Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~    作:夢の翼

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そして龍騎士は舞い降りた。


第七話 ブリュン  ヒルデ

IS学園。アラスカ条約に基づいて日本に設置された、IS操縦者育成用の特殊国立高等学校。その地下にある牢獄にある女性が入っていた。ボロボロのISスーツを着用しておりその周りには空となった大量のビール缶や酒が無残に散らばっていた。

 

「・・・・・・」

 

その女性の名は織斑千冬。嘗て第一回モンド・グロッソで優勝した初代ブリュンヒルデ。そして警備府の提督を務める織斑一夏の実の姉でもある。千冬はハイライトが消えた瞳をその冷たい鉄の床を向けていた。

 

「・・・・・・」

 

臨海学校で起きた『福音の暴走事件』から一年。あれから彼女は生徒に暴行した挙句、八つ当たりとして人を傷つけた彼女はISの生みの親である篠ノ乃束がこれ以上彼女を傷つけさせない為に彼女に用意した牢獄に幽閉された。必要最低限として老廃物を栄養分へ変換させるナノマシンを投与され生命維持装置を備えたISスーツを着させられているが幽閉されてからも牢獄の中で暴れていた為、ボロボロとなってしまっている。

 

「・・・・・・」

 

そして今、彼女はある記憶を掘り返してそれを見ていた。それは第一回モンド・グロッソで優勝した時の記憶だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『千冬姉!』

 

ISスーツの上からジャージの上着を着た私の目の前に中学校の制服を来た一夏が家の玄関の前に立っていた。

 

『優勝おめでとう!』

 

『あぁ』

 

ふと私の首にかけていた金メダルを目に着けた一夏はおぉ~と私が勝ち取った金メダルを見つめる。

 

『こ、これが金メダルか……は、初めて見た』

 

『こんなもの貰っても何も嬉しくないがな』

 

『何言ってんだよ、これは千冬姉が優勝した証じゃないか』

 

確かにそうだが。

 

『まぁいいか、それよりも千冬姉 早く写真撮ろう!』

 

『んっ……この格好でか?』

 

まぁ着替えるのも面倒だしな。一夏はスタンドにカメラを設置させると再び私の横に来る。そして一夏は私が持っていたトロフィーを代わりに持ち私はぶら下がる金メダルをを軽く持ち上げる。

 

『千冬姉、ちゃんと笑えよ?』

 

『わかっている…』

 

そしてカメラのレンズを見つめカメラのシャッターがきられる。そして一夏はちゃんと綺麗に撮れたか確認しにカメラの前へと移動する。

 

『ちゃんと撮れたか?』

 

『あぁ。千冬姉ってやっぱり写真写り綺麗だよな』

 

こ、こいつは…!。

 

『も、もういいだろう。早く夕飯の支度をしてくれ』

 

私は一夏から背け玄関のドアに手を掛けようとした。その時。

 

 

 

 

 

 

光輝く何枚もの白い羽根が墜ちて来た。

 

 

 

 

――――――――千冬姉

 

 

 

 

聞いたこともない凛とした男の声が私の耳に入って来た。私は思わず後ろを振り返る、そこにいたのは旧海軍の軍服を着て両手をポケットに突っ込んだ一人の男だった。

 

「千冬姉、迎えに来たよ。一緒に皆の所に帰ろう」

 

帽子を深く被っている所為で顔は余り見えない、男はゆっくりと私の前に立ち上から私を見下げる。

 

『な、何を言ってるんだ?誰なんだあなたは?』

 

「・・・・・・」

 

『っ・・・一夏、この人はお前の知り合いか――――一夏?』

 

スタンドの前に立っていた一夏は優しい笑顔を浮かべるとカメラを持って後ろへ振り返りそのまま道路の方へ歩いていく。

 

『一夏!何処に行くんだ!?』

 

私は一夏を追いかけようと動こうとしたがその前に私の前に立っていた男が後ろから私の腕を掴んだ。

 

「千冬姉」

 

『離せ!離せと言っているっ!!』

 

私は男の手を振りほどこうとするがビクとももしない。何なんだ、何なんだこの男は。いきなり現れたと思ったら私の事を千冬姉と、その名前を言うのは弟である一夏だけだ。何故この男は私の事ををそう言うのだ?。すると男は私を振り向かせると私を抱きしめた。

 

『な、何を!?』

 

私は男の腕の中で暴れうよとしたその時、男が再び静かに口を開いた。

 

 

 

 

「もういいんだ」

 

(え――――--?)

 

 

その言葉を聞いた瞬間、私の頬を熱い何かが流れ落ちるのを感じた。男は私を二度と離さんとばかりに力強く私を抱きしめた。

 

(何なんだ…?何なんだこの男は…何故こんなにも懐かしく……そしてこんなにも温かいんだ?私はこの男とは初対面のはず……なのに)

 

「ごめんな。こんなにも……時間が掛っちまって」

 

『あ……』

 

「もう。いなくなったりしないから――――だから、帰ろう?。千冬姉」

 

(……あぁ……そう……だな……)

 

そして私の視界は眩しい白い光に覆い尽くされ――――――――そして私は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ……うッ……ぐぅッ……!」

 

そして千冬は気が付くと誰かの腕の中で泣いていた。あの世界最強が泣いている、そんなところ第三者が見たら驚くだろう。だがそんな彼女の頭を腕で支える男は優しく声を掛けた。

 

「・・・・千冬姉、俺がわかるか?」

 

「あぁ……あぁ!」

 

自分の頭を支える白い軍服を着た一夏に千冬は弱弱しく一夏の背中に腕を回しより多くの涙を流した。そんな二人を後ろから見つめる第一艦隊と伊勢、日向そして箒達は温かい目を向けてただただ静かにそこに佇んでいた。

 

 




何か上手く表現出来なかったです・・・・・・感想お願いします
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