俺こと、長志 峻(ながし しゅん)は暇だった。ただそれだけだった。別に何か目的があったわけではなく暇を潰すためだけにふと外に散歩に出た。それが間違いだった。
なに?何を言っているかわからない?ではちょっと振り替えってみるとしようか。
―30分程前
「忙しいのは嫌なのに暇すぎるのも考えようだな」
この日、両親は二泊三日の旅行に出掛けてて家にはいなかった。しばらく一人だヒャッハーという考えもあったがよくよく考えたらその間は飯も洗濯も自分でやらなければならないという現実を目の当たりにした瞬間、物凄くめんどくさくなったのは記憶に新しい。留守にするかわりにちょっとしたお小遣いを置いてってくれたので、その金で早速武○神姫のフィギュアを買ってきた。その買い物により、お金を使いきったので食糧なども買えなくなったのに気づき、落胆したのも記憶に新しい。
…そこ、今俺のことアホって思ったろ。正直に手を上げなさい。先生怒らないから。
とにかく、お金ない 食糧ない 彼女いないの3拍子揃ってる俺はいつもとは違うことをしてみようということで散歩に出てみた。
「とりあえず海に来てみたけど…」
誰もいない。当然だ。確か二年程前かな?海から突如現れた深海…深海なんだっけ?その深海なんだかが色々な国に向かって攻撃かましてきやがった。勿論、日本も例外ではなかった。それ以来、海=危ないみたいなイメージがついて誰も海に近寄らなくなった。まぁイメージてか事実なんだけど。
「まぁ深海なんとかがでるっていっても沖だろ?何でそんな怯える必要があるのかわからn」
ドォォーン!
…why?何だねこの爆発音てきなやーつは。あ、わかった。近くで軍か何かが不発弾の処理的な何かをやっているんだね。そうだと言ってよバー○ィ。
「ちぃ!沈め!」
…何か女の子が海の上走ってるんだけど。あれって確か例の深海なんとかに対抗するために作られたとかいう艦娘というやつではなかったかな?そしてそれを追っ掛けてるのはその深海なんとかじゃないかな?何でこんな場所で撃ち合いなんかしてるんだろうね?
「…何か音が大きくなってる気が」
何故か音が大きくなってきている。さっきまでドォォーンと聴こえるだけだったのにほら、今では水しぶきが俺にかかるくらいまで
「てか近っ!?」
ここまで近づいても俺に気づかないのかこいつらは!?戦いに集中しすぎだろ!
だが丁度いい、今のうちに隠れよう。ここにいたら流れ弾か何かで御陀仏しちまう。…あの岩の裏にするか。
これで最初に戻るというわけだな。回想終了。
「ということで私とこの岩一枚挟んだその向こうでは凄い戦いが繰り広げられています」
いや、誰に説明してんだよ俺は…。てかどんぱちうるせぇ。戦うのは勝手だがドォォーンこんな場所ドォォーンドォォーンりあドォォーンいで
ブチ
「うぅぅぅるせえぇぇぇぇ!」
は!?しまった!あまりにもどんぱちうるせぇから叫んじまった!見ろよこの状況!深海なんとかと艦娘が俺の方見て唖然としてるよ!やっちまったよ!お先真っ暗だよ!俺の人生エンドオブライフだよ!どーすんだ!
「…ハッ!?今だ!」
艦娘が唖然としている深海なんとかに向かって撃砲撃した。そいつは攻撃をくらって状況悪しと判断したのか逃げ出した。艦娘の子が逃げ帰ったのを確認して安心したのかゆっくりと岸に向かってきた。
「はぁ…はぁ…何とかなったか…。」
「あのー…大丈夫っすか?」
「あぁ…何とか…」
「そうっすか…」
「あぁ…」
この偶然以外何とも言い難い出会いから俺の人生が大きく変わっていくことに気づくのはそう遠くない未来だった。