遊戯王ARC-Ⅴ 夜天の来訪者   作:ドロイデン

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Episode7 夜天vs不屈(予備デッキ対決)

「頼む!!はやて」

「うん。分かったから、分かったからそんな近付かんといて」

 どうも、スタンダード次元に来てようやく二週間ぐらい経った八神はやてや。こっち来てからホントに色々なことがあったな~。遊矢君が沢蟹……なんか違う気がするけど、そいつとアンティデュエルして勝ったり、素良君が遊勝塾に入ったりと、基本的に原作通りの毎日を過ごしてとる。

 まぁ昨日は岩丸さんに断って柚子ちゃん家に泊まりに行ったな~。一緒にお風呂入って女の子らしいコミュニケーションを取って、ついでにデュエルしたり塾長さんをどついたりとで色々と楽しい日々やった。

 そんで今、私はいろんな意味でピンチに立たされておった。

 

 

 事の始まりは数十分前の事やった。

「なぁ、遊矢とごんちゃんの二人って幼馴染みなんよね?」

「ん?まぁそうだな。それが?」

 私の何気ない一言に遊矢は曖昧に頷きながら返す。

「いや、ごんちゃんのデッキってアレやろ?フルモンデッキやろ?昔からああいうデッキやったのかな~って」

「あー、確かに昔から権現坂がフルモンデッキを使ってたのは確かだけど、子供の頃はそれとは別に魔法・罠カードを使ったデッキも何回か使ってたな」

「そうなん?ちなみにどんなデッキや?」

「『マシンナーズ』だったかな?昔から地属性モンスターをよく使ってたな」

「うわ~、あんなガチムチ機械とはな~。まぁごんちゃんらしいって言えばそうやけど」

「なんか言ったか?」

 その時、どこからともなく話の当人が表れた。

「ごんちゃんが昔どんなデッキ使ってたのかな~って、遊矢と話してたんよ」

「そういうことか。しかしはやて、お主はデッキは『テラナイト』だけなのか?」

「ん?どうしてや?」

「そのデッキ、汎用性と展開力がかなり高いだろう。それにフィールド除去も多い。しかしデッキを調整するとなれば必ず予備のデッキが必要になるだろ?俺だって未だに『マシンナーズ』デッキを携行していくこともある」

「まぁ確かに、どこぞのお坊ちゃんデュエリストでも無い限りは予備のデッキは必須やからな」

 その時、LDSでバカなお坊ちゃんが大きなくしゃみをしてたの別のはなし。

「そこでだ、今は柚子や素良達が出掛けているからこそ、偶には互いにサブデッキで勝負しようというわけだ!!」

「なるほどな~。って顔近いわ!!」

「頼む!!はやて!!」

「うん。分かったから、分かったからそんな近付けんといて」

 ということになり、私たちはアクションデュエルのフィールドに行って、今に至るわけや。既に騎士服を纏い、デュエルディスクをセットした私はふとごんちゃんに聞いてみる。

「そういえばごんちゃんはアクション魔法って使うん?」

「否、通常デッキでもそうだが、俺は基本的に動かずにスタンディングデュエルだな。それがどうした?」

「いや~。うち肉体的問題でアクションデュエルはあんまりできへんのよ。だから一応な~」

「そういうことか。遊矢設定はどうなっている?」

 ごんちゃんは遊矢に聞いてみると、

「大丈夫だ。アクション魔法無しの背景モードにしてある!!」

「了解した。では尋常に……」

「「デュエル!!」」

 

はやて LIFE4000

権現坂 LIFE4000

 

 デュエルが開始されると、フィールドはこの間と違ってどこかサーキットのような雰囲気だった。

「先攻は貰う、俺のターン!!俺は手札の『マシンナーズ・フォートレス』の効果発動!!手札の『マシンナーズ・フォース』を墓地へ送り、手札から特殊召喚する!!現れろ、『マシンナーズ・フォートレス』!!」

「いきなりフォートレスが来てもうたか……」

 

『マシンナーズ・フォートレス』 ☆7 A 2500

 

「さらに俺は手札から永続魔法『全線基地』を発動し、さらに速攻魔法『手札断殺』を発動!!互いに手札のカード2枚を墓地へ送り、デッキから2枚ドローする!!」

 

《権現坂 送ったカード》

『マシンナーズ・フォートレス』

『マシンナーズ・ギアフレーム』

 

《はやて 送ったカード》

『青眼の白龍』

『エレキテル・ドラゴン』

 

「さらに俺は『全線基地』の効果!!手札からユニオンモンスター『強化支援メカ・ヘヴィーウェポン』を特殊召喚し、『マシンナーズ・フォートレス』に装備させる」

 

『マシンナーズ・フォートレス(ヘヴィーウェポン装備)』 A 2500 → 3000

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

権現坂 手札1 LIFE4000

『マシンナーズ・フォートレス(ヘヴィーウェポン装備)』 A 3000

『強化支援メカ・ヘヴィーウェポン(装備カード)』

伏せカード無し

 

