身長:292cm
体重:285kg
属性力:貧乳属性(スモールバスト)
シャークギルディの師匠であり、ツインテールの戦士出現を聞きシャークギルディ部隊に合流したアルティメギル幹部。
テイルホワイトを圧倒的な実力で圧倒する力を持つが、自身の奉ずる騎士道を邁進する堅物なことと、シャークギルディ部隊に手柄を横取りしないと約束したこともあり属性力を奪う事なく撤退する。
ドラグギルディの訃報を聞き、別の世界のツインテール戦士を倒すために奏たちの世界を去っていった。
クラーケギルディとの激しい闘い、いやクラーケギルディによる激しいリンチのあと私はフレーヌさんの基地で怪我の手当てをしていた。
テイルギアはやはりすごいもので、かなりの大怪我かと思ったのだが、目につく怪我は前頭部あたりだけだった。その前頭部の怪我もフレーヌさんの科学力で全治何週間かかかる怪我を三日ほどで跡も残らず綺麗に治るらしい。
それともう一つ、クラーケギルディとの闘いで破損してしまった装甲は次に装着するときはピカピカに修正されてるらしく一体どんな科学力を使えばそうなるのか気になるものである。
もちろん、怪我の治療が終わると。
「撤退してくださいといったはずです!! もしあのまま攻撃され続けていたらどうなるかわかっていたんですか!?」
フレーヌさんにものすごい形相でお説教された。
「でも、奴は結局とどめもささずに属性力も奪わずに帰ったんだし」
「ただの結果論よ!!」
論破された…。
まったくそんな心配する必要ないのにさー……いや、私が無茶なことをしたのは私が一番わかっている。 クラーケギルディを思い出すと、また膝がガクガクしてきそうなくらいに、見事にトラウマを植え付けられてしまった。
「……ごめんなさい」
きっと私は今までアルティメギルを舐めていた。 いや、きっとじゃないね、私は舐めていた、エレメリアンという生物を、アルティメギルという組織を。
「約束してください。 次に私が撤退の指示を出したら、どんな状況でも撤退すること。それと…」
するとフレーヌさんは私を抱き寄せ、耳元で優しく話しかけてきた。
「自分を大事にして…」
彼女の頬には涙がつたっている。
抱き寄せて、優しい言葉をかけるのは年上の私の仕事なのに…。 こんなことされたら私も涙が出てきそうになるよ。
「私、まだ怒ってるからね」
「ごめんね…志乃……」
フレーヌさんのせいで溜まっていた涙が、志乃のおかげで目から溢れ出してしまった。
私がこれだけ泣いたのはいつ以来だろうか。
◇
テイルホワイト敗れる。
翌日の新聞の見出しは私の予想通りだった。
新聞どころではなく、TVでも、インターネットでもテイルホワイトがボコボコにされたことを大々的に報じていた。 しかし、おかしいのは記事と一緒に貼ってある写真である。
敗れるという見出しに対して何故かアイシクルドライブを決めた瞬間のキメ顔の写真が使われている。
逆に恥ずかしいからやめてほしい。どうせならボコボコにされてる写真のほうが……。
ちょうど今、またテイルホワイトに関するニュースが流れている。
「負けちゃったんだ、テイルホワイト」
お母さんが洗濯物をたたみながらさも興味のなさそうにお昼のワイドショーをみてそう言う。
「ところで奏、その怪我どうしたの?」
テイルホワイトの後にいきなり私に話をふられて少しだけ慌ててしまった。
「う、うん。 ちょっと体育で頭うっちゃって…」
気をつけなさいよ、と呆れ半分で笑いながら言うと洗濯物を持って二階へ上がっていった。
ふう…急に話をふるからイマジンチャフの効果が切れたのかと思った。
再びTVに目を向けると、なんとテイルホワイトではなくエレメリアン、それもクラーケギルディが写っている。
どうやらこのワイドショーの視聴者が撮影し投稿したものらしい。 テイルホワイトが映像に写っていないところを見ると私が駆けつける前みたいね。
『貧乳こそ至高なのだ!』
TVに投稿された映像内で、私に言ったことと同じようにクラーケギルディは貧乳、貧乳言っているようだ。
いつか、クラーケギルディに勝ってみせる。
あの程度で私が闘いを拒否るようになると思ったの?私は闘い続ける!
そして、貧乳戦士、クラーケギルディを私が倒してやる━━━━ッ!
