初めてオリ問題作りました!
ただ被りとQ&Aがきちんと出来てるかが不安です。
では6話目です。
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第六問
問 以下の問に答えなさい。
『水道水を安全な水にするために使用する薬品の名前を答えなさい』
木村秀頼の答え
『塩素』
教師のコメント
正解です。プールなどに入って髪の色が薄くなってしまう現象はこの塩素の漂白作用などが原因です。
土屋康太の答え
『漂白剤』
教師のコメント
確かに塩素が入っている物もありますが、漂白剤では
水は安全にできません。
吉井明久の答え
『ブファ●ン』
教師のコメント
それは今先生が欲しいものです。
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『木製の十字架と蝋燭の明かりのみで照らされた部屋に大勢の人が集まる行事は何』と一般人に質問し返ってくる答えは『結婚式』などが普通であろう。
だが文月学園のFクラス生徒は揃ってこう答える
《異端審問会》と。
『諸君。ここはどこだ?』
『『『最期の審判を下す法廷だ』』』
『異端者には?』
『『『死の鉄槌を!』』』
『男とは?』
『『『愛を捨て、哀に生きるもの!』』』
『宜しい。これより 二ーF異端審問会を開催する!』
いつもより早く学校に着いた俺は校門辺りで後ろから誰かに殴られ、気がついた瞬間には怪しい黒装束のクラスメイトに囲まれ、Fクラスの教室に作られた丸太の十字架に張り付けられていた。
「俺が何したって言うんだ」
昨日は審問会に触れる禁忌(異性との交流)は無かったはずだ。
「覚えていないというなら今から教えてやる。横溝、罪状を読み上げたまえ」
『はっ。須川会長。えー、被告、木村秀頼(以下、この者を甲とする)は我が文月学園第二学年Fクラスの生徒であり、この者は我らが教理に反した疑いがある。甲の罪状は誘拐及び背信行為である。昨日未明、甲が同Fクラスの女子生徒である木下秀吉(以下、この者を天使とする)に対して…』
「こ、これは一体何事じゃ!?」
横溝がありもしない罪状をスラスラと読み上げている最中に天…ゴボゴホ 秀吉がクラスの惨状に驚きの声をあげた。
「秀吉!頼む俺の無罪を証明してくれ!」
「何が何だか分からんのじゃが、任せるのじゃ」
いきなりの頼みごとにも関わらず引き受けてくれる秀吉はやはり天使である。
『では聞かせてもらう。昨日、甲から誘拐の被害を受けたというのは誠であるか』
「誘拐以前にワシは昨日は試召戦争後は会ってはおらぬぞ」
「ほら、俺は無罪だ。分かっただろ、なら早く縄を解くんだ」
立場が逆転し審問会のメンバーは渋々縄を解き始めた。
「秀頼、姉上から手紙じゃ」
貼り付けから解放された俺に秀吉から一枚の手紙が手渡され、その場で中身を確認した。
《昨日のあれ、濃厚でとても美味しかったわ、またよろしくね。》
どうやら昨日のプリンを気に入って貰えたらしい。
「おはよー」
再び教室の戸が開き明久が現れた。
「おう明久。遅刻ギリギリだな」
「そうだぞ、遅刻すると鉄人の説教食らうぞ」
「間に合えば問題ないでしょ。ところでなんで皆、審問会の服を着てるの?」
「気にするな」
「秀頼がそう言うなら聞かないけど、その手紙はラブレター?」
《ザッ》
辺りに殺気が溢れた。
「ほら、違うだろ。あとその言葉はここでは禁句だ」
手紙を広げて明久に見えるようにする。
「えーと、なになに、《昨日のあれ、濃厚でとても美味しかったわ、またよろしくね。 木下優子より》って昨日なんかあったの?」
「あぁ、いろいろあってな、その時に渡したプリンの感そブダハ…」
須川の拳が俺の頬にクリーンヒットした。
「横溝、再び罪状を述べよ」
『甲は天使ではなく、その姉を誘拐し強制猥褻行為を働いた模様です。今後、甲とその姉の関係に…「御託はいい。結論だけ述べたまえ」俺たちより早く大人の階段を登ったのが死ぬほど妬ましいであります!』
「うむ。実に分かりやすい報告だ」
都合のいいように解釈したクラスメイトはいつの間にか元の格好に戻っていた。
「ちょっと待て!それは誤解だ!」
