Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~ 作:夢の翼
少女その後、道を阻む基地に配備されたIS部隊を次々に蹴散らしながら暗い道を掛けて行った。そして今度は重武装型のクアッド・ファランクスが少女の前に立ちはだかった。
「此処より先は通させん、ファントム・タスク!」
25mm7連砲身ガトリング砲4門を少女へ構える。それを見た少女はエネルギーアンブレラを全面展開したシールドビットでガトリング砲から放たれる弾幕を防ぐ。
「・・・面倒な」
少女はエネルギーアンブレラを展開したシールドビットを前へと展開したままクアッド・ファランクスへと蝶の羽をイメージさせる非固定ユニットを動かし突っ込んでいく。
「邪魔だ…!」
突き出したシールドビットを右腕に装着させるとファランクスのパイロットの顔面を殴り着けるとそのまま回し蹴りを顔へ入れ込む。
「ぐあっ!!」
「・・・・・」
少女は一瞬の隙をついてエネルギーアンブレラとシールドビットを収納しISの装着解除させる剥離剤《リムーバー》を発動させファランクスの展開を強制敵に解除させる。
「な、なに――――――」
ISスーツ姿の状態になったファランクスのパイロットが何が起こったのか混乱している途中でサイレント・ゼフィルスの右腕で壁へとなぎ飛ばされパイロットは叩きつけられた衝撃で意識を飛ばしそのまま鉄の床へ倒れ込んだ。
「・・・・・」
少女は意識を飛ばしたパイロットを目元を覆うバイザーから見下ろす。そして少女は次に視線を移しスターブレイカーで目の前の扉に銃口を向けて扉ごとその周囲を吹き飛ばす。砂煙が舞う中、少女は中へ入りその部屋の中を見た。
「あれが福音のコア・か・・」
そこには一年前『福音暴走事件』で凍結された『銀の福音』のコアが厳重にコードで繋がれて封印されていた。
福音のコアを回収し基地を完全破壊した少女は満月に光輝く月の光に照らされながら空中に浮遊していた。
「・・・・・・」
青白く輝く月の光はより一層、少女とサイレント・ゼフィルスを神々しく美しくさせる。少女はバイザーを収納した、長い黒髪を一つに纏めた赤い瞳をもつその顔は誰もが見たら見覚えがあるなんてものじゃない、ある青年の姉と瓜二つの顔をしていた。
「・・・・・・」
少女はその赤い瞳を月へと向ける。風が少女の髪を揺らし少女は目を細める、するとサイレント・ゼフィルスに通信が入る。
《ご苦労だったわね、”M”》
Mと呼ぶ女性の声に少女は表情を変えない。ただ命令を遂行するだけだった。
「スコールか」
《えぇ、よく遂行してくれたわ。そのまま帰還して”次の作戦”の準備をするわよ》
「そうか」
Mは次の作戦と聞いて無表情だったその表情を変えた、不気味な笑みを浮かべ口を歪めるMの顔は正に不気味だった。
《M戻ったらサイレント・ゼフィルスの再度調整させて頂戴、それにはまだ調整が必要みたいよ》
「わかった」
《それじゃ待ってるわ、M・・・それにしてもまさか生きていたとは思わなかったわね、”彼”が生きていたなんて》
「あんなもの、私の敵ではない」
《それはどうかしらね・・・・まぁいいわ》
通信終了と投影ディスプレイに表示され通信が終わると首にかけているのロケットペンダントのチャームを開くとMは薄い笑みを浮かべる。
「これで・・・私の復讐が始められる、”姉さん”」
そのチャームの中には自分の顔と瓜二つである千冬の写真が入っていた。
そしてその頃、一夏はというと。
「・・・・・・」
「あれ?提督、どうしたクマー?」
「ハラショー。どうしたんだい司令官」
球磨や響と言った駆逐艦達にランスロット以上に真っ白となって机の上に干からびた大根の様に一夏は倒れていた。
「それにしても、今日の金剛さん達、妙にテカテカ光ってたような・・・何でだろう?」
吹雪のその言葉にビクっと体を震わせた一夏は何かを思い出したかのように上半身を上着で隠したのであった。
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