空戦魔導士候補生の情熱   作:蒼空の魔導書

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FFRKの爆フェス爆死したぁぁぁ!!びぇぇぇぇぇんっ!!

ルーク「泣くなウゼェ!!」

カナタ「とにかく新年最初の投稿だ、気落ちする話はなしにしようぜ」


ライバル達との邂逅

初めてのランキング戦に胸を躍らせながらも希望を懸けた初戦、ルーク達E128小隊は【雑魚小隊】で知られているE35小隊を相手に善戦したが相手の策略に嵌まり遭えなく敗退、ランキング戦を勝ち抜いて行く事の厳しさを身をもって味遭わされた・・・。

 

ルーク達はその日は気を落として学生寮・・・《アルテミア寮》へと帰って何もしなかったが、翌日には気を取り直して次の試合で取り返せばいいと言わんばかりに気合を入れて次の試合に向けて訓練に励んでいた。

 

ギドルトが記録してくれたE35小隊との試合のデータを基にして敗北した原因を模索して訓練メニューを組んだのだが考えついたのが【クロエの空間認識能力の向上】だとか【ロイドの魔力障壁の強化】だとか個人的な能力アップばかりであり、初戦で敗北した原因がルークとカナタのチームワークを無視した個人戦闘(スタンドプレー)の所為だということに全く気付かずにルーク達は個別訓練ばかりで訓練メニューを組んで訓練していった。

 

そして・・・・・一ヶ月の時が流れた・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エクザイル歴四三六年、五月十五日

闘技場—————————

 

ランキング戦第一クォーターEランクリーグJブロック第九戦目第一試合E128小隊VSE226小隊。

 

「くそっ!邪魔すんなっ!!」

 

この日までのE128小隊の試合の成績は八戦・・・・・・零勝八敗。

 

初戦の敗北を皮切りにルーク達E128小隊は連戦連敗、既に第一クォーターでの昇級は不可能となっていて後はもう消化戦となってしまった。

 

これまでに敗北し続ける原因を突き止める事ができなかったルーク達は結局ここまでの試合全てでルークとカナタが個人戦闘(スタンドプレー)をしてアッサリ分断されて最終的に小隊長であるクロエが撃墜されるといったパターンで敗北し続け、E128小隊は今では【雑魚小隊に代わるミストガン最弱の小隊】のレッテルが貼られ周りから【愚かにも予科一年生だけで小隊を作って負け続ける身の程知らず共】と馬鹿にされる始末であった。

 

そして現在の試合もまたルークとカナタの個人戦闘(スタンドプレー)によって分断されてしまいE128小隊は劣勢であった。ただでさえE226小隊のメンバーは規定人数フルメンバーの五人だというのに既にロイドが撃墜されていて三対五の圧倒的不利な人数差であり、今は敗北寸前の絶体絶命の状況であった。

 

南側の空域でルークはE226小隊の魔剣士による足止めを受けていた、中央の空域を見るとカナタもE226小隊の魔槍士による足止めをくらっていてカナタが必死になって魔槍士を撃墜しようと猛攻をしている姿がみられる、そして更に奥の北側の空域を見るとクロエがE226小隊の魔銃士二人と魔剣士の連携によって壁際に追い詰められていてもう後がない状態だった。

 

「どけええええええええええぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 

魔蹴術戦技———————————————竜巻杭打(パイルトルネード)

 

小隊長が墜とされれば敗北が決まる、ルークは魔剣士を蹴散らす為に戦技を使った・・・しかし。

 

「ぐあっ!?」

 

ルークが撃った竜巻杭打はアッサリ上に躱されてしまい隙だらけのルークに魔剣士の魔大剣が振り下ろされて斬られた。

 

「く・・・そ・・・」

 

隙も見ずにがむしゃらに戦技を単調に放って躱された挙句に焦って感覚が狭まった為に絶対空気感覚(フィール・ザ・アトモスフィア)が役に立たなくなってしまい簡単に攻撃をモロにくらったルークは意識を手放して地上に落下して行った。

 

それと同時に北側で小隊長であるクロエが撃墜されてしまい試合終了、この日E128小隊はランキング戦九連敗を喫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エクザイル歴四三六年、五月十六日

三番区レストラン通り—————————

 

「くそっ!何で勝てねぇんだ?」

 

