Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~    作:夢の翼

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更新が遅れてしまい申し訳ありません。つい六日前に高校を無事に卒業し色々と各作品の最新話を考えていたので遅れてしまいました。バイトもそろそろやらなきゃいけないので。ではどうぞ!


第十三話 新たなる 敵

謎の攻撃により次々とレゾナンスの建物が破壊されていく中、一夏は目の前で浮遊している未確認の深海棲艦を見ていた。襲撃者と思われるその深海棲艦はまるで一夏を求めている様に妖艶な笑みを浮かべていた。男なら誰もがその姿に見惚れて欲情してしまう姿に一夏はそれとは違う何かを感じていた。

 

(何だ・・・この感じは・・・)

 

その次に瞬間、その深海棲艦は抱えていた潜水艦を模した巨大なクジラのような艤装の砲口を一夏へ向けた。

 

「くっ!」

 

一夏はその深海棲艦から殺気を感じ取るとランスロットを展開した。ランスロットのエナジーウイングを前に出した瞬間、深海棲艦の換装の砲口からミサイルに似た突起物が放たれた。突起物は防御態勢に取っていたランスロットのエナジーウイングに直撃。黒煙が上がるがそこには無傷のランスロットが佇んでいた。

 

『ヤル・・・・ネェ・・・・アナタァ・・・』

 

『・・・・お前は、深海棲艦か』

 

一夏は目の前に浮遊しているその深海棲艦にそう問いかける。するとその深海棲艦は自身の白い指で口をなぞりながらその三日月に歪んだ唇で答えた。

 

『エモノタチニハ・・・・潜水棲姫ッテ・・・イワレテタァ・・・・』

 

『潜水棲姫・・・・』

 

エモノタチ。詰まり人間にはそう言われていたというのはわかった。しかし一夏には”今まで見てきた深海棲艦の中にそんな名前の深海棲艦はいなかった”。

 

『潜水棲姫、出来れば君とは戦いたくない。換装を解除して話し合いをしないか?』

 

一夏はスーパーヴァリスをいつでも撃てるようにセーフティを解除して潜水棲姫を言った。しかし潜水棲姫から帰ってきた言葉は。

 

『ハナシアイィ・・・?・・・・ソンナモノナンテ・・・・ヒツヨウナイヨォ!!!』

 

すると潜水棲姫の換装からまたもミサイルに似た突起物を放った。一夏は今度はスーパーヴァリスで迎え撃とうと構え様としたとき、後ろから艤装を展開した扶桑と山城が一夏の前に出てその左腕に持つ航空甲板の盾を前へ出し潜水棲姫から放たれた突起物を防いだ。

 

『扶桑・・・山城』

 

「提督・・・・戦いは避けられそうにありません」

 

「姉様の言う通りです」

 

二人からその言葉を投げられ一夏は一瞬胸が締め付けられる痛みを感じ、一夏は扶桑と山城の前を出る。すると潜水棲姫の周りにチ級に似た人型の深海棲艦が複数集まってきた。顔を覆い隠す白い仮面をつけ、体には漆黒の鎧を身にまとった中世の騎士を思わせる様な姿をしていた。

 

『扶桑、山城。陸上戦の訓練は受けたな?』

 

「「はい!」」

 

『なら、問題ないな。―――――筑摩、聞こえるか?』

 

一夏は艦娘用のオープンチャネルを開き筑摩に連絡をとる。すると筑摩との通信がつながった。

 

《はい、提督》

 

『すまないが筑摩は警察の人たちと一緒に市民の避難誘導を頼む、俺と扶桑、山城はを敵を迎撃する。飛龍と蒼龍に翔鶴と瑞鶴の捜索を頼む、見つけ次第二人はこっちに合流する様に頼む』

 

《了解しました・・・提督、お気を付けて》

 

『あぁ、筑摩もな』

 

筑摩にそう伝え通信を切る。すると「提督!あれは」と扶桑の声が響き一夏は潜水棲姫達の方へ視線を向けた。その視線の先に、先ほどのチ級に似た人型の深海棲艦の鎧がグニョグニョと溶けた鉄の様に溶け、先ほどまでの中世の騎士の姿から機械の鎧へと変えていく。そしてその変えた新たな姿に一夏は見覚えがあった。

 

『ラファール・リヴァイブ・・・それに打鉄・・・だと?』

 

チ級に似た深海棲艦が新たに変えたその姿はフランスの第二世代型ISのラファール・リヴァイブに日本の第二世代型IS打鉄の姿へと変えていた。それにISだけではなくその操縦席には黒いISスーツを纏った白い肌に白い仮面をつけた女性達がいた。

 

『・・・・ISに擬態した?』

 

『アイエス…ソウナノネェ…イママデタベテキタ…オンナノニンゲンハ…ソウイウノ…フフ…ハハハ…!』

 

