クリスマス編
今日がクリスマスだと思い出し急いで番外編を作ってみました。
短めですが番外編クリスマスバージョンです。
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第一問
『クリスマスソングの例を一つ挙げなさい』
木下秀吉の答え
『赤鼻のトナカイ』
教師のコメント
そうですね、この時期になると街中でよく耳にしますね。
吉井明久の答え
『審問会テーマソング』
教師のコメント
それは最近の学園内でよく耳にする呪歌の名前でしょうか。
木村秀頼の答え
『上を向いてあるこう』
教師のコメント
この歌がこんなに辛く感じたのは初めてです。
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「「「「「メリークリスマス!!」」」」」
部屋に炭酸を持ち込みワイングラスを掲げ乾杯する。
「にしても野郎だけでクリマスを過ごすとはな」
「雄二、秀吉に失礼だよ」
「明久よ、ワシは男なのじゃが…」
秀吉がそう否定するが格好がミニスカサンタ服では説得力がない。
「……秀頼、要件を早く言え。俺は忙しい」
「どうせ、(ローアングルからの)人間(女性限定)観察だろ」
クリスマスは女性が寒くても無理やり着飾る日であり、露出が少ない冬では数少ない絶好のチャンスでもある。
「お前ら、クリボッチのままでいいのか」
一拍おいて秀吉を除く四人の血が舞う。
「自分で言うておいてダメージを受けてどうするのじゃ…」
秀吉の哀れむ目がとても辛い。
「ナンパでもする気か?」
「いや、そんなことはしない」
クリスマスにナンパなんてしたらトラブルに巻き込まれかれない。
「俺たちの目的はツーショット写真だ」
これなら比較的安全に見栄を張ることができる。
「でもどうやって撮るの?」
「簡単だ、サンタの格好をすればいい」
この日に限ってはサンタの力は絶対だ。
「……なるほど」
「では、場所はどこにするのじゃ?」
「森林公園だ、あそこなら待ち合わせ前の女子がいるだろう」
この日のために待ち合わせスポットは確認済みだ。
「時間は夕暮れに紛れていく。絶対に成功させるぞ!」
「「「「おー!」」」」
決意を新たにし準備を始める。
☆
「ねえ、秀頼」
「……………」
「全然人がいないんだけど」
大雪だったこともあり公園には女子どころか猫などの動物すらもいない。
「ここにいてもしょうがない、俺は帰るぞ」
「そうだね、雄二の言うとおり帰って鍋でも作ろ」
諦めて帰りかけようとしたとき、
「そこのお前達、ちょっとこっちに来い…」
後ろから馴染みのある声に呼び止められた。
「こんな所で奇遇ですね鉄…西村先生」
「……本当に偶然」
明久とムッツリーニが偶然を装い。
「用事も終わったし」
「ワシ達は帰るとするかの」
さり気なく雄二と秀頼が退路をつくる。
「まあまて、お前達。俺の話を聞いてからでもいいだろ」
鉄拳に帰路を阻まれ、渋々話を聞く。
「実はな、ここに赤い服を着た不審者がでたら…「逃げるぞ!」
雄二の合図で四方八方に散らばる。
「逃げられると思うなよ!」
こうして聖なる日の生死をかけた鬼ごっこは始まった。
☆
「(森林公園の出口は一つ、しかも50m直線の緩やかな坂…)」
この目立つ服では一瞬で見つかりあっという間に捕まってしまう。
「秀吉が捕まった」
「!?…ムッツリーニか…脅かすなよ」
いきなりの背後の声に驚き尻餅をつく。
「今は入口の駐車場のワンボックスカーのなかだ」
やはり捕まると学校での鬼の補修が待っているらしい。
「とにかく入口付近まで戻るか」
「……(コクコク)」
入口までつくと番人のごとく鉄拳が門前で構えていた。
「さて、あそこをどう抜けるかだな」
そんなことを考えていると赤いものが2つ横切った。
「(明久と雄二か…まさかどちらが犠牲になる覚悟で…)」
『『くたばれぇ!!』』
2人はお互いの脚を引っかけあい、そのまま絡まり門番の前に転がった。
「アイツ等らしい終わり方だな。ムッツリーニ俺達は協力し…いない!?」
さっきまで隣にいたムッツリーニは明久たちが注意を引きつけているのを好機に思ったらしく一目散に駆け出していた。
『クッ!まて土屋!』
『……隙あ ドン』
通り過ぎるところまでは良かったのだが、気の緩みから足下が不注意になり氷を踏んで盛大に転けた。
「おい、これ1人でとか無理だろ」
三人が協力しあったわけではないが、やはり最低2人はいないと逃げ切れる自身はない。
『木村。あとはお前だけだ、無駄な抵抗をしてないでおとなしくでてこい!』
この寒い中でサンタ服だけと言うこともあり、疲れからか降伏がとても良い物に思え、一歩また一歩と降伏するため一本道に歩みを進める。
ドス
近くに木の上に積もっていた雪が落ちた音で我に変わり足を止める。
「危なかった…雪が落ちてこなかったら降伏してたな」
辺りに使えそうな物がないか探し見つけたのは除雪用のスコップが2つのみだ。
「一か八か試すか」
ある案が浮かびそれに全てをかけることにした
☆
「行くぞぉぉお!」
二つのスコップをつなぎ合わせ即席のソリを作り、近くにあった木の棒で加速させながら緩やかな坂を滑り降りる。
「その程度でこえれると思ったのか!甘いぞ木村!」
確かにこの程度なら簡単に止められるが、
「誰が脱出用だと決めた!」
加速に使っていた棒を走ってくる鉄拳の鳩尾にあわせる。
「メリー!クリスマス!」
棒は鳩尾に吸い込まれる用にヒットした。
「……………」
「…やったか?」
反応ごなくなった巨体に近寄り確認していると頭に痛みがはしり、段々と視線が高くなっていった。
「木村、言うことはあるか?」
「……すいませんでした」
その後ワンボックスカーに乗せられ、5人全員で一生忘れられないクリスマスを過ごしたのは言うまでもない。