バカと農家と召喚獣   作:暁魔

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人の趣味は十人十色

道化師タクさん、質問ありがとうございました。

主人公である秀頼をもっとしっかりと表現できるよう精進します。

では8話目です。

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第八問

問 以下の問いに答えなさい。

『goodおよびbadの比較と最上級をそれぞれ書きなさい』

 

姫路瑞希の答え

『goodーbetterーbest

 badーworseーworst』

 

教師のコメント

その通りです。

 

木村秀頼の答え

『goodーgreatーperfect』

 

教師のコメント

英語をリズムゲームの採点と同じにしないようにしましょう。

 

土屋康太の答え

『badーbutterーbust』

 

教師のコメント

『悪い』 『乳製品』 『おっぱい』

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「あら、木村君じゃない。こんな所で何企んでるのかしら?」

 

「俺を見るだけで悪事を働いてる言い方をするな…」

昨夜から仕込んでおいたプリンを新校舎一階の購買部に出荷中、朝から天敵に遭遇する。

 

「見て分かるだろプリンの陳列だ」

最後の一個を冷蔵庫に入れ素っ気なく返す。

 

「アンタも暇人ね」

 

「授業の間の休みに俺のプリンの味を研究してるお前よヒハ」

皮肉を皮肉で返したら頬に右ストレートが返ってきた。

 

「なんでアンタが知ってるのよ!」

顔を林檎のように赤くして叫んだ。

 

「これは照れ隠しの一発じゃないだろ!」

俗に言う照れ隠しは軽く相手を叩くだけのものであり、けして人が宙に浮いて約1mも飛ばす右ストレートは照れ隠しではない……はずだ……

 

「そんなことはどうでもいいの。それより情報源とアンタの記憶を消す方が優先よ」

 

「あ、霧島だ」

 

「え、嘘!」

記憶を物理的に消されるのを防ぐため、とっさに嘘をつき木下姉が後ろを振り向くと同時に急いでFクラスまで走る。

 

「(朝から災難だぜ…)」

そんなことを思いながら教室の扉を開け、

 

「うっs……後生だ、できれば苦しまないように頼む……」

先回りされた天敵の前に処刑を待つ罪人のように正座する。

 

「秀頼、いきなりどうしたのじゃ!?」

恐る恐る顔をあげるとそこには木下姉ではなく、我らが天使の秀吉がいた。

 

「秀吉で良かったぜ…」

 

「ひ、秀頼。と、とにかく離れるのじゃ」

 

「あ、すまん」

無意識に抱きついていたようでそれに気がつき、少し頬の紅くなった秀吉を放す。

 

「べ、別に気にすることないのじゃ」

 

「おい、秀吉。Cクラスに行くぞ」

 

「わかったのじゃ」

雄二が教室の出入り口付近で秀吉を呼び、教室を出て行き、

 

「あ、僕も行くよ」

明久も慌てて教室から出て雄二を追った。

 

「なら、俺も着いて…「まあ、待てよ。木村」

教室から出るよりもはやく須川に肩を掴まれる。

 

「遺言ぐらいは聞いてやる」

 

「……まだ死んでたまるかぁぁ!」

必死に抵抗も虚しく逃げようとした俺を複数の手が絡みつき部屋の中央に正座させられ、

 

「これより異端審問会を開催する」

名ばかりの裁判が開廷された。

 

 

試召戦争が一時中断した場合は前回の位置からのスタートとなり、Bクラスを教室まで押し込めることな成功したFクラスは敵の本陣の目の前でのスタートになる。

 

 

 

はずなのだが、現在俺は教室に残ったままだ。

 

 

「(腹が減った…)」

朝からハードスケジュールでエネルギー切れのため、昼飯の缶詰めとそれ開けるための道具一式を探すため鞄の中を漁っている。

 

「………問題が発生した」

 

「どうした、ムッツリーニ」

 

「………Bクラスが窓を締め切っている」

 

「何だと!!」

 

