今回は久しぶりのエア・ギア要素です!
四番区、競技活動連合が管理する《ディスク》の競技フィールド—————
多くの星々が見下ろす夜天の下、縦幅240m、横幅105mの長方形の土の競技区画(クレイコート)にルーク達の姿はあった、ルーク達は屈伸伸脚などの準備運動をしながらこれからやる競技である【ディスク】のルールについてコート中央最奥にいるA29小隊小隊長であり競活連のメンバーでもあるテオ・セシルから説明を受けていた。
「この競技のルールは馬鹿でも覚えられる程簡単だ、このコートを挟んだ先の相手の陣地にこの魔装錬金(ミスリル)製の円盤(ディスク)を運んで点数を競う競技だ、一回運んで【タッチダウン】する毎に一点が入り十点先取したらそのチームはワンセットをゲットする、そして先にツーセットをゲットしたチームが勝利だ」
徐に【ディスク】のルールを説明するテオ、基本的なルールを説明すると一呼吸を置いて説明を続ける。
「だがこの競技には細かいルールが存在する、まず———」
テオは説明をしながら懐から小型のソーサラーキューブを取り出して起動しコート中央の真上に浮かしてソーサラーフィールドを展開した。
「この競技は魔装錬金武装と飛行魔術は使用禁止だが、それ以外でなら何でも使用して相手選手を攻撃することができるから必ずソーサラーフィールドを展開してから行う」
「攻撃ありなんですか!?」
スポーツなのに攻撃があることに驚くクロエ、【ディスク】とはかなりバイオレンスな競技のようだ。
「そうだ、だが攻撃制限というのが存在する、まず円盤を持っている奴・・・これを《ディスクキーパー》というのだが、この【ディスクキーパー】は【誰に対しても自由に攻撃できる】んだが他の奴は【ディスクキーパー以外を攻撃する事ができない】、もしこのルールを破った場合は反則(ファウル)とみなして罰則(ペナルティー)として相手に一点与えてしまうことになる」
競技に反則は付き物だ、なんの競技でも如何に反則をしないかを注意してプレーするかが勝利の鍵となるのだ。
「制限時間は無い、どっちかがツーセット取るまで続く、以上だな・・・」
「ホントはこの競技五対五なんやけどこれはボウズ達四人のチームとワイとリカの二人のチームでやる、ワイ等は人数差以外のハンデとしてまず魔力を使わへんわ、ワイ等が魔力を使ったら勝負にならへんからな」
「・・・確かにそうみてーだな、悔しいけど流石は空の王(アトモス)と茨の女王(ヴィターニア)と言ったところか」
ソラとリカが醸し出す闘気と絶対の制空圏を感じたカナタは今はまるで敵わないと認めざるを得なかった。ちなみにギドルトは当然参加しても意味無い為、今はテオの隣でタブレットを開いてメモを取っている。
「そんでもう一つ、実はこの帽子には身体中から感じる風を遮断するっちゅう制限魔術が掛かっとる、これでワイは絶対空気感覚(フィール・ザ・アトモスフィア)を使うことができへん、これが最大のハンデやな」
「・・・・・・・」
「「「「絶対空気感覚?」」」」
————ボウズ、話してへんのか?
