Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~ 作:夢の翼
スーパーヴァリスから放たれたハドロン砲は真っ直ぐと潜水棲姫へ向かっていく、しかしそれに対して潜水棲姫は微動だにせずその場にとどまったまま回避しようともしない。その理由はすぐさまわかった。
『何!?』
ハドロン砲は潜水棲姫の目の前で突如として霧散した。再び一夏は潜水棲姫にハドロン砲を照射したが先程と同じ様に霧散してしまう。
『ビームのバリアがあるのか?―――――なら!!』
スーパーヴァリスをハドロンモードからノーマルモードに戻し、弾を通常弾から瞬光式徹甲榴弾に切り替え潜水棲姫へ放つ。今度はハドロン砲の時とは違い瞬光式徹甲榴弾は潜水棲姫の巨大なクジラの様な艤装に数発貫通した。
『ナンノォ・・・ジョウダン?・・・・ッ!?』
次の瞬間、瞬光式徹甲榴弾が貫いた艤装から青白い瞬光が放ち始め大きな爆発を起こし潜水棲姫は爆炎と煙に包まれた。
『やったか・・・・いや』
煙が晴れると艤装を失いその白い肌に焼け跡が酷く焼け付いており着ていた白い服も焼けその白い素肌が露わになっていた。
『イタイッ!ヤメテヨォォ…!』
涙を浮かべ幼い少女の様にその美しい顔を崩し泣き叫ぶ潜水棲姫は両腕を使って来るなと言っている様に振り回していた。その様子を見ていた一夏はスーパーヴァリスの銃口を向ける。
『イヤァ!イタイノイヤァ……!』
『潜水棲姫、大人しく残った艤装を解除して投降してくれ。君たちの負けだ』
後方では既に擬態ISを戦闘不能に追い込んだ扶桑と山城が地上に墜ちて倒れ込んでいる擬態IS達に砲口を向けていた。だが扶桑と山城も無傷とはいかず中破していた。
『投降してくれれば、君たちに危害は加えない。これだけは約束する』
うんうんと頭を上下に振り涙を浮かべる潜水棲姫。一夏はスーパーヴァリスを両腰にマウントするとゆっくりと潜水棲姫に近づこうとしたその時。
『キャ……!!!』
『っ!!』
何処からか放たれた紅いビームの斬撃が潜水棲姫に命中し爆炎を上げた。斬撃が放たれた方を見るとその先には。
「一夏!無事か!!」
「救援に駆け付けましたわ!」
一夏の仲間である箒とセシリアそして鈴、シャルロット、ラウラの五人が一夏の元に向かって来ていた。先程の紅い斬撃は箒の紅椿の武装の一つである空裂によるものだと分かった。一夏の傍に到着すると箒達はそれぞれ武器を潜水棲姫に向ける。
『止せ!もう彼女は敵対する意思はないんだ!!』
「何を言っているのだ一夏!」
「一夏さん!その”化け物”は現に民間人を攻撃しましたのよ!?」
『確かに彼女達は民間人に武器を向けた。確かにそれは許されない事だ、だが戦う意思がない者を撃つはもっとダメだ!!』
そう言った一夏は潜水棲姫に斬りかかろうとする鈴を抑える。
「放しなさいよ一夏!私達は此奴らを殲滅しろって言われてるのよ!?」
『彼女達は俺が管理する大湊警備府で身柄を預かる。それよりも箒達はまだ建物の中に閉じ込められてる人達を頼む』
「しかし―――『箒!!』っ!わ、わかった……」
怒鳴られた箒はシュンと落ち込んだ表情をして崩壊したレゾナンスへ向かおうとしたその時。
「い、一夏!!」
ラウラが指を指した方に全員が視線を向けるとそこに潜水棲姫の姿がなかった。
その後、箒達専用機持ちは崩壊したレゾナンスに閉じ込められた民間人の救助活動に参加し一夏達は擬態ISの破損した破片を回収し大湊警備府から救援部隊として駆けつけた第四艦隊が到着、中破した扶桑と山城を先に警備府に帰還させてた。
「提督、それ本当なの?」
「間違いない。恐らく俺が向こうの世界に迷い込んだ時にすれ違う形でこっちの世界に来た可能性が高い」
