『さてさて、今大会のジュニアユースは波乱の状態です!!現在、二回戦の半分が終わり、勝ち進んでいるLDSは出場選手の半分弱、対して遊勝塾の所属する選手計7名中6名が既に三回戦へと駒を進めており、梁山泊も融合召喚を使った武闘派デュエリストが数々と進出しております!!』
あの黄色いスーツという変な格好をした司会者の解説のもと、会場の雰囲気はそれなりに高まっている。
『そして今回、このデュエルにおいて遊勝塾が全員進出という快挙になるか!!祝福の風、八神リインフォース・アインス選手ゥ!!』
「司会者……せめてそこは目立つから八神アインスといってくれれば良いものを……」
いや主から授かった大切な名だから文句は無いのだが、これでは主の方が目立って仕方ない……。
『対するは、占いデュエリスト、方中ミエルぅ!!』
「なんかぞんざいな扱いな気がするけど、まぁ仕方ないわね……」
対して現れたのは、片手に水晶玉を持ったアユぐらいの年の少女だった。
「開幕早々に貴女の事を占ってあげるわ、……貴女は自分のデッキの特性によって負ける!!そう言ってるわ!!」
「お生憎だが、私は占いというものが好かんのでな、早々に倒させてもらおうか!!」
『二人ともテンションは上々の様子!!それではアクションフィールド発動!!『フォーチュンテラー』!!』
フィールドとなったのは、まさしく占い館という言葉がしっくりと来るフィールドだった。
『戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が』
「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!!」
『見よ、これがデュエルの最終進化系!!アクション』
「「デュエル!!」」
リイン LIFE 4000
ミエル LIFE 4000
「先行は私だ、……私は手札から魔法カード『テラフォーミング』を発動、これによりデッキからフィールド魔法『始皇帝の陵墓』を手札に加え、発動!!」
「(『始皇帝の陵墓』……ライフを払って上級モンスターをリリース無しで召喚できるフィールド魔法。てことは次に『手札断札』を使って手札の『アテナ』ないし『スペルビア』を捨てようって算段ね)」
「私はモンスターをセット、カードを二枚伏せてターンエンド」
リイン 手札一枚 LIFE4000
フィールド
伏せモンスター
『始皇帝の陵墓』 フィールド魔法
伏せカード二枚
「私のターン、ドロー!!私はモンスターをセット、カードを二枚伏せてターンエンド」
ミエル 手札三枚 LIFE4000
フィールド
伏せモンスター
伏せカード二枚
『両選手ともに静かな立ち上がり、ここは互いに様子見か?』
「私のターン、ドロー!!……私はセットモンスターをリバース!!『ライトロード・ハンター ライコウ』!!」
『ライトロード・ハンター ライコウ』 ☆2 A 300
「『ライコウ』がリバースしたとき、フィールドのカードを一枚破壊し、自分のデッキからカードを三枚墓地へ送る。私はそのリバースモンスターを選択!!」
「破壊されたのは『占術姫 コインノーマ』、まさか互いにリバースモンスターを伏せてるとは思わなかったわ」
墓地へ送られたカード
『カゲトカゲ』
『光の援軍』
『ハーピィ・チャネラー』
「(よし、これで墓地のカードは揃った)私は手札から魔法カード『七星の宝刀』を発動!!手札のレベル7『神鳥シムルグ』を除外して二枚ドロー!!」
「『神鳥シムルグ』?なに、そのカード?」
「……私は伏せカード『強欲な瓶』を発動して、1枚ドロー!!……私はレベル3チューナー『デルタフライ』を召喚!!そしてレベル2『ライコウ』にレベル3チューナー『デルタフライ』をチューニング!!シンクロ召喚!!現れろ『A・O・Jカタストル』!!」
『A・O・Jカタストル』 ☆5 A 2200
