俺の努力の方向性は間違っているのだろうか?   作:杉坂 響夜

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日常終了は唐突に!?

「次の問題を星野・・・」

 

ある日の授業中、副担任の英語教諭であり、生活指導も兼任している水原先生から名指しで指名があった後、何故か先生は突然黙り込んでしまった

 

ふむ、良いだろう。その今書いている問題を解けば良いんだな?

 

「その英文の和訳は『私は友人を説得する方法を考えた』です。」

 

一応英語の成績は良いんだ。この問題は正解の自信があるので自信を持って答えた

 

しかし何故だろうか?水原先生の口からは『正解』、『不正解』のどちらの言葉も返ってこない

 

そこで俺は右手に持った装備を眼元に持っていき、黒板の文字を確認

 

うん、間違ってない。けど、ちょっと不安になってきたぞ?

 

周りのクラスメイトたちもまるで何かに突っ込みたいのを我慢しているような雰囲気だ

 

授業中に『何か』を突っ込みたいなんてイヤラシイ連中である。いや、まぁ冗談なんだが・・・

 

やはり、周りの空気がおかしい気がする

 

ここは恥を忍んで聴くべき場面な気がする。よし、そうと決まれば・・・

 

「あの、先生・・・問題、どこか間違ってましたか?」

 

俺は頭を傾げて先生に質問をしてみる

 

「あぁ、問題は正解なんだが・・・」

 

ん?正解にしては妙に含みのある言い方だな

 

これは詳しく聴く場面だろう

 

「先生、どうしたんですか?そんな含みのある言い方なんかして」

 

「いや、その・・・何だ。お前、虐められてたりするのか?」

 

「へ?俺がですか?いやいや、無いですよ。いきなりどうしたんですか?もしかして今日の職員会議の話題か何かでそういう話でもあったんですか?」

 

おかしなことを聴くものである。

 

「ハッハッハ、そうだよな〜。お前が素直に虐められるような人間の訳ないよな〜」

 

うん、微妙に納得しかねる扱いだが、まぁ概ね正しいので口を挟まないでおこう

 

「そうですね〜流石にやられっ放しは性に合わないんで抵抗すると思いますよ?」

 

「じゃあ、聴くがいいか?」

 

「はい、何でも聴いてください!」

 

「その右手の双眼鏡どうした?」

 

「いや〜眼鏡忘れちゃったんで山岳部の先輩に借りてきました。」

 

「ちなみに何してた?」

 

「黒板が見えずらかったので黒板の文字読むために使ってました」

 

先生やクラスメイト達が『何言ってるんだコイツ!?』みたいな目で見てくる。

 

挙句、俺の性格を知っている面々はため息までついている。

 

授業中に隣の席の人に何度もノートを見せてもらったりするのは迷惑だろうと思っての対応だったのだが、何か対応を間違ったのだろうか?

 

「そうか、そうか〜・・・ハッハッハ〜」

と笑顔で近付いてくる水原先生

 

あ、コレはヤバい流れだというのを経験則的に察するも避けようがないので

 

とりあえず俺も「ハッハッハ〜」と笑っておく事にする

 

そうして先生が俺の目前に到達して告げる

 

 

 

「とりあえず、星野。よく聴け・・・」

 

周りの息を呑むのが聞こえる

 

・・・誰か止める位の事はしてくれても良いのではないか?という期待を込めて

 

→星野は友人の祐介に助けを求めてアイコンタクトを贈った

 

→しかし、顔を背け視線を逸らされてしまった

 

→星野は逃げらないようだ!!

 

「普通の人間は双眼鏡を眼鏡代わりに授業を受けるなんて真似しないんだよぉーーーーーー!!」

 

「いっ・・・てぇーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

水原先生、怒号と共に拳骨が俺の脳天を殴打したのであった。

 

・・・・その際にPTAとかの問題にならんのだろうか?という疑問が浮かんだがその反論を挙げるまでもなく俺の頭は(マット)に沈み、意識は途絶えたのだった

 

 

==============================================

放課後、帰宅の時刻になり、俺の元には親友の河江祐介がやってきていた

 

「うわ、コブになってると思ってたのに相変わらずスゲェな・・・水原先生。」

 

「いや、そんな事を感心する前に親友である俺の心配をするとこじゃね?祐介の裏切り者め〜」

 

「そんな事言いてもいつもの事じゃん」

 

そう、確かにいつもの事である

 

先程の双眼鏡も数ある俺の問題行動の一つでしかない

 

クラスメイトの喧嘩でモップの半数が折れていたという理由からそれによる掃除範囲をカバーするために教卓の巨大文房具の三角定規を使い雑巾を下に敷き定規の上に折り返してホッチキスで止めて折れて捨てる予定の廃材(モップ)たちを巧みに連結させてガムテープによる補強を行い、それを使って掃除(その日の放課後水原先生にバレて即時解体、廃材たちは予定通りに焼却炉行きを果たした)

 

先輩による指示で集団無視を行われた際にはその先輩の名前を聞き出し、その人の家の近所の投函ボックスにその先輩の学校でどういう行動をしているかを深夜にランダムな頻度で投函する

 

カッターナイフが折れやすいという理由からハサミを軸から分解し、カッターの代わりにしていたり、

 

捨て猫を見つけたので路上では邪魔になると思い神社の山門の階段下に配置して

『御賽銭とご飯下さいニャン♪』

という友人の女子にラブレターみたいな字体で書いて貰った貼り紙をくっ付けて神社の賽銭稼ぎに貢献という名の飼う役目の押し付けを行ったり、

 

寝坊して遅刻しそうだという理由から学校の裏門から侵入し、クラスメイトに声をかけ、窓を開けてもらってから自分の鞄を教室に投げ込み出席を誤魔化したりする・・・その他諸々のetc

 

 

といったこれらの行動を行って問題行動を行っているのがこの俺、星野(ほしの) (ひびき)である。

 

これらの問題行動についてはバレているもの(先輩関連を除く)でお叱りの御言葉と供に愛の鞭という名の拳骨を頂戴している

 

ちなみに水原先生以外の先生で殴った先生は漏れなく手を骨折している

 

他の先生曰く俺の頭蓋骨は鉄板並みに硬いらしい・・・

 

そしてその事を言ったら友人その2である多田達也(ただたつや)という友人に至っては

 

「響なら10tトラックに正面衝突されてもケロっとしてそう」

 

などという謎の信頼を受けている。ちなみに『いや、流石に俺でもソレは死ぬに決まってるだろう』という言葉を言った二日後に本当に軽トラックに跳ねられてピンピンしてたら『不死身』という渾名がめでたくクラスメイトから検査入院からの退院祝いとして贈られた

 

・・・正直、そんなものくれるくらいなら週刊の漫画雑誌か食物をくれと思った俺は悪くないと思う。というかFairy Tailの続きが早く読みたいんだよ

 

まぁ、そんな訳で俺の周りの人間は基本的にこんな対応である。なのでこの話題で俺が粘ろうとう⚫︎い棒を買って貰えるかどうか程度でしか意味はないのがわかっているので早々に見切りをつけて話題を変える

 

「そんじゃ、帰ろうぜ」

 

周囲の人間も半数以上が教室を出ていて残りは数える程しかいない

 

そんな中で帰宅部仲間である祐介と共に帰宅し、何気ないこのいつもの日常がまさかこの時には思っていなかった

 

 

まさか・・・その日の午前0時程に就寝中、突然の心臓麻痺に襲われてこの世を去ることになるなんて予想もしていなかった

 

星野響

享年17歳

死因心臓麻痺

死亡推定時刻 9/29 0:13

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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