部活―――文芸部に所属した俺はその三ヶ月の7月文化祭の部誌に作品を載せる事になった俺は出来損ないの作品を出典する。それは盛況を呼び先輩方に褒められるも慰めにしか聞こえないなかとある、一人の先輩の褒め言葉はすんなりと俺の心に入ってきた。
それは何故か、考えてゆくウチにその気持ちの招待に気付いた少年の秋から冬にかけての甘酸っぱい話。
これは今月行われた文化祭で私が、出典した作品です!
......我ながら力作やで......!((((((
......と、まぁ、冗談(嘘つけ)は、置いといて、【先輩】をお楽しみくださいませ!
......あー、文化祭楽しかったなぁ......、来年も頑張ります......。
入学して1ヶ月もしないうちに文芸部に入部した。運動部なんて高校でしたくはなかったから文化系にしようと思い、部活動紹介を見ていた時に小説やイラストを書くという、文芸部を見た。
その時俺は趣味の一環として、小説を書いていた。と言っても、二次創作が多かったし、何よりどれ一つとして完結作が無かった。どれも、あれやこれやと設定やらなんやらが思い浮かぶうちに書ききれなくなったりしていた。そのクセは入部してからも続いた。
何一つとして完結していない作品の中から無理矢理終わらした短編を入部して初めての七月に行われた文化祭に出典したがやはり作者からすれば満足行く物ではなく、どれほど褒めてもらっても、慰めにしか聴こえなかった。
けれど、何故か一人の先輩の褒め言葉だけはすんなりと俺の心に入ってきた。
何故かと考えて、考え抜いた結果、文化祭が終わった翌月ラブストーリーの小説を見ている時にこの気持ちに合点が行った。
そう先輩に恋をしていたのだ。......等と言うが、一体何時から?無自覚に始まったものだからこの気持ちに納得が行かなかった。
それからの部活は先輩と良く話す様になった。
高校に相談出来る様な奴は居らず、いやいや、ぼっちとかそんなんじゃなくてね?
んんっ、取り敢えず小学校からの親友に相談した結果。「好きになるのに理由は要らねぇ!!」と豪語され、「お、おう」としか言えなかったのだが、そんな物でいいのだろうかと頭を悩ます結果になった。
兎にも角にも夏休み中にもんもんと思考を募らせ明くる登校日。先輩と巡り合わないかなとキョロキョロと先輩が居る......3年生の廊下をチラー......っと見たりしていたりして、悪友共に不思議がられたり。
結局、その日会える事なくしかも、部活もなく、帰りの電車で己の今日の行動を返り見ると小説や歌でよく見る【典型的な恋する男女】の姿に当て嵌る箇所が多く。赤面し左手を顔に当てて悶えていた。......あ、もちろん、電車なんで控えめよ、控えめ、ここ大事。
残り1週間もない夏休みがあっという間に無くなって。
始業式。パイプ椅子に座り校長の長い話を初めて聴いて―人生で一番長かった―生徒指導の教師がまた長々と話、まだ暑さの残る気温の中暑さに弱い俺にしてはよく頑張った方だと思う。
2時間以上かけて行われた始業式が終わり、3年生、2年生がぞろぞろと椅子を直し終えると俺が所属するクラスの左後ろにある出口にぞろぞろと移動し始めた。その間に悪友と喋りながらもちらちらと先輩方の群れの中に視線を送り、目当ての先輩を見つけるとドキリ、と心臓が跳ねた......気がした。
幸いか否か。先輩が俺に気付くことはなく、そのまま俺の隣を過ぎ去った。
その間に悪友が何か―ソイツにとって―大事な話をしていたらしく、少し怒られたのは余談だ。どうでもいいな。
その日の部活はもう、ね?挙動不審ではなかっただろうか。同学年の奴と話す事で幾分か解消された......筈ではあるが。
2年の先輩方と話す先輩はきゃいきゃいと楽しそうにアニメやら日々の日常の話をしていた。時折知っているアニメが出ると「混じりてぇー!」と思うがそんな対人スキルを持っていない俺には出来なかった。
嗚呼、もどかしい。そんな、感情を抱いた事に自覚した部活の時間はなんとも言えない時間だった。
その日の夜は「これが甘酸っぱいって奴か!?」等と暴走―迷走とも言う―していた。
―――――
―――
――その日のメール
俺「なぁ」
友「ん?」
俺「彼氏彼女持ってる奴ってどうやってんの?」
友「......は?」
俺「......いや、なんとなく」
友「......まぁ、告白して作んだろうよ」
俺「......まあだよな......そんな勇気もなけりゃ、関係でもないよなぁ......」
友「......何の話だよ、てか告白すんのに関係なんているのか?」
俺「いや、いきなり告白されても困るだろ」
友「バッカ当たって砕けてこいや!」
俺「砕けちゃうのかよ」
友「......まぁ、例の先輩だろ?仲良さそうだし行けるんじゃないか?受諾してくれるかどうかは負いといてな?」
