契約者と契約獣の魂融合   作:高島京佑

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シムルグとの対決のその後

 プレズィール街から数キロ離れた場所から、シムルグとの戦闘をずっと観察していた者がいた。

 

「無事シムルグを倒せたようだね。最後のシムルグを、倒すところは見たかったな」

 

 優里が、アルドの固有魔法の奈落の迷宮(アビス・ラビリンス)から優里が急に現れて、奈落の迷宮が消失したところを眺めている人物がいた。

 

「まだ彼の実力は、分からないね。もし、僕達と同じ存在なら、君と本気で戦ってみたいよ新城優里君。我慢できなくて戦っちゃうかも知れないけど」 

 

 その人物は、そう言い姿を消した。

 

 

 

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シムルグを、優里が倒して?喰らった?後、数分後にクロノスキューブの起動を止め、戦闘の被害者をテスタメント学園の医務室へと運ばれた。

 運ばれたのは、優里、レイア、アウローラ、アルド、リュキアといったシムルグと戦闘した者、遭遇した者5人だけだった。

 5人の中でも1番重症なのは、アルドで、その次にレイア、その次にアウローラ、その次にリュキア、その次に優里という順番だ。最後の優里だけは、検査しても殆んど無傷だった。

 アウローラとそれより軽い怪我の優里、リュキアは、その日の内に、退院し、レイアは、退院するのに3日かかり、アルドは1週間かかった。

 地下シェルターに避難と言う命令に背いたリュキアとアルドは、「アルドとリュキアがなかったら危なかった」と言う、優里の言葉で、反省文10枚で許された。

 アルドとリュキアは、優里が落とした結晶のことを何も聞いて来なかった。そのことに優里は、驚いていた。

  

 以上が、シムルグとの戦いの後に起こった主なことだ。そして今優里は、アウローラに呼び出されて、アウローラの部屋に来ていた。

 

「で、話しって何なんだ?アウローラ」

 

 優里が真剣な表情のアウローラに向かって話す。

 

「今日は、ユーリに大切な話があるの」

 

 優里は、それを黙ったまま、聞きの体制に入った。心の準備をしているのか30秒ぐらいたってからアウローラは口を開いた。

 

「私は、家族を狂獣に殺されたの。だから私は、狂獣(バーサーカー)を倒す為に契約者(ミスラ)になったの。私のような人を増やさないように」

 

 アウローラは、優里に契約者になった理由を話した。

 

「だけど、狂獣が出現するって聞いた瞬間、狂獣と遭遇した瞬間に、怨み、憎しみが、身体の奥深くから溢れて来たの」

 

「アウローラ」

 

 真剣に話すアウローラの顔を見て、不安そうに、心配しながら優里は、アウローラの名前を呟いた。

 

「狂獣に殺されかけた時、突然頭にユーリのことが頭に浮かんできたの」

 

 アウローラは、話しの途中から頬を紅く染めて話しを続ける。

 

「怨みや憎しみでいっぱいだった筈なのに、狂獣殺されかけて、絶望していた筈なのに、ユーリの事が頭に浮かんでから身体の中から暖かい気持ちになった。そして、ユーリが助けてくれた時は身体の芯から熱くなったの」

 

 アウローラの顔と優里の顔がどんどん近づいてきた。

 

「ユーリ」

 

「アウローラ」

 

 2人は、更に顔を接近させ、吐息が当たるまでに近づいてきた。そして唇と唇が触れそうになる瞬間。

 

「「「「「「「何してるの(んだ)(ますの)」」」」」」」

 

 アウローラの部屋の入り口から、レイア、輝夜、エレナが現れ、優里の聖痕(スティグマ)から、ウル、ガイア、リレア、ウェンディ(全員擬人化状態で)が現れた。

 

「抜け駆けですか、アウローラさん」

 

「マスターから離れて!」

 

「俺の大切なマスターに何をしようとしている!」

 

「我の愛しいマスターから離れなさい。人間の如きが!」

 

「人間だけずるい。マスターに甘えていいのは、マスターである契約獣(ミトラ)の私達だけなのに」

 

「何をしてらっしゃいますのアウローラさん」

 

「・・・・・・」

 

 上から輝夜、ウル、ガイア、リレア、ウェンディ、エレナ、レイアの順番だ。

 輝夜とエレナは、笑顔で威嚇しており、ウル、ガイア、リレア、ウェンディはどうどうと威嚇しており、レイアは無言だがその身体から威圧を漂わせていた。

 

 輝夜とエレナとレイアが、何故アウローラの部屋に優里が居た事を知っていたかと言うと、アウローラの部屋に入るところを見た生徒が話していたのを、聞いてしまったからだ。

 

「こ、これは、違うの、これは、違うんだから~」

 

 アウローラは紅い頬を更に紅くさせて、自分の部屋から出て行った。

 

「「「・・・」」」

 

『『『『マスターには罰として1週間、一緒に寝てもらいます』』』』

 

 輝夜、エレナ、レイアに無言で、ウル、ガイア、リレア、ウェンディ達に罰を与えられ、優里の部屋に連行された。

 

 優里の女難?はまだ始まったばかりだ。

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