Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~    作:夢の翼

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第六話じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


第六話 騎士  の 涙

戦闘後、一夏達は女権団の少女二人を拘束した後、専用機持ちと第一艦隊を連れ警備府にある警備府にある砂浜へ向かい一夏はランスロットを解除し第一艦隊のメンバーも同じく艦装を解除し一夏の周りに集まる。

 

「改めて…久しぶり。みんな」

 

目の前にいる嘗ての仲間であった箒達に向かってそう言葉を投げかける一夏。それに対し箒達は既に大人となった一夏の姿を見て驚いた表情を浮かべた。

 

「ほ、本当に一夏……なのか?」

 

「ん?あぁ…そうだけど」

 

「何か……すっごく雰囲気違う気がするんだけど」

 

ISを解除した箒と鈴の口からそんな感想が飛んでくる。するとそんな中。

 

「一夏っ!!!」

 

「うおっ」

 

同じくISを解除したシャルロットが一夏へ抱き着いてきた。シャルロットの顔が一夏の腹部にぶつかり一夏は背中に両腕を回したシャルロットを見る。

 

「シャル……」

 

「よかった……生きててくれて……無事でよかったよ…」

 

シャルロットは涙を浮かべ顔を一夏の腹部へ押し込む、一夏はそんなシャルロットの頭を優しく撫でる。その光景はまるで泣いている娘を慰めている父親の様に見えた。

 

「ごめんな、帰りたくても帰れなかったんだ」

 

それだけ言うとシャルロットの頭を撫で続ける。そしてシャルロットの後ろにいたラウラとセシリアが寄ってくる。

 

「一夏、一体お前に何があった?」

 

ラウラはこの一年間に何があったのかを一夏に聞いてきた。すると一夏は抱き着いていたシャルロットをセシリアへ預けると一夏は腰から帽子を取り出しそれを被る。

 

「話すよ。俺の身に何があったのか…その前に場所を移動しよう―――――長門、先にみんなを俺の部屋に案内してやってくれ、俺は……第四艦隊と共に生存者の捜索を行う」

 

「……了解した」

 

一夏は長門へそういうと再びランスロットを展開しそのままエナジーウイングを広げ第四艦隊の方へ向かっていった。

 

「では、今から提督の部屋へ案内する。着いてこい」

 

長門がそう言うと箒達専用機持ちは第一艦隊に着いていく形で警備府へと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数分後、箒達と第一艦隊は警備府の校舎に入りその廊下を歩いていた。第一艦隊の後ろを着いていく箒達は辺りを見渡しながら歩いていた。

 

「あれが人間の女性?」

 

「そうみたいね…私たち艦娘と殆ど変わらないわね」

 

「これはスクープです!」

 

箒達が廊下を通る姿を見ていた愛宕や高雄、そして青葉がカメラを持って箒達を陰から撮影しながらその姿を見ていた。すると先ほど第一艦隊と共に箒達を包囲していた深海棲艦達が一夏の部屋である執務室の前に来ていた。

 

「防空棲姫か、他の艦達は補給したのか?」

 

「エェ…ソレニシテモォ…ニンゲンノオンナネェ…フフフ」

 

真っ白い髪に同じく白いピッチリとした水着を着た防空棲姫が先頭に立って長門の問いに答えと、棲姫はその血のように赤い瞳を箒達へ向ける。

 

「ん?どうした?」

 

「イイエェ…ベエェツニィ…ナンデモナイワァ…」

 

そう言うと執務室のドアを開け長門達を先になかへ入れる、そして最後の赤城が入り今度は箒達が入ろうとしたその時、防空棲姫が箒の耳元に顔を近づけて。

 

「ニンゲンノオンナフゼイガ……チョウシニノラナイコトネェ…」

 

「っ!?」

 

防空棲姫は箒にだけそう告げると執務室へと入っていった、そして後ろを着いていく空母棲鬼や戦艦水鬼、空母水鬼、駆逐棲姫は箒達を睨み付ける様にそのまま執務室へと入っていった。

 

(な、何なのだ?い、今のは)

 

箒は声に出さないように心の中でそう言うと執務室へと入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(気まずい)

 

それからまた時間が流れて未だに一夏は帰ってこなかった。何か仕事が出来たのだろうと考える箒達。しかしその間、誰も喋ろうとしないあの自称妻を名乗る金剛は一夏の机に顔を乗せ幸せそうな表情を浮かべてスリスリとしているだけで他の艦娘も椅子に座ったり窓の外を眺めているとそれだけだった。そして当の深海棲艦達は。

 

『・・・・・』

 

(な、何故私達はあんなにも敵意を向けられているのだ?!)

