Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~    作:夢の翼

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生きろっ!!


第四話 染まりし世界  白き騎士 再び

てい―――――――とく―――――!!提督!!!

 

「ん……?」

 

「提督!気が付いたか!!」

 

誰かが俺を呼ぶ声が聞こえ目が覚めると、目の前で涙を浮かべた長門の顔があった。

 

「長門……?」

 

すると長門は目を目開き俺の上半身を持ち上げ力強く俺を抱きしめた。余程心配だったのか手を俺の頭に置いて撫でて来る。

 

「よかった…!心配させないでくれ提督よ…!」

 

「……皆は?」

 

「皆、提督より先に気がついている」

 

長門から解放された俺は腰を起こして立ち上がる。周りを見ると何処も変わった様子は見られなかった。

 

「提督!大丈夫デスカー!?」

 

「提督!」

 

すると俺に勢いよく金剛が抱き着いてきた。長門と同じく涙を浮かべて、その後ろから榛名、陸奥の二人が来た。

 

「大丈夫だ、皆も何ともないか?」

 

「no problemネ!」

 

「榛名も何の問題もありません!」

 

「お姉さんも大丈夫よ」

 

三人は大丈夫と聞いたところで俺は警備府全体を見渡す。そして海の方に視線を向けるとそこには、見覚えがある一つの人工島が視界に入った。

 

「まさか……」

 

そうだ。あれは間違いない、あれは紛れもなく。IS学園のある人工島だ。その先にも見覚えがる街の風景も見える。

 

「提督…もしや此処は」

 

長門も感づいた様だ。

 

「あぁ。間違いない、此処は――――――――――俺の居た世界だ」

 

帰って来たのか…元の世界に…それにしてもあれから5年も経ってるのに俺が居なくなる前と殆ど変わってない様だけど、何でだ?。すると赤城と一緒に海の方を眺めていた加賀さんの表情が変わった。

 

「っ!索敵に熱源を確認……こちらに何か接近しています、提督」

 

俺に聞こえる様に片耳を抑えた加賀さんがそう言ってきた。まさか!。

 

「全艦隊に告ぐ!総員第一次戦闘態勢で待機!念のため艦装を装備しておけ!行動開始!!」

 

『了解!!!』

 

長門達と第一艦隊と他の艦娘達もすぐさま俺の指示道理、行動を開始し始めた。そんな中、空から深海棲艦の空母ヲ級が俺の前に降りて来た。

 

「提督。私タチハドウシテイレバイイ?」

 

「ヲ級達は警備府付近の海中で待機、何かあれば自己判断で行動してくれ」

 

「リョウカイ、任セテ」

 

「頼む」

 

ヲ級は右手に黒い杖を展開し再び空へと飛んで他の深海棲艦の元へ向かった。ISのない俺は戦えない、俺の名前を出せば何事もないともいいけれないし。何より。

 

「女尊男卑の思考を持った奴等だったら、まずいしな」

 

そう考えている内に空に二機も機影が警備府に向かって来るのが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏達がいる警備府に接近する二機のIS。それは一夏まだこっちにいる時には見なかった機体だった。一人はグレーのカラーリングが施されたラファール・リヴァイブを纏った金髪の少女に同じくラファール・リヴァイブを纏った黒髪の少女が警備府の前に浮かんでいた。その姿を確認した一夏は帽子を被り上着を羽織い左手に刀を持って二機のISに乗った少女達に声を掛けた。

 

「すまないが、君たちはIS学園の生徒か?」

 

一夏は上空に浮かぶISを纏った二人へそう聞くが二人は無言のまま一夏を見下ろしている。

 

「……なら、IS学園にいる織斑先生か専用機持ちの誰かに通信を入れてくれないか?」

 

一夏は学園の関係者であることを少女の一人に言うが。

 

「黙りなさいよ、無能な男が」

 

「っ!?」

 

それを聞いた一夏は目を目開いた。何とその少女は手にアサルトライフルを展開しその銃口を一夏に向けた。それを見た一夏はすぐさま鞘から刀を抜き撃たれたアサルトライフルの”弾を斬りおとした”。一夏に銃口を向けた長門達第一艦隊はすぐさま声を上げた。

 

「貴様ら!どいうつもりだ!!」

 

「生身の人間を撃つなんて!」

 

長門と陸奥の返事に二人はクスクスと笑い始める。それを見た長門は46㎝三連装砲を向ける。

 

「…っ!何が可笑しい!?」

 

「何って可笑しいに決まってるじゃない」

 

「アッハハ!だって、何にも役に立たない害虫を駆除してあげようとしてるのよ?それが可笑しいだなんて・・・クク」

 

長門達は第一艦隊は理解出来なかった。彼女達が何言っているのか、その思考が追い付けていなかった。刀で弾を斬りおとした一夏はそっと体を上げて少女達を睨み付ける。すると何処からか一隻の漁船が警備府付近の海に浮かんでいるのが見えた、恐らく警備府の死角から着ていたのだろう。何か嫌な予感を感じた一夏は再び少女達に視線を向ける。何と二人は漁船にアサルトライフルを向けていたのだ。

