やはり趣味を極めるのは間違っていないはずだ 作:hideo99777
翌日、まったく眠らなかったせいか、多大な徒労感に襲われるも、登校する。
休み時間やらは、本気で眠って、時間潰した。
昼飯は空気になれなかった。昨日のピザのせいで胃もたれしてしまったのだ。
そのため、第一三共胃腸薬プラスの細粒タイプを飲んでおく。
そう、あの、石塚英彦がやってる両方すっきりするヤツだ。
太田胃散切れてたんだよ。
放課後に、メイド喫茶へ連行された。
というのも、千葉市内で、エンジェルの名を冠し、深夜営業をしている店は2軒しかなく、ここがそのうちの1つということだ。
助っ人として、戸塚と、中二の自称比企谷の友人の材木座が来た。
男性陣(主に2人。戸塚?戸塚は戸塚だな、うん)が妙にやる気だった。
まあ、女子に触れ合いがなく、ましてやちやほやなどの経験をしてこなかったからだろう。
かわいそうに、だがまだいい、俺の領域まで達すると、画面の向こうで十分になってくる。
とりあえずは食う。
だっておなか減ったんだもん。
胃薬の効き目が良かったようだ。今夜は晩飯を食わずに過ごそう。
注文はフライドポテトだ。もうトランス脂肪酸なんてどうでもいい。
後、しっかりフライドチキンと糖と脂肪の吸収を抑える、からだすこやか茶Wを頼む。
やっぱり、トランス脂肪酸の不安には抗えない。
途中、女性陣がメイド服の試着をしていたものの、興味がない。
特に雪ノ下の胸部装甲を見た途端残念な気分になった。
なので、ひたすらフライドチキンを食らう。
そしてからだすこやか茶Wは忘れない。
最終的には、シフトに川崎の名はなかったらしい。
だとするともう一つだな。
ホテル・ロイヤルオークラの最上階のバー『エンジェルラダー天使の階』
ここがもう一軒の店だ。
何度か来たな、この店。
バイト先の店長と一緒に連れてってもらい、たまーに行く程度だ。
この店の店長とも顔見知りだ。今は出勤していないらしいが。
黒のスーツに黒のコート、VanDome製のスカルフェイス腕時計に、黒の手袋という、黒ずくめでやってきた。
髪型としては某ステルスアクションゲームの主人公に似たような感じだ。
実はスカルフェイスを意識しており、さすがに今回は外したが、XOFの部隊章がつく。
ちなみに、何かアレンジを加えたいと思いスーツには髑髏の刺繍がしてある。
「……三上か?」
「か…かっこいい」
「でも何だか恐ろしいわね」
「ほっとけ」
最上階に着いた時、息をのむ音がした。
緊張しているのだろう。
ならほぐしてやるか、威圧感や恐ろしさを込めて。
「…緊張しているのか?」
「仕方ないだろ…こんなところに来るのは初めてなんだ」
「何も怖がる必要はない、顎を引いて背筋を伸ばし、胸を張るだけでいい」
「……お前、なんか恐ろしいな」
「…そうか、もっともらしい意見だ」
ギャルソンの男性に導かれ、カウンターへ案内される。
カウンターにいる女性が川崎の姉、椛島なのだろう。
比企谷が声をかけ、その後から一応っクラスに名前を言うも、知っていたらしい。
一応注文もしておいたほうがいいだろう。
「シャーリー・テンプルを、なかったらコンクラーベで」
「何でそんなカクテル知ってんだよ」
「そりゃ昔この店来たことあるしね」
それに比べ会話は雪ノ下を中心にヒートアップしてきた。
「あんたさ、親が用意できないものをあんたらが用意できんの?」
「雪ノ下さん、あんたの父親、県議会議員でしょ?そんな余裕あるやつが分かる訳ないよ」
「その辺にしろ…不味くなっちまう…どうせこいつが何とかするさ」
比企谷の方を顎で示す。
「ドラえもんならぬハチえもんだよ」
「おい…」
「じゃ、後は頼むよ。俺はもう疲れた」
そう言い残し、代金をカウンターに置いた。
そして、何も考えないまま帰って行った。
何とか彼らは呼び止めようとしたが、手を挙げて無視しておいた。
もう面倒だしな。
今はまだバカ騒ぎしていたい。