契約者と契約獣の魂融合   作:高島京佑

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 急ですが説明入ります。
 魔法を使う時の神威のことを魔力、気を使う時の神威のことを気力といいます。


決着の一撃

 冷気を纏った巨大波と風魔法で威力を増加させた炎がぶつかり合い、水蒸気が闘技場全体を覆い隠している。

 

「これでは試合が見ることが出来んな。【契約武器(アーティファクト)】」

 

「レ、レイア先生何を」

 

 いきなりレイアがそういい契約武器を顕現させた。レイアの聖痕(スティグマ)が黄金に輝く。そしてレイアの目の前に黄金の大剣が顕現する。その行動に生徒が驚いている気にしなく行動を起こした。

 

「ふん!」

 

 レイアは、自身の《契約武器》である黄金の大剣を、気も魔法も使わずに(・・・・・・・・・)横に振った。

 その振った余波で、闘技場の周囲を覆い隠している水蒸気を薙ぎ払ったのだ。ただの水蒸気とはいえ、闘技場を覆い隠している大きさを魔法も気も使わずに。

 

「・・・これが《超越者》を除く中で世界トップクラスの実力」

 

 周りの生徒は、レイアが水蒸気を薙ぎ払った光景を見て驚愕していた。

 

「やっと見えてきたな」

 

 水蒸気が、完全に消えうせ、優里、アウローラ、輝夜、エレナの姿がハッキリと見え始めた。

 優里は、透明な膜みたいなもの覆われていた。

 アウローラは水蒸気のせいか、少し服が濡れて服が透けていた。

 輝夜とエレナは、炎で少し焼かれたのか制服の所々が破れ、露出が多い制服になっていた。

 

「今ので倒せなかったのね」

 

「そうみたいだな」

 

 アウローラは一旦、優里の所まで後退していた。

 

「神崎さん。わたくし達が2人で先に1人を倒そうとしていたら、負けてしまいますわ。なので私は、新城さんを相手しますので神崎さんはフロガさんをお願いしますわ」

 

「分かりました」

 

 輝夜とエレナは、優里とアウローラから距離を取って、このままでは勝てないと思ったので今までの2人とも前衛ではなく、前衛と後衛に別れてすることにした。

 

「《契約武器形態変換》」

 

 エレナの聖痕が輝いて、両手に持っていた赤と西洋剣と青の西洋剣2つの剣の形状が変わり、灼熱を思わせる赤の片手銃、氷結を思わせる青の片手銃が顕現した。

 

「さあ、試合の続きを始めましょう」

 

 エレナの言葉がエレナと輝夜の合図となり、輝夜が優里とアウローラに迫る。

 

「おお、前衛と後衛で別けてきたか、俺たちは今のままで良いか?」

 

「別に今の私が前衛、ユーリが後衛でかまわないわよ」

 

 アウローラは、優里にそう返答し、迫り来る輝夜に迫る。

 

「「剛力」」

 

 アウローラと輝夜は、今まで使用していた魔法ではなく、気を使い始めた。

 2人の剣が交差しあい火花が飛び散る。交差した時の音は、剛力を使用しているので音は、通常の音より大きい。

 一方で後衛の優里とエレナは、魔法の撃ち合いを始めていた。

 

「空気よ集結し、風を生み出せ!

 我が前に立ち塞がる敵を射抜け!

 風の銃弾(ウィンド・ブレット)

 

「冷気よ集結し、氷となれ!

 我が射抜きし者を凍て付かせよ!

 氷の銃弾(アイス・ブレット)

 

 優里は、銃弾の如き速さの風を撃ち出す中級魔法、エレナは、銃弾の如き速さの氷を撃ち出す中級魔法を使った。

 2人は魔法を使用した後、すぐに詠唱を始める。

 

「火炎よ集結し、灼熱と化せ!

 我が敵を塵へと変えよ!

 灼熱の銃弾(フレイム・ブレット)

 

 エレナが使用した魔法は、銃弾の如き速さの炎を撃ち出す中級魔法を使った。

 

「空気よ集結し、我が脚に風の加護を!

 速く、速く、速く、風の領域へ

 部分付与(レッグエンチャント)(・ウィンド)

 

 優里が使用した魔法は、遠距離魔法ではなく、付与魔法だった。

 

「剛脚!」

 

【剛脚】

 剛力の力を脚だけに発動させる技。気の基礎の技。

 

 優里は、付与魔法だけでなく、気さえも発動させた。そして付与魔法と気を纏っている脚で地面を蹴り、灼熱の弾丸を避け、エレナに向かう。もちろん真直ぐ一直線では無い。

 

ーあれは、まずいですわね。良いでしょう、銃の《契約武器》の本当の力を見せてさし上げましょう。

 

 エレナは詠唱を止める。そして銃の《契約武器》の真骨頂を使い出す。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 優里に狙いを定め、魔力を銃に送り込みながら、トリガーを引く。赤の片手銃からは火の弾丸が、青の銃からは氷の弾丸が発砲される。

