しかし、形式上短編になっているので、もしかしたら文字数の関係上、一気に二人の英霊の二編になるかもしれません。
また、英霊以外にも友達になるかもしれません。
必ずしも、妖怪が理由でない時もあります。
では、作品を楽しんでください。
ランスロットと友達になった天野景太は全ての陣営からイレギュラー扱いを受けていた。
教会が景太を抹殺しようとするが世界観補正によって計画そのものが頓挫する。
ランスロットはアーサー王であるセイバーに会いづらく、とりあえず他の英霊と友達になってからとお願いされた。
他陣営となら戦えるということで景太たちはランサーであるディルムッドと戦い友達になることにした。
バーサーカーとランサーが戦っている間、妖怪執事ウィスパーが妖怪パッドを使いランサーの正体を突き止めた。
「く、なかなかの腕前だな黒い騎士よ」
「ふ、貴公も中々の腕前。さすがはフィアナ騎士団の一番槍」
前回景太と友達になったおかげで狂化の恩恵を受けながら理性もあるという完璧な状態になっているランスロットはまさに最強だった。
人外の戦いを前に景太は妖怪ウォッチでランサーを照らす。
「ディルムッドさんが最後にフィンから癒しの水を手に入れられなかったのは絶対妖怪の仕業だよ!」
人外の戦いの隙を突いて妖怪ウォッチの光がランサーを照らした。その時、ランサーは過去を思い出した。
前世の武勇と己が慕ったフィンに憑いていた何かを・・・・・・
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フィオナ騎士団の婚礼の祝い。誰もが幸せを願っていたはずだった。
大英雄の元に嫁ぐのは幸せなことだと、英雄たちは信じていた。
しかし、花嫁は違っていた。
癒しの英雄。
知恵の英雄。
首領の英雄。
されど、フィンはすでの年老いていた。
老君の英雄。
一輪の花は老いた英雄を選ばなかった・・・・・・若々しい英雄を選んでしまった。
その未来が例え、茨の道よりも厳しい道のりだと理解しても・・・・・・呪われた魅了だとしても・・・・・・
二人は愛を信じて疑わなかった。疑わなかったからこそ、逃亡の日々でも愛し愛されることができた。
巨人との戦い。九人との戦い。魔女との戦い。
それは騎士団において築き上げた功績を上回る武勇だった。
二人の愛と一人の嫉妬が多くの血を流させた。
遂にはフィンが折れる形となり、ディルムッドは再び誉れあるフィオナ騎士団の臣になれた。
それが破滅の序曲であるとも知らずに・・・・・・
いつだったのだろうか・・・・・・フィンは超常の存在・・・・・・妖怪に憑り憑かれていた。
その妖怪によってフィンは忠臣の進言にも耳を貸さなかった。
妖怪自体に罪はない。彼らは善悪で語れるほどの存在ではないのだから・・・・・・妖怪は日常における行動を過度に表現させてしまうだけなのだ。
妖怪はすぐに離れることができる。いつまでも離れないのは憑かれた本人に原因がある。
嫉妬と言う感情がフィンを穢し、妖怪を束縛した。
フィンは進言に対してもある一言だけで追い返した。
しかし、フィンの心はある邪悪な計画を立てた。
ディルムッドの謀殺。
その計画は上手くいった。
猪の牙によってディルムッドは大怪我をし、フィンは癒しの水を三回もこぼした。ディルムッドは死んでしまったのだ。
ディルムッドは言った。
「助けてくれ、俺は何度も貴方と騎士団を救っただろう・・・・・・」
オスカは言った。
「俺の親友を助けてくれ・・・・・・」
されど、この時、フィンは妖怪の力を使った。悪用した。
そのせいでディルムッドは死に、妖怪は慈悲を持って死後、英霊となったディルムッドを英霊の座で見守った。
フィンは忠臣の進言にもディルムッドの命乞いにもオスカの頼みも・・・・・・ある一言で切り捨てた。
その―――言の葉は―――
「ム~リ~」
今回の英霊メダル ディルムッド
憑りついていた妖怪 ムリカベ
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