「私のターン、ドロー!!私は『聖刻竜 トフェニドラゴン』の効果発動!!相手フィールドにモンスターが存在して、私のフィールドに存在しないとき特殊召喚できる!!現れろ『聖刻竜 トフェニドラゴン』!!」

 

『聖刻龍 トフェニドラゴン』 ☆6 A 2100

 

「聖刻……なるほど、ドラゴンデッキか!!」

「そうや!!さらに手札から『召集の聖刻印』を発動してデッキから『聖刻龍 ネフテドラゴン』を手札に加えて効果発動!!フィールドの『聖刻龍 トフェニドラゴン』をリリースして特殊召喚!!さらにリリースされた『トフェニドラゴン』の効果発動!!デッキ、手札、墓地から通常ドラゴン族モンスターを攻撃力を0にして特殊召喚する!!墓地から現れろ『青眼の白龍』!!」

 

『聖刻竜 ネフテドラゴン』 ☆5 A 2000

『青眼の白龍』 ☆8 A 3000 → 0

 

「さらに手札から速攻魔法『地獄の暴走召喚』を発動!!攻撃力1500以下のモンスターが特殊召喚されたとき、手札、デッキから同名モンスターを特殊召喚する!!」

「な!!『青眼の白龍』は攻撃力3000のはず……いや!!『トフェニドラゴン』の効果か!?」

「そうや。攻撃力を0にして特殊召喚するから効果の対象になるんや。そしてごんちゃんはフィールドのモンスターを選択して特殊召喚できるで?」

「く……俺は『マシンナーズ・フォートレス』を選択するが、手札にもデッキにも存在しない……」

「なら私はデッキから『青眼の白龍』を2体特殊召喚!!」

 

『青眼の白龍』×2

 

「さらに私は手札の『聖刻龍 シュウドラゴン』の効果発動!!フィールドの『聖刻龍 ネフテドラゴン』をリリースして特殊召喚!!さらにリリースされた『ネフテドラゴン』の効果発動!!墓地から『エレキテルドラゴン』を特殊召喚!!」

 

『聖刻龍 シュウドラゴン』 ☆6 A 2200

『エレキテルドラゴン』 A 0

 

「さらに私は攻撃力0の『青眼の白龍』と、もう一体の『青眼の白龍』をリリースして、『銀河眼の光子龍』を通常召喚!!さらに速攻魔法『銀龍の咆哮』を発動し、墓地から『青眼の白龍』を特殊召喚!!」

 

『銀河眼の光子龍』 ☆8 A 3000

『青眼の白龍』 ☆8 A 3000

 

「うわぁ……」

「うむ……」

 この展開は予想して無かったのか、ごんちゃんだけでなくフィールドの外にいる遊矢も唖然としていた。というのもフィールドを確認すると、

 

権現坂

『マシンナーズ・フォートレス(ヘヴィーウェポン装備)』A3000

 

はやて

『エレキテルドラゴン』 A 0

『聖刻竜 シュウドラゴン』 A 2200

『青眼の白龍』 A 3000 ×2

『銀河眼の光子龍』 A 3000

 

 どこをどう見ても過剰戦力やったが、まだ終わらない。

「トドメいくで!!私はレベル6の『トフェニドラゴン』と『エレキテルドラゴン』の2体でオーバレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」

 2体の龍が混沌の渦に入ると、お馴染みの爆発が中で起こる。

「神聖なる機械の竜、今、闇を喰らう光となれ!!『セイクリッド・トレミスM7』!!」

 

『セイクリッド・トレミスM7』 A 2700

 

「『トレミスM7』の効果発動!!ORUを一つ取り除いて、フィールド、墓地のカードを選択して持ち主の手札に戻す!!私は『マシンナーズ・フォートレス』を手札に戻すで!!」

「ぐ!!」

 ついにごんちゃんのフィールドは永続魔法一枚が残るだけとなり、完全にがら空きだった。

 

「バトル!!全てのモンスターでダイレクトアタック!!」

「ぬ、ぬぉぉぉぉぁぁぁ」

 

権現坂 LIFE 4000 → 1000 → -2000 → -5000 → -7700

 

「はやて、いくらなんでもやり過ぎだよ……」

「あはは……スマン」

 デュエルを終えると、遊矢から乾いたため息を着かれ私は苦笑しながら謝る他無かった。

「いくらはやてが展開が早いデッキが好きとはいえ、あれは酷いよ。権現坂がなにもできずに終わるって……しかも最後にこれでもかとだめ押しのダイレクトアタックするとか…………」

「反省はしてる、けど後悔はしとらん」

「いや少しは考えろ!!」

 珍しく遊矢からハリセンをもらい、その日を終えることになるのやった。

 余談やが、ごんちゃんはこの日以来私のことを見ると一歩後退りするようになったのは別の話や。

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