俺「......そうか?」
友「おう」
俺「......そっか、ありがと、なんか勇気出た」
友「でもよ、告白するならあまり遅くなると言えなくなるぞ」
俺「......何で?」
友「......いや......お前......その先輩って3年生なんだろ?」
俺「そうだよ?」
友「......卒業って知ってる?」
俺「......」
友「......頑張れ?」
―――――――
11月忌々しい体育大会も終わり、皆浮き足立っていた。それはきっと壁掛けカレンダーに書かれている後一月もないうちにやってくるクリスマスのせいだろう。
俺は目下、ひたすらにどうやって先輩をクリスマスの日に誘うかだ。後デートプランな?デートってなにすりゃいいん?少し位見栄を晴れる位の金もバイトしてためた。しかし、身の丈に合わない事はしてはいけない、と言う事は従兄に嫌という程聞かされていた。
......兄ちゃん......せめて彼女の1人でも作ってから言って欲しいものだ。でも、まぁ......俺なりにやるしかないだろう。日付は11月29日クリスマス迄残り一月を切っていた。
明くる日の放課後。
「彼氏出来たぁ!?」
「ぐふっ」
先輩方に背を向け飲んでいた、紅茶が口の右端から零れる。
「あー......」
先輩方に気付かれない様にハンカチで零れた紅茶を拭う。嫌な汗が滲む中聞き耳を立てていると。先輩が口を開いた。
「いや、私じゃないよ?!佳奈がね!?」
「なんだー......友里じゃないのかよー......」
いや、うん、良かった。凄いドキドキしてる、こんなドキドキいらない。先輩―――友里先輩はほぅ、と溜息を吐くと。
「彼氏欲しーなー......」
といつもの声の大きさより少し小さい音量でそう呟く様に言った。
「これはワンチャンある!?」等とバカな思考を募らせていると先輩は時計を見て。
「あっ!バイトいかなきゃ!じゃ、じゃあ私帰るね!?」
「あっ、ちょ!」
「お疲れ様でーす」
と俺、挨拶は大事だから、それに返事してくれた先輩が、かわいいからとかじゃないから!......うわぁ、俺きもい。
「......むぅ、友里なら彼氏位すぐ出来ると思うんだけどなぁ......どう思うかね後輩君?」
......はい?
「......えっと、そーですね」
出来て欲しくないがな。
「うんうん、だよねー、背も小さいし、性格もかわいいし、って事で彼氏に名乗り出てみないかい?」
とニヤニヤと笑みを浮かべ俺を弄り出した。彼女は、なにかと後輩を弄る。
「あはは、すげーこたえにくいっすよ竹中先輩」
「んんん?否定しないのかい?んん?」
「いや......ね?嫌だとは言えないじゃないですか?」
すると、竹中先輩はヨヨヨと下手な泣き真似をしながら。
「友里は俺には力不足だと......そんなんじゃ俺には釣り合わないと......友里かわいそう......」
「ちょ!なんでそうなるんですか!」
「え?違うの?」
「当たり前じゃないですか」
「ふふっ、かわいーね君は」
とクスクス笑う竹中先輩。いや、まぁ、うん、正直かわいいとは思うけど、なかなかに残念な所があるから彼氏が出来ないのかな、と思っていると。竹中先輩の笑みの温度が変わった―――気がした。
「後輩君......いまなーんか失礼なこと考えなかった?」
どうしてわかったのだろうか。
「い、いえ、別に何も考えてませんよ」
「ふーん?」
とジト目で睨まれる。
「あはは......」
そんなピンチの中、部室のドアが開かれた。
「あっれー?友里いない?」
「ん?友里なら帰ったよー?」と竹中先輩。
「んー、そっか、ありがとー」
と名も知らぬ女生徒―先輩を呼び捨てにしてることから3年生と思われる―は踵を返し走り去っていた。
「......さて、後輩君?」
「あ、俺急に用事を」
「ん?」
「......思い出した気がするんですけど気のせいでしたかね......」
怖い笑顔って初めて見ました、まる。
―――
来る12月。22日。......よし。あ、先輩に会えなかったんでメールで。
―――――12月22日21時43分友里先輩とのメール
俺「夜遅くすみません、今大丈夫ですか?」
友里「ん?どした後輩君」
俺「遊びの誘いなんですが」
友里「うん?」
俺「24、25のどっちかって空いてますか?」
友里「残念ながら......」
俺「え」
友里「空いてるんだよなー......」
俺「そ、そうですかなら遊びに行きませんか?」
友里「ん?いいよー?」
俺「ほんとですか!では......そーですね24日の午後四時に......駅前の広場でどうでしょう?」
友里「ん、了解です!楽しみにしてるよー?」
――――
......悶絶。
や、これ、恥ずかしすぎるでしょう?こんなんで俺告白なんて出来るのん?