「(伏せカードを考えると、ここは攻撃は止めておいた方が得策か……)私はこれでターンエンド」
リイン 手札二枚 LIFE4000
フィールド
『A・O・Jカタストル』 A 2200
『始皇帝の陵墓』
伏せカード一枚
「私のターン、ドロー!!私はモンスターをセット、そして伏せカードオープン!!『太陽の書』!!さらにチェーンして罠カード『強欲な瓶』を発動!!」
「ここで決めに来るか……」
「チェーン処理により、『強欲な瓶』の効果で一枚ドロー!!そして『太陽の書』の効果により、セットモンスターをリバース!!『占術姫 コインノーマ』!!」
『占術姫 コインノーマ』 ☆3 A 800
「『コインノーマ』のリバース効果!!デッキからレベル3以上の『占術姫』モンスターをフィールドに裏守備表示でセットする!!私は『占術姫 ペタルエルフ』をセット!!」
「ほう、そう来たか……」
「さらに私は魔法カード『儀式の下準備』を発動!!私はデッキから儀式魔法『聖占術の儀式』を手札に加え、さらにこの儀式魔法の対象になっている儀式モンスター『聖占術姫 タロットレイ』をデッキから手札に加える!!」
「儀式デッキか……だいぶ珍しいデッキを……」
「そして私は儀式魔法『聖占術の儀式』を発動!!手札のレベル3『ウィジャモリガン』、『ペタルエルフ』、フィールドの『コインノーマ』をリリース!!全てを見通す太古の巫女よ。古の秘術によりて今よみがえれ!!儀式召喚!!『聖占術姫 タロットレイ』!!」
『聖占術姫 タロットレイ』 ☆9 A 2700
「バトル……といいたいけど、『タロットレイ』は光属性、『カタストル』は闇属性以外のモンスターとバトルしたら、そのモンスターを破壊する……私はカードを1枚伏せてターンエンド。この瞬間、『タロットレイ』の効果で、墓地の『ウィジャモリガン』を裏守備表示でセットする」
ミエル 手札0枚 LIFE4000
フィールド
『聖占術姫 タロットレイ』 A 2700
『占術姫 ペタルエルフ』 裏守備表示
『占術姫 ウィジャモリガン』 裏守備表示
伏せカード一枚
「私のターン、ドロー!!……私は2体目の『デルタフライ』を召喚!!」
『デルタフライ』 ☆3 A 1500
「バトル!!『カタストル』で『タロットレイ』を」
「『タロットレイ』の効果発動!!自分フィールドのセットモンスターを表側攻撃表示へ変更する!!私は『占術姫 ペタルエルフ』を攻撃表示へ変更!!」
『占術姫 ペタルエルフ』 ☆3 A 800
「『ペタルエルフ』のリバース効果!!相手フィールドの攻撃表示モンスター全てを守備表示に変更!!」
「な!!ということは」
「そうよ、モンスターの表示形式が変更されたことにより、『カタストル』の攻撃は無効になる」
『カタストル』 A 2200 → D 1200
『デルタフライ』 A 1500 → D 900
「これでバトルフェイズは終わりね……さっさとターンエンドしなさい」
「残念ながらそうは問屋が下ろさなくてな、罠カード発動『緊急同調』!!このカードにより、自分フィールドのモンスターでシンクロ召喚を行う!!」
「な!!バトルフェイズ中にシンクロ召喚するなんて!!」
「王者の風よ、今紅蓮の炎と共に姿を現せ!!シンクロ召喚!!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!!」
『レッド・デーモンズ・ドラゴン』 ☆8 A 3000
「バトルは続行!!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』で『タロットレイ』へ攻撃!!アブソリュート・パワーフォース!!」
「キャァァァ!!」
ミエル LIFE 4000 → 3700
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
リイン 手札一枚 LIFE4000
フィールド