ソラは今日被ってきたスポーツキャップの鍔を掴んで説明するがルーク以外のE128小隊のメンバー達が絶対空気感覚を知らないことを聞いて呆けた。
「・・・・まあ、あとで教えたるわ」
ソラはルークと違ってどんなに気を散らそうとも絶対空気感覚が狭まることは無い、常に大空を感じて大空の全てを掌握する、故にソラは空の王と呼ばれるのだ、まさにこの空で敵無しの空戦魔導士候補生だ。
そんな反則級のスキルをソラのような上位クラスの空士が使ってプレーしたら魔力を使わなくても独壇場なのは確実だ、故に絶対空気感覚を使わないのが最大のハンデになるのだ。
そして細かい説明も終わり両チーム共位置に着く、配置はルーク達が北側でソラ達が南側、ルーク達の初期位置(ポジション)はルークとカナタが前衛(フォワード)でロイドが中衛(ミッド)でクロエが後衛(バック)、ソラ達の初期位置は二人共前衛という超攻撃的陣形(フルアタックフォーメーション)だった。
先行はルーク達E128小隊チームで始まるので円盤は小隊長であるクロエが持っていた。
「ソラ兄、忘れているわけじゃねえよな?俺も絶対空気感覚を持っているってことを・・・まさか俺なんかが使っても楽勝だなんて言うのか?」
ルークはソラに尋ねる、自分も絶対空気感覚を使えるのに何故ソラは使わないのかと、まるでお前なんかが絶対空気感覚を持っていても宝の持ち腐れだと言われているような気がして・・・その問いにソラは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「思ってへんかったら言わへんわ」
ソラはルークを挑発するようにそう答え、ルークはそれを聞いて頭にきた。
「そうかよ・・・後悔すんじゃねえぞっ!!」
「じゃかあしいわ!そんなんやってみれば分かることやで!ワイとボウズとじゃあどんだけの実力の差があんのかをなあ!!」
「上等っ!!」
「試合開始(プレイディスク)!!」
ヒートアップする中で審判であるテオの試合開始の宣言と共にE128小隊の命運を懸けた戦いが始まった。
「ルーク!」
「おうっ!」
試合開始からすぐに《スターティングディスクキーパー》であるクロエは円盤を前方右にいるルークに投げてパスしてルークはそれを前に走りながらキャッチして正面にいるソラに向かってダッシュした。
—————ソラ兄が絶対空気感覚を使わねえって言うんなら俺は絶対空気感覚をフル活用してワンサイドゲームにしてやるぜ!
「こいやぁボウズ!」
「いくぜソラ兄っ!!」
待ち構えるソラの5m手前でルークは絶対空気感覚で空間の風を感じ取って大気を掌握しフィールド全体の生物・物体の動きを読む。
————ソラ兄は右手で掌底を俺の額に打ち込んでふっ飛ばす気だな!かなり強い左脚の踏み込みだから凄ぇ痛えだろうな、そしてリカ姉がソラ兄の後ろに向かって走り出そうとしているから俺がソラ兄を突破したらその後ろに来たリカ姉がすぐさま潰しにかかるって寸法か!だがそれが分かれば問題ねぇ、ソラ兄を抜いたらリカ姉に一撃をくらわせてそのままタッチダウンだぜ!!
ソラ達の動きを読み取ったルークは予想通りに繰り出して来たソラの掌底を左に躱してその前方に回り込んでくる筈のリカを迎え撃つために右拳を魔力強化する・・・・・だが———
—————へっ!?リカ姉の動きが変わった?俺の左真横からダイレクトアタックして来ようとしてやがる・・・だったらそのまま・・・っ!?やばっ!!
「ほいっとな!」
ルークがあれこれ思考を張り巡らせているとソラが掌底を空振りした反動で体勢を崩すと見せかけてそのまま回し蹴りをルークに叩き込んで来ようとしていた為にルークは焦った。
「ルーク!こっちだ!」
左前方を走り抜けてパスを要求するカナタが見えたのでルークはカナタにパスを出そうとするが———
————駄目だ!リカ姉が急に進行方向を変えてカナタへのパスコースを塞ごうとしている、今投げたらパスカットされるのは目に見えているぜ!・・・だったら————
「あーだこーだ考え過ぎやなボウズ!もろた!!」
「しまっ———」
ソラはルークの顔面に回し蹴りを放つと見せかけて足払いをしてルークを転倒させる、ルークはその直前にパスを出す不安定な体勢だったので転倒と同時に円盤を放してしまいソラがそれをキャッチした。
「どあぁぁぁぁっ!!?」
「「「ルーク!!」」」
「余所見しとる場合やないでガキ共!」
「っ!?ロイド!ソラ先輩を止めるよ!」
「わかりました!」
派手に転倒した勢いのまま転がって行くルークを後目にE128小隊チームの陣地に向けて突撃して来るソラを止める為にクロエとロイドは魔装錬金武装がなくてもできる指向性魔力弾をソラに向けて連射する。
「ふっ!ほっ!あまいでっ!」
「くっ!なんて反応速度なの!だけどこれなら」
最小限の動きで走りながら魔力弾を躱し続けるソラの後方からカナタが突っ込んでくるのを確認したクロエはロイドと共にソラへの集中砲火の弾幕を濃くする、このまま足止めをしていればカナタがソラを止めてくれると思ったのだろう・・・だが———
「注意力散漫ね、そうやって一方だけに目がいってしまうのが貴方達の弱点なのよ」
「えっ!?」
「しまった!?」
「もう遅いで!」
クロエ達がソラに集中している隙にいつの間にかクロエ達の防衛ラインを抜けていたリカにソラはパスを出した、かなりの速さで風を切って飛ぶ円盤はクロエとロイドの間を抜けてその先にいるリカの手に収まりリカはそのままフリーになったE128小隊チームの陣地へと猛ダッシュする。
————魔力強化して走っているのに追い付けない!?なんて脚力なの!
