ドラゴンボール 人型クウラ伝説   作:九螭

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書き溜めしてから投稿しようと思ってましたが
プロローグだけ上げてもしかないと思いましたので先に一話だけ投稿いたします。
感想もお待ちしておりますので是非見ていってくださいm(__)m


一章 隣の山のクウラ様

 

 

一人の青年が川で水浴びをしている。

髪は菫の花のような鮮やかな紫色で目は深い紅色。

 

彼の周りには水の流れる音や鳥のさえずりが聞こえる。

その安らかな音が心地よく瞳を閉じを彼は自然と一体になる。

彼の名前は五年前からこの星に住むクウラという者だ。

 

 

 

「今日もこの山は心地いい、やっぱりこの星に来て正解だったな。争いも少ないようだし、いざとなれば俺一人で全ての戦いを止められるしな。」

 

「おーい!クウラー!」

 

ん?この声は・・・

山吹色の胴着を着た青年が陽気な声で木から木へと飛び移り川の周りにある大きな岩へ飛び移った。

 

「オッス!クウラ!今日も手合わせしてくれよ!チチが働け働けってうるさくて、外に出してくんねーんだ。身体が鈍ってしょうがねーよ!」

 

「それは構わないが、そろそろ俺に1発くらい当ててくれよ?」

 

奥さんと子供がいるとは思えないニートのような発言をするこいつは孫悟空。

俺が山に住んでしばらくしてから隣の山に住み始めたやつだ。

いや、住み始めたというより旅に出ていて帰ってきたというのが正しいらしいが・・・

まあ、ともかく五年前に戦闘が好きなこいつと戦う機会がありコテンパンにしたのだが、

気の良いやつですぐに仲良くなり、度々こうして手合わせをする仲にまでなった。

 

「よーし、今日こそはキツイのを1発いれっぞ!」

 

「殺す気でかかってこいよ?さもないと、指一本とて俺には触れられないぞ」

 

そう言うと、俺は近くに置いてある自分の白を強調とした服を着ると戦う構えをとる。

悟空もそれに合わせて構えをとる。

そして、次の瞬間に悟空は俺に向かって常人では捉えらない速さで攻撃を仕掛けてくる。

突きと蹴りを織り交ぜたラッシュだ。

それをまともに受けたら、この地球で俺以外の者は確実に大怪我を負うか死んでいるだろう。

初めの頃よりはかなり強くなっているな。

だが、地球では最強の攻撃も俺には欠伸をしながらでも受け流せる。

 

悟空の攻撃を俺がひたすら防ぐ。

その中で悟空にどこが悪いのかどこが良いのかを指摘する。

 

そのやりとりをしばらく続けていると日が暮れ始めてきた。

かなり長い時間が経ったのだろう・・・

早く悟空を家に返さないと、またチチさんが怒る。

そろそろ終わらせるか。

 

そう決めると悟空の背後に高速で回りこみ、足をかけて転ばせる。

 

「はい!終了、今日はここまでだな。」

 

「止めんなよー!オラはまだまだやれっぞ−」

 

悟空が手合わせを止めたことに不服なのか不満げな顔で訴えてくる。

さすがは戦闘馬鹿だ。時間感覚が全然ないんだろう。

 

「続けたい気持ちも分かるが流石に帰らないと・・・また、チチさんの頭に雷が落ちるぞ悟空」

 

苦笑いしながらそう言うと

悟空はハッと気づいたのかすぐに慌て始める。

 

「げっ、もう夕方じゃねぇか!もっと、早く言ってくれよー、またチチに怒られちまう・・・・・・

そうだ!クウラ、今日はオラの家で飯食ってけよ!そうすりゃチチに言い訳できっぞ!」

 

そう悟空が俺が飯を食べる前提で話を進める。

悟空は馬鹿だがすごく気がいいやつだ。

俺が一人で飯を食ってるのを寂しいと思って気を使ってくれたのだろう・・・たぶん

まあ、折角の誘い出しお言葉に甘えるか。 久々に人と一緒に飯が食えるぞ。

 

「なら、ご馳走になろうか。久しぶりに悟飯にも会いたいしな」

 

「よっしゃ!そうと決まればすぐに帰るぞクウラ!」

 

話が決まると急いで、悟空の家に走る。

この時間だとチチさんが怒るギリギリの時間に帰れ・・・ないな。

 

 

ドアを開けると悟空が「いま、帰ったぞー」と気楽に入っていく。

チチさんが怒ってるかもしれないのに流石の無神経だな。

 

「悟空さ!!もっと、早く帰ってくるだ!何時だと思ってるだか!」

 

悟空とは対照的にチチさんがすごい剣幕でこっちにくる。

やっぱりチチさんはいつ見ても迫力があるな。悟空より強いんじゃないか?

