私、ツインテール戦士になります。   作:阿部いりまさ

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〈ユナイテッドドライヴ〉
テイルホワイト・エレメーラフュージョンの必殺技。 ブライニクルブレイドとジャックエッジをX状に体の前で交差させ、腰についたフロストバンカーから属性力を体に纏わせるとそのまま相手に突撃する。 必殺技を繰り出す際に属性力が極限まで高まる影響で、必殺技発動終了後は強制的にノーマルチェインへと戻る。

〈パーフェクトツインドライブ〉
テイルホワイトとテイルシャドウが繰り出した必殺技。 右のクローをホワイトが、左のクローをシャドウがそれぞれ装備して発動する。地面にツインテール属性のエンブレムが出現し、中央にいる敵を強固なオーラピラーで拘束。 二人はエンブレムの軌跡を辿って相手に一撃を与える。ホワイトとシャドウの感情の昂りが起こした奇跡の必殺技。


LAST FILE. 私のツインテール

 絶対に忘れないであろう修学旅行から今日で五日。

 二月十八日の今日は私こと伊志嶺奏の誕生日である。 晴れて私も十七歳となったわけで……同年代にやっと追いつけた感がすごい。

 時刻は午後の六時、私は自宅のリビングでソファに深く腰を掛けて……疲れ切っていた。

 その理由とは今日の午前中にやった、今ちょうどテレビに映っているアレである。

 

『エレメリアンとの闘いが終わったことを宣言します』

 

 テレビの中でたくさんの報道陣を前にして闘いの終了を宣言する少女はテイルホワイト。つまりはこの私だ。

 私はフレーヌに勧められ、人々の不安を取り除くためにエレメリアンを倒したことでこの世界に危機は去った、ということを大々的に公表したのである。

 ほとんど記者会見だけど、これだけの人を集めたのはフレーヌがネットを使って色々したからと言っていた。詳しいことは聞きたくなかったので聞かなかったけどね。

 テイルホワイトの記者会見は国営と民放のテレビ局殆どが生中継した上、今もこうして録画したものがニュース番組に取り上げられていた。

 私はさっさと終わらせるつもりだったのに、この後が長くて疲れ切っちゃったんだよね……。

 

『それはどいうことですか!?』

『この世界から危機は去り、もうエレメリアンが現れることはない、ということです』

『今までの闘いで印象に残った場所とかありますか!?』

『えーっと、どこだろ……』

 

 かれこれこんな感じの質疑応答が約一時間行われたのだ。そんなの疲れる決まってるじゃん!

 ていうか録画なのに一時間ノーカットとか、ニュース番組の尺は大丈夫なのだろうか。

 ちなみにこの会見インターネットでも全世界で生中継されていたと、フレーヌから聞いている。

 ブームも鳴りを潜めていたと思いきや、いきなり盛り返したな。

 

「奏、だいぶ疲れているんじゃないか?」

 

 娘の誕生日だからといって有給休暇を取得したという親バカな父親が料理を運びながら話しかけてきた。

 ちなみに私がテイルホワイトだということは結局、お父さんにもお母さんにも秘密のままにしてある。 今さらいらぬ心配をかける必要もないからね。

 

「まあ……いろいろとあって」

「そうか、でももし具合悪いならすぐに言うんだぞ。病院連れてってあげるからな」

「いや、そんなんじゃないから」

 

 本当に娘に甘いな、うちのお父さんは。まあ、そのおかげでお小遣いが多いのは感謝すべきところなのだけど。

 

「きっとホワイトちゃんが引退するって聞いて悲しいのよねえ」

 

 はみ出すほどたくさんサラダが入ったお皿を持ってお母さんが現れた。

 引退というのは……お、テレビでちょうどその場面をやるらしい。

 

『えーっと、エレメリアンもいなくなり私が活動する必要もなくなりました。 今日この会見をもって……テイルホワイトを引退します』

 

 会見に出席していた報道陣がにわかざわつきはじめる。 実際に前で見ていたからわかるけど、この時の騒ぎようはもう凄かった。

 そして初見じゃないはずのワイプに映るアナウンサー達もなぜか驚愕の表情を浮かべている。

 

「ホワイトちゃんももう見られないのね……」

 

 お母さんが悲しそうに呟いた。

 そう、私は今日の昼間でテイルホワイトを引退した。

 不自然なことではない。 私は属性力を守るために闘ってきた。 その属性力を狙うエレメリアンがいなくなった。 守る必要がなくなったのだから、引退は当然のことだろう。

 私は全ての犯罪を根絶するだとか、そういうヒーローじゃないのだ。

 お母さんが悲しそうにしているのは胸に来るものがあるけど、これはどうしようもないことだろう。

 私はもう、テイルブレスを右腕に着けていないのだから。

 エレメリアンを倒したら普通に戻る。昔から決めていたことだし、今さら変えることは絶対にない。

 それから三十分以上、会見の中で引退の撤回を求めるようにと、私はたくさんの記者に説得され続けた。

 どんなに説得されようと考えを変えることはないのだ!