クロエとロイドは反転して脚を魔力強化してリカを追うがリカは魔力強化もしていないにもかかわらずクロエ達と同じぐらいの速度で走っているので追い付けない。
「タッチダウゥーンッ!!」
リカはそのままE128小隊チームの陣地に入ってタッチダウンを決めた。
E128小隊チーム(以後Eチームと称する)0-1ソラチーム(以後Sチームと称する)
「やってくれんじゃねーか・・・」
「と、とんでもないですね・・・」
「迂闊だった、次はもっと周りをよく見ていくよ!」
「・・・・次はブチ抜く!」
ソラ達の凄まじいプレーに唖然とするルーク達は気合を入れなおして次のプレーに臨むのだった。
競技フィールド中央外————
「凄い、ソラ先輩もリカ先輩もなんてスマートなプレイングなのですか!」
「おいおい本場の競技チームはこんなもんじゃないぞ、あれはルーク達のプレイングが目茶目茶なだけだ」
「えっ?どういうことなのですかそれは?」
今のワンプレーを見てギドルトはソラ達を絶賛するがテオはルーク達が下手くそだからだと言う、本場の競技チームによるディスクはもっと速くて激しい試合をするのだ。
「そもそもディスクにおいて最も重要な要素は【チームワーク】だ、チームの連係や戦略にそれに合わせたチームの編成やらプレー中の仲間と相手の位置の把握とそれを理解して素早く的確に行動する判断力、つまりチームがチームとして活動しなければ絶対に勝つことはできないということだ」
「チームワーク・・・」
ギドルトはテオの話を聞いて考えた、そして今までのE128小隊の活動とランキング戦の概要を思い出した。
————考えてみれば僕達は小隊として活動していたのでしょうか?・・・ルーク君達の弱点を何度も直して対戦相手のデータも欠かさず集めてランキング戦に臨んでいきましたのですが、それはあくまでも【個人的なもの】だったのです、そんな中で突然ソラ先輩達はこのようなチームワークを要求する競技で勝負を挑んで来るということは———
「・・・まさか、ソラ先輩達の目的は!」
「気付いたみたいだな、正直遅すぎるくらいだ」
ギドルトは気付いた、今のE128小隊に欠けている要素がなんなのかを。
「あとはルーク達がそれに気づいて自覚するだけだな、ちゃんと記録取っておけギドルト、チームプレーも入れてな・・・」
「はいっ!」
ギドルトは気合を入れなおしてデータを取る準備をするのだった。
競技フィールド内————
タッチダウンにより点数が入った時次のプレイングは点数を取られたチームから始まる、クロエからパスを受け取ったカナタが前方にいるリカに突撃する。
————確かディスクキーパーは誰に対しても攻撃できるんだったな・・・それなら!