「ピュイ・・・」

 

シロハヤブサのハヤテを右肩に乗せたルークは悪態を吐きながら道を歩いていた。現在午後三時、E128小隊のメンバーは昨日の試合の反省会を喫茶店でスイーツを食べながら行う為に目的地に向かって歩いていた、なんでもクロエのクラスメイトの親が経営している店らしい。

 

基本的に学園浮遊都市に大人は移住することはできないが、経済経営科(エコノミック)からの特別な許可をもらうことによって移住・店舗経営をすることができる。

 

子供の事が心配で学園浮遊都市のルールを掻い潜ってついて来る親は少数だが存在する、特にいつ魔甲蟲に墜とされて命を落とすかもしれない空戦魔導士科(ガーディアン)の学生の親は心配するのも当然と言えるだろう。

 

「嘆いたって仕方ねーだろ?次勝ちゃいいんだよ」

 

「そうなのですけどおかしいですね、皆さんの欠点は毎回直している筈なのにどうして負けるんでしょうか?僕が取ったデータに間違いはない筈・・・」

 

ルークの右隣を並んで歩いているカナタはそう言って励ますがルークの左隣を並んで歩いているギドルトが疑問を口にしてまた悩む一同。

 

「・・・まあそれは甘い物でも食べながら考えようか・・・ほら、ここがそうだよ」

 

ルーク達の前を先導して歩いていたクロエが目的地到着を告げる、目的地である喫茶店は木造建築でできた三階建ての自然を感じるような建物だった。

 

「へーここがね、結構いいところじゃん!・・・ん?なあクロエ、この看板の文字はなんだ?見た事ねーけど」

 

カナタは喫茶店の入り口の横に立ててある設置型の看板に書いてある文字が自分には馴染みが無くて読めない為クロエに質問を問いかけた。

 

「これは《焔屋(ほむらや)》って読むみたいだね・・・なんでも地上時代の東洋の文字らしくて確か【漢字】っていうらしいね、この文字は今は浮遊交易大都市《イカルガ》やランキング戦の一戦目で試合をしたE35小隊の小隊長の故郷の浮遊都市《ヨシツネ》などの一部の浮遊都市で使われているみたいだよ」

 

「ふーん、漢字ねぇ・・・」

 

「凄いです!地上時代の文字がまだ使われているなんて知らなかったのです!これは新情報なのです!!」

 

「ハハハ・・・ギドルトは相変わらず情報には目がありませんね」

 

「どうでもいいから早く入ろうぜ・・・」

 

「ピュイ!」

 

クロエの説明を聞いてカナタは頭の片隅にでも覚えておこうと思っていてギドルトは自分の知らない情報が聞けて興奮しながらタブレットにメモをしてそれを見たロイドは苦笑いをしてルークは興味がなく怠そうにそう言った。

 

「それじゃあ入ろっか!」

 

クロエはそう言って焔屋の入り口の扉を開き店内に入って行き、ルーク達もそれに続いた。

 

店内は夕焼け空の様な装飾でありかなり広々とした空間でありなかなか開放的な感じだ、ルーク達はウェイトレスの案内で窓際の六人掛けのテーブル(左側手前にルーク、左側中央にギドルト、左側奥にロイド、右側手前にカナタ、右側奥にクロエといった席順)に着いて早速スイーツを注文する。

 

「俺ストロベリーショートケーキにストロベリーチョコレートトッピングで!」

 

「俺は焔屋特製シュークリームな!」

 

「そうですねぇ・・・僕はチーズケーキで」

 

「僕はバナナパフェでお願いしますなのです!」

 

「わたしにはピーチパイでお願いね!」

 

「ピュイッ!」

 

「かしこまりました」

 

——————ウチってペットの連れ込みってよかったっけ?・・・ま、いっか・・・。

 

注文をもらいに来たウェイトレスはテーブルの上にいるハヤテを見つめて数秒固まった表情をしていたがすぐにスマイルをして注文をもらって行き、注文したスイーツが全て運ばれて来るとルーク達は食事をしながら反省会を始めた。

 

とは言ったものの話の内容は結局個人的な強化ばかりの話や一対一での戦術の話などでありチームプレーに関しては全く触れていない・・・彼らはまだ負け続ける原因は個人個人が未熟な所為だと思っているようだ。

 

