…何を言ってんだこのジジィ。
「スミマセン、ちょっと何言ってるかわからないです。」
「提督やってみないかね?」
「OK、聞き間違いじゃないことは理解した。しかし何でまた俺にそんなことを?」
俺には別に特別そういった知識があるわけでもなく、ましてや海軍とかそういった関連の知り合いもいない。なのに何で俺に提督やれって言うのかこのじいさん。
「君は生身で深海棲艦相手に臆せず立ち向かった。その度胸が気に入ったのだよ。」
「いや、だからあれは―」
「引き受けてくれるかね?」
「丁重にお断r」
「おぉ!引き受けてくれるか!」
「聞けよ!人の話しを!」
何故こうも人の話しを聞かないじいさんなんだこいつは。
「そうです!いくら腐ってるとはいえ私の息子です!勝手に連れていかれては困ります!」
「そうだぞ!いくら性根が腐ってるとはいえ私達の息子だ!」
「おぉ!母さん!親父!俺を庇って…おい!何だ腐ってるって!」
腐ってるわけじゃない!俺はただ欲望に忠実なだけだ!
「ほっほっほ。お父様、お母様、少々こちらへ…。」
親父と母さんがジジィに連れられて扉をでる。1分程で戻ってきたきたが
「やっぱり一人立ちって大事よね!」
「いつまでもスネかじってないで男らしく自立しろ!」
「態度変わりすぎだろ!一体何があったんだよ!?」
「別に何もないわよ!0が四桁の紙きれたくさん貰ってなんていないわよ!」
「買収されてんじゃねぇか!いくらだ!?いくら貰ったんだ!?ええ!?」
「峻、突然だが父さんと母さんは明日から世界一周旅行に行くことになったからな。」
「最低でもそんだけ貰ってるってことだな!畜生!実の息子売った金で旅行とかとんだ人でなしじゃねーか!!」
もうやだ…こんなにもいつもの学校が恋しくなったことはない…。
「あ、ちなみに艦娘に関しては木曾が君に着いていくらしいからよろしく」
「え?木曾が?」
「よろしくな!」
「何でまた木曾が?」
「お前さんに救われた恩を返したいそうだ。」
恩って…そこまで重く考えてくれなくてもいいのになぁ。
「つ、着いていっちゃ…ダメか…?」
「グハァ!」
な、何だ今の!?可愛い!可愛いすぎる!
「だ、大丈夫か?」
「だ、大丈夫だ、問題ない。」
「やっぱり私が着いていったら迷惑なのか…。」
「いーや!そんなことない!むしろ来てくれ!お願いします!」
ほう…とジジィが笑う。まさか!
「今のは肯定と考えてもいいね。峻君。」
てめぇ!図ったな!!ジジィ!!誘導尋問とは卑怯だぞ!ぜってぇ許さねぇ!ドン・サウザ○ド!!どっかからはいはい我のせい我のせいって聞こえてきそうだが気にしない。
「あ、荷物とかは君が輸送されてる間に送っといたからの。」
「はええよ!てか俺高校通ってるから!提督とかどのみちできないから!」
「安心しなさい。学校のほうには「突然だけど学校やめるからよろしくぅ!☆」っていう手紙送っておいたからの。」
「いや、何してくれてんの!?サラッと俺の人生台無しにされてんだけど!?」
「だから提督をやってくれんかの?」
「理不尽だ…こんなの理不尽だ…。」
こうして俺は提督をやらなければいけなくなった。この日の出来事は俺は一生忘れないだろう。そして俺を提督にしたあの糞ジジィを恨み続けることを誓ったのであった。