 

『テイルホワイトさん! 活動を続けるためにスポンサーになろうという企業も存在していますがそれを断り引退するのですか!?』

『え、スポンサー!? ……えと……は、はい……引退します……』

 

 今さら考えを変えることはないのだ!

 ううん、テレビの中で少しだけ揺れ動くホワイトを見て、なんだか恥ずかしくなる。 お金に動かされるなんてこれじゃ黒羽と同じじゃないか!

 

『ちょっと待ちなさい! なんでホワイトにスポンサーがつくのに私にはつかないのよ!?』

『うわあ!テイルシャドウだ! 』

『はやくカメラ! カメラを止めろー!』

 

 結果的にシャドウが乱入してきてくれたおかげで会見はなんとか終わりを迎えたのだった。スタジオにいるアナウンサー達はシャドウについては全く触れず、ホワイトの引退についていろいろと考察していく。

 

『私の考えでは、ホワイトさんはこれから大学受験に向けて本格的に勉強していくためと考えていますね』

『それでは受験が終わったら活動は再開されるのでしょうか?』

『ええ、間違いないと思われます』

 

 随分と勝手な事を言ってるなあ。

 ただ、大学受験に向けての勉強っていうのは当たってるから少し怖い。

 

『テイルホワイトの引退を容認したとして世界各国から我が国に抗議がいくつも届いており、国はテイルホワイトの引退撤回を求めていく方針を示しました。 現在署名活動も行われ━━━━』

 

 私はテレビを消した。

 我が国が世界から非難されようとも、引退の撤回は絶対にしないからね!

 

「奏の誕生日なのに、どこもかしこもテイルホワイトの話題ばっかりで落ち着きがないなあ」

 

 むしろお父さんにとっては私づくしの日となっているわけだけども。

 親バカの父親でもこうして最後まで騙し通せたのだから凄いよね、スーパーイマジンチャフ。

 

「奏、そろそろいただきますしましょ」

「ほーい」

 

 お母さんに呼ばれテーブルに向かうとそこには豪華絢爛な料理の数々が所狭しと並べられていた。

 思わず私は椅子に座るのを躊躇してしまう。

 すごい。すごすぎる。 なんだかいつにも増して豪華だ。 それに量もいつもの二倍、三倍はあるような……。こんなの絶対に食べきれないんだけど、お母さんいくらなんでも張り切り過ぎてない!?

 明らかに需要と供給が釣り合っていないのだが、お父さんのほうを見るとただ関心しているだけで特段驚いている様子はない。

 

「それじゃ電気消しまーす」

 

 お母さんが電気を消し、お父さんがライターでケーキに刺さったロウソクに火を灯していく。

 高校生にもなってこれやるのも恥ずかしいけど、両親が喜んでやってくれるから断りづらいんだよね。

 

「フゥーッ!」

 

 全てのロウソクに火がついたところで口を尖らせ息を吹いて、一本二本と消していく。そして最後の一本を消し終わり真っ暗になったところで、

 

「え? え!?」

 

 いきなり部屋の中で、パアンという音が立て続けに五、六回ほどなり、思わず立ち上がると何かに勢いよく椅子がぶつかってしまった。

 

「でえ゛っ!?」

 

 低い呻き声が聞こえたと思ったら、部屋が急に明るくなる。お母さんが点けたらしい。

 そして明るくなった部屋で私の目に飛び込んできたのは、

 

「ええ!? みんながなんでいるの!?」

「私ことフレーヌが考案したサプライズでーす!」

 

 部屋の中には使用済みのクラッカーを持った志乃、嵐、黒羽……そしてフレーヌがテーブルを囲うようにして立っていた。 ただ、嵐はお腹を抱えて蹲っていた。

 

「嵐か、ごめん」

「か、軽くねえ……?」

 

 視界の隅でお父さんが軽くガッツポーズしているのが見えた。 どこに対抗心燃やしてるんだ、この父親は。

 それにしても、サプライズだなんて……まったく気がつかなかった。 いつから家の中にいたのだろうか。

 

