Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~ 作:夢の翼
レゾナンスで第二艦隊の艦娘達と買い物をしていた一夏は一人ベンチに座り第二艦隊の艦娘達を一人眺めていた。
「ねぇ!見てこれ、凄く可愛いよ!」
「そうね、これが今時の女の子が着る服なのね!」
現代の女性物の服を見渡せば物珍しい様に見る子供の様にはしゃぐ蒼龍と飛龍に。
「・・・・・・」
「ドレス姿のお姉様・・・・じゅるり」
展示されているウエディングドレスに少し顔を赤くして眺めている扶桑とそんな扶桑の隣で密かに口から涎を垂らし少し危ない雰囲気を出している山城。
「皆、楽しんでるみたいだな」
「提督」
ふと一人でそんな言葉を漏らしていると後ろから缶コーヒーを持った翔鶴とその付き添いをしていた瑞鶴がいた。翔鶴は片手に持っていた缶コーヒーを一夏へ手渡しする。
「それにしても提督さんの世界の日本って凄いわよねぇ~。機械の箱から飲み物が出て来たりするんだもん」
「そうね」
自動販売機の性能に驚きを隠せない翔鶴と瑞鶴。彼女達のいた世界にはそのような機械は存在しなかった為か翔鶴と瑞鶴は未だに購入したペットボトルのお茶とコーラが入った缶を色んな角度から見てそう言っていた。
「二人とも感想はいいとして、座ったらどうだ?」
「「えっ!?」」
「どうしたんだ?」
一夏のその言葉を聞いた翔鶴と瑞鶴は咄嗟に大きな声を出してしまう。一夏は頭の上に?マークを浮かびあげながら首をかしげる。
「い、いいんですか!?」
「お、おう・・・というか二人とも大丈夫か? 顔真っ赤だぞ」
「べ、別に大丈夫よ!ね、ねぇ!翔鶴!!」
「あ、待て瑞鶴――――」
顔を隠して目をぐるぐると回す瑞鶴は落ち着かない表情で手に持ったコーラを上下に振り始めた。そして振ったコーラが入った缶のフタを開けようとしたのを見て一夏はフタを開けようとする瑞鶴を止めようと手を伸ばすが。
「ふぎゃ!」
開けたとたんに勢いよく中からコーラが瑞鶴の顔目掛けて噴水の様に吹きだした。吹きだしたコーラは3秒程度に渡り瑞鶴の顔をコーラ塗れにした。
「・・・・・・」
コーラによる噴射が終わると目が点となり口を唖然と開けたまま固まっている瑞鶴。ポタポタとコーラの水滴を顔から落とすその姿はまるでドッキリに引っかかった芸能人の様だった。
「あぁ~あ。全く炭酸飲料を振る奴があるか」
「大丈夫、瑞鶴?」
「う、うん・・・・大丈夫よ翔鶴姉」
持ってきていたハンカチを取り出した翔鶴は未だ目を点としたままのびしょ濡れの瑞鶴の顔を優しく拭く、幸い服にはかかってはいなかった。
「すみません提督、少し瑞鶴のお化粧を直してきますね?」
「あぁ。わかった気をつけてな」
そう言って翔鶴は瑞鶴の化粧を直すためお手洗いへ向かった。そしてまた一人になった一夏はベンチに置いた缶コーヒーを手に取り一口飲むとレゾナンスに映し出されている投影ディスプレイに目を向けた。
「”男の必要性”・・・か」
その投影ディスプレイに映し出されていたのは『男の必要性 排除すべきモノ』と何とも下らないニュースだった。ニュースを嬉しそうに言う者は勿論のこと女性、つまり女性主義者とも言うべき女性だった。
『そして何よりもあの世界最強の織斑千冬様の弟である、織斑一夏は我々女性を侮辱する存在なのです。何よりも異世界から帰還したというわけも解らない事を振りまくあの男は一刻も早く排除すべき反社会的人間です』
堂々と自分のあの会見の時に撮られた顔写真が映し出される。ニュースアナウンサーに対して一夏は不快感を沸き上げる。
「下らないな」
あれはどう話しても分かり合う気がない人間だと一夏はふと心の中でそう思った。元の世界に帰って来てからは自分が居た時よりも女尊男卑は大きくなっており遂には男を排除、もしくは家畜というまで風習が広がっていた事に一夏は悲しそうな表情をする。
「ISを動かせるってだけで、全てを否定して・・・何になるって言うんだ」
そして今来ているこのレゾナンスも一年前までは沢山の男女が賑わっていた場所だったはずが一年で殆どその光景がなくなっていた、何よりレゾナンスに来て誰一人自分以外の男性の姿見当たらない事に一夏は更にその表情を強める。そして何時の間にか自分が飲んでいた缶コーヒーが酷く自身の手の中でつぶされているのに気づく。
「・・・・・・・」
許せない。無意識にその感情が表に出ていた事に一夏は気づきベンチの背もたれに背中を預け視線の先にある青く無限に広がる大空を見つめる。
「白騎士・・・俺はどうすればいい・・・・っ?」
その時、それは現れた。
「っ!?」
多くの人々の憎しみを乗せた
『ミツケタァ......エモノ...オイシソウナァ......エモノガァ!フフ...ハハハ...!』
深海より招待されし異形の方舟が。
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