リカまでの距離が20mに迫ったところでカナタはソラとリカに指向性魔力弾を放って牽制しながら走り続ける。
「ルークよりはまだマシってところね」
「ちょこざいマネやな」
リカは魔力弾を最小限の動きで躱して迫るカナタに右拳を振り上げる。
「ハッ!」
「っ!?」
だがカナタはリカが繰り出して来た右拳を横から左掌を打ち込んで受け流してそのままリカにショルダータックルをかましてリカの体勢を崩そうとする、しかしリカはカナタの両肩を掴んでチカラずくで地面に沈めようとするもののカナタは地面に叩き付けられると見せかけて左掌だけを地面について片腕逆立ちをしカポエラの要領でリカに連続蹴りを叩き込んで怯ませる。
「おらぁぁああああっ!!」
「くっ!」
リカはカナタの連続蹴りを上手くいなして対処していく、しかし———
「ほっ!」
「なっ!?」
カナタは軸にしていた左腕をバネのように曲げて跳び綺麗な放物線を描いてリカの真上を通り越した、流石のリカもこれには驚いたが————
「・・・上手く不意を突いたつもりでしょうけど・・・まだまだね」
「・・・チッ!ダメか・・・」
飛行魔術が使えない為にプレイヤーは空中では身動きが取れない、リカは一瞬で反転してカナタが地面に着地する瞬間円盤を抱えたカナタの右腕に横蹴りを打ち込んで円盤をカナタの腕から叩き落してそれをソラが拾った。
「リカ相手に打ち合ったんは仰天したさかい、ぼちぼちやるみたいやがディスク(これ)は相手殴っとるヒマがあるんやったら円盤前に進めとった方が断然お得なんやで!」
「ああ、そうみてーだな・・・」
そしてソラ達はそのままルーク達の妨害をアッサリと掻い潜ってタッチダウンを決めた。
Eチーム0-2Sチーム
Eチームの次のプレーはルークを前方右側カナタを前方左側に先行させてスターティングディスクキーパーであるクロエが直接円盤をキープして走って行ってクロエの判断でルークかカナタにパスを出しながら進むという作戦だった。
—————左のスペースが少し広い、よしっ!
ソラとリカの中央を抜けると見せかけて隙が大きい方にパスを出そうと周りを目視確認をしてカナタにパスを出したが————
「嘘!?反応された!」
「目線でバレバレよ!少しはフェイントを混ぜなさい!」
リカが簡単にパスコースを塞いでパスカットをして円盤がリカの腕に収まった。
「それと仲間を使おうとするのは正解だけれどもこんなに守備を疎かにしていたら点数を相手にプレゼントしているようなものだわ」
クロエだけではなくルークとカナタも突出していた為に守備がロイドしかいない、ロイド一人ではリカを止められる筈も無くリカはそのまま自らEチームの陣地まで円盤を運んでタッチダウンを決めた。
Eチーム0-3Sチーム
「ロイド!」
「さて、次は僕の番ですk「甘いでウスィーの!もろた!」ちょっ!?」
ロイドがパスを受け取った瞬間にソラがロイドから円盤を掠め取りカウンターでタッチダウンを決めた、その時間わずか八秒。
Eチーム0-4Sチーム
「何で僕だけこんな扱いなんですか・・・」
地面に両掌と両膝をついて落ち込むロイド、最近新キャラも増えてきた為にますますウスィーくなってきている(笑)。
そしてこの第一セットはルーク達Eチームが一点も取れないままソラ達のワンサイドゲームで試合が進んで行った。
競技フィールド中央外————
「そんな、ソラ先輩達はあんなにハンデがあるのに・・・」
あまりにも一方的な試合を見て動揺するギドルト、いくらソラとリカが特務小隊(ロイヤルガード)だからといってこの圧倒的なハンデでルーク達をここまで簡単にあしらうとは予想外だった。
「チームワークもそうだが、E128小隊の奴等は一人一人弱点があるな・・・」
「えっ!?そんな筈はないのです!ルーク君達個人個人の弱点は毎回直しているのですから」
審判をしながらE128小隊メンバーのプレーをじっくりと観察していたテオはルーク達に弱点があると指摘する、ルーク達個人個人の弱点は毎回データを基に訓練をして直している筈だが。
「こういう特殊な事をやると浮き彫りになることもあるんだぞ」
正攻法の訓練だけでは判らないことだってある、テオはE128小隊メンバーのディスクのプレイングを見て彼等の隠れていた弱点を見破ったと言う。