「それが本当ならヤバイんじゃ!」
人気がなくなったレゾナンスの瓦礫の山の上で今回の騒動について話していた。一夏は腕を組んで瑞鶴と飛龍は一夏が言っていた内容に驚きを隠せなかった。
「これからどういたしますか、提督」
「まだわからない、それよりも今回の騒動に多くに人の目に深海棲艦や艦娘の戦闘を見られた。恐らく政府から何らかの情報提供かあるいは・・・」
「私達を寄越せとってくるでしょうね間違いなく」
向こうの世界では確認されてない深海棲艦、今回の戦闘でもISの能力を吸収してそれを再現出来る突然変異タイプの深海棲艦も確認された。潜水棲姫も潜水艦タイプの棲艦であるにもかかわらずヲ級やISと同じく飛行能力を有していた。そして彼女達以外にも深海棲艦が潜んでいる可能性も十分ある。と一夏は予想していた。
「取りあえず警備府に帰投しよう、話はまた明日だ」
「「「「「了解!」」」」」
一夏は蒼龍達を連れてその場から去ろうとしたその時。
「まさかこの世界にも”提督”や艦娘がいらしてたのですね」
透き通った美しい声で提督と言った言葉を聞いた蒼龍達と一夏は声が聞こえた方へ視線を向ける。太陽が沈みかける夕日をバックにし建物の上で一夏達を見下げる様に4人の女性達が立っていた。
「Guten Tagね、Admiral」
「YouがAdmiral?」
「フッ、随分待たせたようだな……」
影が掛かり姿が見えない。しかし影がなくなり徐々にその姿を現す。一人は西洋人らしい金髪ロングストレートと碧眼にドイツ将校の帽子を被っており、首には錨の輪部分を首に通した首輪のようなものをつけ軍服の様なボディースーツを着用した女性、二人目も同じく金髪ロングに瞳の中に星浮かんでおり胸元が大きく開いた上着にガーターが付いたタイトスカートを着たアメリカンな女性、三人目は赤いツリ目に褐色の肌。薄めの金髪をヘアバンドでツインテールかつ獣耳風に仕上げており艦首をモチーフとした金属輪を付けている以外は、殆どさらしのみの女性。
「ウフフ♪」
膝まで伸びた焦げ茶色の髪を艤装でポニーテールにまとめ、瞳の色は茶色。服装は、上が体のラインにフィットした前留め式の紅白のセーラー服で、首元にはスカーフではなく金の注連縄状のものが巻かれている。下は赤のミニスカ。両腰の部分が露出しており、黒紐パンの紐のようなものが見えており首元に艦首を意識した首輪のような金属輪を着け、それは三人目の女性が付けているの同じく桜デザインが描かれていた。4人とも誰もが見とれてしまう美女。それよりも桜のデザインに蒼龍達には見覚えがあった。
「あの桜の紋章・・・まさか!」
「翔鶴?」
翔鶴は両手で口を塞ぎ。それ以外の者達も全員驚愕した表情を浮かべていた。一夏は警戒しつつ全員が驚愕したその女性を見た。
「お前達は……誰だ?」
一夏の問に4人の女性達は口を三日月型に歪めると、その口を再び開いた。
「私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク。 よおく覚えておくのよAdmiral」
「Hi!MeがIowa級戦艦、Iowaよ。私たちのこともよろしく!」
「大和型戦艦二番艦、武蔵だ」
そして最後の一人である三本マストをアレンジした赤い和傘を広げたポニーテールの女性が笑みを浮かべる。
「大和型戦艦、一番艦、大和。よろしくお願いします、織斑一夏提督」
その日、終わったはずの戦いは、また元の世界で再び始まった。
随分と時間がかかってしまい申し訳ありません、五月からバイトを始め研修生として働き始めました。もう・・・疲れるッ!!!学校もあるしバイトもあるし書きたいけどネタも思いつかないッ!!!
すみません、言い訳ですよね。