「クックックッ!なぁおい!こいつらあれだぜほら?雑魚小隊に負けた予科一年の奴等」

 

そんな時に目の前の通路を通りかかったガラの悪そうな四人組の少年達がルーク達に因縁をつけてきた。

 

「あ、ホントだ!ケッケッケッ!予科一年の分際で小隊作って見事に負けまくっているんだぜこいつら」

 

「それマジ!?ギャハハハハハハッ!ウケル~ッ!」

 

「ザコの癖こんなところでおしゃべりとか随分と余裕ですねぇ~、プッ!」

 

それぞれ赤髪・青髪・黄髪・緑髪とカラフルな色合いで三白眼で垂れ眼の学制服を着崩したチャラチャラとした四人組がルーク達を馬鹿にする。

 

「テメェ等・・・何か用か?」

 

それを聞いたルークは馬鹿にされた怒りを抑えながらも少年たちを睨みつけながらそう言う。

 

「ん?なんだぁこいつ?一丁前にガン飛ばしてきてんぞ」

 

「お前さぁ、なに予科一年の分際で俺達予科三年の先輩に口きいてんの?おらっ!」

 

「ぐっ!テメェ・・・」

 

青髪の少年がルーク達の席のテーブルの上にあった水入りのコップを手に取ってルークの頭にぶっかけた。

 

「少し礼儀ってもんを教えてやらねぇとなぁ!おらっ!立てよ!!」

 

「ぐっ!!」

 

「ルーク!!」

 

「この!!」

 

「ピュイー!」

 

赤髪の少年がルークの胸ぐらを掴み上げて無理矢理席を立たせて殴り飛ばそうと拳を振り上げた。

 

「・・・・おい」

 

「あ”?」

 

その時、向かい側のテーブルにいた紫色の短いリーゼントの少年が立ち上がって赤髪の少年の振り上げた腕を後ろから掴んで止めた、赤髪の少年はイラついた表情で振り向くといきなりリーゼントの少年に殴り飛ばされた。

 

「がはっ!!」

 

「きゃああああああっ!!」

 

「不良が暴れているぞ!」

 

「早くレイブンネストを呼べ!」

 

赤髪の少年はルーク達のテーブルの上にふっ飛ばされてテーブルの上の食べものがそこらに散乱して店内はパニック状態になった。

 

「出たよ・・・アッシュの悪い癖が・・・」

 

「ああいう【自分も大したことない奴が格下で頑張っている奴を馬鹿にして優越感に浸る】のを見るのが大の嫌いだからなアッシュは」

 

「それより何なんだよこのケーキ!?何で六等分じゃねぇんだ!!」

 

「いい加減にしてよそのこだわり!ウザイのよっ!」

 

向かい側のテーブルにいるリーゼントの少年の仲間らしき四人がこのパニック状態の中で他人事みたいに平然と食事を続けている、その仲間達はスキンヘッドの厳つい少年、深緑色のオールバックで黒いサングラスをしたガタイのいい長身で厳つい大男、赤いモヒカンでガタイのいい長身で厳つい大男、金髪で褐色肌の少女といったいずれも独特な学生達だった。

 

———————えっ!?これどっちが不良!!?

 

E128小隊のメンバーはテーブルから避難していてこの惨状を見たクロエは混乱していた。

 

「てめぇ!この野郎よくm「ヒーロー見参!!」うぼぁ!?」

 

頭に来た黄髪の少年がリーゼントの少年に殴りかかろうとしたその時、突然後ろから白いツンツン髪で赤い鉢巻と赤いマフラーを身に着けた少年が黄髪の少年の背中にドロップキックをくらわしてきた。

 

「人を見下して馬鹿にする悪党共めっ!このヒーローたるこの《アスカ・イーグレット》様が成敗してくれるっ!!」

 

白髪の少年はそう言い放ちながらビシッと少年達を指さした。

 

「なにしてるのアスカ君っ!?」

 

我に返ったクロエが驚いて声を上げる。

 

「知り合いなのですか?」

 

「うんクラスメイトだよ、この焔屋の娘であるわたしの友達の幼馴染でもあるの」

 

「なんだクロエ、お前友達できたのか?意外だったな・・・」

 

「カナタそれどういう意味!?」

 

こんな時にこのような会話をするE128小隊のメンバーは結構肝が据わっているのかもしれない。

 