「まずクロエは馬鹿正直に目に頼っているな、確かに魔砲士などの射砲撃型の空士にとって目は最重要だがそれに頼りきっていたらアッサリと対処されてしまうぞ」
バトルテクニックには相手の目線を見て攻撃を読むというのがある、そのために完全に目に頼っていては幾ら強力な砲撃スキルを持っていても上位クラスの空士には通用しないのだ。
「まっ!俺は砲撃を躱すなんて勿体ないことはしないがな!」
「そ、そうなのですか・・・ははは・・・」
流石【砲撃上等系男子】、砲撃を斬る事に命を懸ける変z・・・逞しい男だ。
「それからカナタだが、アイツは仲間に頼らなさすぎだな、カナタの資料は見させてもらったがあの歳で収束魔砲(ストライクブラスター)なんて制限戦技(リミットスキル)を習得しているなどのとんでもない才能を持つ新人(ルーキー)だと思ったが、だからこそ周りに頼らなくてもできる事が多かったのだろうな、高い才能が全部利点になるわけではないということだ」
カナタはどちらかといえば頼るより頼られる事の方が多い、七歳の頃にクロエの飛行魔術習得の訓練に付き合ったのもカナタが面倒見がいいのもあるがそれ以外にも凄く頼りにされていたからだろう、しかしカナタ自身は他人に頼った経験が殆どないために【頼る】という選択肢が薄いのだ。
どんなに優秀な人間でも一人でできる事には限界がある、今カナタに必要な要素はスキルアップではなく仲間を頼ることだ。
「・・・ところで今気づいたんだが・・・あのロイドって奴いついたんだ?」
「え?」
ここで衝撃の事実発覚、ロイドの存在感がウスィー過ぎて審判であるテオがロイドの存在を認知していなかった(笑)。
「アイツは・・・・・わからん!存在もプレーも地味過ぎて」
「ええぇっ!?」
ザックリとした評価だ・・・つまり直す所が無い・・・。
「そして最後にルークだが・・・」
なんだか深刻そうな表情で語りだすテオ。
「アイツは特に問題があるな・・・有り余る才能に頼り過ぎ、短絡的な思考、自信過剰過ぎて今できる限界を理解していないなどかなりの欠点があるが、何よりも————
——————恐怖を感じなさ過ぎだ・・・いや、ルークからは【全く恐怖心が感じられない】」
「えっ!?」
テオの言ったルークの弱点を聞いたギドルトは驚愕した、考えてみればルークは今まで不意を突かれて驚いたり負けて悔しがるなんて姿はしょっちゅう見るが恐怖している姿なんて今まで見たことがない、ギドルトのルークに対する印象は何事にも怯まず恐れずに立ち向かいどんな時でも諦めない不屈の心を持った空士だ、しかし実際はルークには恐怖が存在しないというのか?
「このままだとマズイぞ・・・・・恐怖心を感じないまま戦い続けたらアイツ・・・近いうちにいつか死ぬぞ」
「そ、そんなっ!?」
恐怖というのは人間が持つ危険信号だ、空戦魔導士に限らず全ての戦士は恐怖を物にする事で生き残る術を身に付けられるのだ、ルークがそれを感じないとしたら彼はどんな無謀な戦いも平気でやるだろう、テオが深刻になるのも頷ける。
Eチーム0-10Sチーム
Sチーム、1セットゲット。
第1セット目はソラ達のワンサイドゲームのまま決した。
「これがお前等とワイ等との実力の差やで、何がアカンかったんかよう考えてみるんやな」
「クソッ!次は巻き返すぜ!」
果たしてルーク達は自分達の欠点に気づき、ソラ達に勝利することができるのか?早くも後が無いE128小隊の命運は次の第2セットで決まる!!
次回予告
ギドルト「ところでテオ先輩、何で先輩は競活連に入ったのですか?」
テオ「わかってないなギドルト、より強力な砲撃を斬る為には様々な動きを身に付けておかなければならないんだぞ」
ギドルト「へぇ~そうなのですか」
テオ「ああ、例えば四肢を拘束魔術で封じられている状態でも口に魔大剣を銜えて飛んで来る砲撃を斬ることができたり、口が封じられても身体中の関節を外して拘束魔術から無理矢理抜け出したりできるようになるぞ」
ギドルト「NINJAなのですか貴方は!?」
テオ「まあ、それすら叶わなくても俺の砲撃斬り魂にかけてブッた斬ってみせるがな!」
ギドルト「砲撃上等系男子ここに極まれりなのです・・・」
次回、空戦魔導士候補生の情熱『新たに見つけた翼の道』
ギドルト「翔け抜けるのです!最強への翼の道(ウィングロード)!!」