「奏はいつも私に祝わせてくれないからこういう強行策にしたの! おじさんとおばさんに私からお願いしてね!」

 

 ああ、なるほど。普段からよく家に来てお父さんともお母さんとも仲がいい志乃の頼みじゃ、私の両親が断るわけないね。

 

「奏は家に友達呼ぶことあんましないから、私張り切っちゃったわよお」

 

 妙に料理が多く気合が入っていたのはこれが理由ってわけか。

 ちなみに私が家に友達を呼ばないのは決して少ないからではなく、母親が元女優だということをバレないようにするためね。 そこのところは勘違いしないように。

 

「さあ、みんな座ってくれ。 盛大に我が娘の誕生日をお祝いしようじゃないか」

「それでは遠慮なく!」

 

 お父さんに言われて、お母さんが人数分の椅子を用意していく。ギリギリみんながテーブルに収まると、黒羽がどこからかとりだしたとんがり帽を無理やり私の頭へと被せてきた。なにこれめっちゃ恥ずい……。

 

「それじゃあみんな、ゆっくり楽しんでねえ」

 

 みんなで手を合わせていただきます。

 初めて私は、友達と一緒に自分の誕生日を過ごしているんだよね。志乃やら彩の誕生日に一緒にいたことはあるけど、自分が祝われるのはなんだか照れくさいな。

 こう見ると、みんな好きなように過ごせているようで私まで嬉しくなってくる。……会ったことないと思っていたのになぜお父さんと嵐はあんなに仲良くしてるんだろう。

 

「奏、この美味しい料理は何かしら!?」

「これは唐揚げ。 あんまし食べると太るからね」

 

 どうやら黒羽は生まれて初めての唐揚げらしい。

 唐揚げだけでなく、テーブルに乗る色々な料理を次々と口の中へ放り込んでいく。黒羽がこんなに大食いなの初めて知った……。

 

「お母様、バルコニーに出てみてもいいですか?」

「ええ、いいけど……上着着ないと寒いわ」

「ご心配ありがとうございます。ですが、この服は見た目よりかなり温かいので大丈夫ですっ」

 

 フレーヌとお母さんはリビングを出ると、二階に上がっていく。 すぐにお母さんは降りてきたが、フレーヌは十分経っても降りてこなかった。

 

「ごめん、私ちょっと」

 

 盛り上がっている中悪いが、フレーヌのことが気になるのでリビングから抜け出し私も階段登っていく。

 私の家は二階にある夫婦の部屋、それとこの廊下の二箇所からバルコニーに出られるようになっている。夫婦の部屋には入れないだろうから廊下のバルコニーへの出口を見てみると、スリッパが揃えて置いてあるのが見えた。さらに廊下からバルコニーを覗いてみると、フレーヌが体育座りして夜空を眺めているのが確認できる。

 出入り用の窓を開けて、肌寒い風を全身で感じながらフレーヌへと歩み寄る。

 

「こんな寒い中外にいると風邪ひくよ?」

「あ、奏さん。 ……平気ですよ、この服には私にとって適切な温度を保つ機能が備わっているので」

 

 おお、久々に日常の中でフレーヌの超科学目の当たりにした気がする。

 フレーヌが「ポケットもあったかですよ」と言い、私の手をとりポケットへと入れると……たしかに温かい。

 

「いいバルコニーですね」

「お父さんとお母さんが絶対に欲しいってことで相談して決めたんだって」

 

 広さもなかなかで、私が小さい頃はこのバルコニーでバーベキューやらなんやらよくやってた覚えがある。

 最近はあまりここには来ていなかったけど、お母さんの掃除が行き届いているためかなり綺麗な状態が維持されていた。

 しばらくの間沈黙が生まれ、私たち二人はただ夜空を見上げていた。まあまあ都会に住んでるため明るい星しか見えないのが惜しいな。

 

「あ、そうだ」

 

 大事なことを気づいた私は急いで自分の部屋へ向かい、机の上に置かれていた''ある物''を掴むと再びバルコニーへと向かう。 そして頭にハテナを浮かべるフレーヌのへとその''ある物''であるテイルギアを差し出した。

 

「闘いが終わったら返そうと思ってて。私にはもう必要ないからさ」

 

 フレーヌは躊躇しながらも、ゆっくりと手を伸ばすと私からテイルギアを受け取った。

 

「もし次に使えそうな人がいたら渡してあげて」

「奏さん、わかっていたんですね……」

「なんとなくだけどね」

 