 

「お前ら何を!?」

 

「何って・・・こうするのよっ!!」

 

一人がアサルトライフルの引き金を引き弾は真っ直ぐ漁船へと向かって行きそして、漁船の船体を貫通し漁船は爆発した。

 

「っ!?」

 

『っ!?』

 

それを見た一夏と第一艦隊は爆発した漁船を見て声を上げた。彼女達は何もしていない一般の漁船に向けて何の迷いもなく撃ったのだ。漁船が爆発したのを見て少女達は笑い声を上げた。

 

「よっしゃ!どう?私の射撃の腕」

 

「いいな~私にもやらせてよ~」

 

二人の会話を聞いて第一艦隊はその驚愕した表情を変えなかった。まるで人の命をゲームの様に奪っているのだから。

 

「何故だ……」

 

「「あ?」」

 

「何故だ……何故撃った!?彼らは何もしていない!!貴様たちは人の命を奪って何も感じないのか!!?」

 

そんな中、長門が拳を強く握り少女達に叫んだ。艦娘にとって人間の女性とは憧れの存在だった、警備府に極楽品として女性向けの雑誌を見たり女性なら誰でも使う化粧品なども使って綺麗になりたいとそして兵器としてではなく一人の人間の女性になりたいと艦娘達は強く思っていた、何より向こうの世界では殆ど人間の女性は見た事すらなかったからだろう。少しずつでも人間の女性に近づきたいと思っていた、だが目の前の光景を見て長門は居ても立っても居られなかった。

 

「別に~だって別にいいじゃない?」

 

「うんうん、だって私達の視界にいるのがいけないんだし。何より女である私達が殺しても別に何の問題もないし、私達女に殺されるんだからありがたく思いなさいって話~」

 

そう言ってゲラゲラと笑う少女達。そんな彼女達を見た第一艦隊は怒りの表情を浮かべそして殺意を抱き始めた。これが私達が憧れていた人間の女なのか?平然と命をゲーム感覚で奪う生き物なのかと。

 

「赤城、直ちに第四艦隊に伝えろ。漁船の生存者捜索と救助をと」

 

「了解です……」

 

一夏はそう指示すると赤城はすぐさま偵察機を飛ばし第四艦隊が待機している、右翼後方側へ偵察機を飛ばした。

 

「これが…女なのか?……これが女のやることなのか……」

 

「長門……」

 

誰よりも人間の女性に憧れていた長門は悔しさの余り涙を流して歯を食いしばっていた。そんな長門の頭を撫でる一夏。すると海中に待機していた深海棲艦達が海中から姿を現した。それを見て少女達は驚きの表情を浮かべた。

 

「な、何あれ!?」

 

「海中から!?」

 

海上から出て来たヲ級達はその怒りに満ちた瞳を向ける。

 

「ヨクモ……ムカンケイナニンゲンヲ……!!」

 

「ニドトフジョウデキナイ…シンカイヘ…シズメッ!」

 

「ヒノ…カタマリトナッテ…シズンデシマエ……!」

 

ヲ級を先頭に軽巡棲鬼、空母棲艦が少女達へ向って攻撃を開始した。いきなり出て来た深海棲艦達に後れを取った少女達はその場から離れる。

 

「私達も行くぞ!、第一船隊。出撃するぞ!!」

 

長門の指示の元に第一艦隊は海へと向かって行った。そして一人残された一夏はただ帽子を深く被り下を向いていた。

 

「提督!」

 

するとそんな一夏に一つの人影が走って来た。工房でコアの解析をしていた明石だった。

 

「明石!お前も無事だったか!」

 

「はい!何とか…それよりもこれを!」

 

すると明石は一夏に白いUSBメモリーの様なものを手渡した。それを見た一夏は明石の顔を見る。

 

「お前…これって」

 

「提督には必要な力です……そうでしょ?」

 

「明石……」

 

一夏は明石から受け取ったUSBメモリーを見てギュッと握りしめると明石に「ありがとう」と礼をいい海の方へ足を歩かせる。

 

「もう使う事はないと思ったんだが……けど確かに俺にはこいつが必要だな」

 

するとUSBメモリーから白い光が現れ光は一夏を包み込んだ。そして光が晴れるとそこにいたのは全身を白い全身装甲で包み機体の彼方此方に金色の装飾が施された機体が経っていた。白い機体を纏った一夏の投影ディスプレイに名前が表示される。

 

「ランスロット・アルビオン……なるほど昔話した円卓の騎士の名前とウェールズの伝承でる白い龍の名前を…」

 

そして『白い龍の騎士=ランスロット・アルビオン』のライトグリーンに輝くツインアインが光る。

 

「ランスロット・アルビオン……飛翔する!!!」

 

一夏がそう言うと同時にランスロットは一瞬にして消えた。その飛んだ拍子に起きた強い風圧が明石を襲う。

 

「ははは!行き成りフルスロットルなんて、流石は提督ですね!!」

 

一瞬にして消えたランスロットを見て明石は笑った。

 

 

 

 

 

 

 




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