ダンジョンに夜天の書があるのは間違ってるだろうか   作:暇人M.MAX

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夢の世界での再会

リインフォースが冒険者になった夜の話

 

リインフォースは恩恵を受け取り、ファミリア団員に紹介をされた。5歳という幼さのために殆どのメンバーから憐れみの目で見られた。冒険者は死と隣り合わせだ。親が冒険者と言うならわかるがリインフォースは他所からの入団者、つまりは1人で冒険者として生きてかなくてはいけない。5歳でその茨城の道を通る苦労に対して皆同情しているのだ。

それからリインフォースはファミリア団員に揉みくちゃにされ与えられた自室に戻った。そのまま眠ったのだ。

 

 

 

「パッパカーン!!」

 

リインフォースが目を開けるとそこにはクラッカーを鳴らす何時ぞやの神がいた。

 

「おめでとう冒険者になって、そして世界の命運をつかんで」

 

神は呆然とするリインフォースなど御構い無しに話しだす。

 

「さてさて、原作にはない夜の精霊の話をしようか」

 

「それって?」

 

リインフォースは自分の母がどんな存在かは知らない。そして、つい先日の暴走は夜天の書による何かだと思ってた。

そして、神はリインフォースに夜の精霊の説明をする。

それはロキを始めとした夜の精霊を知ってる人なら知ってる知識だ。

 

「そんなの原作にはなかったぞ」

 

リインフォースは少しだけダンまちを見たことがある。

そして、夜の精霊という存在はなかったはずだ。第一に精霊は実在するがそのものの名前だけで実際には出てきてない。

 

「あれはね。簡単に言うと玩具のお片づけマシーンみたいなものさ。言っただろう君が転生した世界は僕達の玩具盤だって、原作とは似て非なるものだよ。それには僕達はそこらへんの子供とは違う。子供は遊んだ玩具を片付けない。でも、僕達のは規模が違うんだ世界そのものが玩具。君の世界の神は僕達が玩具を作るのに自然とできた存在で夜の精霊は神が自らの手で作り上げた存在だ。神を超えるのも当たり前、僕達神は作った世界そのものに直接干渉はできないからね。そんな存在に君はなったんだ」

 

リインフォースは呆然とする。自身の母がそして自分がそんな存在だったとは知らなかった。

 

「君が転生したのは半分が偶然で半分が意図的なものだった。ナハトは君が居なかったら暴走してただろうからね。それに君は夜の精霊としてやってける精神を持っていたからね」

 

リインフォースという存在がいたからこそナハトは最愛の人の死を乗り越えられた。リインフォースがいるから日常を生きることに絶望をしないで済んだ。

 

「ありがとう」

 

リインフォースはすべての話を聞き神に感謝の言葉を言う。

 

「あれ?なんでここで感謝の言葉を言われるのかな?僕にはわからないな〜、ここは罵倒されてもいい場面だよ」

 

リインフォースの感謝の言葉に神は戸惑う。実際、この話をするとき怒られる覚悟をしていた。

 

「君のおかげで母さんに出会えた。確かに母さんは勝手に作られた人生を歩んだのかもしれない。でも、母さんはその人生で父さんや俺、リヴェリアやたくさんの人に出会って幸せな人生を歩んだと思う。それらは全部君が母さんを作ったからだ。君に感謝こそすれば恨みはしないよ。だからありがとう」

 

リインフォースの正直な気持ちを伝える。

嘘まぎれもない気持ちだ。母さんと出会えたそれが何よりもリインフォースにとっての最高の出来事だ。それらは神が勝手に作ったシナリオなのかもしれない。母さんが死んだのも神が決めたのかもしれない。でも、それは結局のところ神にもどうにもできなかったことだ。だから感謝の言葉を送る。母さんと出会った奇跡をありがとうと。

 

「いや〜、色々な人を見てきたけど感謝されたのははじめてだよ。惚れちゃいそんだよ〜」

 

「俺には男に興味はない」

 

「僕神だからどっちにでもなれるよ。ほらよっと」

 

神は少し光だす。光が収まるとそこにはさっきまでの少年ではなく少女がいた。

 

「ん〜、成功っと。どう、可愛い」

 

「可愛いんだろうが、なんだろう。可愛いと思うだけで恋愛対象には見れない」

 

「それは君はもう女性だし。君そのものがもともと恋愛に興味はなかっただろう」

 

「そうだったけど、恋愛に興味が無いとは言ってない」

 

「嘘!」

 

リインフォースのカミングアウトに神はビックリする。誰も信用せず頼らず1人で生きてきた前世を持つリインフォースが恋愛に興味は持つとは思ってなかった。

 

「母さんは父さんを愛してた。その恋愛とはどんなのか興味はある」

 

神はその言葉にある意味落胆する。

目の前のリインフォースは恋愛をしたいんじゃなくて恋愛という行動に興味があるのだ。それは子供が恋愛という物に興味を示すのと同じだ。

そして、目の前のリインフォースがいつ誰かを好きになるのは興味がでると同時に何故かリインフォースが誰かのものになるのを面白く無いという感情が神の中にあった。

 

そんな話をしていると世界に光が包まれる。

 

「おっと、もう時間か」

 

「時間?」

 

「そう、目覚めの時間だ」

 

「そうか、お前と話してるのは楽しいから名残惜しいな」

 

「また、会うかもしれないから大丈夫だよ」

 

「そうなのか?なら、又な」

 

リインフォースがそう言うと夢の世界からリインフォースは旅立っていった。

そんな世界に1人、神は取り残されていた。

 

「ナハトは神のシナリオでは永遠に世界を彷徨うはずだったのにな〜、うまくいかないもだね。まぁ、それも面白いんだけど。それにしても」

 

神はさっきまでの少女のことを考える。

様々な人を様々な世界に転生さしてきた神。人は傲慢だ。転生するのを当たり前と思いあまつさえ特典を当然のようにもらう。感謝こそされどそれは建前に言ってるに過ぎない。少女はちゃんと感謝してきた、それに転生後も感謝してきたのだ。夢の世界でも又会いたいと言ってきた。

 

「変わった子だな〜」

 

神はそう言い又少女と会えることを楽しみにしてた。

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