Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~    作:夢の翼

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貴様っ!!


第二話 可  能性

 

「それは本当なのか、明石」

 

「はい。提督の白式のコアを私と妖精さん方なりの調べによる結果です!」

 

皆なと食事を済ませ後、俺は明石に呼ばれ第一艦隊のメンバーと共に工房に来ていた。4年前の戦いで大破した白式のコアを明石と妖精さん達に頼んで調べて貰っていた。そして調べてみた結果。

 

「もしかしたらと思っていましたが。提督、もしかしたら!元と世界に帰れるかもしれません!」

 

『っ!?』

 

「それは本当なのか!?」

 

ISコアはブラックボックス化されていて開発者である束さん以外には解析不可能な代物。けど白式が修復不可能になった事でそのデータの一部が解析できるようになったらしい。そしてそのデータの一部に時空を飛び越えるというトンデモナイデータが見つかったというわけだ。

 

「恐らく。提督の命を救う為に白式が自己進化したのではないのでしょうか?」

 

「私も加賀さんと同意見です、提督。提督は昔ISは自己進化すると仰りましたよね?」

 

「そうだけど、まさか時空を飛び越えるだなんて」

 

「だが、これで提督は元の世界に帰れる方法が見つかった――――もしかしたら帰れるかもしれないのだぞ?」

 

長門のその言葉に工房にいる艦娘達は息を飲んだ。元の世界に帰る。それは俺がこの世界から消えるという事にもなる。そんなこと――――――。

 

「皆を置いていくわけないだろう。俺はもう皆の前からいなくなったりしないって誓ったんだ、もし元の世界に帰るならその時は此処に居る皆全員を連れて行くつもりだ、絶対に」

 

「あら。嬉しい事、言ってくれるわね」

 

「流石に気分が高揚します、提督」

 

俺の言葉に陸奥と加賀さんがほんのり顔を赤くして言って来る。すると、工房の入り口のドアが勢いよく開いた。俺達は入り口の方へ振り向くとそこには。

 

「扶桑・・・」

 

「それは・・・本当ですか?・・・提督」

 

日本初の国産設計となる超弩級戦艦の一番艦『扶桑』が妹の『山城』と一緒に立っていた。恐らく外から話を聞いていたのだろう。その後ろにも五航戦の瑞鶴は不安な表情を浮かべ翔鶴は涙を浮かべて立っていた。

 

「提督。あなたは姉様を置いて勝手に帰るつもりですか?」

 

「提督さん!翔鶴姉を置き去りにするつもりなの!?そんなこと絶対許さないんだから!!」

 

「ま、待てよ二人とも!誰も置いていくなんて言ってないだろう!?落ち着けって、な?」

 

俺に抱き着いて胸板を何度も叩く瑞鶴の頭を撫でて落ち着かせようとするが、横で光がない冷たい瞳を向けて46㎝砲を構えてる山城がいるので落ち着かせようにも落ち着かせられない。

 

「五航戦如きが・・・・・・馴れ馴れしく提督に抱き着くとは。頭にきました」

 

「加賀さんっ!?。加賀さんも少し落ち着いてくれ!!!」

 

「山城、提督に主砲を向けるな」

 

「ちっ・・・・・・仕方ないですね」

 

長門の説得により山城は何とは46㎝砲を下へ向けた。ていうか今舌打ちしたよな?山城、今完全に舌打ちしたよね?そう考えている内に山城は艦装を収納して後ろへ下がり、同じく瑞鶴に頭がきていた加賀さんも艦装を閉じて赤城の隣に移動した。

 

「提督・・・」

 

「ふ、扶桑・・・?」

 

そんな中、扶桑が後ろから抱き着いてきた。背中にはその豊満に膨らんだ胸が押し付けられる、顔を上に上げると寂しそうな瞳を俺に向ける扶桑の顔があった。両腕を俺の肩の上からそっと伸ばして抱き寄せる。

 

「提督・・・私は・・・提督が居てくれたおかげで・・・此処まで戦って来れました。勿論山城や他の皆さんも」

 

「扶桑・・・・・・」

 

更に扶桑は腕の力を入れて強く俺を抱きしめる。まるでだだを捏ねる子供の様に。

 

「提督は・・・私にとって光でした・・・私達を導いてくれる光。異世界から差し込んだ希望の光・・・」

 

「・・・俺はそんな大層なもんじゃない、俺は・・・・・・唯の人間だよ、何の変哲もない元は15歳の」

 

「そんな事ありません・・・っ!。提督は私達を絶望の淵から何度も救ってくださいました・・・っ!」

 

「・・・・・・」

 

「何度傷ついても何度倒されても・・・提督は何度も立ち上がって私達を・・・」

 

「当然の事をしただけだよ、俺は・・・自分に出来る事を、成すべきと思った事を成しただけさ」

 

そうだ。俺は皆を守る為に戦ってきた、でもそれが出来たのは皆が・・・共に戦う仲間が居てくれたおかげなんだ。でもこの世界に来てから気づいたんだ。守るだけじゃ駄目なんだって。ただ敵を討つだけじゃなく分かり合う・・・”対話”が必要なんだってことを。

 

「提督・・・」

 

俺は扶桑から離れ振り返り彼女の手を握る。そう言えば彼女と初めて出会った時もこんな感じだったっけ。

 

「俺はいなくなったりしない、絶対に。もう二度と同じ過ちは繰り返さない、もう二度と仲間を泣かせたりなんかしない・・・だからもうそんな顔はしないでくれ。折角の綺麗な顔が台無しだぞ?扶桑。大和撫子と言われてもおかしくない美しさを持ってるのにさ」

 

「――――っ!!提督・・・」

 

 

その綺麗な顔が赤く染まり、涙を浮かべる扶桑。俺の手を強く握り返し二度と離さんというばかりに俺の手を握る。すると段々と何故か扶桑が顔を近付けてきた。大和撫子と言われてもおかしくないその美しさは何度見ても綺麗だ。っていうかっ!?。

 

「ストップっ!扶桑、ストップだ!!」

 

「な、何故ですか・・・?い、今の流れ的にはこのまま・・・」

 

「こ、このままだとキスしちまうだろう!?」

 

「わ、私は・・・提督となら・・・提督と・・・な・・・ら・・・」

 

ま、待て扶桑!!。こ、此処にはお前以外にも・・・!!!。

 

『提督・・・?』

 

 

あ・・・・・・・・・・。

 

 

「Hey!提督・・・私というものがありながら他の娘とイチャイチャするなんて許さないネー!!!」

 

「榛名!押して!参ります!!!」

 

「なっ!?提督!この長門では満足出来ないというのか!?。提督は渡さんぞ!!」

 

「あら、あらあら。何だか面白くなって来たわね♪」

 

「此処(提督の隣)は譲れません」

 

「一航戦の誇りに掛けて・・・っ!提督は私が・・・っ!!」

 

ヤバい。この流れは・・・。俺は扶桑の手を離しそのまま工房の外へ走り出した。

 

「あ~!!提督さん、逃げる気!?」

 

「て、提督!ま、待ってください!!」

 

「殺りますか、姉様の為に」

 

何か一人確実に命狙いに来てる奴いるんだけどっ!!?。

 

『待て~~~!!!』

 

「勘弁してくれ~~~!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、警備府全体による全力疾走によって全身筋肉痛となった。

 

「提督、強く生きてくださいね」

 

「死亡フラグ立てないでくれ、明石」

 




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