ダンジョンに夜天の書があるのは間違ってるだろうか 作:暇人M.MAX
私は生まれたときから孤独だった。
世界の始まり、それが私の誕生の日。
世界は生まれ、天と地に分けられ地上ができ草木が生まれ生命が誕生した。私は世界を旅し続けた。人々は私を受け入れようとはしなかった。異質な存在、それが人々が私に向ける視線だ。
長年世界を渡り歩いていると長寿の種族とであった。
その種族はある流行り病に侵されていた。長年の知識の元に薬を作りその種族を助けた。
種族は長寿のくせに文明はそこまで高くなかった。私はその種族の里で薬師として働くことになった。種族の名はエルフ、長耳が特徴の種族だ。
エルフの里で長い月日が流れた。私は3人のエルフと出会った。1人は片足の老エルフで、何でもオラリオで化物を倒していたらしい。その後、神が現れ化物の巣窟に蓋をすることに成功した後、神の眷属となりファミリアと言う組織のも冒険者をしていたらしいがとある不注意で片足をなくし冒険者を引退して里に帰ってきたらしい。一度、里を出た老エルフを里のものはよく思っていなかったらしいが2人のエルフの少女は違った。
片方は翡翠の髪をしたハイエルフのリヴェリア、もう片方はリヴェリアの親友のアイナ。2人は老エルフの話をよく聞きに来ていた。私も老エルフの話はとても新鮮で面白かった。しかし、そんな時間は長く続かなかった。
リヴェリアの婚約が決まった。相手はリヴェリアと同じハイエルフのリヴェリアの叔父だ。
エルフの出産率は限りなく低い。その上、ハイエルフとなれば数は限られる。
エルフにとってハイエルフは神に等しい存在だ。エルフ達はリヴェリアに祝福の言葉を送っていた。しかし、リヴェリアの顔は何処か優れなかった。それを見抜いたアイナがリヴェリアを連れて私の家に押しかけた。
何でもリヴェリアを逃す途中に追っ手に追われて逃げてきたと。
私が2人を逃がそうとしたとき老エルフと出くわした。老エルフは腕の立つエルフで里の警備を一任されてた。私は2人を背に隠し老エルフに立ち向かおとした。しかし、老エルフは私達を捕まえようとはせず逆に逃げる時間を稼いでくれた。私は2人を連れて老エルフの話に出てきたオラリオに向かった。
オラリオにつき、私達はまずは職を探した。私は長年集めた本を魔法でしまって持ってきていたのでそれを売って暫くは2人を養うことにした。
びっくりしたのは私が趣味で作った魔法の本がなんでも魔導書と同じ効果をもたらすらしくそれがかなりの高値で売れた。それで私は3人で住む家を買い、そこで本屋を開いた。私は長年旅をしてきたときに聞いた話を本にしてそれを売っていた。
暫くすると2人は職を見つけて家を出ることになった。少し寂しい気持ちもあったが2人の門出だ。私が2人を引き止める権利はない。
また、暫くすふとアイナに恋人を紹介された。とても誠実な人でこの人ならアイナを任せられると思いアイナをリヴェリアと2人で祝福した。
私も誰かに恋してみたいと思ったそんな日にあの人と出会った。
その人は銀髪の髪に整った顔立ち、何処か怖さを感じさせる強い眼差しが特徴だった。
その男性は子供が好む英雄のお話を求めていた。なんでも
、自分で読むらしい。英雄に憧れる青年。それが私の最愛の人となった。
彼は見た目に反してとても子供らしくて私の話を聞くときはとても目を輝かしてた。
私は次第に彼に惹かれていた。告白をしてきたのは彼からだった。私は彼とは違う存在。そう打ち明けて彼から距離を置こうとした。これ以上私の気持ちは隠すことはできなかった。
彼はそんなの関係ないと言った。純粋に好きだから、そんなの関係なく好きだと言ってくれた。私はこのとき初めて誰かに受け入れられた気がした。
それから暫くしてリインフォースが生まれた。初めての出産は思いの外辛かったけどヘラが色々と手助けをしてくれてなんとかリインフォースを無事に出産できた。
小さな可愛い女の子だった。その後は3人で幸せな日々を過ごした。
あの人が死んだ。仲間の人があの人の私と同じ名を持つ武器だけを持ってあの人の死を知らしてくれた。
悲しみにくれた。一瞬暴走しそうになったがそんなとき私の鳴き声で起きたリインフォースが私に近づいできた。暴走しなかったのはリインフォースのおかげだ。リインフォースは私を抱き返して背中をさすってくれたことにどれだけ救われただろうか。そのことにリインフォースは気づいていないだろう。
3人から2人になった。あの人はいない、でもリインフォースを残していってくれた。だからリインフォースと2人で幸せに暮らせた。
リインフォースはいつも私を拒絶するが最後には嫌々受け入れてくれる。一緒に寝るとリインフォースから抱きついてくれる、お風呂に入って頭を洗ってあげると心地よい顔をする、抱きしめると拒絶するが最後には抱きしめ返してくれる、口づけをすると少し照れた顔をする。そのどれもとても愛おしかった。私の人生はあの人とリインフォースのおかげで色鮮やかになった。
私は死ぬ。
悔いはない。でもそれでも、もっと生きたい。リインフォースと一緒にいろいろないことがしたかった。こんな終わりなんてやだ。それに、このまま死ねばリインフォースに全てを押し付けることになる。でも、大丈夫リインフォースは私より強い子だから。
色々なことが言いたいけど時間がない。だからせめて私の一番リインフォースに贈りたい言葉を言おう。
愛してるわ、私の可愛い
祝福の風(リインフォース)