俺達/私達の関係   作:クロウズ

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6話目 『てーとく』と『日の出』

「ふぁ〜あ、眠い……」

 

 

 最近の栢嶋京の朝は早い。起きては散歩に出掛けるくらいには早い。ただし、それは休日の話である。

 欠伸をしながら散歩している彼は、『日の出』と書かれたTシャツにジャージ姿である。9月となると早朝は肌寒くなってきているが、彼は寒がる様子もなく散歩をする。

 

 

「……うし、そろそろ帰るか」

 

 

 スマホで時間を確認した後、朝食を食べれば何処かに行こうかと考えながら家に帰る。

 

 

 

 

「ただいまー」

「ああ、京。おかえり」

「ただいま義姉さーーって、それ俺のじゃん」

 

 

 帰ってきた京を出迎えた乙女の着ている『てーとく』と書かれたTシャツは言った通り京のものであり、少しばかり丈が合わずに隙間が出来、そこからへそが見えていた。

 

 

「あー、なんかちょっと小さいとは思ってたんだけどねぇ」

「着た時点で気付いたんなら着がえろよ」

「なに、お義姉ちゃんの裸が見たいの?やだ、えっち」

「言ってない」

 

 

 にやにやと体を手で隠しながらからかってくる乙女にも慣れたのか、適当にあしらう。が、

 

 

(義姉さんの……別に興味がないわけじゃないけど、見たいって言えば変態だし………)

 

 

 京も男なので内心では興味があったようだ。義理の姉という存在に、何かしらの背徳感を覚えるのだろう。そんな煩悩を振り払うために冷水で顔を洗い、頭をぶんぶんと振る。その様子を見ていた乙女がにやにやしていたことを、京は知らない。

 

 

 

 

 

 それから朝、昼と済ませた京は街に出る。といっても特にすることはないので、適当に目に付いた店(主に服屋)に入っては見て回るが、特に買うことはしない、いわゆるウィンドウショッピングのようなことをする。そして今は、

 

 

「おぉ、これはなかなか」

 

 

 服屋にて『日の丸』と書かれたTシャツを持って目を輝かせていた。彼が着ているTシャツと一文字違いなだけで、目を輝かせる程のものとは思えない。

 

 

「これは………Lか。他のサイズは、なし、と。……はぁ」

 

 

 自分の着れるサイズがなく、がっかりしながら元に戻し店を後にする。

 

 

「くるくるっと楽しきトキメキ、未来はキラりん……お、あれは」

 

 

「おーい、まだ回るのか?」

「ポーカーで負けたら1日付き合うって言ったのはミヤビンだろー?」

 

 

 歌いながら適当にぶらついていると、両手一杯に荷物を持った雅と、その荷物を持たせているであろうレイを見かける。距離があるので何を話しているのかは京には聞こえないが、デートでもしているのだろうと考えた。

 

 

「それにしても、あんなにも荷物持つのって、創作の中だけじゃないんだな」

 

 

 邪魔しないよう、気付かれないようにとりあえず写真を撮り、時間を潰そうと近くのファミレスに入ると、そこで偶然明音達クラスメイトに会い、一緒に行動することに。

 

 

「そういえば、京って運動神経いいのに、部活入ったりしないの?柔道部とか」

「部活なぁ、遠慮しとくよ。あちちっ」

 

 

 柔道部所属のクラスメイト、熊田(くまだ)一葉(かずは)に柔道部に勧誘されるも、そう言って断りコーヒーを啜る。

 

 

「京ちゃんはあたしとコスプレ作りをするって約束が」

「ないからな。適当言うなバイト娘」

「京ちゃん乗り悪いー」

「京って、美知留ととっても仲良さそうだけど、付き合ってたりするの?」

「ねぇよ」

 

 

 一葉の質問に即答する。仲が良いというよりは、美知留が執拗に絡んできているようなものなのだが、傍から見ればそう見えるのだろうか。

 それから少ししてファミレスを後にして、一行はあちこち見て回る。

 

 

「コスプレになりそうなのないかなー」

「戸村さん、さすがにコスプレ衣装はおいてないよ」

「お、これいいなー」

「さ、さば?京のいい基準が解らないんだけど……」

「わぁ~、かわいいシュシュがいっぱ~い♪」

「明音もはしゃいでるなー……」

「ねぇ京ちゃん、女装してみない?」

「しねぇよ」

 

 

 服屋でそれぞれ気になる服を見つけたり、

 

 

「そこだっ!」

「甘いぞ熊田ァ!!」

「両者一歩も譲らず、パックを打ち合ってます!先にゴールに入れるのはどちらでしょう!?」

「一番盛り上がってるのって、実況してる明音ちゃんかな」

 

 

 ゲームセンターで白熱したり、

 

 

「「ココロに、隠れた、カラフルな夢。君がいればー」」

「おーっ、2人とも上手ー!」

「なんでボクらまで……」

「悪いな、デートの邪魔して」

「デートじゃねぇよ、殴るぞ………!」

 

 

 雅とレイを捕まえてカラオケに行って熱唱したりと、その日を満喫した。

 

 

 

 

 

「それじゃ、また明日ー」

「おーう」

 

 

 日もすっかり暮れたところで解散し、今日1日であった色々なことをどれから話そうかなど考えながら、京も帰路に着く。散歩などの後、何かあれば帰って来るとその話をするのが、京の癖なのだ。今度は義姉と一緒に行こう、そう思いながら今日も1日が終る。




 お久しぶりです、クロウズです。3ヶ月も空けてすみません。
 今回は休日を過ごす京の1日にしてみました。なので乙女義姉さんの出番少なかったです。あれ、いつものことかな?いや、そんなはずは。次はこれの乙女義姉さん版にするか何かイベントにするか………むむむ。




 それではこの辺で。第一機動艦隊の栄光、ゆるぎません!
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