契約者と契約獣の魂融合   作:高島京佑

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カリス

 優里、輝夜、アウローラ、エレナは、プレズィール街と言うテスタメント学園から1番近くにある街を歩いていた。

 

「なあ輝夜、エレナ」

 

 優里はあのエレナと輝夜との試合の後に、「わたくしは、ユーリと呼ぶのだから、あなたもわたくしのことを名前で呼びなさい」と言われ、ユーリはエレナと呼ぶようになった。因みに輝夜とアウローラにもそう呼ぶ用に言い、2人もそれを了承し、2人もエヴィエニスではなくエレナと呼んでいる。

 

「はい、優里様」

 

「ユーリ何ですの?」

 

「・・・・・・・・」

 

 輝夜とエレナは、凄く良い笑みを浮かべていた。

 

「何でこんなにくっついているんだよ」

 

 優里の片腕ずつに輝夜とエレナが自分の腕を組んでいた。

 

「ユーリ、あなたが悪いのですわよ。あなたが、わたくしの物にならないと仰るから」

 

「私はただ、こうしたら優里様が嬉しいと思って」

 

「嬉しくねえよ」

 

 優里は少し顔を赤くする。それを見てエレナ、輝夜は手を組む力を強める。そしてエレナと輝夜の胸が大きく変動する。

 

ー何よ。ユーリってばエレナと神崎に手を組んで赤くしているのよ!

・・・私には関係ないでしょ。優里のことを好きじゃないんだから。

けど、手を組んでいる(あれ)を見ると何故か腹が立ってくる。

 

 アウローラの身体から魔力とも気力とも神威でも無い、赤黒いオーラが凄く吹き出ている。

 

「ア、アウローラ大丈夫か?」

 

 優里が冷や汗を流しながらアウローラに尋ねる。だが、一方に収まる気配が無く、更にはアウローラの後ろに修羅のような者が見える。

 

「も、もう我慢の限界。いい加減に離れなさいよ!!ユーリ、エレナ、神崎!!ここをどこだと思ってんのよ!!」

 

「俺もかよ」

 

「「じゃあ、ここじゃなければいいんですね(の)」」

 

「そういう問題じゃないでしょ!!」

 

 アウローラは優里の言うことを無視してエレナと輝夜と言い争いをする・・・ことは無く

 

「今回は止めろ。お前ら」

 

 優里はこれ以上続くと無駄に時間が過ぎ、街にいる時間が少なくなると思い、修羅場になる前に止める。その思いが通じたのか

 

「分かりましたわ。ユーリの顔に免じて今回は手を組むのを止めますわ」

 

「私も止めます」

 

「それでいいわ」

 

 エレナと輝夜は優里から少し離れ、アウローラから真紅のオーラが消失した。

 

「で、争いが終わった所で何処に行くんだ?」

 

「それはね。まだ、テスタメント学園に来て1ヶ月ぐらいしか経ってないけど、私の行き付けの場所に行くのよ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 優里達は、アウローラのまだテスタメント学園に来て1ヶ月しか経っていないが、行き付けの店の前まで来ていた。その店の名前は・・・

 

「ア、アウローラ。ここか?」

 

「そう、ここよ。この店『カリス』よ」

 

 カリスと言う名の喫茶店だった。そしてアウローラがそのまま『カリス』の入り口のドアを開ける。

 

「いらっしゃいませ!お客様」

 

 店に入り最初に出迎えてくれた店員は、濃紺のワンピースに白のフリルの付いたエプロンを付けたエプロンドレスと白いフリルのカチューシャ、俗に言うメイド服だった。

 

「4名よ」

 

「4名様ですね。こちらの席にお座りください」

 

 優里はその流れに押されてそのまま指定された席に座る。他のエレナと輝夜も優里と同じ理由?で席に付いていた。席順は輝夜が優里の隣で、向かい側にアウローラとエレナが座っている。アウローラとエレナの小さな声で呟いているところを聞くとジャンケンで席を決めたそうだった。

 

「今日も来てくれたのね。アウローラちゃん」

 

 アウローラちゃんの最後に「うっふん」と効果音が付きそうな雰囲気のメイド服を着た巨漢の男が店の奥から出てきた。

 

「あ、店長」

(((あれが、店長!?)))

 

 優里、輝夜、エレナは、同じことを同じ瞬間に考えた。

 

「あらん。良い男がいるわね。私、店長のリテスよん。あなたの名前は?」

 

 店長もといリテスが、ウインクをしながら優里に向けて熱い視線を送る。優里は寒気がし、お尻がキュっと締まる感覚がする。

 

「優里です。新城優里」

 

「優里ちゃんね。カワイイ名前じゃない」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 リテスはその後、「寛いでってね」と言って店の奥に戻って言った。

 

「何というか、個性的な店長だったな」

 

「「そうですね(わね)」」

 

「そう?」

 

 アウローラ1人だけが疑問系だった。

 その後、4人はメニューを注文して話していた。

 

「なあ、今日街に誘ったのはここに来るためか?アウローラ」

 

「そうよ。現にここしか来てないでしょう」

 

「それはそうだが」

 

「何故わたくし達をここに誘ったんですの?」

 

 エレナが優里が聞きたかったことを言う前に聞いた。輝夜もそう言いたそうにしていたが。

 

「それは、ランクの意味をユーリに教えようかと思って。ユーリってばランクのことを何も知らなさそうだったから。私の教えられる範囲で教えてあげようかと思って」

 

「そうなのか。ありがとなアウローラ」

 

「そ、そうよありがたく思いなさいよね」

 

 アウローラは少し頬を赤くさせて言った。

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