 

銃の《契約武器》の真骨頂。それは、魔力か気を銃に注ぐことで、無詠唱魔法の多発可能(威力は、普通の無詠唱魔法より劣る)ということだ。だが、自身が使える遠距離魔法でないと使うことが出来ない。 

 

 優里は、放たれる遠距離魔法を回避し続ける。

 

「当たりませんわね。それなら、これはどうですの?」

 

 エレナは、片方の銃の向きをアウローラに向けて撃ち出す。もちろん輝夜を狙わずに。

 

「はあ!」

 

 優里は、付与魔法と気を解き、扇に魔力を注ぎこみエレナに向かい振り下ろす。そこからは、強力な風が吹きだされる。

 その強力な風で、銃が狙いからずれ、的外れな方向に遠距離魔法が当たる。更にエレナは、強力な風によって吹き飛ばされる。

 

 何も真骨頂があるのは、銃だけではない。剣や斧、槍などといった、近接武器以外の《契約武器》の大半に真骨頂があるのだ。

 

 優里の翡翠の扇の真骨頂は、魔力か気力を扇に注ぐことで、強力な風を生み出せるということだ。(注ぐ量、質によって威力が変わる)

 

「今のは驚きましたわ」

 

 エレナは、ボロボロに成りながらも立ち上がる。ただでさえ、露出していた制服が更に露出する。

 

 ーもう遠距離魔法を連発するほどの力はありませんわね。あちらは、どうなっているのかしら。

 

 エレナは、アウローラと輝夜の方を見る。

 2人は、優里とエレナが遠距離合戦をしている時も、打ち合っていた。が、この瞬間に均衡が崩れた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 均衡が崩れる少し前、アウローラと輝夜が刀で打ち合っていた。何回もお互いの刀と刀がぶつかり合う。

 しかしエレナが吹き飛んだ瞬間、少し輝夜が意識をエレナの方に向けてしまった。

 

 -意識がそれた。今がチャンスね。

 

 アウローラは輝夜が意識をそらした一瞬の瞬間を狙い詠唱を始める。

 

「暗き闇を照らし出せ!

 閃光(フラッシュ)

 

 その魔法は、初めて優里と試合をした時に優里が使用した魔法。

 

 輝夜は、いきなりの閃光の光で目を瞑ってしまう。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 そこにすかさず、輝夜に一撃を入れる。

 輝夜はかろうじて刀を使い、直撃を免れたがその衝撃で吹き飛ばされた。エレナがボロボロになって立っている所に。

 だが、吹き飛ばされている途中に刀を地面に突き刺してエレナにぶつかるのを防いだ。

 

「神崎さん。わたくしは、遠距離魔法の連射をもうそんなに使えませんわ。だから次で決めたいと思いますわ」

 

「私も、もうそんなに長く戦える状態ではないのでかまいません。次で決めましょう」

 

 輝夜とエレナは神威を高めながら、魔力に変えていく。

 

「向こうはもう最後の攻撃に賭けるつもりだな。俺たちはどうする?」

 

「向こうが最後の全力で来るならこっちも全力で相手をするわ」

 

「分かったよ」

 

 優里とアウローラの2人は輝夜とエレナの最後の攻撃を迎え撃つように決め、神威を高めながら輝夜とエレナと同じように魔力に変えていく。

 

「雪よ降り続け、吹雪となれ!

 全てを巻き込み、荒れ狂え!

 恐怖とともに凍て付かせよ!

 荒れ狂う吹雪(レイジング・ブリザード)

 

「水よ渦巻き、膨張せよ!

 全てを飲み込みし巨大な蛇よ!

 我に逆らう敵を喰らえ!

 渦潮(メイルストロム)大蛇(・サーペント)

 

「灼熱の炎よ、燃え盛り更なる高みへ!

 怒りに満ちたの声を解き放て!

 恐怖を抱き燃えつき溶けよ!

 業火の咆哮(ブレイズ・ロア)

 

「猛烈な風よ、吹き荒れよ!

 全てを飲み込み、崩壊させる力!

 吐息に代え、敵を襲え!

 竜巻の息吹(ストーム・ブレス)

 

 上からエレナ、輝夜、アウローラ、優里の順番だ。

 エレナ、輝夜、アウローラ、優里の4人は、それぞれ、氷、水、炎、風の上級魔法を発動させた。

 

「凄い。あれで私達と同じ1年生なの?」

 

「私なんて最近下級魔法を使えるようになったばかりなのに」

 

「私もあの4人みたいになれるかしら」

 

(あの4人が1年生の中では、トップだろう。それにしても2年といい今の1年といい、この世代は、黄金世代か)

 

 クラスメイトは、4人の試合を見て「本当に自分と同じ1年か」と驚愕していた。

 

 

「「「「これで終わりだ(よ)(です)(ですわ)!!」」」」

 

 咆哮と息吹が、大蛇と吹雪に激突する。

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