー』と『チューニング・サポーター』に、レベル3チューナー『ジャンク・シンクロン』をチューニング!!集いし絆が拳に宿る、一閃必倒!!シンクロ召喚!!現れろ『ジャンク・ウォリアー』!!」

 

『ジャンク・ウォリアー』 ☆5 A 2300

 

『出たぁ!!オリヴィエ選手、今度はシンクロモンスター主体のデッキのようだ!!』

 

「(『ジャンク・ドッペル』……いや、恐らくそれの大本になった『ジャンク・ウォリアー』デッキやな……対処が面倒なデッキをなのはちゃんも仕込んだもんやな……ホンマ)」

 

「『ジャンク・ウォリアー』のシンクロ召喚時効果発動!!自分フィールドに存在するレベル2以下のモンスターの攻撃力を加える!!パワーオブヴェローズ!!」

 

『ジャンク・ウォリアー』 A 2300 → 3900

 

「さらにシンクロ素材になった『チューニング・サポーター』の効果で一枚ドロー!!」

 

ヴィヴィオ 手札 3 → 4

 

「バトル!!『ジャンク・ウォリアー』で『トライヴェール』を攻撃!!この瞬間、手札の『ラッシュ・ウォリアー』を墓地へ送って、攻撃力を2倍にする!!」

 

『ジャンク・ウォリアー』 A 3900 → 7800

 

『おっとぉ!!攻撃力が7000を超えた!!これを喰らってしまえばはやて選手のライフは一発でshow downになってしまうぞ!!』

 

「私は罠カード発動!!『ハーフ・アンブレイク』を発動!!『トライヴェール』の戦闘破壊を無効にし、ダメージを半分にする!!さらにアクション魔法『バイアタック』!!自分のモンスターの攻撃力をバトル終了まで二倍にする!!」

 

『トライヴェール』 A 2100 → 4200

 

「いっけぇ!!スクラップ・フィスト!!」

 

「ウァァァァァ!!」

 

はやて LIFE 4000 → 2200

 

「私はカードを一枚伏せて、ターンエンドです!!」

 

ヴィヴィオ LIFE4000 手札二枚

フィールド

『ジャンク・ウォリアー』 A 3900

『ドッペル・ウォリアー』 D 800

『ボルト・ヘッジホッグ』 D 800

伏せカード一枚

 

「ウググ……私のターン、ドロー!!私は『トライヴェール』の効果発動!!もう一枚手札をランダムで捨てさせてもらうで!!」

 

使用ORU

『星因士 デネブ』

 

ヴィヴィオ捨て札

『レベル・スティーラー』

 

「さらに私は手札から二枚目の『アルタイル』を召喚!!さらに『アルタイル』の効果で墓地から『ベガ』を特殊召喚!!そしてベガの効果で手札から『星因士 シャム』を特殊召喚!!」

 

『星因士 シャム』 ☆4 A 1400

 

「『シャム』の効果で、相手のLIFEに1000ポイントのダメージを与える!!」

 

「うわ!!まさかの効果バーンだ!!うわぁぁぁ!!」

 

ヴィヴィオ LIFE 4000 → 3000

 

「私は『アルタイル』、『ベガ』、『シャム』の3体でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!!現れや、2体目の『トライヴェール』!!」

 

『星輝士 トライヴェール』 ★4 D 2500

 

「げ、2体目入れてるんだ……」

 

「当然や!!『トライヴェール』の効果で、フィールドのカード全部バウンスさせてもらうで!!」

 

「そうはいかないよ!!アクション魔法『保護色』!!自分フィールドのモンスター1体は、このターン一切の効果を受け付けない!!私は『ジャンク・ウォリアー』を選択!!」

 

「けど、このバウンスのお陰で『ボルト・ヘッジホッグ』は除外された。さっきより攻撃力は上がることはあらへん!!私は再び『トライヴェール』の効果を使い、手札を捨てさせてもらうで!!」

 

使用ORU

『星因士 ベガ』

 

ヴィヴィオ捨て札

『ドッペル・ウォリアー』

 

「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド!!」

 

はやて LIFE2200 手札一枚

フィールド

『星輝士 トライヴェール』 D 2500

伏せカード一枚

 

「私のターン、ドロー!!……!!バト「メインフェイズ終了時に手札から『エフェクトヴェーラー』を発動!!」ふぁ!?なんでエクシーズ主体デッキにチューナー!!しかも『ヴェーラー』!?」

 

「何、あんなコンボデッキ使うって言うことは、少なくても防御札は仕込んでおいて当然や」

 

《それにアインハルトからなのはちゃんの娘って聞いたからや。なのはちゃんは高レベルの『ジャンクドッペル』デッキの使い手、そんな娘が、シンクロデッキを使わないわけがない。さらに言えば『ジャンク』シリーズを使わないわけがない》

 

《で、でも例え手札に加えてたとして、なんでこのタイミングで使うんですか!?もっとタイミングがあったでしょ!!》

 

