Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~ 作:夢の翼
第十四.五話 新型 艤装テスト
大湊警備府にある艦娘専用カタパルトに軽巡洋艦の夕張とランスロットを展開した一夏の姿があった。夕張の隣で一夏は額から汗を流す夕張を心配そうに見ていた。
『夕張、準備はいいな?』
「はい。大丈夫です」
夕張が今装備している艤装は彼女が普段装備している艤装とは違い、ISの非固定ユニットに酷似した艤装を装備していた。艤装のカラーも緑からモスグリーンとホワイトのツートンに変更されていた。そしてハッチが開き外から眩しい太陽の光が差し込んだ。
『これより、新型艤装の駆動テストと戦闘テストを行う』
「了解!軽巡夕張、行きます!」
艤装の一部か稼働し夕張は勢いよく押される様にカタパルトから発進した、続いて一夏もエナジーウイングを展開し夕張の後を追う。一夏が外へ出た先に見たは青い空を飛ぶ優雅に飛ぶ夕張の姿だった。
『夕張、調子はどうだ?』
「はい、今のところは問題ありません」
『よし、なら次は俺の後を着いて来てみてくれ。起動性を確認したい』
「了解!」
ニカっと笑みを浮かべて微笑む夕張に一夏は苦笑する。夕張が現在装備しているのは耐レーザーコーティングが施された装甲に強化改修され、さらにISの様に空間戦を可能とする専用PICシステムを搭載した対IS戦強襲揚陸型艤装。夕張は一夏が纏うランスロットを追う形で飛行テストを開始した。
「うっ……!ぐぅ……!!」
ドッグファイトの様に夕張はコントロールスティックを操作しながらランスロットを追う、しかしそんな夕張の身体に大きなGが襲い掛かる。そのとてつもないGに夕張は顔を歪める。だが何とか一夏の隣まで追いつた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
『夕張、大丈夫か?』
「だ、大丈夫ですよ……はぁ…はぁ…これくらい……それにこの装備、まだ試してないのにぃ」
大量の汗を流す夕張は手で汗を振り払うと真剣とは裏腹に何かを期待してる様な目を一夏へ向けた。キラキラと無邪気な子供の様に目を輝かせてきた夕張に一夏は一瞬困惑したが気にしない様にした。
『・・・・なら、最後に主砲の確認をしてテストを終わりにするか』
「っ!!!了解!!」
それを聞いた夕張はビシっと敬礼と憂いに満ちた顔を一夏に向ける。すると夕張は海上に浮かぶ標的である訓練用の的を目に捉えた。
「さぁ!色々試してみても、いいかしら!!」
すると夕張の左腕に2連装ビームライフルを展開、そして装備されていた計6門のメガ粒子砲を訓練用の的に構えると2連装ビームライフルと共に計8門のピンク色の極太のビームが照射された。照射されたビームは訓練用の的を飲み込みその周辺を大きな水しぶきが上がった。
「よぉし!データもバッチリね!」
『・・・・・・・』
夕張が新装備のビームライフルとメガ粒子の威力に喜びを上げている中、あまりのビームの迫力に一夏は無言になってしまった。
潜水棲姫率いる未確認の深海棲艦により起きた『レゾナンス襲撃事件』から二日、レゾナンス付近は日本政府により厳重な包囲網がしかれ立ち入り禁止空域に指定された。事件は一夏達、大湊警備府ではなくIS学園の専用機持ちが撃退したと情報統制された。ISが歯が立たなかった程の敵を撃退した一夏と大湊警備府所属の艦娘が気に入らないという理由でIS委員会が日本政府に圧力を掛けたのが原因である。
その後、IS委員会は一夏に大湊警備府の艦娘と深海棲艦の身柄を引き渡せと所属のIS部隊を派遣し脅しをかけて来たが一夏一人の手で全て撃墜された。撃墜され海に浮かんでいる女尊男卑の思考に染まった女達はその海域で待機していた艦娘達の殺気に気絶し身柄は日本政府に引き渡され委員会はISと操縦者を失うという大きなダメージを受けた。そして対IS戦強襲揚陸型艤装のテストを終えた翌日。
一夏はIS学園の実務関係を取り仕切るIS学園の学園長、轡木十蔵に呼び出された。
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