遊戯王ARC-Ⅴ 夜天の来訪者   作:ドロイデン

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Episode68 デュエルサバイバル 四幕

「…………」

 火山フィールドにやって来た俺は、とりあえずペンデュラムモンスターを手に入れ、強そうなデュエリストを捜索していた。

「…………」

「…………榊遊矢、だな」

 と、突然声をかけられ現れたのは、紫の髪をした同い年ぐらいと男だった。

「その服装……梁山泊のデュエリストか」

「自分は勝鬨勇雄……貴様にデュエルを申し込む!!」

 そうして奴はデュエルディスクを構えるが、しかし俺は全然やる気にならなかった。

「…………断ると言ったら?」

「貴様、それでもデュエリストか!!デュエリストがデュエルから逃げたら何が残る!!」

「……チッ、良いよ、やってやるさ!!」

 仕方なく俺はデュエルディスクを構えて対峙する。

「「デュエル!!」」

 

闇遊矢 LIFE4000

勝鬨 LIFE4000

 

「先行は貰う。俺は魔法カード『ペンデュラム・コール』を発動!!手札の『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』を捨てて、スケール2の『龍穴の魔術師』とスケール8の『竜脈の魔術師』を手札に加え、ペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

『龍穴の魔術師』 ◆2

『竜脈の魔術師』 ◆8

 

「さらに俺は永続魔法『補給部隊』を発動し、カードを二枚伏せてターンエンド」

 

闇遊矢 手札0枚 LIFE4000

フィールド

『龍穴の魔術師』 ◆2

『竜脈の魔術師』 ◆8

『補給部隊』 永続魔法

伏せカード二枚

 

「(モンスターが出ないのは想定外だったな……)俺のターン!!……俺は魔法カード『増援』を発動!!デッキから『切り込み隊長』を手札に加え、召喚!!召喚時効果により、手札から二体目の『切り込み隊長』を特殊召喚!!」

 

『切り込み隊長』×2 ☆3 A 1200

 

 相手が召喚してきたのは、二体入れば攻撃されなくなるロックコンボのモンスターだった。

 

「(あの伏せカード……恐らく攻撃反応系が必ずあるだろうな)……俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

 

「……俺はこの瞬間、罠カード『連成する振動』、チェーンして『臨時収入』を発動!!ペンデュラムゾーンの『竜脈の魔術師』を破壊して一枚ドロー!!さらに『臨時収入』の効果で、エクストラデッキにペンデュラムモンスターが置かれたとき、このカードに魔力カウンターを一つ置く」

 

「チッ、伏せカードはブラフだったか……」

 

勝鬨 手札三枚 LIFE4000

フィールド

『切り込み隊長』 A 1200

伏せカード一枚

 

「俺のターン、ドロー!!俺はスケール5の『慧眼の魔術師』をペンデュラムスケールにセッティングし、『慧眼の魔術師』のペンデュラム効果発動!!このカードを破壊して、デッキからペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンにセッティングする。俺はこの効果でスケール2、『賤竜の魔術師』を、ペンデュラムゾーンにセッティング!!そして『臨時収入』の効果でこのカードに魔力カウンターを一つ置く」

 

『臨時収入』 C1→2

 

「さらに『賤竜の魔術師』のペンデュラム効果!!エクストラデッキから『竜脈の魔術師』を手札に加える!!さらに『龍穴の魔術師』の効果で、手札の『竜脈の魔術師』を見せることで、フィールドの魔法、罠カードを破壊!!俺はお前の伏せカードを選択!!」

 

「させない!!罠カード『強欲な瓶』!!この効果でカードを一枚ドロー!!」

 

 流石にただでは破壊はさせてくれないというか、チェーンして発動してくる辺りは流石と言うべきだ。だが、それゆえに俺はイライラしてくる。

 

「チッ、なら俺は再び『連成する振動』の効果で、『龍穴の魔術師』を破壊して一枚ドロー!!さらに『臨時収入』の効果でカウンターを一つ置く」

 

『臨時収入』 C2→3

 

「『臨時収入』の効果!!このカードに魔力カウンターが三つ乗ってるとき、このカードをリリースして二枚ドロー!!そして再びスケール8の『竜脈の魔術師』をペンデュラムゾーンにセッティング!!」

 

「手札が一気に四枚……来るのか」

 

「『竜脈の魔術師』のペンデュラム効果!!手札の『EM ドクロバット・ジョーカー』を見せることで、俺は通常召喚された『切り込み隊長』を破壊!!さらに『EM ドクロバット・ジョーカー』を召喚!!」

 

『EM ドクロバット・ジョーカー』 ☆4 A 1800

 

「『ドクロバット・ジョーカー』の効果!!召喚に成功したとき、俺はデッキから『オッドアイズ・P・ドラゴン』を手札に加える」

 

「『オッドアイズ』……来るのか!!」

 

 勝鬨の奴はエースが来るのだと思ってるのだろうが、俺にとっては勘違いにも甚だしい。

 