「この野郎!ふざけやg「おいっ!」あんだよっ!」

 

今度は緑髪の少年がアスカに殴りかかろうとしたが突然後ろから声が掛かりイライラしながら振り返る、すると————

 

「なめてんじゃねぇよっ!!」

 

「ぐふっ!?」

 

ルークがヘッドバッドをくらわせてきて床に倒れる緑髪の少年、ルークの怒りは頂点に達していてもう我慢できなかったようだ。

 

「な・・・何なんだてめぇ等!?」

 

残った青髪の少年がこの惨状に動揺しながらルーク達三人に問う。

 

「「「テメェ(お前)等まだやんのか!?」」」

 

「「「「調子ぶっこいてんじゃねぇぞ!!!」」」」

 

しかし話を聞かずにルーク達は少年達を威圧してそのまま乱闘に発展してしまい、それはレイブンネストが駆けつけるまで続いた。

 

「どうしてこうなったんだろう・・・」

 

ただスイーツを食べに来ただけなのに何でこんなことになったのかと頭を抱えるクロエであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三番区噴水広場———————

 

「ごめんクロエ、ウチのお馬鹿が騒ぎを大きくして」

 

「ううん、わたし達の方こそごめんね、店内を滅茶苦茶にしちゃって」

 

濃い茶色の長い髪を白いリボンでツインテールにした少女《ミレーユ・グレイス》と謝罪し合うクロエ。彼女が焔屋の娘でありアスカの幼馴染で同じ小隊・・・《C140小隊》のメンバーである。

 

あの後数分後に逃げた客が通報したレイブンネストが到着したことにより鎮圧され乱闘は収まった。

 

店内で暴れたルーク達三人は始末書を書かされ騒ぎを起こした少年達四人はレイブンネストに連行されて行った、騒ぎを起こした張本人なのだから当然だ、恐らく何らかの形で罰せられるのだろう。

 

そして現在午後六時十五分、ここにいるのはルーク達E128小隊のメンバー五人と一羽、それとあの後ミレーユと共に駆けつけたアスカ達の小隊長である長身で長い茶髪を後ろで束ねた落ち着いた雰囲気の本科一年生の男子生徒《オリバー・ヒューイック》を含めたC140小隊のメンバー三人、そしてさっきルークを助けたリーゼントの少年達《E108小隊》のメンバー五人の計十三人と一羽だ。

 

日もすっかり暮れてここにいる人間以外誰もおらず空には満天の星空が煌いていた。

 

「君達がE128小隊かい?噂は聞いているよ、何でも予科一年生だけの構成されたチャレンジャー集団だって聞いているよ」

 

集まっていたルーク達E128小隊のメンバーの前にC140小隊の三人がやって来てオリバーがルーク達に話し掛けた。

 

「初めましてオリバー先輩、E128小隊の小隊長クロエ・セヴェニーです、本日はお忙しい中でうちの小隊の隊員が先輩の小隊の隊員を巻き込んでご迷惑を掛けてしまい本当に申し訳ありませんでした!」

 

「謝らなくてもいいよ、悪いのは君達を馬鹿にして暴力を振るった予科三年生達なんだから」

 

「そうだぞクロエ、悪党の手から人々を護るのがヒーローであるオレの使命なんだから当たり前d「アンタは黙ってなさいっ!!」ばほぅっ!!」

 

「・・・いつも思うけどそのハリセンどこから出しているの?」

 

クロエがE128小隊を代表して挨拶と謝罪をして頭を下げオリバーはそれをする必要はないと言い調子に乗って便乗するアスカの頭をハリセンでひっぱたいて戒めるミレーユ。

 

「ハハハ・・・、ところで本題に入るけど君達はこのランキング戦まだ一勝もしていないらしいね」

 

「・・・あんたも俺達を馬鹿にすんのか?」

 

ルークはオリバーを睨みつける。

 

「そうじゃないよ、君達はなかなか強いと思うよ・・・【個々の戦闘力】はね」

 

「?・・・ほかより弱いから負けるんじゃないのか?」

 

カナタがオリバーに問う。

 

