ToLOVEる もしナナに許嫁が居たら   作:M.K

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オリジナル編書きました



第五話

カリカリカリ、スッ、シャー、カリカリ……

 

そのような音が部屋の中で響いている。

 

ミューリ(私服)は苦手な機械の画面に向かって文字を打ち込んで、それから紙にプリントアウトし、ナナ(私服)はプリントアウトされた紙に書いてある文字を見て何かを書いている。

 

「ナナ……後、どれ位だ?」

 

「後、二ページ半だ……いいラスト頼むぜ、ミューリ」

 

栄養ドリンク(ララ特製)を飲みながらナナ(隈あり)は同じく栄養ドリンクを飲んでいるミューリ(隈あり)にそう告げる。

 

「任せろ!最高のラスト書くからよ、ナナも良い絵を頼むぜ!」

 

画面から眼をそらしてミューリそう言ってカタカタと再び指を動かして、また文字を打ち込んでいく。

 

ちょっと休憩を挟んでまた作業に戻ったりを三時間ほど繰り返してナナとミューリは、……終わった……、と呟いてから息をついて椅子の背もたれに倒れる。

 

「あ~眠っ!ちくしょう何でこんなことやってるんだよ私たち」

 

「お前が書こうって言ったからだろ!……つーか二ヶ月でよく書き終わったよな……俺達」

 

……トレジャー新人漫画賞に応募する作品『スペースアニマルズ』……

 

「本当だよ、よく終わったって本当に思う……つーか一ミューリよ……一言だけ言わせてくれ……」

 

「そうか……俺も一言言いたかったんだ……言わせてくれナナ……」

 

それから二人は深呼吸を一回した後、同時にこう言った。

 

『お休み!』と一言だけ。

 

 

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↓

↓

 

 

二ヶ月前

 

「なぁミューリ……これ応募してみないか?」

 

「ん?……これって……」

 

ナナ(パジャマ)がミューリ(ジャージ)に見せたのは毎月買っているジャ○プスクエアのある一ページだった。

 

……週刊少年ジャ○プトレジャー応募者募集……、と書かれたページを

 

「まさか……」

 

ミューリは冷や汗をタラリと足らして、……これに応募するの?俺達が?……、とナナに言う。

 

「あぁ!だからこの締め切り日までに何か書こうぜ!」

 

「……ナナ……何書くかまだ決めてないのか?」

 

「いや、一様決めてるぞ……色んな動物と会ってその動物に何かを手伝ってもらったりその動物の問題を解決したりっていうファンタジー系の作品」

 

……動物と話せる俺達ならではの話って訳か……でも一つ問題があるぞナナ……

 

「ナナ……俺は絵は書けないぞ……下手くそだからな」

 

「あぁ……それは平気だミューリ。絵なら私が書けるし……だから私が作画でミューリは原作担当な」

 

そう言うナナの眼をミューリはじっと見つめて思う。

 

……ダメだこりゃ……ナナの奴、本気で言ってやがる……こう言い出したら聞かないんだよな……

 

ミューリはしばらくナナのことを見つめてとうとう折れる。

 

「分かった……でもやるからには本気でやるぞ」

 

「あぁ!だからといって今から私は必要な道具を町から買ってくる、その間ミューリは私の友達たちに出会ったときの話とか聞いといてくれ」

 

「道具買いに行くなら俺もついてくが」

 

ミューリがナナに言ったとき、……お前がついてくると逆に時間がかかるから来なくて良い……とナナに言われ、ミューリは少しショボくれる。

 

「ま……まぁはっきり言うと私は文章書くのとかかなり苦手だからよ、私が道具買いにいってる間にミューリに皆の話を聞いてもらってそれをもとに原作書いて貰ってた方が効率が良いと思ったんだ」

 

そう言ってナナは必要な道具を町に買いに行って、その間ミューリはナナに呼び出された友達に色々と話を聞いて、話した内容を紙にまとめていた。

 

 

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↓

 

 

二人が眠りについてから半日ほど時間が経った後、二人は眼を覚ました。

 

「お早うミューリ……」

 

「お早う……何か食うか?」

 

そう聞くとナナは、……肉食べたい……、と答えたのでミューリは冷蔵庫から肉の塊を取り出してそれで何かを作り始めようとする。

 

「……とりあえずこれ料理してからポストに書いたやつもってこ~ぜ、忘れないうちに」

 

「あぁ……分かった……じゃあちょっとシャワー浴びてくる、目を覚ましたいからな」

 

そう言ってナナはバスルームの方に歩いていく。

 

「……トンカツ作るか」

 

何を作るかを決め、ミューリはトンカツを作り始める。

 

ペチャッ、ジュワァー、ザクザク……

 

溶いた卵に肉を浸してからパン粉をつけ、熱した油の中にその肉を放り込み、揚げ上がったカツを包丁で均等に切り分けていく。

 

「後は出来上がったカツを皿に置いて……しかし他の作品に勝てるようにって験を担いでカツを作るなんて俺も中々地球じみてきたな……よしっ!」

 

……完成……、とミューリは一人で呟いてからバスルームに居るナナに向かって、……出来たぞ!……、そう叫ぶ。

 

少し経った後、ナナがバスルームから出てきてそれからトンカツを二人で食べて、応募する原稿を紙袋に入れる。

 

「よし、原稿は全ページ紙袋に入れた、後は切手を貼ってからポストにぶちこむだけだ」

 

「入賞するといいな♪」

 

尻尾をフリフリと揺らしながらナナはそう呟き、それを聞いたミューリは、……二ヶ月死ぬ気でやったんだ……絶対入選するに決まってる……、と言ってナナの頭をポンポンと軽く叩く。

 

「そうだな♪あれだけやったんだ、入賞してるよな♪」

 

そう二人で励まし合いながらポストのある場所までゆっくりと歩いていく。

 

そしてポストに作品『スペースアニマルズ』が中にある紙袋を入れると、ガタン……、という物が落ちるような音がポストから鳴る。

 

「出しちまったな……私たちの『スペースアニマルズ』」

 

「あぁ……紙袋に連絡先とか書いといたから、良い結果が出れば連絡が来るらしい」

 

その言葉にミューリは後から、……ナナが買ってきた道具の中にある本にそう書いてあった……、と付け加えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

ナナとミューリが寝ている間、二人の部屋に立っている人影が三つあった。

 

「はぁ……はぁ……隈を目の下に浮かべているナナなんて、初めて見たわ……滅多に撮れない貴重なシャッターチャンス……逃しはしないわ♪」

 

「この作品って俺達のことも書いてあるよ、ジーサー」

 

「何だってなし!……じゃあこの二人が書いた作品が世に出れば、俺達の認知度がもっと上がるなしな♪」

 

三つの影……モモ、ジーサー(人型)、シーザー(人型)の三人はそれぞれそのようなことを呟いて、モモはナナのことを盗撮しまくり、シーザーとジーサーの二人は『スペースアニマルズ』の感想をそれぞれ言っていた。

 

ジーサーは途中、体をブルブル震わせて発狂していた。

 

 




と、いうわけでナナとミューリの漫画投稿回でした

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