IS~インフィニット・ストラトス〜 機械の牙と少年の剣 作:テッペイ
長編を書ける自信がありませんので8~10話あたりで終わろうかと思っています
新規で見てくださる方も、前回の話を見てくださった方も楽しめるよう頑張ってみます!
期待と不安に心躍らせ迎えるはずだった小学校の入学式
彼にはそんな希望すら持ち得ることはなかった…
彼の家は裕福とは言えないものの、何不自由なく育てられて
だが、父親の不倫から事態は急変した
元々女好きと知って結婚した母だったが彼が小学校に上がるまでに6度の不倫を繰り返し
その都度、喧嘩をし離婚を切り出すが子供を残したまま離婚できないと保留になった
今回で7度目となる不倫にしびれを切らし遂に離婚をすることになった
彼の親権は母親になったはいいが、父親の稼ぎだけが家を維持する供給源だった
そんな母も暮らしていくために働き、彼は高校には行かず生活費の足しになればと就職した
母は高齢出産ゆえ彼が16歳になるころには60歳近くだった
そんなある日だった…
離婚してから行方が分からなかった父親が現れた
「雅陽、母さんはどこだ」
「母さんなら仕事だよ…親父は何しに来たの」
「あぁ?金がねぇからもらいに来たんだよ」
「ふざけてるのか…親父に貸せるほどうちも裕福じゃないの分かってて言ってんのか」
「てめぇ、何様のつもりだ!親に向かってその口の利き方はなんだ!」
「親父…あんたはもう親じゃないよ。ただのクズでしかない」
「はっ!言うようになったな!クソガキが!世間を知ったような口をきくな!」
「今の親父には言われたくない!僕だって今は就職して働いてるんだ!どこにいるか知らんけどろくに働いてない奴よりかは知ってると思うけどな」
「ふざけるなよ!クソガキが!大人を舐めてるとどうなるか教えてやる!」
そう言うと、ポケットから小さなナイフを取り出し切りかかる
逃げ場もなく家の中を逃げ続けるがそう長くはもたず、最終的に台所に辿り着いた
「やっと追い詰めた…ハァ…ハァ…手間掛けさせやがって…すぐ楽にしてやる」
「親父…」
「死ねええええぇぇぇぇ!!!!」
大きく振りかぶり、切り付けようとした瞬間…
「死んでたまるかああぁぁ!!!」
建物の振動で床に落ちていた包丁を拾い突き刺した
包丁は腹部に命中しそのまま、後ろに倒れていった
「え、ま、まさか…死んでないよな…なあ…死んでないよな…返事しろよ!」
目の前の父親だったものは肉塊へと変わり始めてやっと死んでしまったと自覚した
今起こっている状況に理解できておらず、考えることは単純に逃げるを選択した
「ぼ、僕は関係ない…せ、正当防衛だよね…それなら何の罪もない…襲ってきたのはこいつなんだ…」
自問自答を繰り返しその場を離れた雅陽は逃げることしか考えることができなかった
殺したのは僕じゃない、死んだのは何かの間違いだ、と自分に言い聞かせるように街の中を駆け抜け見知らぬ森に迷い込んだ
そこには都会とは思わせることのない森が広がっていた
草木を生い茂り、周りの木はどれもこれも大きく太い
そんな中でふと顔を上げ周囲を見渡すと目の前に光のさす空間があることに気が付いた
光の差すほうへ向かってみると大きな建物が建っていた
「なんだ…なんでこんな所に建物があるんだ…」
「それは、隠れているからですよ」
「え!?あっ…わああぁぁ」
後ろから突然声が聞こえ驚きのあまり声をあげて、後ろに大きく扱けてしまった
「あなたは…誰なんだ」
「それは、私のセリフです。あなたこそ何者ですか。こんなところで何をしているの」
「ぼ、僕はただ迷っただけで…」
「迷っている人間が血の付いた包丁を持ったままいうセリフではないと思いますが…」
「え?あ…」
無我夢中で走っていたせいか父親を刺した包丁を握りしめたまま走っていた
そんな中、また一人の女性が近づいてくるのが分かった
「ん~?どうしたのくーちゃん。何かあったの?」
「いえ、目の前に血の付いた包丁を持ったまま迷っている不思議な男の子を見つけたもので…」
「確かにそれは立ち止まって聞きたくなるよね!君!名前は何かな?」
「え、名前?」
「うん!興味ないけど聞いとくね」
「雅陽…」
「なんだって?聞こえないんだが」
威圧感のこもった返答に身を強張らせる事しかできなくなった雅陽のもとに初めに話しかけた少女が近寄って
「名前を聞いてくるのは好意を持たれているか、不思議がって聞いてるだけです。大きな声で言えば大丈夫ですよ」
「そ、そうなんですか…はい、僕の名前は雅陽といいます」
「雅陽ね…まぁここを知られた以上帰すわけにもいかないんだけどね」
「殺すんですか…」
「そうしたいけど、迷ったっていうのは本当っぽいし選択肢をあげよう!」
『博士…今日は上機嫌なんですね…』
「じゃあ一つ目、このまま死ぬ、二つ目、実験体として私に尽くす。さぁ選びたまえ」
選ぶ余地がなかった…
今自分が死んでしまったらここまで逃げてきた意味がなくなってしまう
なら、この場合選ぶとしたら…
「実験台としてでもいい…僕を雇ってくれ…いや、雇ってください」
「いいでしょう!なら、こっちに来てね。早速君にはやってもらいたい実験があるから」
そういって、建物…條ノ之束の研究所で実験台として雇われることになった
雅陽が受けた実験とは、男性によるIS運用を実用化のための実験であった
元々女性にしか扱うことのできないパワードスーツIS…インフィニットストラトスを動かした織斑一夏の戦闘データをもとに試作として作成された機体を動かすというのが実験台の役目だった
雅陽は男性ながらもISを動かせる特異な能力の一人だったことが分かりこの役押し付けた
この先、男性での運用も可能となる日があるのあろうか
彼の実験台としての役目は始まったばかりだ…
と言う訳で今回はここまで
前回の話と変えた点として
夫婦喧嘩が多い→離婚して親子共働き
両親ともどもが虐待→虐待ではなく父親が襲ってくる
他にもキャラクターの感じもちょっとだけですが変化していると思います
今回からIfストーリーではなく原作を忠実に世界観を壊さないよう
注意しながら書いていこうと思います
二話以降から原作キャラを登場させていこうかと思っています
次回もまた見てくださるとうれしいです
次回の投稿は一週間後を予定してます…