バカと農家と召喚獣   作:暁魔

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新学期闘争編 後日談

この話で一章目の新学期闘争編は完結します。

ここまでお読みいただいた読者の皆様、本当にありがとうございました。

(※別れの挨拶ではありません)

では10話目です。

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最終問題

問 以下の問に答えなさい

『生体ピラミッドは三種類に分けられており、個体数ピラミッド、生体量ピラミッド以外のもう一種類を答えなさい』

 

木村秀頼の答え

『生産力ピラミッド』

 

教師のコメント

正解です。生産力ピラミッドは、この三種類のピラミッドの中で唯一逆転しないピラミッドです。覚えておきましょう。

 

土屋康太の答え

『力関係ピラミッド』

 

教師のコメント

確かに、食物連鎖は力関係で決まりますが不正解です。

 

吉井明久の答え

『メンカウラーピラミッド』

 

教師のコメント

それはエジプトの三大ピラミッドの一つです。

 

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ポカポカで過ごしやすい春の陽気の中、畑の一角ベンチで温かいお茶をゆっくりと啜る。

 

「やっぱり休日はこれだよナバ」

そんなほのぼのとした時間は頬に刺さった硬式の野球ボールにより終わりを告げ、ボールの当たった衝撃でベンチから転げ落ちる。

 

「サボってないでさっさと働きなさいよ!」

 

「だってよ…明久と雄二は今頃デートしてるんだぜ」

雄二は戦前の交渉時に勝った方になんでも一つ約束を聞くと言う条件で霧島に負け「付き合って」と言われ映画館に行くことになり、明久は姫路と島田に連れられて商店街に、そして俺はデートとはほど遠い畑だ。

 

「そんなに落ち込むならやらなきゃいいじゃない…」

優子が呆れたように地面に伏せた俺を見下ろす。

 

「農家は命を扱う仕事だ!休めるわけがないだろ!」

顔だけ起こし叫ぶ。

 

「なら、他の部員でローテーション組めばいいじゃない」

優子が耳を塞ぎながら少し声を張り上げて提案してくる。

 

「それなんだが、ローテーションを組めるほど部員がいないんだ」

 

「全員で何人なの?」

 

「俺と優子とあともう1人の計3人だ」

 

「………」

無言で頭を踏まれた。

 

「なんで3人しかいないのよ!」

 

「仕方ないだろ!見栄張って文月七不思議に入ろうと思って部員集めなかったんだから!」

これ以上踏まれない為にも隙をついて急いで立ち上がる。

 

「……ハァ」

まるで手のつけようのない馬鹿を見ているような目をされた。

 

「アニキ遊びに来たぜ!」

後ろから聞き覚えがある元気いっぱいな声が聞こえ振り返る。

 

「おお、陽菜かよくきたな」

飛びついてきた陽菜を回転しながら勢いを弱め高い高いをしたあと地面にゆっくりと降ろす。

 

「秀頼、妹いたの?」

 

「妹みたいなのは沢山いるが、こいつは俺の妹じゃない…って携帯を取り出すな!」

110番される前に携帯を取り上げ電源を切る。

 

「何するのよ」

 

「こっちの台詞だ!なぜ警察に通報しようとした!」

 

「児童誘拐未遂が目の前で起こったからよ、だから早く携帯を返しなさい」

屑を見るような目線が辛い。

 

「陽菜からも何か言ってくれ」

 

「姉ちゃんはアニキとどんな関係なんだ?」

とてつもない爆弾を落とした気がするが、その答えはかなり気になる。

 

「知り合いよ」

知ってたけど面と向かってあっさりと言われるとやはり落ち込む。

 

「だよな~脳筋のアニキにこんな彼女がいるわけ無いもんな」

何も傷口に塩を塗りたくらなくてもいいと思う。

 

「良かったぁ~候補が消えたかと思ったぜ…」

 

「なんだ?その候補ってのは?」

 

「アニキは別に気にしなくていい!」

気になったが無理に聞くわけにもいかず流すことにした。

 

「それで今日は何しに来たんだ?」

 

「特に用はないぞ、ただ暇だったから来てやっただけだ」

 

「小学生がこんな気軽に参加して良いものなの…」

 

「一応非公認だがコイツも部員だぞ」

 

「ぶい」

満面の笑みで右手でVサインを作る。

 

「この子が3人目なのね……」

 

「ああ、ここにいるのが園芸部員の全員だ」

 

「何なのよ、この部活は…」

優子が頭に手を当てブツブツと呟く。

 

「ならさアニキ、パーティーやらねえか?」

 

「いいな、せっかく部員の増えたんだしやるか!」

そうと決まれば行動は早かった。

 

「ほら優子!行くぞ!」

 

「ちょ、ちょっと部活は」

 

「細かいことは気にするなよ。姉ちゃん」

その誘い方は酔っぱらいのおっさんにしかみえない。

 

「よし!準備するぞ!」

 

「おー」

 

そして新入部員歓迎会が始まり、園芸部らしいことをしないまま部活は終わった。

 

 

「ただいま」

 

「おかえりなのじゃ」

 

「あら秀吉、今日は帰りが早いじゃない」

 

「何を言っておるのじゃ、今日は姉上が遅かっただけじゃぞ?こんな時間まで何をしておったんじゃ?」

 

「何って部活よ」

 

「(あの姉上が部活じゃと!?)

 

「何よその顔は?」

 

「いや何でもないのじゃ」

 

「ねえ秀吉」

 

「どうしたのじゃ?」

 

「Fクラスはどんな感じ?」

 

「いつも賑やかで、暇する事はないクラスじゃのう」

 

「そう、やっぱりアイツの周りはいつもあんな感じなのね…」

 

「これで良かったかの?」

 

「ええ、それで充分よ。それと秀吉」

 

「なんじゃ?」

 

「賑やかなのも悪くないわね」

 

「……そ、そうじゃな!」

 

「じゃ、アタシ部屋にいるからご飯できたら呼んでちょうだい」

 

「姉上に一体何があったのじゃぁぁああ!!!」

 

 

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