ラブライブ! ~少年とμ'sが出会えた奇跡~ 作:ハイドレンジア
ではどうぞ
「なぜです!ファーストライブの事は伏せておくとアレほど言っていたはずです!」
俺は痛む足をさすりながら頑張って外まで歩き、高坂さんの元へと向かった。
海未の予想通り、高坂さんは昨日俺が占拠していたベンチの上にてパンを補食していた。それを見つけた俺は高坂さんに声をかける前にメールで海未へ【いた】の二文字を送信した。
まず海未が携帯を持っていることに驚いた。さすがに授業中にイジるなんてバカな事はしている訳がないが、携帯を屋外に持ち出しているなど、思ってもいなかった。
「どうして?」
「またパンですか……」
さっきまでの海未の言葉など意にも介さず、なおもパンを頬張り続ける高坂さんに海未も呆れたのか、そのまま隣へと座る。
まだイマイチ話を飲み込めていない、今の俺はファーストライブと言われても何それ?おいしいの?としか答えられないだろう。
さっきまで海未がお怒りだったのはこの事だったのかー、と腕を組み、情報を一つ一つ整理する。
「そこの御三方~!」
情報を整理中の俺の耳にあまり聞き慣れない声が聞こえた。俺は整理を中断して声がした方を見てみる。
「スクールアイドル初めたんだっけ?」
「私海未ちゃんがやるなんて思ってもなかったよ」
どうやら俺たちに話しかけてきた人は高坂さん、海未の知り合いのようだ。
海未は三人の方々の話を聞いて驚いた表情をしている。何かあったのだろうか?
「それじゃあ穂乃果ちゃんと海未ちゃん、後弟君もがんばってねー」
「ありがとねーヒデコ、フミコ、ミカ~」
なぜあの三人は俺のことを知っているのだ、特に何も言った覚えはないのに何故だ!
俺は俺のことを言いふらしたであろう高坂さんをジトーッと睨む。
「ん?どうしたの?」
「どうしたの?じゃなくて、何であの人達は俺の事知ってるんですか!まさか……海未か?」
「穂乃果だよ?だってぇ~みんながさ、海未ちゃんの弟君ってどんな子?イケメンなの?って聞いてきたんだもん。しかたないもーん!」
非常にその人達にとっては残念なことだが、俺には高坂さんの言ったワードのどちらも当てはまらない。
第一俺はイケメンではない、女子からも何も言われなかったし……いや、あったがそう言うような意味の言葉ではなかった。あくまでふつうの会話をしただけなのだ。
「それはそうと、なぜ私たちがアイドルを初めたことをあの人達は知っているのでしょうか?」
「あぁ、それなら掲示板に張ってあったぞ。結構人溜まり出来てたしな」
「け、掲示板に!?」
海未は高坂さんの目をしっかりと見据えーと言うより睨み付け、何か掲示板に貼ったのですか?と聞く。
だが返答は海未におびえる様子もなく、うん!ライブのお知らせ!と返した。
俺はまだ曲すら決まってないのにライブをやる気の高坂さんに少し驚きを混ぜた声で問いかける。
「あの、まだ状況が少し飲み込めませんが、まだ曲も衣装も決まってないんですよね?いくら何でも見通しが甘くないですか?」
「大丈夫!衣装はことりちゃんが考えてくれるって言ってたし、曲は一年にすごく歌が上手い子がいるから!」
ああ、真姫か。
俺はそう直感した。だがアイツがアイドルの曲を作曲してくれるとは思えない。確か真姫はクラシックやらジャズしか聴かないと言っていたはずだ。アニソンばかり聴いている俺とは正反対で少し驚いた。まあ真姫がアニソン聴いてたらひっくり返るが。
またまた二日連続で二年の教室に行く羽目になるとは想像していなかった。
よーし!それじゃあことりちゃんの所にいこう!とパンを食べ終えた高坂さんがそう言ったとき、俺の背中に何か冷たいものが現れるのを感じた。そこで俺は適当な用事を即席で考えて二日連続で二年の教室に行くのを止めようとしたのだが……。
結局俺の嘘は破られ、連れてこられてしまった。
「こんなもんかな?見て、ステージ衣装を考えてみたの」
おお!いいよ!と高坂さんは良い反応をした。しかし海未は絵のある一点を見たまま硬直している。もしかすると、俺がさっき言ったある言葉が的中してしまったのかもしれない。
そう、スカート丈の話だ。
「ことり、このスーッと伸びているのは……」
「決まってるじゃないか、足だよ」
あっ足!?と海未は絵に描いてある高坂さんがモデルであろう絵と自分の足を何度か見比べていた。
「だからさっき言っただろ、お前の足は太くないぞ?」
「穂乃果達はどうなんですか!!」
そ、そう言われても……。
俺は言葉に詰まった。女子の足をジロジロ見るなど、ヘンタイ以外の何でもない、それに人間として失礼極まりない事だ。
「よし!ダイエットだ!!」
「二人とも必要ないと思うけど……」
いつの間にか、俺が悩んでいる内に足の太さ問題は解決していたようだ。
足の太さは置いておくとして、問題は曲だ。アイツが素直にアイドルの曲を作曲してくれるとは思わない。歌詞はどうにかなるだろう、大和撫子の力でな……。
「それは良いとして……まだ、グループの名前決めてないよね?」
「そう言われて見りゃそうだな、まだグループ名も決まってないし歌う曲も決まってないな、どうせなら全部俺が……」
「「「それはダメだよ(です)(だね)」」」
口を揃えて同時に三人から反論されてしまった。
これはもうどうしようもない。
俺は凹んだままであったが、教室に帰りたいと言い張る俺は意味も分からず強引に図書室へと連れて行かれるのだった。
風邪引いたわ……現在鼻づまりと格闘中。
そういえばバレンタインのスペシャル回を書いてないことに気づいた。
……よし、書くか!
感想、ご指摘お待ちしております!!