「・・・少しヒントをあげよう、僕達C140小隊は去年僕以外の隊員が卒業してしまったが今年この二人が入隊してなんとか今年のランキング戦第一クォーターまでにギリギリ人数が集まって小隊を存続させる事ができた、しかし僕らはCランク小隊であってその為僕以外は新入生でしかも三人という他よりも不利な条件で君達の二つ上のCランク戦を戦わなければならなかった・・・」

 

オリバーの話はルーク達にとってなかなか興味深い話だった、なにせいずれそこに至って超えるべき上位ランク戦の話なのだから。

 

「最初の第一戦目は・・・惨敗だった、当たり前だ・・・アスカとミレーユには悪いけど未熟者二人を抱えた僕達と万全な戦力の他のCランク小隊とじゃあ自力が違い過ぎるんだしね」

 

「誰が未熟d「ややこしくなるから黙ってなさいっ!!」うぼぁ!!」

 

やっぱり他より戦闘力が低いから負けるのかと思うルーク達。

 

「その後三戦も負けたけど【小隊としてどう戦うか】を考えながら勝つ方法を模索していって次の五戦目に僕達は初勝利を物にしたんだ」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

ルーク達は驚いた、なんで他より自力で劣っているのに勝利できたのかと。

 

「それから僕達C140小隊は連勝を重ねてここまでの成績は九戦五勝四敗・・・Bランク昇級の条件はCランク戦総合三位以上だから第一クォーターでの昇級は難しくなったけどこのままいけば降級することもたぶんないだろうね・・・格別に戦闘力が上がったわけでもなくてね」

 

「じゃあなんで?」

 

「それは君達で見つけなければならない、【小隊としてどう戦うか】をね」

 

オリバーの話の意味は今はまだ分からなかった、しかしこの話は大きなヒントになるだろうとルーク達は思った。

 

「・・・後は彼らと話してみるといいだろう・・・EランクリーグJブロック一位独走中のE108小隊にね!」

 

「「「「「・・・・・なっ!?」」」」」

 

EランクリーグJブロックとはルーク達E128小隊が第一クォーターでエントリーして試合をしているリーグだ、オリバーから現在の自分達のリーグブロックのトップがそこの噴水の前にいる不良(?)集団だという話を聞いてルーク達は驚いた。

 

「あああああっ!!思い出しましたのです!!彼らはルーク君達が第一クォーターの最終戦で試合をするE108小隊なのです!隊員は全員今年二月末に学園浮遊都市《フォノメ》から転入してきた予科二年生で構成され現在Jブロックで九戦全勝の小隊なのですよ!!」

 

突然E108小隊のメンバーを指さして奇声を上げて自分が集めた彼らの情報を言う、今までうっかりしていたようで気付かなかったようだ。

 

「なっ!?転入生!?」

 

「あの人達がですか!?」

 

「というか全員わたし達とたったの一歳違いだった事に驚いたよっ!?」

 

「ピュイ!」

 

驚愕するE128小隊のメンバー、どう見ても圧倒的に年上に見える大男もいるのに自分達のたったの一つ上だと言われれば誰だって驚くだろう。

 

それじゃあ僕達はこれでと言ってこの場を跡にするC140小隊のメンバーを後目にE108小隊のメンバー全員が小隊長らしきリーゼントの少年を先頭にルーク達の方へと歩いて来てルーク達と向かい合った。

 

「おいテメェ」

 

「・・・何だよ?」

 

リーゼントの少年が一歩前へ出て威圧するかのようなドスの効いた口調でルークに話し掛けてきた、重い空気と緊張感が辺りを包み数秒が経つ、そして——————

 

「・・・・テメェ上着の右袖が解れてるじゃないか!?貸してみろ直してやるからよ!」

 

「「「「「・・・・・・はぁ!?」」」」」

 

裁縫(ソーイング)セットを懐から取り出してそう言った為、ルーク達は呆気にとられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————————しばらくお待ち下さい———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ名乗ってなかったな、俺はこのE108小隊の小隊長(ヘッド)をやっている《アッシュ・クレイモア》だ」

 

リーゼントの少年・・・アッシュがルークの学生服の上着の右袖を見事な手際で直して自己紹介をした。

 

「んでもってこっちのグラサンの堅物が副小隊長(サブヘッド)の《グライド・ヒースネル》」

 

「よろしく頼む」

 

「こっちのハゲが《カイル・カーネルワイス》で」

 

「ハゲって言うなっ!!」

 