『レッド・デーモンズ・ドラゴン』 A 3000
『始皇帝の陵墓』 フィールド魔法
伏せカード一枚
「私のターン、ドロー!!……私は魔法カード『壷の中の魔導書』を発動!!」
リイン 手札 1 → 4
ミエル 手札 0 → 3
「私は墓地の『聖占術の儀式』の効果発動!!このカードを除外してデッキから『占術姫』モンスターを手札に加える。私は『タロットレイ』をデッキから手札へ加える!!」
「(ここで再び手札に加えてくるか……)」
「そして私は『マンジュ・ゴッド』を攻撃表示で召喚!!効果でデッキから『聖占術の儀式』を手札に加え、発動!!手札のレベル5『占術姫 クリスタルウンディーネ』とフィールドのレベル4『マンジュ・ゴッド』を素材に儀式召喚!!再び現れろ、『聖占術姫 タロットレイ』!!」
「く、また出たか……」
「タロットレイの効果!!フィールドの攻撃表示のモンスターを裏守備表示へ変更する!!『ペタルエルフ』を裏守備へ変更!!私はこれでターンエンド!!この時、『タロットレイ』の効果で『クリスタルウンディーネ』を裏守備表示でセット!!」
ミエル 手札一枚 LIFE3700
フィールド
『聖占術姫 タロットレイ』 A 2700
『占術姫 ペタルエルフ』 裏守備表示
『占術姫 ウィジャモリガン』 裏守備表示
『占術姫 クリスタルウンディーネ』 裏守備表示
「私のターン、ドロー!!……私は魔法カード『ブラックホール』を発動!!フィールドのモンスター全てを破壊する!!」
「ぐ……(けど相手のデッキはそこまでの展開力はない、これなら)」
「そして私は墓地の『カゲトカゲ』と『ハーピィ・チャネラー』を除外!!闇に堕ちし神の鳥、今ここに顕現せよ!!『ダーク・シムルグ』!!」
『ダーク・シムルグ』 ☆7 A 2700
「攻撃力2700?タロットレイと同じ?」
「『ダーク・シムルグ』の効果で、相手はカードをセットできない!!」
「な!!(そんなモンスターを容れていたの!!)」
「そして私はフィールド魔法『始皇帝の陵墓』の効果発動!!ライフを2000支払い、手札からこのモンスターを召喚する!!現れろ、『大天使クリスティア』!!」
リイン LIFE 4000 → 2000
『大天使クリスティア』 ☆8 A 2800
「『クリスティア』の効果で、互いにモンスターを特殊召喚できない!!」
「そんな!!これじゃ私のデッキがほぼ封じられた!!ア、アクション魔法を!!」
「そして私は伏せカードオープン!!永続罠『魔封じの芳香』!!これにより互いに魔法カードはセットして次のターンにならないと発動できない!!」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!!ていうことは、『ダーク・シムルグ』の効果と合わせて、私は魔法、罠、特殊召喚の全てを封じられたの!!」
「そうだ。こうするためには、相手の魔法・罠ゾーンに伏せカードは存在していると崩される危険性があるがな……」
まぁもっとも、これを決めてしまえば、相手は『オネスト』等のモンスター効果で攻撃力を上げて『シムルグ』を破壊するか、『エフェクト・ヴェーラー』でモンスター効果を無効にしなければ突破は難しい。
「そういえばお前は私に言っていたな、『自分のデッキの特性によって負ける』、と。どうだ、自分がそうなった状況は?」
「ぐ……」
「バトルだ!!モンスター2体で攻撃!!」
「キャァァァァァァァァ!!」
ミエル LIFE 3700 → 1000 → -1800
『決まったぁ!!二回戦進出したのは、リインフォース選手だぁ!!』
「くぅ……ライフを全然減らせなかった……」
「そういうな、私だってあの時『緊急同調』を伏せてなければ負けていたのだからな」
「そういわれても説得力無いわよぉ!!キィィィ!!」
ミエルという子はそう言って走り去ってしまった。
「ふむ…………少し、大人げなかったか?」