やはり趣味を極めるのは間違っていないはずだ   作:hideo99777

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遠すぎた家

夏休みになった。昨日から一睡もせずゲームのやり通しである。

ブラックコーヒーはもう何杯飲んだかわからない。

 

ふと、うちのスマホから、着メロが鳴り出す。

架空請求業者なら嫌なものだが。あ、メールだわ。

内容としては奉仕部は合宿的なものをするらしく、行かなければならないらしい。

まあ、行かないよね。

受信件数と着信件数が大変なことになってるが気にしないのが僕のスタイル。

いけない理由もある。今日は千葉村へ釣りへ行くのだ。しかも泊りがけで。

とりあえず支度を済ませて駅に向かう

 

「さて、私の電話に出なかった言い訳を聞こうか?」

あらやだ奥さん、いるじゃないですかやだー。

「あの、僕行くところが…」

「千葉村に行くんだ」

何で行先同じなんですか?怖いわー

「早く来い、みんな待っている」

そう言いながら、僕の肩をわしづかみにして引っ張って行く。

その後もともといたメンバーと挨拶し車に乗り込む。

昨夜から眠っていなかったのが災いし、眠気が襲う。

いつしか僕は眠り込んでしまった。

 

どのくらい眠ったのだろうか、フラフラのまま黒のワンボックスカーから降りる。

「…?」

視線の先で見覚えのあるメンバーが降りてくる。

めんどいイケメン君たちじゃないですかやだぁ

僕もう釣り行きたい。

先生曰く、上手くやる術を身に付けろとのことらしい。

今回の目的はクソガキ共のサポート、ボランティア活動らしく奉仕部の範疇になっていることに一種の嫌悪感が現れる。

子供は嫌いだ。いつになっても。

だから小学生のころ、テレビにかじりついていた。

そしてACECOMBT Zeroをやっていた。もう、今は当時のディスクは擦り切れてしまったが。

代表としてペギーが挨拶をしてオリエンテーリングが始まる。

 

手筈としては森の中をガキどもが歩いている間、僕たちは監督役としてついたりすることになる。

しばらくたわいもない雑談に耳を傾ける。

ちょうど聞かなくていい場面だったようだ。ちょっとバラ色の世界でした。

しばらく、逃げ出す隙をうかがっていると、気になる班が目に付いた。

顔立ちの整った女の子だ。

班員との距離を開けて付いていってる。

彼も気づいていたようだ。

「小学生でもああいうのあるもんだな…」

「当たり前だ、生きた時間は違っていても、同じ汚いゴキブリだ。高校生も小学生も変わんないよ」

「汚いゴキブリって…なんでせめて人間って言わねぇのかよ」

「人間のほうがゴキブリよりも汚いからだよ」

案の定彼女を蔑む視線はまだ続く。

まぁ関係はない。ここには元々別の目的のために来たのだから。

やはり見て見ぬふりって最高の逃げ道だということを思い知った。

 

さて、どこから逃げようか。

こんなガキどもに付き合う趣味はない。ロリコンではないしな。

そして、周りの様子をうかがい、草むらの中で匍匐先進をしする。

今のところばれてない、あとは昼飯までに戻るだけだ。

まぁ見つけられなくとも無理はない、実は、ギリースーツを草むらに隠し、逃げる時に使おうと決めていたのだ。

なので今、モリゾー状態になっている。

だが、さしあたっての問題は、暑い。

地面から反射してくる熱がダイレクトにギリースーツに来るため暑い。

しかも、ここの植生に合わせるため、枝や葉っぱをつけているため、重い。

あんな究極の非武装とかYATTA!なんて言えない状況下である。

匍匐前進も結構きつい。

なんでシースルー素材にしなかったのか甚だ疑問である。

 

この後、無事に川岸に到着、釣りを存分に楽しんだ。

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