 

壁に横一列となって立っている深海棲艦達は未だにその深海に沈めてしまいそうな冷たい視線と敵意を箒達へ向けていた。箒達はその圧力にダラダラと汗を流して深海棲艦達と目を合わせない様に顔を下へ向けていた。そしてそんな空気を壊すかのように執務室の扉が開いた。

 

「すまん!随分と待たせちまった……あれ?どうした、皆?」

 

走って入ってきた一夏は執務室の中にいた皆の空気を見て困惑とした表情を浮かべる。その後ろには腰に日本刀を携えた超弩級航空戦艦の伊勢と日向が立っていた。

 

「テイトク!!」

 

すると先程、今まで無言だった防空凄姫が一夏の姿を見た途端、一夏へ向かって抱き着いてきた。その表情には先程までの敵意や冷たさがなくなっていた。

 

「ど、どうしたんだ?防空?」

 

「ナニッテェ…キマッテルジャナイィ…ダイスキナテイトクノヌクモリヲォ…カンジテイルノォ…」

 

頬を赤く染めて一夏の胸に顔を預ける防空凄姫。するとそれを見ていた他の深海棲艦達は頬を膨らませ。

 

「ズルイ!」

 

「ヌケガケトハ……ユルサナイワ…!」

 

雷巡チ級や戦艦棲姫が一夏へ抱き着こうと一夏の元に他の深海棲艦達が集まってきた。

 

「ツギハワタシダ!!!」

 

「ヲ!ワタシガサキ」

 

「ドキナサイ!ヲキュウ!」

 

中間棲姫やヲ級、そして飛行場姫などが互いに頬を押し合いながら一夏に抱き着こうとする。一夏は彼女たち深海棲艦のその豊満に膨らんだ胸を360°から押し付けられ段々と一夏の意識が薄くなっていく。

 

「ちっ!この長門が遅れを取るとは!」

 

「提督ー!私を忘れちゃNoなんだからネー!」

 

「榛名、押して!参ります!」

 

「此処は譲れません」

 

そして第一艦隊の陸奥と赤城を除いた四人も一夏の元へ駆けていく、余りにも彼女たちの一夏への態度を見た箒達は圧倒されソファーか動けなかった。

 

「Hey!ヲ級!今すぐに提督から離れるネー!」

 

「ムリ、キョウハワタシガMVPヲトッタ。ダカラゴホウビガイルカラ、ムリ」

 

「いい加減にしろ!提督は私だけの提督なのだ!!」

 

「ソンナコトアルワケナイダロウ…!!」

 

「何だと!?」

 

ぎゃー!ぎゃー!と今度は一夏を巡って争い始めた第一艦隊と深海棲艦達。そして当の一夏はというと。

 

「相変わらずの人気だな、君は」

 

「提督たら…全く」

 

「すまん……二人とも。はは」

 

何とか執務室から一度離れて長門達と深海棲艦達から救出された一夏は執務室の外の壁に二人に運ばれる形でドアのすぐ横に腰を落として伊勢と日向の間に座った。

 

「これじゃ話するどころじゃないな」

 

「そうね~」

 

「それでで君。……生存者の方はどうだった?」

 

それを聞いた一夏はふと被っていた帽子を深く被り頭を下へ下げた。それから一夏が黙るのを見て日向はすぐに察した。

 

「・・・・・」

 

「そうか……」

 

「っ……」

 

日向はそっと一夏の顔をを自分の胸元に寄せると帽子を取り上げ一夏の頭を撫でる。

 

「日向……」

 

「伊勢、少しこのままにさせておいてやってくれないか」

 

日向は伊勢にそう言うとまるで母親の様に一夏を抱きしめる。あたかも一人の子供の様に自分の胸に抱きしめている一夏を見て日向はより一層一夏を強く抱きしめる。

 

「大丈夫だ、今は私と伊勢しかいない。だから―――――今は泣いていい」

 

「っ!……!」

 

その言葉を聞いた瞬間、一夏の瞳に涙が浮かびあがり一夏はそのまま日向の胸に顔を沈めた。

 

「君はやっぱりまだ甘えん坊だな、だが―――――そんな君が私は好きだ」

 

日向は一夏を胸に抱きしめ伊勢も寄り添うように一夏の背中を撫でたのであった。

 

 

 

 

 

 

 




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