「黙れ淫獣!貴様には最高ランクの罰以外有り得ない。例の放送を流せ!」
審問会のメンバの1人が携帯を取り出すと放送にいるであろう仲間に合図を送った。
《船越先生、船越先生。木村秀頼君から「どうしても先生に伝えたいことがあるんだ」との伝言を受け取っております。至急2年Fクラスまでおこし下さい》
「ガッデム」
「……秀頼、がんばってね」
諦めたような目で明久が見てくる。
「吉井も人事じゃないと思うとわよ」
島田がさり気なく告げる。
「秀頼」
「なんだ」
「あとは任せた!」
「逃がすか!」
俺と明久による不毛な争いが始まった。
☆
四時間目の授業が終わり、糸が切れた人形のように頭から机に崩れ落ちた。
「あ゛ぁ…昨日からろくな目に遭わん…」
昨日の秀頼姉による拷問から始まり、今日の異端審問会に続き、船越先生による尋問に四教科のテスト、これだけの量をこなして疲れないはずがない。
「よし、昼飯食いに行くぞ!秀頼も来るか?」
「もちろんだ」
雄二からの誘いを断る理由もなく今日は食堂で食べることにする。
「だったらウチも一緒してもいい?」
「ああ、島田か。別に構わないぞ」
「それじゃ、混ぜてもらうね」
「………(コクコク)」
これで人数は俺を含め6人になった。
「じゃ、僕も今日は贅沢にソルトウォーターあたりを…「あ、あの。皆さん」
明久に被せる形で姫路が呼び止めてきた。
「お、お昼なんですけど、その、昨日の約束の……」
「おお、もしや弁当かの?」
「は、はいっ。迷惑じゃなかったらどうぞっ」
今までの不幸はこの幸せの為の試練とすら思えた。
「迷惑なもんか!ね、雄二!」
「ああ、そうだな。ありがたい」
「そうですか?良かったぁ~」
嬉しそうに笑う姫路からは和みのオーラが溢れでている。
「それでは、せっかくのご馳走じゃし、こんな教室ではなく屋上でも行くかのう」
「そうだな」
こんな所で食べたらいつ命が狙われるかも分からない。
「そうか。それならお前らは先に行っていてくれ」
「ん?雄二はどこか行くの?」
「飲み物でも勝ってくる。昨日頑張ってくれた礼も兼ねてな」
「あ、それならウチも行く!1人じゃ持ち切れないでしょ」
島田が気遣いを見せることは珍しかったらしく、明久は裏があるのではと考え込んでいた。
「悪いな。それじゃ頼む」
「おっけー」
「きちんと俺達の分とっておけよ」
「大丈夫だ、安心して行ってこい」
「まあ、あまり遅いとわからないけどね」
俺も残しはするが、あまりにも遅かったら一品だけ残して他は全て食べるつもりだ。
「そう遅くはならないはずだ。じゃ、行ってくる」
雄二は財布を持ち島田と売店へと向かって行った。
「僕らも行こうか」
「そうですね」
姫路から弁当が入った鞄を明久が受け取り、屋上まで歩く。
「天気が良くて何よりじゃ」
「そうだな」
屋上から見上げる空は青く澄み渡っており、弁当を食べるのには絶好の日である。
「あ、シートもあるんですよ」
姫路がバックからビニールシートを取り出し、貸し切り状態の屋上で全員でシートを広げ各自腰を下ろした。
「あの、あんまり自信はないんですけど……」
姫路が重箱蓋を取る。
『おおっ!』
重箱の中身は唐揚げやエビフライなどの定番メニューがぎっしりと詰まっており、どれも美味しそうだ。
「それじゃ、雄二には悪いけど先に…」
「………(ヒョイ)」
「甘いぞムッツリーニ!」
「………なんだと!?」
フライングしたムッツリーニがつまみ取ったエビフライを横から俺が奪い取り。
「悪いが一番乗りは俺だ」
決め台詞を言い放ち戦利品を口に運び
「(外はガリガリ中はズルズルそんな味わいガハ)」
気がついた時にはコンクリートの床が目の前にあった。
「わわっ、木村君!?」
割り箸を落とす音が聞こえた。
「(ここで姫路を泣かすわけには…)」
なんと意識を持ち直し起き上がり
「姫路、とても美味しかったぞ」
出来るだけ平常を装い言った。
「あ、お口に合いましたか?良かったですっ」
喜んだ姫路の顔をみると、無理にでも立ち上がった甲斐があると思える。
「良かったらどんどん食べてくださいね」
これで完全に後に引けなくなった。
(………秀頼助かった)
ムッツリーニが冷や汗を流しながら言う。
(…それで、姫路の料理の味はどうじゃった?)