「俺はセッティングされているスケール2の『賤竜の魔術師』とスケール8の『竜脈の魔術師』で、ペンデュラム召喚!!現れろ、俺のモンスター達!!」

 

『オッドアイズ・P・ドラゴン』 ☆7 A 2500(手札)

『EM P・マジシャン』 ☆4 A 1500(手札)

『龍穴の魔術師』 ☆7 D 2700(エクストラ)

『慧眼の魔術師』 ☆4 A 1500(エクストラ)

 

「『EM P・マジシャン』の特殊召喚時効果発動!!自分フィールドのカードを二枚まで破壊して、デッキから『EM』を手札に加える!!俺は『P・マジシャン』とペンデュラムゾーンの『賤竜の魔術師』を破壊し、デッキから『EM トランプ・ウィッチ』と『EM オッドアイズ・ライトフェニックス』を手札に加える!!さらに永続魔法『補給部隊』の効果で一枚ドロー!!」

 

「ここでさらに手札五枚だと!!」

 

「そして俺は魔法カード『手札抹殺』を発動!!手札を互いに捨てて、捨てた枚数ドロー!!さらに俺は捨てられた『代償の宝札』の効果でさらにカードを二枚ドロー!!」

 

「なんだと!!」

 

闇遊矢 手札 4 → 0 → 4 → 6

勝鬨 手札 4 → 4

 

「俺は儀式魔法『オッドアイズ・アドベント』を発動!!手札のレベル5『EM オオヤヤドカリ』とレベル2『EMチアモール』を素材に儀式召喚!!現れろ!!『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』!!」

 

『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』 ☆7 A 2800

 

「さらに俺はレベル7の『オッドアイズ・P・ドラゴン』と『龍穴の魔術師』でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!!現れろ‼『真紅眼の鋼炎竜』!!」

 

『真紅眼の鋼炎竜』 ★7 A 2800

 

「これは……一回戦で貴様が沢渡というやつに使った戦術か……」

 

 奴のその言葉に俺は少しだけ感心する。

 

「珍しいな、梁山泊ってのは相手を叩きのめす事を主としてるんじゃないのか?」

 

「確かに、我が梁山泊が他の塾生からそのように思われてるのは事実だ。だが、私はそれ以上に貴様を倒さなければならない!!」

 

「俺をだと?」

 

 まさかの言葉に俺は少しだけ驚く。

 

「貴様は覚えてないだろうが、自分は貴様と一度だけ会ったことがある……いや、正確に言えば見かけたことがあるといった方が正しいか」

 

「なんだと……」

 

「その日、自分は梁山泊塾に塾生として暮らすために、師範と歩いていた時だった。その時の貴様は、貴様の父と共に、あの河川河川敷で笑っていて、まさしく私にとっては光のような存在に覚えた。暗い道で生きていく自分とは違うのだと!!」

 

 河川敷……確かに何度か父さんと一緒に出掛けることはあったし、あの頃はまだ今のように力を求めてはいなかっただろう。

 

「だが!!月日が経ち、今回のジュニアユースで貴様を再び見た自分には、貴様にあのときのような光を全く感じなかった!!それどころか、自分たちより深い、まるで何も先の見えない暗闇のなかにいるのだと感じるほどだった!!」

 

「そんなこと……」

 

「自分はそれが許せない!!貴様は光であるべき人間なんだ!!我々のような後ろ暗い人間のようではなく、正々堂々と光を浴びるべき人間なんだ!!俺が越えるべき象徴として!!だから自分は貴様に勝つ!!貴様が取り憑かれてる闇を祓うために!!」

 

 その言葉に俺はさらにイライラする、俺の力を認めた上でそんなことを言われるとは思ってもいなかった。

 

「煩い!!お前に何ができるって言うんだ!!俺はレベル4の『ドクロバット・ジョーカー』と『慧眼の魔術師』でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!!現れろ!!『No.50 ブラック・コーン号』!!」

 

『No.50 ブラック・コーン号』 ★4 A 2100

 

「『No』……だと!!なんだそのモンスターは!!」

 

「『ブラック・コーン号』の効果発動!!ORUを一つ使い、相手フィールドのモンスターを1体破壊して、相手に1000ポイントのダメージを与える!!俺はお前のフィールドに残ってる『切り込み隊長』を破壊!!」

 

「グァァァァ!!」

 

使用ORU

『EM ドクロバット・ジョーカー』

 

勝鬨 LIFE 4000 → 3000

 

「バトルだ!!『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』でダイレクトアタック!!」

 

「まだだ!!ライフを500払い、墓地の『超電磁タートル』を除外し、このターンのバトルフェイズを強制終了する!!」

 

「だけど、『真紅眼の鋼炎竜』の効果で、さらに500ポイントのダメージだ!!」

 

「グァァァァ!!」

 

勝鬨 LIFE 3000 → 2500 → 2000

 

 ここまで追い詰めて起きながら、トドメをさせなかった自分に少し腹が立ったが、まぁ問題は感じなかった。

 

