やはり趣味を極めるのは間違っていないはずだ 作:hideo99777
目覚ましのアラームだ。あの依頼から何日たったっけ。
まあいい、いつもと同じだ。
少しだけ、戦争のはらわたを見る。
もちろん食事中の戦争映画は無理という甘えは戦場では通用しない。
今日は寝癖が立っていたので、寝癖直しスプレーをかける。
ドアノブに触れた瞬間、家にできるだけ早く帰りたいという欲求が出てきた。
その欲求を強引に拭い去り、自転車のペダルをこぎ始める
「あれ?もしかして三上くん?」
「え?」
「やっぱり!久しぶりだね~」
え?なんで久しぶりとか言っちゃってんの?
「あの、すみません、誰だか分らないんですけど…」
「…そっか、じゃあ自己紹介だね。私は城廻 めぐり」
「はぁ…それで…なぜ僕のことを?」
「中学校が一緒で、何度か行事で会ってたんだ」
「はぁ…」
とりあえず困る。
いきなり、中学一緒だとか言われてもなぁ
「とりあえず、よろしくね!三上くん」
「はい」
一応部活に顔を出す。
比企谷が自分のトラウマを高らかに語っていた。
そんな話誰がしろといった。
「……」
由比ヶ浜が顔を一瞬しかめる
「どうかした?」
雪ノ下も気づいていたようだ。
「何でもない…ただ…変なメールが来たからうわぁって思っただけ」
「比企谷君、裁判沙汰になりたくなければ今後そういう卑猥なメールはやめなさい」
「内容がセクハラ前提で、しかも犯人扱い…証拠を出せ、証拠を」
「その言葉が証拠といってもいいわね。犯人のいう言葉なんて決まってるのよ。」
比企谷も大変だな。こんなのやられ続けたら、いつか脳ミソがスポンジになる。
「『証拠はどこにあるんだ』『殺人鬼と同じ部屋にいれるか』」
「おい、最後の思いっきり被害者のセリフだろ。死亡フラグもいいとこだ」
まったくだ、PJ並みの露骨さだ。
そんなことを考えていると、部室にノックの音が響く。
「こんな時間に悪い、ちょっと頼みがあってさ」
やだなぁ、来ちゃったか。
こいつだけはどうしても関心が持てない。
嫌いではないし好きでもない。
"好き"の反対は"無関心"だ。気にも留めていない。
でもこんな時間だ、悪いと思うなら、日を改めるべきだ。
ほんとはこいつ悪いと思ってないんじゃねぇか。
能書きをだらだら流すのもいいが早く終わらねぇかな。
もうMGSVのTPPやりたいんだけど。
まだ病院のスティーブジョブズに似たおっさんのiPistol出す部分がなぜか記憶に残ってる。
クワイエットかわいいよ、クワイエット。
その後、彼はなぜかいつもより厳しい雪ノ下に促され、本題に入る。
見せられたのは受信メールだ。
要するにカースト上位の野郎の誹謗中傷だ。
結論を言うならば一つだけだ。
知るか。
まぁチェーンメールなんざ大本をつぶさなきゃならない。
ゴキブリとおんなじ感じだ。
大本の巣をつぶさない限り、ネズミ算式でゴキブリが増えていく。
もっとも、一定以上の数になればストレスで死滅する点が人間とは違うな。
大方、職業体験の班決めが原因だろう
「つまり、事態の収拾を図ればいいわけね」
「うん、そうだな」
「では犯人を突き止めるしかないわね」
「うん、よろし…あれ!?なんでそうなるの」
そんなことも分からないのか?
ダメだこりゃ。そんな一昔前のコント番組のようなことを考えながら怪しいMac proの後継のちゃんとしたMac proで、STEAMで買ったインディーズゲームのNevr Ending Night Maresをプレイする。
さぁ地獄の翌日。カースト上位を見ても何も楽しくない。
つまらん。どっかの平泉さんも、つまらんとか言うレベル
なぜこんなことをしているのか。
実は昨日、雪ノ下にものすごい正論を言われ、やらざるを得なくなってしまった。
おっと…目から汗が…。
比企谷はクソ野r…ゲフンゲフン、ペギー葉山もとい、葉山と会話している。
ふと、集団に違和感を感じた。
あぁ、なるほど、まぁいい、比企谷が何とかするだろう。
部活だ、もうなんかどうでもいいから帰りたい。
今日一日調べた結果、アホの子は女子に聞くも分からずじまいだったらしい。
ここで比企谷にお鉢が回ってくる。
「分かったことなら一つだけある。あの三人は葉山の友達だが、あの三人は、友達じゃないってことだ」
「どういうこと?」
「つまりあの三人は葉山の友達で、別に三人自体は友達でもねぇんだよ。三上も気づいてんだろ」
「まぁな。お前のことだ、解決策もあるんだろ?」
「あぁ…聞きたいか?」
ゼーレもドン引きの笑顔でペギーに選択肢を与える。
その後、迷わずペギーは選択肢を選び出す。
結果としては良かっただろう。
今では楽しそうに談笑している。
そう、比企谷が提案したのはペギーが誰とも組まないことにする事だ。
事後処理は三人次第だ、関与する必要はない。
経過を見届け、サントリーの黒烏龍茶を買いに向かう。
最近、脂肪が気になって来たからだ。
自販機に向かう途中、雪ノ下に出会う。
「平塚先生の以来の件なのだけど、あなたは変わるつもりは無いの?」
「まぁな」
「そのままぐだぐだ乾いて果てていくつもり?」
「いいじゃんか、無駄に変わろうとして、身を滅ぼすより、ぐだぐだ長い時間を過ごすほうが楽しい。ゲームをする時間が増えるからな」
「そんなものに甘えていて楽しいの?」
「ああ、それも病的なまでにな」
「あなたのそういう所、嫌いだわ」
「そうか、まあ一つしか言うことが無いな」
「何?」
「知らん」
「そう…」
もう面倒なので教室に戻ることにした。