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プロローグ
とある辺境の星に一人の男が誕生した。
男の名はクウラ・・・
クウラの一族は同種族の者たちより遥かに高い戦闘力を持ち長きに渡って宇宙を支配してきた。
悪名高く生まれながらにして強い野心を持つ悪の一族、その名をフロスト一族。
その一族でも、突然変異の様な強さを持つのがクウラの家系。
クウラの父と弟はその力を使い凄まじい勢いで悪の限りを尽くす。父コルドはその絶対的な力で北の宇宙を支配する恐怖の存在。弟フリーザは数万の軍を率いて西の宇宙を支配する悪の帝王。
宇宙全土を脅かす悪の力を持つコルドとフリーザ。
コルドの長男であるクウラはその二人を遥かに上回る潜在能力を持って生まれたが彼には不思議と悪の心が全くなかった。
そんな彼は一族では異端の存在。
心だけでなく姿も異端、同じフロスト一族は人ではない異形の姿をしている悪魔の様な姿だったが、クウラはサイヤ人などの人間と呼ばれる種類の者と似た姿をしていた。
異端児の彼は悪の心を持たぬ代わりに正義の心を持っていた。
勿論、クウラは悪を許せなかった。
人々を殺し、奴隷にするため星々を巡り支配していくそんな悪の存在を・・・
しかし、彼は悪の元凶である父親と弟、その二人の肉親を討つ力がなかった。
悪に生きてこそ力を引き出せるのがフロスト一族、悪の行為をしないクウラには自分の力を上手く使いこなす事ができなかった。
このままでは罪のない人々の命が奪われていく、そう感じた彼は自らの惑星を出て行く。悪を正す為に必要な強さを手に入れるために・・・
故郷の惑星を出た後、彼は様々な星を廻った。争いが絶えない星、自然が滅び全ての生物がいなくなった星、突然変異を遂げた謎の生物によって衰退を余儀なくされた星。
そんな無数の星々を股にかけて彼は身体を鍛え精神を鍛えた。そして、遂に彼は父親のコルドを上回る力を手に入る。
彼はこれで漸く悪の連鎖を絶つ事が出来ると思った。
いざ、力を手に入れ、故郷に戻ろうとしたが自らの肉親を討つ覚悟が決まらなかった。
彼と血の繋がる者はコルドとフリーザの二人だけ、本当は殺したくはない。
しかし、自分が殺さなければ苦しむ者が増え続けるだろう。
長い間、宇宙を彷徨いどうすれば良いのかずっと考えていた・・・
そんな彼がたどり着いたのは緑が豊かな惑星地球。故郷の星に比べて重力の負荷が少ない惑星だったがいるだけで心が安らぐ綺麗な星だった。
そして、今日も彼は一人地球の山で心を磨く修行をする・・・