 次に使えそうな人……それはつまり私ではない人。 この世界の人ではない、異世界の人ということ。

 

「体育祭の時言ってたでしょ。 フレーヌの旅する目的の一つは、フレーヌの世界を守ろうとした戦士を探すためだって」

 

 総二から聞いた話だと、その人の名前はトゥアールさんというらしいけど……結局のところフレーヌに伝えられていないんだよね。

 ただトゥアールさんがいる世界が総二たちの世界だということは、フレーヌも私もわかっている。あとはなんとかその世界へ行ければ、ということなんだけど……それがなかなか難しいらしい。

 

「フレーヌはフレーヌのやりたいことをして。 私たちの世界はもう大丈夫だから」

 

 フレーヌからしてみれば、本来私たちの世界なんて数多ある世界の一つでしかないはずだ。

 ここまで一緒に闘ってくれて、いかにフレーヌが優しく他人思いな人だと知った。

 

「私からは……言い出せなかったんです。 ただ、奏さんにそう言ってもらえて少しだけ気が楽になりました」

 

 フレーヌはテイルギアを胸に抱きながら立ち上がる。

 月と星の明かりに照らされた彼女のオレンジ色の髪の毛は眩いばかりの輝きで、私を照らした。

 下から見上げるフレーヌは神話に出てくる女神のようで……私が話す前に彼女は━━━━

 

 「奏しゃん……今まじぇありがしょうございましゅうう……!」

 

 めちゃくちゃ泣いていた。

 やっぱりフレーヌはフレーヌだ。

 大人ぶっているが、根はまだ中学生くらいの子ども。

 なんとなく昔の私に重なるものがある。

 

「フレーヌ、感謝するのは私のほうだよ」

 

 私も立ちあがり、未だに泣き続けるフレーヌをそっと胸に抱き寄せる。

 泣きじゃくるフレーヌは抵抗する様子もなく、頭を胸に埋めたまま両手を私の背中へと回した。

 

「フレーヌ、背伸びたね」

「伸びません……!私もう大人だもん……!」

「ううん、伸びてるよ」

 

 中学生と比べても小柄だったほうのフレーヌだが、今は平均くらいはあるだろうか。それだけ長くフレーヌと過ごしてきたんだということを実感する。

 

「いつか私も追い越されちゃうのかなあ」

 

 そうなると、例えるならこうして妹をあやすように優しく抱きしめるのもなかなかできなくなってしまうのだろうか。

 フレーヌが泣き止むまで、私は黙って優しく抱きしめ続ける。

 

「奏さん……私怖いんです」

「ん?」

 

 ようやく泣き止ん……ではいないものの落ち着きはじめたフレーヌは静かに口を開く。

 

「この世界で知り合った奏さんや志乃さん、たくさんの人たち……ついでに嵐さん」

 

 僅かに手に力が入り、私の服をフレーヌは握りしめた。

 

「その人たちから離れたら……この世界から離れたら私の世界と同じことになってしまうんじゃないかって……。 凄い、怖いんです……」

 

 そっか……エレメリアンが攻めてくるとかこないとかの理屈ではなく、フレーヌはただただ怖いんだ。 自分の世界の惨状を目の当たりにして、恐怖が脳から離れずトラウマになってしまっている。

 こんなにすぐ泣く娘だ。 一人じゃ怖かっただろうし、悲しかっただろう。

 だけど、泣かないことが強いことじゃないのはフレーヌが証明済みだ。

 こんなに泣く娘だってテイルギアを作り、世界を飛び、アルティメギルと一緒に闘った。 フレーヌは充分強い娘だから……恐怖を感じる必要はこれっぽっちもない。

 

「私がいる限りそんな事はさせない。 少なくとも、フレーヌを心配させることは絶対ね」

「奏……さん……」

 

 フレーヌが背中に回していた手を下げたので、それに合わせて私もフレーヌから離れる。

 よし、多少目は腫れているけど今は涙は出ていないみたいだ。

 

「フレーヌ、私のわがまま聞いてくれる? 」

「え?」

 

 袖で目を拭くフレーヌの手をとり肌寒いバルコニーから廊下へと入る。下から上がってくる暖気が私たちを包みこむのを感じた。

 

「一緒にケーキ食べてお祝いしてほしいな」

「は、はいっ!もちろんです!」

 

 フレーヌの快諾を得て、私はそのままフレーヌの手を引いて階段を降りリビングの扉を開けた。

 

 

