Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~    作:夢の翼

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過去編
守る者として


――――――少年は力を手に居れた。

 

 

 

 

――――――自身に関わる者達の幸せと笑顔を守る為に。

 

 

 

 

――――――共に歩んでくれる者達の顔に笑顔を絶やさぬ為に。

 

 

 

 

――――――さながら中に舞う一本の剣、少年は躊躇うことなくその剣を握る。

 

 

 

 

――――――例え目指した理想に、関わる者達から無謀と否定されると分かっていてでも。

 

 

 

 

 

 

 

 

「奴らは犯罪者だ、構うな!」

 

深紅の鎧を纏う少女は目標である銀色の翼を持ったIS『銀の福音』を再度、その二本の刀を振るう。しかし少年はそんな彼女の言葉を否定する。

 

「見殺しには出来ない!!」

 

光の刀が展開した雪片弐型で『銀の福音』から放たれた無数の光弾から密漁船を守る為に薙ぎ払っていく、その代償に最大にして唯一『銀の福音』を倒すチャンスを失ってしまう結果となってしまった。

 

「馬鹿者!犯罪者など庇って……そんな奴らなど―――――」

 

「箒!!!」

 

そんな隙をついて『銀の福音』はレーザーを纏わせたクローを突き立て、深紅のIS『紅椿』を纏う箒の背後を狙って向かって行く。それにいち早く気づいた純白のIS『白式』を纏う一夏は箒を左手でその場から放り投げ入れ替わる形で左腕を横に出し右手で雪片弐型を『銀の福音』に突き立て。

 

 

グサッッ……!!

 

 

『銀の福音』のレーザークローは一夏の装甲で覆われていた左腕を貫き、そのクローは一夏の腹部も鋭くいとも簡単に貫いた。代わりに一夏の雪片弐型は『銀の福音』のバイザーの一部を貫き砕けたバイザーから意識を失っている『銀の福音』の操縦者の顔が覗かせていた。そして『白式』と『銀の福音』との紫の雷が走ると二機のISは突如爆発に包まれた。

 

「……。っ!一夏!?」

 

状況が理解できなかった箒は『白式』と『銀の福音』が爆発したのを目の当たりにし意識を戻す。そして次に目をしたのは、純白だった装甲は無残に破壊され黒ずみISスーツは焼け焦げ、貫かれた腹部と左腕から血を流す痛々しい姿に変わり果てた一夏だった。そのまま海へと墜ちていく一夏はそのいつ意識が落ちてもおかしくない意識の中で一夏は墜ちながら酷くぼやける視界の中、箒を見て口を動かした。

 

 

 

「守ってみせるって……言ったろ……?」

 

それを最後に一夏の意識は途切れ、海に大きな水しぶきを上げ海底へと沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

その後、福音は専用機持ちと教員部隊の物量戦にて活動停止、その後一周間で一夏の捜索は行われたが捜索は打ち切りとなり。一夏は正式にMIA《作戦行動中行方不明》となった。

 

 

 

 

 

 




過去編をちょこっと
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