「食べたって・・・・まさか!?姉様!」

 

「っ!」

 

『まさか。捕食したISと操縦者の情報を取り込んで、ISの情報を』

 

「だとすれば・・・ISの武装も・・・!」

 

ニヒリと口を三日月に歪めた潜水棲姫は左手を前に出すとその半分かけた仮面から出た紫色に光る一つ目を輝けせたISに擬態した潜水棲姫以外の深海棲艦達はとその腕と一体化したアサルトライフル《ガルム》を銃口を一夏達へ構えた。

 

『っ!来るぞ!散開!』

 

上へと飛び一夏の咄嗟の判断に扶桑と山城は左右に展開し擬態ISから放たれた銃弾の雨を交わした、一夏は擬態ISへとスーパーヴァリスの銃口を向ける。

 

『ヴァリス、ハドロンモード!』

 

スーパーヴァリスの銃口が上下に稼働しそこから紫色のクリスタル状の銃口が露わになる。そしてその銃口から赤黒い極太のハドロン砲が照射された。その内の一体の擬態ISが一体化していたアサルトライフルがドロドロに溶け再び形が形成すると今度はアサルトライフルからナイフへと変わっていた。ハドロン砲を交わしたその一体は一夏へライフを振り下ろすが一夏はスーパーヴァリスでナイフを受け止める。

 

『くっ!まさか機動性までもか!』

 

一夏はその擬態ISを蹴り落としハドロンモードからノーマルモードに戻したスーパーヴァリスを放つ。スーパーヴァリスのノーマルモードを受けたその擬態ISは破壊された非固定ユニットを右手で抑えて別の擬態ISに入れ替わる形で後ろへ後退した。

 

『・・・・面倒な能力だな』

 

擬態したモノの能力や武器をそのまま再現できる深海棲艦。一夏はそれと同時にある疑問が浮かび上がっていた。それは。

 

 

 

 

 

どうして、あっちの世界で確認されてないタイプの深海棲艦がこっちの世界にいるのか。

 

 

 

 

 

 

(それに、俺や皆がこっちの世界に帰ってくる前には既にIS操縦者やISを捕食したということになる、ならあの深海棲艦達は元からこの世界にいたことになる・・・・いやなら何故今になって出てきた?それも、俺たちが帰ってきたこの一周間で・・・・まさか!)

 

一夏は次々に放たれる銃弾の雨をエナジーウイングで防ぎつつある結論が浮かび上がった。

 

(福音戦の時の時空移動中にあっちの世界で確認される前の深海棲艦が俺とすれ違う形でこっちの世界に来たことに!?)

 

まず、現在、自分が存在している宇宙とは別の宇宙が複数存在する「多次元宇宙論」という理論が存在する。別の次元にいくは時空間移動可能な特殊な乗り物、または膨大なエネルギーで次元に穴をあける。そして時空に干渉できるアイテムを使う。方法は今のところこれだけだが勿論、そんな高度な技術は今の段階では無理に近い。いや、不可能と言ってもいい。だが例外に一夏が乗っていた白式はそれを操縦者自己守護システムという形で実現させた一夏を艦娘の世界に送った。だがその一時的に開いてしまった「多次元宇宙の穴」に偶然、そこに居合わせた深海棲艦がその穴を通じてISの世界に入り込んでしまった。そして一夏がいなくなった一年の間にISの世界に侵入した深海棲艦は元いた世界とは違う世界の現代の大気に触れそしてISを取り込んでしまった。

 

(でも、元からこうじゃなかったはずだ……!ヲ級達人型の深海棲艦とは分かり合えたんだ…!レ級とは分かり合えなかったけど……それでも…!)

 

一夏は迫ってくる擬態ISを蹴散らし潜水棲姫へと向かっていく。擬態ISの群れはその無機質な紫の一つ目を一夏へ向けアサルトライフルを放つ。一夏はエナジーウイングを動かし縦横無尽の動きでかわしていく。

 

「山城、大丈夫?砲戦よ!」

 

「はい!姉様!」

 

地上から試作型の艦娘用ホバー装置で装備した扶桑姉妹がホバー移動しながら装備している46㎝三連装砲を上空に向け擬態ISへ砲撃を開始、一夏はランスロットのフェイスマスクの中で目の前の潜水棲姫を見て苦痛の表情を浮かべる。

 

(やるしかないのか…!)

 

一夏はスーパーヴァリスの銃口を潜水棲姫へ向ける。当の潜水棲姫は相変わらずの妖艶な笑みを浮かべて一夏を見ていた。

 

『ごめん……!』

 

擬態ISからの攻撃を避けつつ一夏はスーパーヴァリスをハドロンモードに切り替えるとハドロン砲を潜水棲姫へと放った。

 

 

 

 

 

 




擬態ISについては活動報告の方で!
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