 私の誕生日から三日後の二月二十一日。

 学校の授業を終えて放課後、私たちは地下にあるフレーヌ基地へと足を運んでいた。

 いつも対エレメリアン会議をしていたメインルームの階段を降りると、そこには世界間移動艇のフレーヌスターが停まっていた。

 私は近づきマジマジと眺めてみる。

 どうやらフレーヌはこの三日間、フレーヌスターの整備をしていたようだ。 埃をかぶっていたフレーヌスターは新品同様、私が初めてみた時の状態と変わりない。

 ところで、私たちはフレーヌに呼ばれて立ち寄ったのだけど当のフレーヌの姿が見えない。

 

「何隠れてるのよ。貴女が呼んだんでしょ」

「ちょっと、まだ心の準備が……!」

 

 フレーヌスターの後ろから、黒羽に引きずられてフレーヌが現れた。 必死に抵抗しているみたいだけど黒羽の力には及ばず、そのまま私たちの前へと立たされてしまう。

 

「えっと……その……」

 

 両手の人差し指同士を合わせて目を泳がせるフレーヌ。

 チラチラとこちらを見てくるので、息を吐いて私はフレーヌの横に立つ。

 

「志乃、嵐。 フレーヌは……フレーヌの世界を救おうとした戦士を捜しにいくんだよ」

 

 私が代弁している間、フレーヌはスカートをぎゅっと握りしめていた。

 

「ああ!それでフレーヌスターが綺麗になってるんだね」

「お礼がしたいって言ってたもんな」

 

 あれ、ひょっとして理解していないのか。

 まあ確かに、私たちの周りにフレーヌがいるのは当たり前のことになっているし……。今の言い方じゃ私が悪いか。

 

「そうじゃなく……!」

 

 改めてフレーヌのこれからを二人に伝えようとした時、そのフレーヌが私の服を摘んでそれを静止する。 そして私より前に出て、二人に近づくとゆっくりと話しはじめた。

 

「志乃さん、嵐さん。奏さんには以前伝えたんですが……私、この世界から出て行きます」

「え、フレーヌそれって……」

 

 志乃の様子が先程までとは大きく変わった。 きっと、フレーヌが何が言いたいのかがわかったんだろうな。

 

「はい。お察しの通り、私は自分の世界を守っていたツインテールの戦士を捜す旅にでます」

 

 志乃も嵐も驚きを隠せず、言葉を失った。

 二人を交互に見てから、フレーヌはさらに続ける。

 

「私はツインテールの戦士を捜すために……黒羽さんが残したテイルギアの資料を解読して制作し、世界間航行の技術を得たんです。この世界に初めて来たときは、自分がツインテールの戦士に会うためのきっかけ……としか見ていなかったんですよ」

 

 その時の自分を悔いているのか、フレーヌはスカートから手を離すと両手で握り拳を作り震わせる。

 

「でも、この世界を調べていくうちにその考えは変わりました。 本気でこの世界のツインテール属性を守りたいと、そう思ったんです。そして最高のツインテール属性を持つ奏さんを見つけて一週間ほど身辺調査をした……」

 

 え、初耳なんだけど。ていうか身辺調査って……私はそんなストーカーまがいの事をされていたっていうこと!?

 まずい。フレーヌがいい話をしているのに私の顔、引きつっていないか心配になってきた。

 

「あなた方と出会ってから自分の世界で経験していなかったことがたくさんありました。新しい体験をするたびに私の中でその世界のツインテールを守りたいというか思いは大きくなっていったんです」

 

 いつのまにか握り拳は解かれ、両手はフレーヌの胸の前に収まっていた。 目を瞑っており、今までのことを思い出しているのだろうか。

 しばらくするとゆっくりと目を開け、フレーヌは嵐へと視線を移す。

 

「嵐さん、今までありがとうございました。 邪険に扱ってはいましたが、あなたも大切な友人の一人です。 私が徹夜で奏さんの捜索をしている時にかけてくれた言葉、そのおかげでとても気が楽になりました」

「……そりゃ良かった」

 

 笑わない嵐を見て、それとは対照的にニコッと笑ったフレーヌは次に志乃へ視線を移した。

 

「志乃さんも今まで助かりました。私生活からこの世界でのルールなど、大変貴重なことを教えてくれて感謝してもしきれません。 私を敬称無しで読んでくれた事、今までで一番嬉しくて……今でもその時を思い出したりするんです」

「フレーヌ……うん……」

 

 少しだけ頰を紅潮させながらフレーヌは言うと、今度はフレーヌスターに寄りかかっていた黒羽へと視線を移す。

 

