ダンジョンに転生者達がいるのは間違っているだろうか 作:真庭猟犬
原作キャラは3人と少ない。
跳びながら矢とグレネードで襲撃者達である芋虫型のモンスターの群れを潰していく。キャンプ地を見ると、多少の焦りはあるものの重傷者は見られない。
「チッ、無駄に多い!」
「もう少し時間を稼いでくれ! 今から詠唱を開始する!」
「了解! 手が空いてるのは俺が渡した爆弾を投擲しろ! 隙は作る!」
『はい!!』
モンスターの群れの殆どはヘイトを俺に向けてるが、残りはキャンプ地を襲っている。このままではジリ貧だな。
「【
「ウッス!」
腐食魔法で大地を沼地にして足止めさせ、説明させながら渡した爆弾を投げてもらう。モンスターを踏んで高く跳ぶと、眼下で広範囲に爆炎が走った。
「ッシ! 後方! 詠唱を始めろ! 前衛は腐食液に触れず通さずで踏ん張れ!!」
指示を与えつつ後方へとグレネードを投げ、できるだけ前衛への負担を減らす。しかし、これは流石にウザい。
「ぶちかますか【結晶せよ! 根源たる元素! メテオスォーム】!」
またも跳んで広範囲魔法を打ち込む。落ちた場所の一つから怒号が聞こえたのでそこを見ると、モンスターを蹴り殺しながら吠えるベートがいた。
「てめぇ! 俺らを殺す気か!」
「制御してるからすり抜けるわ! それにこちとら本陣の防衛のために囮役買ってたんだよ!!」
結構辛いんだからな! 一度も地に触れずに跳んでるし、矢を手早く装填しなきゃならないからな。
「アーマンさん! 高く跳んでください! 一斉攻撃します!」
「おう!」
サポーターの声に答えるよう、モンスター強く踏んで宙へ跳ぶと、さっきまでいた場所を含めて魔法が戦場を蹂躙する。その光景に冷や汗が垂れた。
「フイー。何とか終わって……ゲェッ!? 第二波!?」
息を吐き、合流しようとした所で地面が揺れる。経験+悪寒で音源の方向を見ると、さっきの芋虫と女性の上半身を融合させたような巨大モンスターが現れていた。
「……何だ、あれは……!?」
「さっきの奴等の上位体だろうな。幸い
本陣にいる前衛達とリヴェリアに指差しで探索メンバーがいるであろう場所を示す。そこでは爆発が起きていた。
「爆粉による広範囲爆撃か…」
「Exactly その通りだ。幸い、ここと向こうには奴の天敵がいる。囮は買うぞ」
「すまない。任せる」
「謝る必要はないぜ。それに俺が【
モンスターへ向かって跳躍しながらスキルを発動する。体温は一気に下がり、体全体が鳥と同じものへと変化する。モンスターと対峙する時には視界も場所も大きく変わっていた。視界にはほぼ無表情ながらも驚いているアイズが映ってる。
「アーマン、なの?」
「おう。これが【
「………」(ブンブンブン!)
二つ名の理由を説明し、注意とジョークを言うと顔を青くして否定の意で首を横に振るアイズ。まあ、死に直結するのは回避したいよな。
そんなしょうもない話をしていると腐食液が飛んできたが、直前で凍りつき、砕けた。
「効果範囲と対象をコントロールできる絶対零度のフィールド。こいつを突破したけりゃ太陽や核エネルギーを持ち込んでこいってな」
「???」
「今言ったのは前世関連の知識が絡んでるからな。そこまでは気にするな」
「わかった」
「信号の打ち上げ直後に凍らす。トドメは任せるぞ」
旋回しつつ指示を出し、挑発の意を込めて礫を放つ。予めアイズの初撃のお陰で腕部が頑丈であるのを知ったのであえて腕部だけを狙い、流れ弾を冷気で凍らせて砕く。それを何度も繰り返すと、爆粉とは違う破裂音が聞こえた。
「(撤退完了か)【凍てつき、殺せ! 絶対零度の檻! アブソリュートロック!】 アイズ!」
「《
モンスターを絶対零度の温度で凍らせ、アイズがトドメを刺す。芋虫達と違い、体液も腐食液もカチコチに凍っているため、魔石以外はダイヤモンドダストと化した。元の姿へ戻り、落ちた魔石を拾って観察すると、通常の物とは違うものだった。
「通常とは違うな。【我が見たものは太古より存在する資料に刻まれる】っと。よし、覚えた」
「…行こう。皆の元へ」
「ああ。……ダンジョンからでたら報告と書類仕事か」
面倒だなぁ…。
【
無詠唱型の魔法。
術者を中心とした半径10メートルの球体空間内の無生物を腐食させる。水分のない物は固まる前のコンクリートのような物質と化す。
【アブソリュートロック】
詠唱:【凍てつき、殺せ。絶対零度の檻】
超短文詠唱型の氷結魔法。
発動するための