自分の中で新たな決意を固めた。
◇
週明けの月曜日、高校は騒然としていた。
原因はやはりテイルホワイトがアルティメギルによってボコボコにされ敗北した、ということだろう。 教室のそこら中からテイルホワイトに関することが聞こえてくる。
「ホワイト平気かな…」
「くそっ!こうなったら俺がテイルホワイトのお世話をしてやる!」
「バカ!テイルホワイトはあれでも丈夫なんだぞ!あの程度でお世話が必要になるわけないだろ!」
「あー!テイルホワイトはどうしたんだ!早く怪物でてこい!!」
テイルホワイトが負けると周りがどんな反応するのかが一番怖かったけど、特に気にする必要もないかな。何にも変わってない……ほんとになんにも。
ただ、気になることがある。
クラスメイトの一人が言ってたように、テイルホワイトがクラーケギルディにボコボコにされた翌日から、またアルティメギルに動きがない。 今度は一体、どんな準備をしているのか……。
昼休みを迎え、帰りの時間になっても周りの話題は変わらずテイルホワイトを心配する内容ばかりだ。
この場にいるとなんか気まずいしさっさと帰ってしまおう。
「ねえねえ、寄りたいところがあるんだけど」
一緒に帰ろうとしていた志乃に教室を出たあたりで呼び止められた。
「学校内だから!行こっ!」
そう言って私の手を引き、志乃は走り出した。
コラコラ、廊下は走らないよー。
志乃に手を引かれて私が来たところは、部室棟の一階の端っこ、使われていない教室の前だ。
こんなところに使われていない教室があるなんて全く気づかなかったな…。
どうぞ、というジェスチャーをするのでドアノブを捻り、ドアを手前に引く。 この後に起こり得ることが大体わかる私はエスパーにでもなってしまったのだろうか…。
しかしドアを開けるとそこには、私の予想外の景色が広がっていた。…何も変わったところがないのだ。 普通にただの使われていない空き教室だった。
何これ、新手のドッキリ?
志乃のほうを見ると彼女は手を顔の前でフリフリした。 どうやら違う違う、言いたいようだ。
何が違うのかと空き教室を再びじっくりと見直して見るもやはり違いはわからない。
埃まみれの床、カーテンが閉められた窓、つかない照明、使われていない机や椅子の山、全部空き教室にありそうだし、あっても不自然じゃない。
「では、説明しよう!」
そう言うと志乃は空き教室に入り、二段に積まれた机の前に立つ。
あ、よく見ると志乃が前に立っている机四つだけ他と積み方が違う。
「ポチッと、な☆」
最後に星がつくような言い方で机の足を手前にガガッと引いた。 …ポチッとな、とはなんだったのか。
机の足が扉を開くレバーになってたようで、積み上げられた机がガガッと奥に移動する。 すると地下への階段が現れた。
「おおー」
思わず私は声を上げた。
棒読みにならないように。
「では、カモン!」
そう言うと志乃が階段をテクテクと降りていくので私も後に続きテクテクと降りていく。
最初は石で囲まれる暗い通路を降りていくだけだったが徐々に通路が明るくなり、周りも機械的になってきた。 この演出は必要だったのだろうか……。
階段は螺旋階段のようにくるくるしていて感覚的に二階ほど降りたあたりで目的地へ、フレーヌさんら私たちの基地へ到着した。
実は私たちはいつもフレーヌさんのミニバンのような乗り物のトランクからこの基地へワープしていたため基地の場所を知らなかったのだ。
知られたくないこともあるだろうというのはわかっていたから特に問い詰めもしなかったけど、こんな形で場所を知ることになるなんて。
「いらっしゃいませ〜」
フレーヌさんが登場してきた。
「何回も来てるでしょ? でもまさか学校の地下に作ってたなんてね」
私の疑問は次のフレーヌさんの回答であっさり解決した。
「はい、この学校の地下は地盤も硬く、基地を作るために必要なスペースもたくさんありましたので」
ということは私たちが通う学校の下に学校と同規模なフレーヌさんの基地がある、という意味だろう。
私や志乃はいつも、中央司令室みたいな大きなモニターがあるところしか来たことはないので、そんなに大規模な基地だったとはある意味驚きだ。
「ちなみに他の施設としては、研究室や、トレーニングルーム、倉庫、私の部屋などが備わっています」
「トレーニングルームなんてあったんだ…」
一度も使ったことなかった…。
なんで今のタイミングでフレーヌさんが私に基地の場所を教えてくれたのは謎だけど、私にはこんなに大きなバックアップのための施設があることを再認識することができた。
幾分か、前よりも気が楽になった気がする。
でも一つ心配なことが。
「あの仕掛けが先生に見つかったらどうなるの? 説教どころじゃすまないよ」
「あの空き教室自体にイマジンチャフを張っているのでバレることはほぼありません」
そうか、イマジンチャフのせいで私も上の空き教室の存在を知らなかったわけか。
こりゃ気づかれることもなさそうだな。
しかし、フレーヌさんは続ける。
「ですが、万一この基地の詳細がバレそうになった場合はあちらにある赤いボタンを押します」
フレーヌさんが指した方向を見ると確かに赤いボタンがある。 上にガラス製のカバーをかけられ、デカデカとDANGERと書かれているが……。
「あのボタンを押すとこの基地と基地に関する全ての物がこの世界から消えて無くなります。 学校の下は空洞のままになりますが……」
心配なことがまた一つ増えた。
学校と同規模な穴が地下にあって学校が耐えられるはずがない。
絶対あのボタンは押させないようにせねばならない。
打倒クラーケギルディとともにもう一つの決心を私は心に固めた。
どうも皆さん、阿部いりまさです。
毎度この小説を読んでいただき本当にありがとうございます。
ストーリーはオリジナル主体なのもあって原作未読の方にもわかりやすいように書いているつもりなのですがいかがでしょうか?
私自身原作の話が大好きなので汚さないように書いていきたいと思います。
それでは!