―――
12月24日3時半。駅前の広場で先輩を待っていた。気温は昼間はあった18度も今は更に気温を下げているだろうハーフコートの襟を立てるが、寒いより前に落ち着かないし緊張しまくってる。時計をチラチラと確認するもまだ45分。
「......早く来すぎたかなぁ......」
辺りを見回すと、少し先の改札口から先輩が歩いてくるのが見えた。手を振り合図すると、こちらを見つけたのかタッタッと走って来た。
「あはは、来るの早いね、待たせちゃった?」
と、少し申し訳なさそうに謝る先輩。
「いえ、今来た所ですよ、って言うかまだ時間じゃないですし、ちょっと早く来すぎたかなぁと思ってた所ですよ」
すると、先輩は表情を綻ばせて。
「そっか、ふふ、ありがとう」
と言った。先輩が何に対してありがとうと言ったのかはわからないが、その笑顔はとても可愛らしくて。
「......後輩君?」
「へ?あ、あ、すいません、ボーッとしてました......」
「ふふっ、何にボーッとしてたのかな?」
っ、言えない、とてもじゃないけど見惚れてました、なんて言える訳がない。
「い、いえ、私服初めて見ましたけど似合ってますね」
「っ、そ、そうかな、ありがと......」
......あっれー?なんかやっちゃった?
「で、では行きましょうか」
「う、うん」
いつの間にか時計は10分を指していた。
......時の流れ速くない?
それからと言うもの、ゲームセンターに行ったり偶然通りかかったペットショップの犬や猫に興奮する先輩をみて癒さ、んんっ、犬や猫に癒されながら時間を浪費して行った。
気付けば既に日は沈み時刻は6時55分。
「先輩、行きたい所あるんですけど良いですか?」
「ん?いーよ?」
「ありがとうございます、こっちですちょっと走りますよ!」
「きゃっ!?」
可愛らしい悲鳴が聴こえたが横目でみるとちゃんと付いてきているが何故かこころなしか顔が紅い。
着いたのは待ち合わせた広場。時計を見ると6時58分を指していた。
「こ、後輩君......?」
「は......い?」
振り向くといつの間にか左手は友里先輩の右手を握っていた。
「っ〜!?す、すみませ!」
パッと手を離すと「あっ......」と先輩が声を漏らした―――気がした。
「す、すいませんちょっと時間に余裕なくて、多分それで握っちゃたんだと......思います......」
「い、いや、大丈夫だよ?全然」
言いながらも先輩の顔は赤い。......ちょっと顔見れないですね。と、そんな時だった。
広場の時計台が7時を告げるチャイムを鳴らしたと同時に植木が様々な色を纏い始めた。
「わぁ......」
「今年から新しくなったらしくて、見たいなーっと思いまして......少しはクリスマスっぽいでしょう?」
「あはは......うん、良いクリスマスだよ」
不意に浮かべた笑顔に魅せられた俺は先ほど迄考えていたセリフやら何やらをすべて無視して気付いた時には。
「好きです、先輩、俺と付き合ってください」
......と言う至ってシンプルな告白をしていた。ある種勢いで言ったが為に声が震えてはいなかった事は、良かったのかも知れない。驚き、そして嬉しそうに表情を変えた先輩は「よろしくお願いします」とそう、言ってくれたのだ。
その返事に実感が持てずにいると。
「仕方ないなぁ......」とぽしょりと呟くとヒョイと間合いを詰めるや俺の首に両腕を回し自分に引き寄せると......―――。
―――――
―――
7時25分
アレから二人とも赤面しながら硬直すること凡そ5秒。パッと離れるやお互いの顔をみてまた顔を赤くした。
そんな中、先輩が「そ、そろそろ、ご飯にしない!?」と口を開いた。
俺も「そ、そうですね」と賛同し。普段なら絶対入らないだろう、お洒落なカフェへと入って、今に至る。
お互いに夕食を食べ終え、ケーキを注文した、俺がモンブランに先輩がチーズケーキ。ケーキが到着して食べ始め「美味しいですねー」等と会話が出来る―スムーズにとは言ってない―レベルに落ち着くと先輩がチーズケーキが載ったフォークを突き出して。
「あ、あーん」と言ってきたのだ。
フォークを、差し出してきたのは年上だからちょっと頑張らなきゃみたいな感じなのだろうかその証拠と言わんばかりに顔が真っ赤に染め上げられて、フォークを持つ手は震えていた。
それを受け取るにはとても恥ずかしい訳でかといって、震える手で差し出されては断るわけにも行かず。
「あ、あーん」
と、口に咥えた。そして訪れる静寂。けれど、痛い静寂ではなくて何処か暖かい静寂だった。