「私が世界を渡る切っ掛けを作っていただいた事でこの場にいる皆さんと出会う事ができました。黒羽さん、今の私があるのは全て黒羽さんのおかげです」

「改めてそう言われると……照れるわね」

 

 滅多に照れることがない黒羽が頰を赤らめてフレーヌから視線を外すと、その頰を人差し指で掻く。 面と向かって感謝されると流石の黒羽もこのような反応するんだね。

 

「奏さん」

 

 最後にフレーヌは私の元へと歩み寄る。

 

「言いたいことが多すぎて何から話せば……まずはお礼ですよね! テイルギアを使って危険な闘いに身を投じ、この世界のツインテールを守ってくれてありがとうございました」

「よしてよ。お礼を言うのは私の方……私の闘いをいつもサポートしてくれて、ツインテールを守ることができた。私こそ、ありがとうフレーヌ」

 

 みんなにそれぞれお礼を言っていて込み上げてくるものがあったらしく、いつのまにかフレーヌは涙目になっていた。

 フレーヌは着ているカーディガンの袖で目を擦ると、そのカーディガンのポケットからテイルギアを取り出す。 そして、私へと差し出してきた。

 

「これはもう奏さんのものです。ビクトリースクエアで渡した時からずっと……奏さんのものですよ」

 

 ゆっくりと私はテイルギアへと手を差し伸べ、再びフレーヌから受け取る。

 フレーヌのメンテナンスのおかげで汚れや退色などは全くないものの、初めて受け取ったときよりもなんとなく年季が入ったような……そんな気がした。

 

「奏さん、今一度……問いたいことがあります」

「うん」

 

 フレーヌが優しく微笑む。

 その瞬間、この十ヶ月で見てきた様々なフレーヌの表情が頭の中に浮かんでくる。

 笑い、悲しみ、怒り……フレーヌの全てを見てきたなんておこがましいことは言えなかった。

 ただ、今のフレーヌの慈愛に満ちた微笑みを見たことで……やっと''全てを見た''と言える資格を得た気がした。

 

「ツインテール、お好きですか?」

 

 女神のような微笑みから放たれるには不相応な言葉。

 まったく……だから嫌。 属性力のことは真剣に話してもふざけているように聞こえてしまうから。

 私の答えは、決まっている。

 

「大っ嫌い」

 

 私と嵐の破局の切っ掛けを作り、エレメリアンと闘わせ、目の前の彼女との別れを作り上げたツインテール。

 ただの髪型であるそんなツインテールが私はだいっ嫌い。

 

「だけど━━━━」

 

 ツインテールが私たちもたらしたのは負のことばかりじゃないのは、当事者である私がよく知っていることだ。

 

「━━━━ツインテールのおかげで色々な出会いがあったわけだし……その意味じゃ、好き……だよ……」

 

 私の発した言葉に志乃も、嵐も、黒羽も目を丸くしてめちゃくちゃ驚いていた。

 ただ一人、フレーヌだけは驚くことなく私をまっすぐと見据えると、女神の表情から一転悪戯っ子の表情へと様変わりした。

 

「みなさん、奏さんがツインテールを好きと言いましたよ! 録音もバッチリです!」

「え、ええ!? なにそれやめて!めちゃくちゃ恥ずかしいから!」

「やめませんよ! 素直になった奏さんの声をどうぞ!」

 

 フレーヌは懐からリモコンのようなものを取り出し、その中央にあるボタンを押すと基地スピーカーから音声が流れる。

 

『好き……だよ……』

「いやあああああああああっ!!」

 

 大音量で基地に響く私の声。

 自分の声でも結構嫌なのに切り方に悪意がある!これではまるで私が誰かに告っているみたいじゃないか!!

 なんでなの!?

 さっきまでしんみりしてはずなのに今のこの空間は一体なんなの!?

