バカと農家と召喚獣   作:暁魔

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新年編

クリスマスに続き懲りずに書きました。

今回は時間系列は一切無視して新学期闘争編の設定で書いてますご了承下さい。

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第二問

『目上の人に年賀状を送る際に使われる言葉を漢字四文字で答えなさい。』

 

木下優子の答え

『謹賀新年』

 

教師のコメント

正解です。

 

木村秀頼の答え

『今日が新年』

 

教師のコメント

恭賀新年をうろ覚えで書いたようにみえます。

 

吉井明久の答え

『あけおめ』

 

教師のコメント

随分と馴れ馴れしいとは思いますが、まず漢字指定でひらがなを使うことに違和感を覚えましょう。

 

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12月の終わり頃に実家から蕎麦粉が送られ消費に困っていたことを大晦日にゲーム対戦をしながらこのことを明久に話した結果、年越し蕎麦を作って貰うことになった。

 

「悪いな、全部任せて」

 

「いいよ、そんなに難しいことじゃないし」

その言葉に蕎麦くらいは作れるようになろうと決意した。

 

クルッポ

 

鳩時計が鳴き新年を迎えたことを告げる。

 

「ごめん秀頼、絆創膏ある?」

 

「あるが、蕎麦切ってる時に指でも切ったのか?」

料理上手の明久が包丁で怪我をするなんて珍しい。

 

「かすって血が少し出ただけだけど、せっかくの蕎麦だし血を入れたくないんだ」

 

「絆創膏くらいいいが、こんな噂しってるか?」

小さい頃に婆ちゃんから聞いたことがふと頭によぎる。

 

「元日に刃物で怪我するとその年が厄日になるって」

 

「縁起でもないことをいうのはやめてよ!」

 

「安心しろただの言い伝…」

カランコロン ドスン キン

 

順番に木材、人、金属が聞こえ急いで台所を確認する。

 

「…………」

現場には倒れた明久、その足下に麺棒、そして蕎麦を作るための分厚い包丁が顔の薄皮を掠める状態で地面に刺さっていた。

 

「秀頼、厄払いの方法知らない?」

流石にここまでのことが起きると信じてしまうのは仕方ないことだ。

 

 

蕎麦作りは一端中断しマンションの外にでた。

 

「秀頼どこいくの?」

 

「除夜の鐘を聞きに行く」

この時期一番の厄払いと言ったらやっぱりコレだ。

 

「でも、もう鳴らし終わってると思うよ」

明久の言うとおり除夜の鐘は12月31日の内に107回鳴らされ、新年に1回の合計108回行われ。すでに108回目は終わっている時刻だ。

 

「なら、自分たちで鳴らせばいいだろ」

そう、鳴らぬなら鳴らせて見せよう除夜の鐘。

 

「なるほど、神社に乗り込むんだね」

 

「お前な、そんな罰当たりなことするわけないだろ」

そんなことをしたら俺まで厄年になってしまいそうだ。

 

「じゃあ、どうするのさ」

 

「鐘なら学校の屋上にもあるだろ」

文月学園には時間を告げる鐘がありそれで代用できるはずだ。

 

「あるけど、どうやって屋上までいくのさ。校舎は鍵がかかってるだろうし……まさか」

 

「ああ、そのまさかだ」

ポケットの中にあるものを握りいつでも出せる用意をする。

 

「合鍵だ」

各部の部長には朝早くから活動するときのため、昇降口の合い鍵が支給されている。

 

「どうせ屋上の鍵はいつも開きっぱなしだ」

 

「なら、昇降口さえ開ければ問題ないね」

 

「そう言うこと。早く鐘を鳴らして帰ろうぜ」

 

「そうだね」

通い慣れた通学路は夜中と言うこともあり車は少なくいつもより早く学校に到着した。

 

「じゃ、行くぞ」

 

「うん」

昇降口の扉を開け校舎内に足を踏み入れた瞬間、学校全体に召喚フィールドが張られた。

 

「召喚獣による警備か…」

学園長は本当に妙なことに力を入れる。

 

「ここで止まってても仕方ない、行くよ秀頼!…試獣召喚」

 

「ああ、そうだな…試獣召喚」

もしものため召喚獣を呼び出すが、

 

「なぁ、明久。今警戒してたのはなんだ?」

 

「召喚獣じゃないの?」

いきなりの質問に明久は首を傾げながら答える。

 

「俺たちが呼び出したのは?」

 

「…………」

 

「逃げるぞ!」

屋上までの階段を一気に駆け上り扉を閉める。

 

「ここまでくれば…」

 

パリン

 

ガラスが割れる音がした。

 

「まだ追ってきたか…」

 

「物理干渉ってやっぱり厄介だね」

他の召喚獣であれば扉さえ閉めれば追ってはこれない。たが物理干渉ができれば窓ガラスなど割って追うことなどもできる。

 

「やりたくは無かったが物理的に倒すぞ」

物理干渉ができるけらこそ俺と明久の召喚獣は人間でも倒すことが出来る。

 

「アイツ等がここまできたら屋上からグラウンドまで投げ飛ばす。いいな」

 

「わかった」

 

「3.2.1.GO」

合図で一斉に駆け出し召喚獣の頭を掴むとグラウンドまで全力で投げ飛ばし、倒すことはできたが。

 

「「ウガァァア」」

フィードバックは想像を絶するものであった。

 

 

「よし、邪魔者はいなくなったしならして帰るぞ」

 

「じゃ、鳴らすよ」

明久はそう告げ鐘を鳴らすための紐を引く。

 

カラァン カラァン

 

除夜の鐘にしては音が甲高いような気もするが、特に気にすることもなく108回の鐘を鳴らした頃には少し辺りが明るくなり始めていた。

 

「さて、帰るか」

 

「帰ったら少し遅いけど年越し蕎麦食べないとね」

この時間から食べる蕎麦は年越し蕎麦と言えない気もする。

 

「あ、そういえば忘れてた。あけおめ明久、今年も一年よろしくな」

 

「こちらこそ、今年も一年よろしく」

この後日年賀状とともに補修のお知らせが届いたのはまた別のお話。

 

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