(……この世の物とは思いたくねぇ)
そう姫路の料理は次元が違うのだ悪い意味で。
(次、誰が食べるの。正直僕は食事の回数が少なすぎて胃が退化してるから生きて帰れる自信がないよ)
確かに塩水などで生活してる明久には酷であろう。
(ならば、ここはワシに任せてもらおう)
(……やめておけ)
(大丈夫じゃ。ワシは存外丈夫な胃袋をしていてな。ジャガイモの芽程度なら食ってもびくともせんのじゃ)
ジャガイモの芽は有毒でけして食べて良いものではない。
(ダメだ秀吉…)
(安心せい。ワシの胃袋を信じて……)
誰よりも男らしい台詞で死地に赴く途中、
「おう、待たせたな!へー、これは旨そうじゃないか。どれどれ?」
雄二が現れたことより死地にたどり着くことはなかった。
「あっ、雄二」
明久が止めるよりも早く素手で卵焼きを口に放り込み、持っていたジュース缶をぶちまけ俺と同じ結末を迎える。
「さ、坂本!?ちょっと、どうしたの!?」
あとから来た島田が倒れている雄二に駆け寄る。
倒れたままの雄二と明久は目と目で会話している。
「あ、足が……攣ってな……」
「あはは、ダッシュで階段の昇り降りしたからじゃないかな」
意見が誤魔化すで一致したようだ。
「うむ、そうじゃな」
「そうなの?坂本ってこれ以上ないくらい鍛えられてると思うけど」
事情を知らない島田が不思議そうな顔をする。
「島田、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだが」
これ以上余計なことを言われないために連れ出すことにした。
「ん?何?」
「取りあえずついて来てくれ」
ついでに俺も逃げ……戦術的撤退をするため席を立つ。
(ずるいのじゃ秀頼!)
(……自分だけ逃げるなんて卑怯)
(テェメェ後で覚えとけよ)
(秀頼!僕を見捨てないで!)
そんな言葉を無視して地獄から抜け出すための扉に歩き出した。
「で、ウチは何を手伝えばいいの?」
「昨日から園芸部で発売されることになったプリンを運ぶことだ」
「おっけー」
後ろから声にならない悲鳴が聞こえたのは気のせいだと信じ、園芸部の部室へとプリンを取りに行った。
そして、屋上に戻って見たのは、秀吉と雄二とムッツリーニの三人だったであろう物があった。
☆
「そういえば坂本、次の目標だけど」
「ん?試召戦争のか?」
「うん」
胃に優しくない昼食が終わり、現世に復帰した皆で持ってきたプリンを食べながらのんびりとお茶をすする。秀吉から『これが本物のデザートじゃ…』と重みのある呟きが聞こえた気がした。
「相手はBクラスなの」
「ああ。そうだ」
DクラスにBクラスの室外機を壊させる時点で気がついてはいたが、
「どうしてBクラスなの?目標はAクラス何でしょう?」
島田が俺の思っていたことを言ってくれた。
「正直に言おう。どんな作戦でも、ウチの戦力じゃAクラスには勝てやしない」
分かってはいたが面と向かって言われるとやはり堪えるものである。
「なら、最終目標はBクラスなのか?」
「いいや、そんなことはない。Aクラスをやる」
勝てないと言いつつも雄二の目は諦めていない。
「雄二、さっき言ってることが違うじゃないか」
「クラス単位ではかてないと思う。だから一騎打ちに持ち込むつもりだ」
「一騎打ちに?どうやって?」
「Bクラスを使う」
「なる程、勝った時にDクラスの時みたいにBクラスに条件をつけるんだな」
「その通りだ。その後Aクラスに『Bクラスとの勝負直後に攻め込むぞ』といった具合交渉する。」
交渉というより脅迫だと思ったが黙っておく。
「じゃが、一騎打ちでも勝てる相手ではないと思うのじゃが」
Fクラスのジョーカーの姫路でさえ勝てる確率は五分五分で、更に姫路の存在はすでに知られているから対策がとられるだろう。
「そのへんに関しては考えがある。心配するな」
自信満々でそう言い張る。
「とにかくBクラスをやるぞ。細かいことはその後に教えてやる」
「ふーん。ま、考えがあるならいいけど」
「で、秀頼」
雄二が俺を名指しで呼び、
「嫌だぞ」
続きを聞くまでもなく断言した。
「まだ雄二は何も言うてはおらぬぞ」
「仕方ない。で、なんだ?」
「今日のテストが終わったら、Bクラスに行って宣戦布告してこい。男子の総意だ拒否権はない」
どうやら弁当のことをまだ根に持っているようだ。しかもこの場の男子全員が。
「なら、せめてジャンケンで決めさせてくれ」
「わかった、なら俺とムッソリーニと秀吉の全員に勝ったら明久にしてやる」
3人に連続で勝つ確率は1/9だから運が良ければ逃れれる。
「OK。乗った」
「ちょっと僕の「行くぞジャンケン」
明久を無視して雄二がコールを始める。
そして結果は、
チョキ(俺)
パー (雄二)
「俺の勝ちだな」
「ああ、俺には勝ったな」
雄二の発言が棘になって刺さるが次の試合のために横にいるムッソリーニの方を向く。
「さあ、次始めるぞ」
「……もう終わった」
「は?何を言って……まさか……」
ここで俺は気がついた、
「……誰も連続でとは言ってない」
チョキ(俺)
パー(雄二)
チョキ(秀吉)
グー(ムッツリーニ)
「決まりだ。行って来い」
「すまぬな秀頼」
「……応援はしてる」
この場に味方はいなかった。
「ちくしょぉぉぉぉお!!」
「とにかく、頼んだぞ」
俺の叫びを軽く流した雄二の言葉で昼食はお開きとなり、午後のテスト後Bクラスへの使者は俺になった。