最近料理をする機会があり、焼きそばを作ってみたのですが味は……。男の料理は喰えればいいんです!味なんて二の次でいいんです!……ハッ
では13話目です。
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第三問
学園祭の出し物を決める為のアンケートにご協力下さい。
『喫茶店を経営する場合、制服はどのようなものが良いですか?』
霧島翔子の答え
『純白のウエディングドレス』
教師のコメント
華やかでとても見栄えが良さそうですね。ただ本物だとコストがかかるので、手作りで似たような物を作ってみてはどうでしょうか。
須川亮の答え
『衣服なんて不要の飾りじゃぁぁあ!』
教師のコメント
せめて何か着て下さい。
木村秀頼の答え
『和服』
教師のコメント
伝統的でよいですね。最近は和服離れが深刻なので興味を持つという意味では良いかもしれませんね。
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清涼祭当日、設備の最終調整と食材の搬入などでFクラスは忙しく動き回っている。
「おい秀頼。これ間違ってないよな」
資料の確認をしていた雄二が請求書を持って俺に問いかける。
「勿論だ、一字一句間違ってないぞ」
俺も最終確認はしから間違いはないはずだ。
「なら、なんで全部国産なのに予算より下回ってるんだ!!!」
「農家のネットワークなめるなよ!」
※(日本の農産物は価格は高いが品質はいいと言われるが、それは市場に出回るのが選別されたものだからだ。選別され市場に出せない物は沢山あるがその中でも、見た目だけに少し問題があるが味は普通の商品と変わらない規格外と呼ばれる物がある。その規格外商品は値段は低く設定されており、それを知り合いの農家から探し農協を通さず直接仕入れたり、交渉して値下げしてもらうことで安く買えたわけだ。)
「まあ、嬉しい誤算ではあるが……」
「なら、少し休憩しようぜ」
「ああ、そうだな」
そう頷くと教室に向かい歩き始めた。
「うーっす。戻ってきたぞー」
「あ、おかえり」
明久たちは円をつくり真ん中のゴマ団子を摘んでいた。
「お、なかなか良い出来上がりだな」
「確かに、美味そうだな。どれどれ?」
皿に残っていたゴマ団子を手で掴みそのまま口へ運ぶ。
「……良い奴らだった…」
ムッツリーニが遠い目をして言う。
「何故そんな遠い目をするんだ?」
「……もうそろそろわかる」
疑問に思いながらもゴマ団子を飲み込む。
「それにしても、変わったゴマ団子だったな…」
表面はゴリゴリするし中はネバネバ、甘いはずの餡は舌を刺激するような辛さの味わ…ん?
「………なぜ生きている…」
どうやらこのゴマ団子は姫路が作った劇物のようだ。
「俺を倒したければ三倍の量を…「………なら食べろ」ごめんなさい冗談です」
小さい頃から山でいろいろな物を拾い食いをしていたかいもあり、毒物には多少強くはなったがこれ以上食べたら本当に死んでしまいそうだ。
「雄二、秀頼。とても美味しかったよね」
「ああ、とても個性的な味だった」
この台詞ならセーフなはずだ。
「ふっ。何の問題もない」
今回はまだ効き目が薄かったようだ。
「あの川を渡ればいいんだろ?」
さっきの返事は譫言だったようだ。
「明久、姫路たちの気を逸らしてろ」
「りょ、了解!」
明久が姫路の相手をしているうちに急いで蘇生を試みる。
「ムッツリーニ。スタンガン」
「……使え」
スタンガンを受け取り周りに人気が無いことを確認し出力を最大にしてスイッチを入れる。
「カハァ。確か俺は…」
なんとか現世に留めさせれたみたいだ。
「じゃ、準備があるから俺は行くぞ」
雄二の無事も確認できこれで安心して自分の試合に臨める。
「秀頼、頑張ってくるのじゃぞ」
秀吉の応援さえあれば何でも出来る気がした。
「行ってくる」
教室をあとにし調理室へ向かう。
☆
調理大会は召還大会の間の時間に開催され、完全無欠の高橋先生と料理上手独身の船越先生が審判を勤めている。
「それでは、召還調理大会予選を始めます。ここでの審査基準は味だけです。よーい始め!」
フィールドは総合科目で固定され、調整され物理干渉が可能な召還獣のみで調理するのがルールだ。
「(まずは予選通過だな)」
1日目は予選と本戦があり、予選で16人、本戦4人が勝ち残ることができ、準決勝で2人にまで絞られ。2日目に決勝が行われる。
「よし、準備を始めるか」
棚から鍋を取り出し水を沸騰したときに零れない程度まで入れ、塩を一掴みいれ火にかける。