 

「ごめんなさい、奏さん。私……泣かないためにはこうやっておふざけするしかなくて……」

 

 冗談ぽく笑うフレーヌだが、既にその瞳には先ほどと同じく涙が浮かび溢れ出しそうになっていた。

 その顔を見て、私は立ち上がりこのあいだの夜……私の誕生日のときのように、フレーヌを抱き締める。

 

「さよならじゃない。また会えるときが来るはずだから……今は泣かないで、笑って''またね''しよ」

 

 無言のままフレーヌがコクコクと頷くのがわかった。

 私も今そうは言ったものの、涙目になっているかもしれない。 フレーヌに泣かないで、と言ったのに私が泣いては示しがつかないだろう。

 フレーヌの不安を取り除くためもあるが、一番の理由は自分の涙を見せないためにフレーヌを抱き締めているのだ。

 私が視線をあげるとその先で志乃は嗚咽を漏らしており、嵐は気まずそうに鼻頭を掻いていた。

 

「黙ってはいたけど、私もフレーヌと一緒に行くわ。奏たちとは違って私の目的はまだ達成されていないもの」

 

 フレーヌを体から離したとき、黒羽が私たちの前に出て自分の考えを伝える。

 そう、黒羽の目的はアルティメギルの壊滅。自分の世界のツインテールを守るという私よりも遠く難しい目的だと思う。

 エンジェルギルディは最後に総二たちのことを言ってはいたけど、黒羽は人任せにするタイプじゃないからね。

 ただ、やはり私たちは寂しい。

 志乃はとうとう耐えきれなくなり、号泣しながら黒羽に抱きついていた。

 黒羽の性格ならすぐ引き剥がそうとするものだけど、今日は志乃の涙を服に染み込ませて、心なしか悲しそうな顔をしているように見える。

 

「せっかくだし、写真くらい撮ろうぜ」

 

 女子に抱きつくわけにもいかず、軽くぼっちになっていた嵐がスマホを取り出し一言。

 そういえば、私たち五人で写真を撮ったことは一度も無かった。 一緒にいるのが当たり前になっていたから、気がつくのに遅れてしまったんだ。

 皆の了解を確信して、嵐はフレーヌスターの出っ張り部分にスマホを立て掛けると、小走りでこちらへ向かってきた。

 

「じゃあ私はフレーヌと黒羽に挟まれる感じで!」

「んじゃ、俺はその後ろで」

「どこで撮っても同じだと思うのだけど……」

 

 フレーヌと黒羽の後ろから志乃が抱え込むように二人の肩に手を回し、嵐はその後ろでキメ顔の練習をしはじめた。

 

「さ、奏さんもですよ!」

 

 フレーヌに手を引かれ、スマホの前に全員集合……したのはいいが、撮る人がいないんだけど。

 

「嵐、悪いけど撮ってくれる?」

「なんで俺が外れるの前提なんだよ。最新機種だから人の笑顔検出で勝手に撮ってくれんの。ほれ、笑ってみ」

 

 そうは言われても、笑えと言われて笑うのはなかなか難しいと思うんだよね。

 どうしたものかと指を顎に当て考えていると、

 

「奏さんっ!」

「え」

 

 フレーヌに呼ばれたと思ったら再び手を引かれ、より彼女に近い位置に移動させられる。

 その時見えた彼女はとても明るく、屈託のない笑顔を浮かべていた。 その瞬間をカメラは逃すはずもなく、気がつくと静かな基地の中でカシャッというシャッター音が鳴り響く。

 笑顔なのはフレーヌと志乃だけで、黒羽は視線を外し、嵐は照れながら、私はポカンとした顔での写真になってしまった。

 でもまあ、これはこれでアリかもしれない。

 

「次はどんなふうに撮ろっか?」

「皆さんで変顔とかどうでしょう」

「なによそれ……」

「サッカー部が大爆笑した渾身の変顔を見せてやろうか」

 

 早くも皆が次の撮り方を考えているのを見て、思わず吹き出してしまった。

 当然、いきなり笑い出した私を皆は不思議そうに見つめてくる。

 

「ごめんごめん。 私は次はね━━━━」

 

 こうして皆の希望を詰め込んだ写真が完成し、スマホのホーム画面に設定されることとなった。

 

 

「システムオールグリーンです!」

 

 フレーヌスターの操縦席に座り、操縦桿を握りながら力強くフレーヌは宣言した。

 彼女の言葉を待っていたかのように、フレーヌスターの正面にあるゲートが上下開きと左右開きで奥へと展開していくとカタパルトが完成する。

 

「現実でその言葉を聞くとは思わなかったわ」

 

 フレーヌが座る操縦席の後ろの座席で、黒羽はシートベルトを着用しながら呟いた。

 操縦桿についたボタンを押すと、フレーヌスターの胴体部から主翼と尾翼、ジェットエンジンがせり出し噴射をはじめる。

 いよいよ出発というところだが、黒羽はフレーヌの僅かな変化に気づく。

 

「本当にいいの? 辛いなら無理に行く必要はないのよ」

「辛いです。辛いですけど、私は私の世界を救おうとしてくれた戦士にお礼と謝罪をしなくてはいけません。 私は……大人ですから!」

 

