ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 月明かりの道標 作:チョコットリ2世
プロローグ
日が沈む夕暮れ時、沈みかけの太陽が大地を照らしていた
豊かな大地と森に囲まれるその街は、太陽が沈むにつれて街行く人の数を減らしていった
その街の他の家より少し大きな木造の家の庭、1本の木の下で風に揺られながら横たわる少女
風に流される雲を眺めていた目がそっと閉じた
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「お姉ちゃんご飯だよ!」
木の下で横になっている少女を姉と呼ぶ少女
「…わかったすぐ行く」
「早く来てよ、今日のご飯はシチューだからね!」
少女は姉に伝えるとご機嫌で戻っていった
1人になった少女は…どこか遠くを見ていたが、何かを決めたように目を閉じた
夕暮れまでの空が嘘のように雲で覆われ、真っ暗な夜皆が寝静まった時間に扉が静かに開いた…出てきたのは姉のと呼ばれた少女、暗い服を上下に着て上から暗いコートを着て完全に夜の闇に紛れていた、少女は迷いなくある部屋に行くと音をたてないようにそっと戸棚を開けて中に隠されているあるものを取り出し背負って部屋から出る
そして、ついさっき家族でご飯を食べた机に手紙を置くと玄関から静かに出て行った
街から出てただひたすらに道なりに進む少女、空を覆う雲は少しずつ流れていった
何時間走っただろう、少し休もうとしたとき、そいつは現れた
ガサガサ
「ツ!」
反射的に横に転がった少女の横を何か大きい生き物が通り過ぎていく
そいつはこのあたりに生息する【モンスター】≪フレンジーボア≫イノシシのようなモンスターだが
狩人たちが相手にするようなイノシシではなく、普通のイノシシより少し大きな体と牙が特徴で普通の人では数人がかりで倒すようなモンスターだ、
そんなモンスターに見つかった少女は…最初に驚いた様子を見せたが深く深呼吸をして持っていた物を取り出した
布をとると中から現れたものは剣だった…少女と同じ闇に溶け込む黒い剣
少女は剣を持つとイノシシに向かって走り出す、イノシシも少女に向かい走る
お互いがぶつかり合う瞬間、真っ暗な夜の闇に一筋の軌跡が走った
数秒だったのか数分だったのか、イノシシが少女に向かって走り、少女が何度も躱して、暗い闇の中を何度も青色の軌跡が現れた、いつしか空を覆っていた雲もなくなり、月が大地を照らしていた、己の血で真っ赤に染まったイノシシが少女に最後の攻撃をかける
「ハァァァァァァァァァァァ!」
少女の剣が青い軌跡とともにイノシシを斬った
「ハァハァ…最初がこれじゃきりがない…もっと効率よくしなきゃ…」
月の明かりが少女を照らす…少女は月に向かって走り出した
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太古の時代に人知れずあったモンスターが生まれる穴…その穴の上に蓋をしてできた都市、迷宮都市オラリオ
その都市には神が人に交じって存在した、神たちは人間に1つの欠片をさずけ、人間は欠片を磨きながら強くなる
そして冒険者を束ねる神が作った組織をファミリアという
そしてあるファミリアで今日も冒険が始まる
「懐かしい夢だったな…」
少女はベッドから起き上がると黒いコートとフードをかぶって今日もダンジョンに向かう