性別:女
年齢:16歳
誕生日:2月18日
身長:158cm
体重:45kg
テイルギアを装着し、アルティメギルと闘うことのできるツインテール属性を持つ女子高生。
学校では志乃と並んで美少女扱いされることも多い。
母親が元人気女優で母親と比べられることが多くその度に母親との差を痛感し、悩むことが多い。
テイルギアを装着し、アルティメギルと闘えるツインテール属性を持ってはいるがツインテールは嫌いだという……。
''ツインテールを、我らアルティメギルの手中に収めるのだ''と、確かにこう言った。
誰が信じるだろう。 ハリウッド映画のようにいきなり街中に怪物が現れることを。
誰が信じるだろう。その怪物がツインテールを欲していることを。
いや、大抵の人は信じることなんてないだろう。その光景を目の当たりにしても私と、志乃は信じられないと思っている。 ……ていうか信じたくない。
やがて怪物の後ろの渦から現れた黒づくめの集団はあたりに散っていく。
その内何体かがこちらに向かっていくるのが見えた。
「こっちに向かってくる…!」
目の前の看板で身を隠していたから見つからなかったが、黒づくめの奴がこっちに来ると確実に見つかってしまう。
しかし、黒づくめの奴は私と目があったにも関わらず私たちを素通りしていった。
「大丈夫。私のそばには''認識攪乱''が作用しているので。ただ、あまり私から離れないようお願いします」
「にんしきかくらん?」
「ええ、イマジンチャフと呼んでいます」
聞いた感じだとどうやら私たちの存在を悟られないようにする装置が何かなのかな。
しかし、私たちの存在を悟られないようにしても近くにいた人々……の中のツインテールにしている幼稚園児から中高生くらいの女の子をどんどん黒づくめの集団は捕まえ、怪物の元へ連れていく。
どうやら''ツインテールを我らの手中に''というのはあの''女の子達を自分たちの物にする''ということでいいんだろうか……。 どっちにしても変態ってことになるけど。
「いいか!ツインテールの女を連れてきたら一列に並ばせ我に一人一人掌を見させるのだ! より良いツインテールと掌を持つ物を連れてきた者には褒美を遣わすぞ!」
また何か黒づくめの集団に、あの黒い怪物が命令しているけど、やっぱり言動が変態的だ………。
掌ってそもそもなんだろう…。
でもずっとこうして見てるわけにもいかない。どうにかしてあの女の子達を助けないと、あんな変態に連れて行かれたら何されるか分からないし。
「フレーヌさん、私たちに何かできるんでしょ? 私たちをここに連れてきたのはそういうことなんだよね?」
「さすがよくお分かりですね!ではこれを右手につけてください」
そう言ってフレーヌさんが自分の服のポケットから何やら綺麗なブレスレットを取り出し、私に渡してきた。
あれ、志乃はなし?
私は言われた通りそのブレスレットを右手に装着する。 ……あれ、つけるときはかなり余裕があったのにつけてからは驚くほど私の腕にフィットしてる。
「それは身体能力を高める戦闘用スーツを生み出すデバイス''テイルギア''です。変身したいと心で強く願ってください!」
「テイル…ギア……」
このブレスレットを使えば私は変身することができるってことであっているだろうか?
変身できるってことはきっとあの怪物を倒すぐらいの力が私は使えるようになるってことだよね?
私が意を決して変身したいと心で願おうとしたとき、とんでもない言葉がフレーヌさんから発せられた。
「あなたほどのツインテール属性があればあの怪物を、エレメリアンを倒すことができます!」
ま、またツインテール!?