チラリと先輩を見ると、先輩も同じ事を思ったのかクスリと照れくさそうに微笑んだ。
―――
ケーキ、飲み物を飲み終え会計を済ませ―もちろん俺持ちで最初は先輩も出すとは言ってくれていたのだがせめて今日ぐらいはと押し切った―広場に戻ると8時半と良い時間だった。
「......今日はもう帰りましょうか」
すると先輩はビクリと、体を震わせ。
「そ、そうだね、う、うん」と、何処か慌てた様にそう言った。
「......先輩?」
「ひゃう!?」
あー......こりゃ、がちがちになったゃってるなぁ......。なんで俺がこう、冷静で居られるかと言うと俗に言う自分より緊張してる人を見ていると落ち着いて来るというアレだろう。
「......大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だよ!先輩だよ!?あ、当たり前じゃん!」
「ははっ......じゃ、手を繋いでも大丈夫ですよね」
と、手を握ると。
「はう......」と声を漏らし俯いた。
どうしよう、超かわいいし超たのしい。
と、いろいろしようにも―いろいろってなんだ―もう時間も時間だった。
「先輩帰りますよー」と何度目かわからないやりとりを終え、やっと改札口までやって来た。
「先輩ってアッチの方向ですよね?」
「うん、そだよー」
と、先輩も慣れてきたのかいつもの調子を取り戻してきていた。
「俺アッチなんですよね」
そう指したのは上のホームへと繋がる階段。
先輩はこのまま突き当たりにあるホームの電車に乗れば帰れるのでここでお別れ。
「先輩」
「ん?......!?」
ぐいっと先輩を抱き寄せて。
「......っは」
「ふぇ?」
なんだよ、ふぇ?ってかわいいな。
「さっきは、やられたので......仕返しです」
と、気付けば微笑みながらそう言っていた。
そんな時。
「4番線に......行き普通電車が......」
とアナウンスがなった。
「あ、先輩電車来ましたよ」
「あ、う、うん」
「先輩、メリークリスマス、さようなら」
「あ、うん、メリークリスマス、さ、さようなら」
なんだろうなぁ、夕方と立場が変わっているような。そんな事を思いつつも正直先輩と、まだ別れたくはないと言う気持ちをどうせまたすぐ会えるんだ、と言い聞かせながら、先輩を乗せた電車を見送った。
――――
――
その日の12時。
先輩とのメールを終え、今日の行いを見返して悶え、先輩と付き合えて、更にキスをし、何ともまぁ、なセリフを言ったりを思い出してはひたすら悶えた。
「......ふぅ......実感湧かないなぁ」
と、なんとか落ち着かせると、そんな気持ちを胸に眠りについた。
―――――11時友里先輩とのメール
俺「今日はありがとうございました」
友里「いえいえ、こちらこそありがとうございました......///」
俺「こ、これからは彼氏としてよろしくお願いします(こ、これでいいのだろうか)」
友里「こ、こちらこそ彼女としてよろしくお願いします......(わ、わかんないよ......)」
俺「......」
友里「......」
俺「あの、」
友里「はい」
俺「呼び方とか......変えた方が良かったりします?」
友里「す、好きに呼んでください......!後輩君も後輩君から変えた方が良かったり......?」
俺「......お、おまかせします。」
俺「って、てかもうこんな時間ですね、」
友里「そ、そうだね!」
俺「ね、寝ましょうか」
友里「う、うん!」
俺「お、おやすみなさい」
友里「お、おやすみなさい」
――――――
あとがき。
初めての文芸部からだす私個人の作品です。
よくありそうな男子高校生の心情を描いてみました。
途中上手く描けずにいたんですが......そこが悔やむポイントです......。
もっと上手くなりたい!
にしても、友里先輩の様な人とこんな恋を一度でいいからしてみたいものですね。
これから訪れるクリスマスを恋人と過ごす人やそうでない人にとっても良い話になれば......と思います。
斯く言う私も彼女居ないですけど。
今年も家族とクリスマスを迎えます。
因みに友里先輩はゆり先輩と読みます!分かりづらいかな!?ともりではありませんので!ご注意を!
ではでは、また来年お会い致しましょう、因みにもう来年出す予定の作品は決まってたりいなかったり......!では、また!
上記のあとがき。は【風がたり】に記載した物を一部訂正したものです。
役不足→力不足に変更致しました。日本語って難しい......。......はずかし///