「俺はメインフェイズ2に入り、魔法カード『貪欲な壺』を発動!!墓地の『ドクロバット・ジョーカー』、『トランプ・ウィッチ』、『オオヤヤドカリ』、『ライトフェニックス』、『チアモール』をデッキに戻して二枚ドロー!!俺はカードを一枚伏せてターンエンド」

 

闇遊矢 手札二枚 LIFE4000

フィールド

『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』 A 2800

『真紅眼の鋼炎竜』 A 2800

『No.50 ブラック・コーン号』 A 2100

『竜脈の魔術師』 ◆8

『補給部隊』

『連成する振動』

伏せカード一枚

 

「ぐ……俺のターン!!……来た!!自分は魔法カード『ブラック・ホール』を発動!!フィールドのモンスター全てを破壊!!」

 

「く、だが、『真紅眼』は発動しないが『グラビティ・ドラゴン』の効果は受けろ!!」

 

「ガァァァ!!」

 

勝鬨 LIFE 2000 → 1500

 

「ハァ……ハァ……、自分はさらに、手札から魔法カード『融合』を発動!!手札の『天翔星 テンマ』と『地翔星 ハヤテ』を融合!!融合召喚!!現れろ!!『覇勝星 イダテン』!!」

 

『覇勝星 イダテン』 ☆10 A 3000

 

「さらに俺は魔法カード『融合回収』を発動!!墓地の『融合』と『地翔星 ハヤテ』を手札に戻し、発動!!手札の『天翔星 カイキ』と『地翔星 ハヤテ』を融合!!融合召喚!!二体目!!『覇勝星 イダテン』!!」

 

『覇勝星 イダテン』 ☆10 A 3000

 

「バトルだ!!『覇勝星 イダテン』でダイレクトアタック!!」

 

「罠カード『EMコール』!!相手のダイレクトアタックを無効にし、デッキからそのモンスターの攻撃力以下になるように『EM』を二枚まで手札に加える。俺は『ドクロバット・ジョーカー』と『トランプ・ウィッチ』を手札に加える」

 

「だがそれで伏せカードは消えた!!二体目の『イダテン』でダイレクトアタック!!」

 

「ぐぁぁぁぁぁ!!」

 

闇遊矢 LIFE 4000 → 1000

 

「俺は……これでターンエンド」

 

勝鬨 手札0枚 LIFE1500

フィールド

『覇勝星 イダテン』×2

 

「俺のターン……ドロー!!……俺は『連成なる振動』の効果!!『竜脈の魔術師』を破壊して一枚ドロー!!」

 

 引いたカードを確認すると、俺はニヤリと表情を浮かべた。

 

「俺は魔法カード『竜の鏡』を発動!!このカードの効果で、エクストラデッキのドラゴン族融合モンスターを、墓地の素材となるモンスターを除外して融合召喚する!!」

 

「何!!融合召喚は手札かフィールドからしか素材にできないのではないのか!!」

 

「俺は墓地の『オッドアイズ・P・ドラゴン』と『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』を除外!!双色の眼持つ竜達よ、その牙を刃に込め、抗うものを全て貫け!!融合召喚!!現れろ!!レベル9!!『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』!!」

 

『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』 ☆9 A 3000

 

「なんだ……そのモンスターは!!」

 

「『ディストピア・ドラグーン』が融合召喚に成功したとき、フィールドのドラゴン族以外の特殊召喚されたモンスター全てを、エンドフェイズまで除外する!!」

 

「なんだと!!」

 

 勝鬨が驚いてる間に、二体の『イダテン』は苦しみ悶えて消えてしまった。

 

「バトルだ!!『ディストピア・ドラグーン』でダイレクトアタック!!殲滅のグローリー・ディストピア!!」

 

「う、ウァァァァァァァァ!!」

 

勝鬨 LIFE 1500 → -1500

 

 

「くそ……全然食い応えがねぇじゃねぇか」

 デュエルが終わった直後、俺は倒れ伏してる勝鬨に近づくと、『ディストピア』のカードを取り出した。

「く、くそ……」

「さぁ……『ディストピア』……()()()()()だ」

 俺の言葉を聞いたとたん、デュエルの最中でもないのにモンスターが具現化する。

「あ……あ……」

「お前は確かに強かったよ……けどね、()()()()()()()()()()()()()()()

 その言葉と共に、勝鬨は悲鳴をあげる。モンスターはその剣を抜刀し、そして……

 

 

 

「…………そこまでにせぬか!!この塵芥が!!」

 突然何かが飛んできて、『ディストピア』を軽く吹き飛ばした。

「く、なんなんだ!!」

 俺は闖入者を探すと、それを見つけた。しかしその姿の主は

「八神……はやて!!」

 少し眼が鋭くなってはいるが、顔立ちから何まで八神はやてと認識するに十分だった。

「やれやれ、塵芥には我とあの子鴉の違いすら分からぬと見た……が、今は気分が良い」

 彼女はそう言うと、今まで飛んでいた体を地に戻し、そして

「我が名はロード・ディアーチェ!!紫天の書の王たる要素(マテリアル)にて、唯一無二の王たる存在だ!!」

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