《フフフ……このはやてさんを嘗めたらあかんで~。あの鬼畜ソリティア使いと、チマチマロックバーンしてくる友人が居るんや、そんなのに勝つにはどうしたらエエか、わかるん?》

 

《……相手の表情を読む……ですか?》

 

《そうや。私のデッキには一発逆転できる程の高火力モンスターも、バーンカードも入ってない。なら私にできるのは、相手の変化を素早く読み取って、最悪の展開を想定し、行動するだけや。ていうか、後方砲撃職やから、そういうのは得意やっただけやけど》

 

「ムググ……効果が無効になったから、攻撃力がもとに戻る……」

 

『ジャンク・ウォリアー』 A 3900 → 2300

 

「ムググググ……私はカードを二枚伏せて伏せてターンエンド!!」

 

ヴィヴィオ LIFE4000 手札二枚

フィールド

『ジャンク・ウォリアー』 A 2300

伏せカード二枚

 

「私のターン、ドロー!!…………私はカードを一枚伏せて、『トライヴェール』の効果!!」

 

使用ORU

『シャム』

 

ヴィヴィオ捨て札

『クイック・シンクロン』

 

「私はバトルフェイズに入り、攻撃せずメインフェイズ2へ移行!!『トライヴェール』を素材にランクアップ・エクシーズチェンジ!!『星輝士 セイクリッド・ダイヤ』!!

 

『星輝士 セイクリッド・ダイヤ』 ★5 A 2700

 

「さらに『セイクリッド・ダイヤ』を素材に更にランクアップ・エクシーズチェンジ!!『セイクリッド・トレミス M7』!!」

 

『セイクリッド・トレミス M7』 ★6 A 2700

 

「これでターンエンド!!」

 

はやて LIFE2200 手札0枚

フィールド

『セイクリッド・トレミス M7』 A 2700 ORU×3

伏せカード二枚

 

「私のターン、ドロー!!……私は『ラッシュ・ウォリアー』の効果!!このカードを除外して、私は墓地から『ジャンク・シンクロン』を手札に戻す!!」

 

「(む、この流れは……)」

 

「そして私は『ジャンク・シンクロン』を召喚!!さらに『ジャンク・シンクロン』の効果で、墓地から『チューニング・サポーター』を特殊召喚!!」

 

『チューニング・サポーター』 ☆1 A 700

 

「私はレベル1『チューニング・サポーター』にレベル3チューナー『ジャンク・シンクロン』をチューニング!!シンクロ召喚!!現れてください、『アームズ・エイド』!!」

 

『アームズ・エイド』 ☆4 A 1800

 

「『チューニング・サポーター』の効果で、一枚ドロー!!『アームズ・エイド』の効果発動!!このカードを『ジャンク・ウォリアー』に装備!!」

 

『ジャンク・ウォリアー(A・E装備)』 A 2300 → 3300

 

「バトルフェイズ「罠カード『緊急脱出装置』を発動して『ジャンク・ウォリアー』をデッキに戻す」鬼!!悪魔!!なのはママ!!」

 

「フフフ、勝てば官軍や!!」

 

《チビ狸!!豆狸!!腹黒!!揉み魔!!セクハラ大魔神!!》

 

《よしその喧嘩買ったわ!!今すぐ魔方陣展開せぇや!!》

 

「《あ……やっぱりやめときます……》……私はこれでターンエンド……」

 

ヴィヴィオ LIFE4000 手札三枚

フィールド

伏せカード二枚

 

(伏せカードは『ミラーフォース』と『激流葬』、これでどんなモンスターでも一網打尽だよ!!)

 

「私のターン、ドロー!!罠カード『トラップ・スタン』!!」

 

「ホントに悪魔だ!!」

 

「言ったやろ?勝てば官軍やって。私は『死者蘇生』を発動!!墓地から『星因士 アルタイル』を特殊召喚して、効果は使わない!!バトル!!モンスターでフルアタックや!!」

 

「そんなのないよ~!!」

 

ヴィヴィオ 3000 → 300 → -1400

 

 

『決まったぁ!!二回戦第一試合の勝者は八神はやて選手だぁ!!』

「……さて、と」

 私はとりあえずデュエルディスクを終うと、すぐにヴィヴィオの襟首を掴む。

「え、えっと……はやて……さん?」

「さっきはよう色々と言ってくれたからなぁ~少しなのはちゃん流のO☆HA☆NA☆SHIを死に逝こうかぁ?」

「ヒィ!!《ア、アインハルトさん!!助けてぇ!!》」

《ヴィヴィオさん……自業自得です》

《そんなぁぁぁ!!》

「はいはい、それじゃあ逝こうな~」

 私は引き摺るように控え室へと彼女を連れていく。数分後、一人の少女の声にならならい叫びが会場内を響き渡るのだった。




オリカ紹介

『保護色』 アクション魔法
自分フィールドのモンスター1体はこのターン相手の効果を一切受けない。
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