でも私ほどのツインテール属性って一体どういうことだろう。
「あなたのツインテールを愛する気持ちがテイルギアの力の源となるのです!」
フレーヌさんのツインテールを愛する気持ちという言葉に私の中の何かが突然プツンと切れたような感覚がした。
「そんな気持ちなんてない…よ…」
ツインテールのことが嫌いだと言ったようなもののせいかフレーヌさんはかなり驚いた様子だ。
そう、私はツインテールが嫌い。それは紛れも無い事実だし、これから好きになることも無いだろう。
そんな私にツインテールを愛する気持ちなんてあるわけがない。……いや、もしかしたらないことを願っているだけなのかもしれない。
三人の間にしばしの沈黙が続いた後私から話し出す。
「私はツインテールを愛することなんてできない、私は闘えない」
「そ、そんな…!それだけのツインテール属性を体に宿していながらツインテールへの愛がないなんてありえません!お願いします!どうか変身してエレメリアンと闘ってください!」
もう一度、私は変身できない!と言おうとしたがそれは激しい轟音に遮られてしまった。
近くの車がまた軽々と空中に舞い爆発していく。 またあの怪物がやったんだろう。
その光景をみて志乃が焦った様子でフレーヌさんに話しかけた。
「だったら私が変身する!私ツインテール好きっ!!」
私が言うのもなんだけど、今三つ編みにしている志乃が言ってもあまり説得力がないような…。
「それは素晴らしいことです。しかし残念ながらあなたはテイルギア相応の属性力を持ち合わせていません。この世界でそれほどの属性力をお持ちなのは今のところ奏さんしかいないのです…」
「そんな…」
たとえ世界に私一人しか適格者がいなくても私にはつけられない。
ツインテールを大嫌いな私が、ツインテールへの愛で動く変身スーツを着こなし、あんなバカみたいな怪物に敵うわけがない。
怖い……あの怪物と闘うことが、私がツインテールを嫌いだというのがものすごく怖い。
やっぱり私は、変身なんて…。
私が変身して闘うのを躊躇っている間に周りのツインテールの人たちはどんどんあの怪物達に捕まっていくのが視界の片隅に見えた。
私が闘わないとあの人達は…。
「よし!これより属性力をいただくぞ!」
気づくとあの怪物を前に集められた女の子達は一列に並べられている。気を失っているのか、はたまた絶望して全てを諦めているのか全く抵抗しないまま先頭の女の子が宙に浮かんでいく。 浮かんだ女の子達は直径三メートルはあろうかという巨大な輪に通り抜けさせられていく。 輪の中の極彩色の光をくぐると同時に女の子の髪が一瞬にしてほどけてしまった。
通り抜けた女の子はそのまま地面に横たわる。
そうか……やっと本当に理解した。あの怪物の言った''ツインテールを手中に収める''と言ったのを。
くだらない……本当にくだらなさすぎて笑いそうにもなる。
ツインテールを集める怪人なんて本当にくだらない。
そっか、何より一番くだらないのがツインテールのことなんかで悩んでいる私だ。
私にできるのなら、くだらないことを私が止める。ツインテールのせいで人が恐怖を感じるのならそれを私が!
「━━━━止めてみせる!」
覚悟は決めた。
私がこのくだらないことを止める。
「決意してくださったんですね!」
「うん。私、闘う。ツインテールなんかでこれ以上被害は大きくさせない」
さっき言われた通りやればいいんだよね。
私は拳を握りしめテイルギアを自分の胸の前に構える。
目を閉じ、さっき言われたように強く、強く念じる。
変身したい……ツインテールのあの子達を助けたい。何よりこんなくだらないことをすぐにでもやめさせたい。 そのために、あの怪物を倒す強い力が欲しい。
私に……力を貸して!!!
その瞬間━━━━━━
右手のテイルギアを中心として目を瞑っていてもわかるような眩い閃光が放たれた。
「きゃっ!」
その眩い閃光に志乃は腕をかざして目を塞せぐ。
こうして私が念じた''変身''は、すんなりと派手に実現した。
◇
肩、腕、胸、腰、足の先に至るまで一瞬にして白い装甲に覆われた。
腰のあたりの装備から白い蒸気が一気に吹き出す。
甲冑というには少し、頼りのなさそうな白を基調とした重さを全く感じさせない不思議な金属がついた防護服と素肌に密着している白と黒のボディスーツ。
そしてまるで装備がなくむき出しとなっている頭部には私の嫌っているツインテールが白銀の輝きをみせている。
「変身できましたね!」
「……」
変身できたのはいいけど、このアーマーなんかやたら露出が高い。
顔なんて普通に全部出てるし、体の方なんて白黒のボディスーツを着てるとはいえ胸がアンダーカップブラのように少し出ている。 下の方は足の付け根少し下くらいまであるけど…。
これじゃ戦いにくいような…。
「えっと…」
「防御のことなら大丈夫です!フォトンアブソーバーがあるのでちょっとやそっとじゃ直接ダメージは来ません!」
そういうことじゃないんだけどなあ、の意味も込めてアハハ…と苦笑いしとく。
まあいいや、スーツのことは闘いが終わったら問い詰めてやる。
「奏!気をつけてね!」
「……うん!」
よし、やろうか!
私がそう思うと同時に再び腰についている装備から白い蒸気が吹き出す。
「じゃあ━━━━━勝負!!」
こんにちは、こんばんは阿部いりまさです。
2話で変身させるかもう少し延ばすか考えたのですが今回の話で変身させることにしました。(展開早すぎでしょうか)
補足としては奏の変身後のボディスーツは原作のテイルギアTYPE━Pのようなものを勝手に想像しています。