「あとは、これを切って沸騰した鍋に入れて2分待てば完成だな」
実家の旬物のキャベツを食べやすい大きさに切りそろえ、沸騰した鍋の中に入れる。
「……よし、完成!」
茹で上がったキャベツを冷水で冷まし水気を取った後、皿に盛り付け審査に向かう。
「できたんで、審査お願いします」
『まだ10分もたってないぞ!』
『作り置きじゃないのか?』
辺りがざわつきだす。
「わかりました、それで料理名は?」
「『茹でキャベツ』です」
料理名を考えておらず調理法と素材を合わせて言う。
『『『調理大会でそんな品でいいの!?』』』
「加熱処理がしてあれば問題はありません」
『『『………………』』』
高橋先生の発言で調理室が静まる。
「では審査を始めます」
採点は一人20点満点の計40点だ。
「キャベツの甘味がしっかりとしていて、とても良いですね…20点」
「この味で洗い物もまな板と包丁、鍋を軽く洗うだけで良いなんて…20点」
『『『嘘だ!』』』
当然だ実家の野菜が不味いはずがない。
「次の本戦でも頑張って下さい。お疲れさまでした」
「うっす」
こうして予選は難なく突破した。
☆
「あれ、秀吉。なんでメイド服なんて…「シニタイ?」冗談だ優子」
まさか優子が見せ物になるような服を着るとは思わなかった。
「な、なによ…」
見られるのが恥ずかしかったのか顔をうつむかせる。
「(なぜここにムッツリーニがいないんだ!)」
こんな貴重なシーンはめったに見れないのに撮影(盗撮)係がいないのが悔やまれる。
「これより異端審問会を開催する。横溝、罪状を簡潔に述べよ」
「廊下の真ん中で女子といちゃついているのが羨ましいであります」
いつの間にか背後で審問会が開かれていた。
「秀頼。惜しい友を失ったよ。」
「ちょっと待t…「木村。死刑」
無慈悲にも判決は下された。
「優子、ここで待っててくれ」
「ち、ちょっと!」
まだ始まったばかりで入場者も追うクラスメイトも準備の為少なくなっているため逃げ道は沢山ある。例えば、
『アイツ窓から飛び降りたぞ!』
そう窓だ。
『ここは三階だそんことが出来るわけない!』
『いやアイツならいける』
『逃がさん!』
審問会のメンバーが階段を物凄い勢いで駆け降りていく。
「さて、いなくなったか」
実際は飛び降りてはおらず外壁に掴まっており、いなくなったタイミングでもう一度校舎内に入る。
「…………よくそんなこと出来るわね」
「まあ、日常茶飯事だからな」
「………」
とても冷たい目で見られた。
「で、本題だが。どうやってアイツ等から逃げれば良いんだ……」
「知らないわよ!自分でなんとかしなさいよ!」
「そこをなんとか」
「はぁ、仕方ないわね……」
必死の頼みが通じ、呆れながらも協力はしてくれるようだ。
「要するに、あの宗教団体にバレなければいいのよね」
「ああ、そうだ」
「なら変装すればいいのよ」
確かに変装して誤魔化せるのであれば、堂々としていられる。
「それは良いがどう変装するんだ?」
「アタシが用意するから、別に気にしなくていいわよ」
「じゃ、頼む」
この選択が後々自分を苦しめる結果になることを俺はまだ知らない。
☆
『この人物を見ませんでした?』
そう言って見せられたのは俺の写真だ。
「……知らない」
『協力感謝する』
「……いえ、別に」
優子の協力もあり、審問会を誤魔化すことに成功したが、
『それと良かったらメア……『『『ヨコミゾ』』』…なんでもない忘れてくれ。行くぞお前ら!』
変装はAクラスのメイド服を借りて女装させられ、それもナンパされるほどの完成度。
「(着替えて自首するか…)」
女装を続けるより審問会に裁かれた方が良いようにすら思え、人気がない場所へと歩みを進める。
「ここなら誰もいないよな…」
周りを確認したあとメイド服を脱ぐため着崩していると、
「雄二、本当にやるの?」
「当たり前だ。それとも姫路が転校してもいいのか?」
聞き覚えのある、クラスメイトの二人の声がした。
「(ヤバい、とにかく逃げ…)」
服を着崩したままその場を離れようとしたが、走ってきた明久とぶつかり俺が押し倒された体制になる。
「明久。お前なにやってるんだ…」
「違うんだ雄二。これは不良の事故で…「それを言うなら不慮の事故だ明久」…そう不慮の事…え?」
明久にツッコミを入れた後、黙っていればバレなかったことに気がつき頭を抱える。
「おい、お前まさか秀頼か?」
「………ああ」
質問に顔を伏せたまま短く答える。
「秀頼。どうしてそんな…「聞いてやるな明久」…そうだね」
「誤解だ!勝手に結論を出すのはやめろ!」
この後誤解を解くためにかなりの時間を要したのは言うまでもない。