ムッツリーニにの報告に雄二が焦りを見せる。

 

「窓が開いてないと問題でもあるのか?」

 

「何故お前がここにいるんだ…」

 

「敵前逃亡じゃないそ!昼飯を取りに来ただけだ…あ、雄二も食べるか」

話の途中から青筋を浮かべだした雄二の機嫌をとるため一緒に鞄から取り出した缶を渡す。

 

「いるか!早く前線へ…「……まて雄二、これは使える」

 

「缶詰めが何の役に立つんだ?」

 

「……よく見て見ろ」

ムッツリーニに言われたように雄二が缶詰めをかくにんすると、

 

「これは確かに使えるな」

悪魔のように笑った。

 

「なあ、開けていいのか?」

 

「「ここでは絶対(に)開けるな!」」

全力で止められた。

 

「ムッツリーニは準備にかかてくれ」

 

「……了解」

そう頷くと教室から風のように去っていき、

 

「雄二っ!」

入れ替わるように明久が部屋に飛び込んできた。

 

「うん?どうした明久。秀頼と同じく脱走か?」

 

「俺は脱走はしてないぞ!」

 

「違う、話があるんだ」

いつになく真剣な明久に雄二と俺は身を引き締める。

 

「……とりあえず、聞こうか」

 

「根本君の着ている制服が欲しいんだ」

 

「腕のいい医者紹介するぞ」

とうとう男としての道を踏み外したらしい。

 

「秀頼これは、その……」

 

「秀頼あまり聞いてやるな、それにそれくらいなんとかしてやろう」

明久は煮え切らない表情をしているが納得はしたみたいだ。

 

「で、それだけか?」

 

「それと、姫路さんを今回の戦闘から外して欲しい」

 

「ああ、いいぞ」

 

「頼む、どうして…え?」

驚くのも無理もないBクラス相手に姫路抜きで挑むのをあっさりと認めたからだ。

 

「詰めはコイツで充分だからだ、さっさとBクラスに行くぞ」

俺の渡した缶詰めを見せ、Bクラスへと自信満々に向かう雄二を俺と明久は追いかけた。

 

 

「ずいぶんと暑いなBクラスは、窓は開けなくてもいいのか?」

 

「やはり窓を開けさせることが目的だったようだな、残念だったな思い通りにことが進まなくてなぁ」

Bクラスの奥から根本がニヤニヤとこちらをあざ笑う。

 

「さて、それはどうかな」

 

「けっ!口だけは達者だな。負け組代表さんよぉ」

 

「負け組?それがFクラスのことなら、もうすぐお前が負け代表だな。秀頼もう食べていいぞ」

雄二は根本との舌戦を終えるとさっき教室で渡したままの缶詰めを手渡してきた。

 

「いいのか」

 

「ああ」

早速準備に取りかかる。

Fクラスから持ってきた俺の鞄からビニール手袋とペットボトルに入った水、ゴミ袋、缶切り、等間隔に切られたフランスパンをとりだし、ビニール手袋をはめ缶詰めをゴミ袋に入れる。

 

「秀頼まさかそれって…」

 

「シュールストレミングだぞ」

周りにいる人の顔が一斉に引きつり、

 

『あのバカここで開けるつもりだぞ!』

 

『だから窓を閉めさせるように仕向けたのか』

 

『急いで窓を開けろ!』

 

『そんなことよりもあいつを止めろ!』

 

Bクラスの中は慌ただしくなり窓を開けた後、根本以外の総出でこっちに向かってくる。

 

「Fクラスの皆!全力で秀頼を守れ!」

 

『おう!』

雄二の指示にFクラスがBクラスと俺の間に陣を構える。

 

「本当にいいのか?」

 

「……(シュコー)」

ガスマスクを着け異様な音を立てながら頷く雄二に許可をもらい。

 

カパ

 

シュールストレミングを開封した。

(※シュールストレミングは大変強力な臭い発しますけして人の多い場所や屋内では開けないようにしましょう)

