契約者と契約獣の魂融合   作:高島京佑

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独立国家テスタメント学園到着

 ある大海に独立国家テスタメント学園の入学式に向かう大型フェリーに乗っている中性的な顔をした少年がいた。

 

 俺は新城優里、わけあって本当の名字では無い。まあそれはおいておいて、幼い頃にある2人に拾われた。その2人に修行をつけてもらえるようにお願いし受けてくれた。

 修行内容は主に魔法と気の説明、2人と戦うか狂獣バーサーカーとの実践経験だった。もちろん2人は、手加減してくれている。そして、2人と同じ領域に至った。

 辛く苦しい時もあった。だが、今は、別の意味で辛い。

その理由は・・・

 

「ねえ、あれって例の第3世代じゃない?」

「え、ほんとだー。テレビで見たよりカワイイ顔してるねー」

「へぇー、あれが噂の?」

 

 あの2人が俺を入学させる為に秘密の1つを世間にばらしてしまった。そのために周りからチラチラ見られて、更に誰も話かけてこないからかなり気まずい。しかも、この学園の男女比率が3:7だから余計に。

 辛い・・・・・・・・・・・・そこに2人の英雄(今の俺にとって)が現れた。

 

「よう、お前って今騒がれてる、新城優里だよな。」

 

「だめだよアルド君、いきなり名前も言わずに失礼だよ」

 

 始めに声をかけて来た方は、筋肉質の大柄な茶髪の男子で、もう1人は始めに声をかけて来た方とは正反対の小柄な女顔の金髪の男の娘(制服が男用だったからわかった)だった。

 

「すまなかったな。俺の名前はアルド・トゥルバ、アルドって呼んでくれ。」

 

「僕の名前はリュキア・ニコライ、リュキアって呼んで」

 

「俺は、知ってると思うが新城優里だ。優里って呼んでくれ。」

 

 まずは、自己紹介をすませた。大柄の方がアルドで小柄の方がリュキアって言う名前だった。

 

「で、何か用か?」

 

「今騒がれているやつがどんなやつか気になってな、優里が1人だったからな」

 

「迷惑だった?」

 

「いや逆に助かった。周りからチラチラ見られるだけで、誰も声をかけてくれないから居心地がわるかった。むしろ感謝してる。」

 

 この後、趣味やテスタメント学園の入学理由についてなど談笑をしていた。ちなみにアルドの趣味が筋トレで入学理由が契約騎士になるため、リュキアの趣味が料理で、入学理由が真の男になるためだった。趣味が料理の時点でそれはどうかなと思った。

 

「それで、優里の契約獣ミトラを見せてくれないか?」

 

「ああ、僕も見たいなぁ~」

 

「別に隠してないからいいけど、ウル、ガイア、リレア、ウェンディ」

 

 そういうと優里の左手に1つ、胸板に3つある聖痕スティグマが反応して光って4体の小さな契約獣が出てきた。1体は白い狼、1体は紅い牛、1体は蒼い蛇、1体は、翠の鳥だ。

 

【契約獣ミトラ】

 この世界ミフルミールとは違う別世界デーヴァローカ に存在する、神話などにでてくる異常な力や異能を持つ獣、伝説の獣アスラが人間と契約したことで呼ばれる名称だ。

 契約者ミスラとは、伝説の獣と契約した人間の名称だ。

 

 契約獣はこの世界ミフルミールでは、極々一部を除き本来の姿になることは出来ず弱体化し、小サイズになる。

 

「その4体の種族は、なんなんだ?」

 

「それは、誰にも言わないでくれるなら」

 

「おう、誰にも言わない」

 

「僕も言わないよ」

 

 契約獣には種族があり、契約者によっては種族を言いたくない者も一部いる。

 

 俺の場合は若干言いたくなく、ばれても困らないが、あんまり知られたくない。何故なら知られて余計に騒がれるのが、うざいからだ。この2人は言いふらさないと思うし、ここで正直に言った方がもっと仲良くなれると思い本当のことを言った。

 

「ウルが神獣種、ガイア、リレア、ウェンディが固体種だ」

 

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 伝説の獣の種族は、固体種、神獣種、龍種、精霊種、聖獣種、魔獣種、妖怪種とある。種族の強さ関連は、固体種が神獣種より少し強くらいで、他の種族とは、力が圧倒的に違う。後は龍種が精霊種、聖獣種、魔獣種、妖怪種より少し強く、後は同じくらい。

 だが、龍種、精霊種、聖獣種、魔獣種、妖怪種は普通固体種、神獣種には絶対勝てない分けではない。種族の強さの基準は伝説の獣の平均であって、龍種、精霊種、聖獣種、魔獣種、妖怪種の最上級クラスには、殆んど差は無い。それほど、龍種、精霊種、聖獣種、魔獣種、妖怪種の上位クラスと最上位クラスは、かけ離れている。

 ただしそれは、伝説の獣であって弱体化している契約獣には絶対に勝てないわけではなく、固体種や神獣種、その他の最上位クラスがかなり有利だが、勝てるか、勝てないかは契約者と契約獣しだいだ。

 それだけ強いので、固体種、神獣種、その他の最上位クラスは複数存在せず1体のみしかいない。

 

 上記の理由で2人は、すごく驚いた。それはそうだろう。そんな超珍しく強い種族の神獣種と固体種と合わせて4体も契約しているから当然だろう。

 

「じゃあ、獣人化できるのか?」

 

「できるぞ」

 

「「やっぱり(か)」」

 

 獣人化とは、ミフルミールで小サイズになるのでは無く、人に近い者になることのことを言う。獣耳や尻尾、角などのその契約獣の特徴が少し現れている。更に小サイズの時より本来の力が出せる。固体種、神獣種、その他の最上位種のみできる。

 

「獣人化は、ここではさせないけどね。俺も見せたんだからアルドとリュキアの契約獣を見せてくれよ」

 

 そう言い、優里は周りの迷惑にならないよう、自分の契約獣に戻ってもらった。

 契約獣は、いつもは聖痕の中にいる。

 

「ああ、そうだな優里にだけ見せてもらうのはだめだからな。ミノタウロス!」

 

「僕の契約獣は、来てユニコーン」

 

 アルドとリュキアが自分の契約獣を呼ぶ。アルドの契約獣は魔獣種の人型の雄牛のミノタウロスだった。リキュアは、聖獣種の一本の角が特徴のユニコーンだった。

 

 その後、契約獣を戻して世間話していたらやっとテスタメント学園に着いた。

 

「やっとついたなアルド、リキュア行こうぜ」

 

「おう」

 

「うん」

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