「こっちのガングロパツキンが《キャメロット・ブランジュ》」

 

「自己紹介ウザイけどよろしく」

 

「そしてこっちの【6】大好きのモヒカンのバカが《ロックス・フォーマルハウト》だ」

 

「当たり前だろ!?【6】は最高にイカス数字なんだからよ!あと誰がバカだ誰が!!」

 

自分の小隊のメンバーを紹介するアッシュ、メンバーの反応を見るにアッシュは結構慕われているようだ。

 

「・・・E128小隊のルーク・スカイウィンド」

 

「カナタ・エイジだ、よろしくな」

 

「ロイド・オールウィンです、よろしくお願いします」

 

「初めましてなのです!僕はE128小隊のサポートをしている情報技術科(インフォーム)のギドルト・ストラトスなのです!」

 

「ピュイ!」

 

「E128小隊の小隊長クロエ・セヴェニーです、本日は危ないところを助けていただき本当にありがとうございました!」

 

ルーク達もそれぞれ自己紹介をした。

 

「・・・アンタ裁縫得意なのか?」

 

ルークがアッシュにおもむろに質問をした、そんなに意外だったのだろうか。そしてそれに答えたのは本人ではなく彼の部下達だった。

 

「プッ!そりゃあ意外だよなぁ!」

 

「まぁアッシュみたいなナリだとねぇ」

 

「裁縫だけじゃなくて料理や掃除・洗濯も得意だしな」

 

「おかげでフォノメじゃひと呼んで【女子力のアッちゃん】なんて呼ばれてたんだぜ!」

 

「・・・・・余計なことを言うな」

 

ニヤニヤしながら語る部下達を額に左掌を当てて戒めるアッシュ、彼にとっての黒歴史を暴露した部下達に【後でおぼえてろ】とゆう視線を送って苦笑いをしているルーク達と再び向き合う。

 

「そんなことはどうでもいいだろ、それよりテメェ等俺達と同じJブロックなんだってな、知っているぞ」

 

アッシュは話を無理矢理切り替えた。

 

「テメェ等に言わせてもらうぞ、テメェ等は小隊(チーム)というものをわかっていない!それが分からない限り俺達がテメェ等に負けることは無い!!」

 

「なんだと!?」

 

「・・・・言ってくれるじゃねーか」

 

アッシュ達はルーク達の試合を見ていてその程度では自分達に勝てないと言い放ち、それを聞いたルークとカナタがアッシュを睨む。

 

「宣言させてもらうぞ、この第一クォーターで俺達はEランク戦全勝でDランクに昇級する!最終戦でテメェ等を倒してな!!」

 

アッシュは強気で高らかに宣言した俺達が勝つと。だがそんなことを言われて黙っている程この二人は臆病でないし身を弁えたりしない。

 

「そうかよ・・・ならこっちからも宣言させてもらうぜ!」

 

「へっ!このままいけば俺達と試合する前にアンタ達はDランク昇級が確定するだろーな!ならこう宣言させてもらうぜ!」

 

ルークとカナタはアッシュ達E108小隊に指をビシッと指して息を大きく吸い込む、そして—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「俺達は最終戦でアンタ達をブッ倒してアンタ達のDランク昇級の餞別として敗北をプレゼントしてやるぜっ!!!」」

 

これから先の長いランキング戦においてルーク達のライバルとなる空士達に向かって二人は不敵にそう宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告

クロエ「ミレーユには迷惑掛けちゃったな、今度埋め合わせしなくっちゃね」

カナタ「それはそうとなかなか面白そうな奴等と知り合ったな」

ロイド「個性的すぎる人達ばかりですけどね・・・」

ギドルト「う~ん、でも眠りの森(スリーピングフォレスト)のメンバーを含めてミストガンの上位の空士は皆凄く個性的って聞きますなのですけどね」

ロイド「あれより個性的ってどんな感じなんですか?」

ギドルト「なんでも変な口癖の人とか【砲撃上等系男子】とか色々な人達から怒られそうな他作品キャラのソックリさんとかより取り見取りらしいのです!」

クロエ「何それこの学園浮遊都市大丈夫なのっ!?」

次回、空戦魔導士候補生の情熱『緊急招集』

クロエ「翔け抜けろ!最強への翼の道(ウィングロード)!!」
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