そんなことはないのだがそう感じてしまうのは俺には分からないが母親の強さなのだろう。

チチさんに比べると遥かに戦闘力の高い悟空もバツが悪そうな顔で「悪かったよチチー」と少し下手に出ている。

 

「もう!悟空さは悟飯ちゃんが生まれてもなんにも変わらないだ!

もっと父親としての自覚を持ってほしいだよ。まったく、悟空さはいつまで経っても戦いばかりで・・・ん?」

 

チチさんが長くなりそうな説教始めようとしたところでようやく俺に気づく。

 

「お邪魔しますね、チチさん」

 

「あら!クウラさん!来てただべか!?それならそうと早くいっけれよー!」

 

「悟空に晩飯に誘われてな、すまんがご馳走にならせてもらうぞ」

 

「そういう事だべか!是非食ってけ、飯は人が多い方がよりうめぇだよ!」

 

チチさんは悟空の奥さんだ。さらにこの馬鹿、もとい悟空には子供までいる。

チチさんは相変わらず働かない悟空に手を焼いているようだが、

俺から見ると悟空が抜けているから丁度いいバランスなのかもしれない。

 

「そんなことよりチチ、オラ腹減ったぞ!」

 

「客人待たすのはいけねぇ!すぐ追加で飯作るだよ」

 

そう言うとチチさんは台所に消えて行く。

どうやら悟空の思惑通り、チチさんの怒りを有耶無耶に出来たようだ。

 

「あ、クウラさん!こんにちは」

 

「こんにちは、悟飯。今日もしっかり勉強してたか?」

 

トコトコと、悟空に似た尻尾の生やした男の子がこちらに寄ってくる。

こいつはさっき言っていた悟空の息子の悟飯だ。

チチさんがしっかりと教育しているのか悟空と違い礼儀正しく落ちつている。

 

「はい、今日はロボットの本を読んでました」

 

「そうか、えらいな。じゃあご褒美にこの前話した旅の話の続きをしてやろう」

 

「やったー!クウラさんの話、僕大好きです!」

 

俺は悟空の家に定期的にお邪魔するのだが、いつも悟飯に宇宙を巡っていた時の話をしてやる。

悟飯は毎日家で勉強している反動なのか旅など、外の話に興味津々だ。

俺としても毎回楽しみにしてもらえてると思うと嬉しい。

 

「よし、じゃあ飯を食いながら話すか!」

 

 

こうしてその日は飯を食ったあと遅くまで色々な話を聞かせてやった。

 

「それじゃあ、俺はそろそろ帰らせてもらうよ」

 

「いつも思うんだけどよー、泊まっていきゃいいのに」

 

「そう言うわけにはいかん。夜くらい家族だけで寝た方が絆も深まるというものだ」

 

「そんなもんか?」

 

「そんなもんだ。またな」

 

悟空に別れを告げると自分の家に戻る。

必要最低限の物しかない寂しい家、俺はそこにある一つの物を手に取る。

それを耳から掛けてスイッチを押すと片目に色々な数字がでる。

これは、周りのあらゆる生命の戦闘力が分かる物、スカウターだ。

 

俺はそのまま、悟空の家のある方角に顔を向けると戦闘力924と表記されている。

五年前までは300そこそこだったのが大きな進歩である。

 

そして、次に空を見上げる。

たくさんの星々が輝いてる中、吸い込むような大きな丸い月がこちらを吸い込むように見下ろしている。

 

「今日は月が綺麗だ・・・ん?地球に戦闘力1500ほどの者が接近しているな。

悪い事が起きなければ良いのだが」

 

 

 

クウラの言葉は夜の山に消えて行く。

 

 




いかがでしたでしょうか。
少し話の進みは遅いと思いますがフリーザ編まで早めに行こうと思っています( ^ω^ )
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