問題児たちと光暗の翼が異世界から来るそうですよ?   作:鴉紋to零

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憂鬱

イメージするのは洋弓

 

そして、ゴムのような伸縮性をもったロープをつけた矢

 

左手で洋弓を掴むように動かす

 

すると、輝く一つの洋弓が形を持つ

 

今度は矢を胸から引き抜くように動かす

 

また、ロープ付きの矢が形を持った

 

僕は、その弓に矢を掲げ、後ろの崖を射る

 

矢は見事、崖に刺さった

 

僕は、振り子のように、崖に速度を増しながら近付く

 

体を殴打するタイミングで壁を蹴り、衝突を回避

 

あとは重力に従い、ロープを掴んでいる僕の体重でロープが伸びてゆっくりと降りていく

 

そして、僕は気づいてしまった

 

このまま降りても下は湖だということを

 

なので僕は、対岸の木に飛び移る事にした

 

ついでにお嬢さん方も助けた方が後味が良さそうなので、助けておこう

 

僕は足に半分くらいの力を込めて崖を蹴りあげる

 

また、洋弓とロープ付きの矢を作ると、湖のなるべく近くでしっかりしていそうな木に狙いを定め、射ぬく

 

多分刺さったと思うが、確認するほどの余裕はない

 

僕は、近くの髪の長い黒髪の女性に、ロープを巻き付けていない手を伸ばす

 

この速度では、何を言っても聴こえないだろうから何も言わない

 

僕が手を伸ばしている事にした気がついた女性は必死に僕の手を掴んだ

 

もう一人女性はいたが、少し下に行き過ぎているので手が届かない

 

というよりは、このまま行くと湖に着水だ

 

なので僕は、もう一人の救出は諦めた

 

十六夜はまあ、この程度では死にはしないだろう

 

このままでは翔びきれないというすんでのところでロープを後ろに引き、更に反動をつける

 

そのあとはさっきと同じ方法で無事に木に蹴りこんで、威力を殺し、着地した

 

「大丈夫?」

 

蹴る少し前に背中に背負った、女性に尋ねる

 

「え、ええ。でも、そろそろ下ろしてくれないかしら?」

 

「ん?ああ、すまない」

 

僕は方膝を地面に着けて、後ろの女性が降りるのを確認すると立ち上がる

 

少し早めに落ちていた二人も陸地に上がり始めたようだ

 

「信じられないわ!まさか、問答無用で引きずり込んだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

黒髪の女性は腰に手をあてている

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「………………。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「それでも動けるのは十六夜だけだ」

 

「俺は、問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

二人は鼻をならし、十六夜は服の端を絞る

 

服の端を絞っても効果はなかろうに

 

もう一人の茶髪の服を絞っていた女性、というよりはまだ少女だろうか?まあよい、どちらにせよ呟いた

 

「此処………………何処だろう?」

 

「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?光輝は何か見えたか?」

 

「十六夜が見たもの以上のものは何も見えてないよ」

 

確かに僕の体の身体能力や、視力は他とは比べ物にはならないが、それにも限界がある

 

十六夜は髪を掻きあげ、尋ねる

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど。まずばオマエ゙って呼び方を訂正して。ーーー私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴方は?」

 

「…………春日部耀。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。私を助けてくれた貴方は?」

 

「鏑矢光輝だ。よろしく頼む」

 

「よろしく光輝君。最後に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃ったダメ人間なので、「用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様。こんなところかな」おい、光輝」

 

「今日学校に来なかった、というより連絡を入れなかった十六夜が悪い」

 

「……二人とも仲が良いのね」

 

「ただの腐れ縁だ」

 

やれやれと首を横に振る十六夜

 

傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥

 

我関せず無関心を装う春日部耀

 

特に何かに興味を示すわけでもなくただ、憂鬱そうに立っている鏑矢光輝

 

回りの草むらの中から陰鬱そうな溜め息が聞こえた

 

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