 

『マジで開けやがった…』

 

『うぅ、鼻が曲がりそう…』

 

臭いは強力であるが水などで洗い、パンなどと一緒に食べると美味である。

 

《もうそろそろ決着がついた頃だろう》

ガスマスクのせいで上手く喋れない雄二がフリップを使いそう伝えてくる。

 

「決着?まだ誰も教室に乗り込んでないのにか?」

 

《いいからBクラスを見てみろ》

書かれた通り教室の中を覗くと、悶えていて援軍が呼べない根本をムッツリーニご小太刀で一閃している瞬間だった。

 

 

「秀頼よ…よくそんな物が食えるのう…」

 

秀吉が数mの距離をとりながらいう。

 

「臭いだけで味はいいぞ。……食うか?」

 

「いらぬのじゃ!」

更に距離をとられ、全力で拒否された。

 

「貴様かこの悪臭の元凶は」

 

「げっ、鉄け…西村先生」

明らかに和やかな雰囲気ではない。

 

「木村は放課後職員室にくるように」

 

「俺は何も問題になる行動は…「この状態を見て同じことを言えるか」

見渡すと両クラス共に虚ろな目をしてる者が大勢だ。

 

「……はい、放課後ですね」

放課後が望んでもいない予定で埋まった。

 

「鉄人と話してたけど、なにかあったの?」

 

「まあ、色々とな…それより手には入ったか?」

 

「うん」

そう言って笑顔で根本の制服をみせてくる。

 

「そ、そうか良かったな…」

 

「じゃ、一足先に教室に戻ってるね」

 

「おう」

Fクラスに戻る明久を見送り、ある人物を探す。

 

「姫路、明久なら教室に戻ったぞ」

 

「木村君!?」

 

「お礼言いたいんだろ」

 

「あ、ありがとうございますっ」

姫路は頭を下げ感謝の言葉を告げると急いで明久のあとを追った。

 

「お前も物好きだな」

 

「雄二もどうせ同じことしただろ」

 

「さあな」

と惚けているがきっと雄二も姫路に明久の場所を教えていたと思う。

 

「ほら、今日はもう帰るぞ。早く締めすませよ」

 

「ああ、そうだな」

雄二は頷くとBクラスが見渡せる位置に移動し、

 

「明日はいよいよAクラスだ、詳しいことは明日話す今日はゆっくりと休んでくれ。解散!」

 

二日間にも及んだ長く過酷なBクラスとの試召戦争は幕を下ろした。

 

 

放課後、職員室に呼ばれた俺は学園中に広まった悪臭を取り除くため、教師と一緒に消臭剤をまく作業を下校時間ギリギリまでし、クタクタになって帰宅した。

 

「明久もこんな作業してるのかな…」

物理干渉が出来ることは知られているため、召還獣との同時進行で作業したため《観察処分者》になった気分だ。

 

「タクハイビンデス」

 

「こんな時に宅配便か…」

ドアを開けると外人の宅配業者がA4の封筒を持って待っていた。

 

「コチラニ、サイン、オネガイシマス」

片言の外人が指差す場所に適当にサインし荷物を受け取る。

 

「デハ、マタノ、ゴリヨウオマチシテマス」

 

「それにしても何か注文したっけな?」

改めて考えてみると心当たりがない。

 

「開けてみればわかるか」

リビングにある椅子に腰掛け、中身の物が傷つかないようカッターナイフで封を切り机の上に広げ、

 

「……………」

急いで封筒に入れ戻した。

 

「なんでBL本!?」

睡魔が一気に吹っ飛ぶ。

 

「宛先は…木 下 秀 吉 って嘘だろ!?」

よりにもよって友人の荷物を勝手に開けてしまった。

 

「……………明日どんな顔して会えばいいんだ…」

ただの雑誌なら笑い話だが、これは洒落にならない。

 

「もう寝よう…」

考えることを放棄し明日に備え寝ることにした。

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