 そう言ってフレーヌはダッシュボードの上に飾られている先ほど皆で撮った写真を眺める。

 

「そう。フレーヌ、外を見てみなさい」

 

 外から手を振る志乃と嵐、そして奏を見ないようにしていたが……黒羽の一言で思わず視線が彼女たちの方へと移してしまった。

 

「か、奏さん……!」

 

 奏は他の二人とは違い、手を振ってはおらず寂しそうな笑顔を浮かべているのみ。ただ、一つ普段の奏と決定的に違う部分にフレーヌと黒羽は驚愕していた。

 

 ━━━━奏が、ツインテールにしていた。

 

 初めて会ったときは嫌いだと言った。

 テイルホワイトとなった後も、断固としてツインテールにするのを拒んでいた少女。

 約二年のブランクのせいで多少位置がずれ、テイルホワイトほどの見事なツインテールとは言い難いものの、それは確かに奏のツインテールだ。

 

「さすがこの世界最高のツインテール属性。私の負けね、奏……!」

 

 不揃いながらも自身のツインテールを披露した奏に黒羽も思わず嘆声をもらした。

 そんななか、奏は外からフレーヌスター内部にも聞こえる大きな声で叫ぶ。

 

「ありがと━━━━━━━━っ!!」

 

 その言葉はしっかりとフレーヌの耳に入り、彼女はアクセルを踏み込みはじめた。

 フレーヌスターがゆっくりと前進をはじめ、それに伴い、奏たち三人の声もだんだん小さくなっていく。

 

「みなさん……!」

 

 フレーヌは操縦席のウィンドウを開け、大きく息を吸い込むと、

 

「私こそ……ありがとうございます━━━━━━━━っ!!」

 

 瞬く間にフレーヌスターは加速し、奏たちが米粒大に見えるほど離れると異世界へ繋がる出撃ゲートが現れた。 その奥には、極彩色のマーブル模様が見える。

 

「さあ! 私は戦士を探すための、黒羽さんはアルティメギルを倒すための……長い旅の始まりですよ!」

「ええ!」

 

 ドヤ顔でフレーヌが宣言すると、まもなくフレーヌスターは出撃ゲートをくぐり異世界へと旅立っていった━━━━。

 

 

 基地の階段を登り、部室棟の空き教室へと私たちは戻ってきた。

 志乃が積まれた机の足を引くと、その机が移動し基地への入り口を隠していった。

 

「あとはこれね」

 

 志乃が持つのはスマホサイズのリモコン。

 フレーヌと黒羽が異世界に旅立つとき、基地が見つかってはいけないという理由で、自分たちが居なくなったら基地を閉鎖してほしいと渡されたものだ。

 志乃が、一つしかないボタンを押す。

 光も音もなく、基地の閉鎖は完了した。

 私がテイルホワイトとして闘った十ヶ月間、本当にお世話になりました。

 試しに机の足を引いてみるも、レバーではなくなっており当然地下への入り口も出現しなかった。

 

 

 それから私たち三人は、この十ヶ月間の事を話題にしながら積まれた机を眺める。

 

「なんか長いようで短かかったねー」

「私はまあまあ長く感じたけど。変態たちの相手なんてもうたくさん」

「色々あったもんね……」

 

 志乃は近くにあった椅子に座る。

 私たちが掃除したおかげで空き教室にも関わらず、最初と違って今は綺麗なものだ。

 

「喫茶店でフレーヌに会って……」

「いきなり突飛なこと言われたね」

 

 目を瞑り、運命の日を思い出す志乃に言葉を返す。

 ツインテールが世界を救うなんて、あの時は本当に何言ってんだ状態だったっけ。

 

「奏にぶたれてなあ……結構痛かったよなあ……」

「悪かったって」

 

 嵐が思い出しているのはメガロドギルディ戦で私がビンタしたことだろう。

 今考えるとテイルギア装着時に人をビンタしてしまうなんて……一歩間違えれば嵐の頭部が吹っ飛んでいたかもしれない。本当にごめん、反省してます。

 思い出話に花を咲かせていたその時、空き教室のドアがいきなり開け放たれた。

 

「こらお前たち、こんなところで何してんだ。使われていない教室は立ち入り禁止だぞ」

 

 生徒指導の先生だ。

 今まではイマジンチャフのおかげで、この空き教室があるという事実を他人は認識することはできなかったのだが、基地を閉鎖したことでその効果が消えてしまったらしい。

 私と志乃はすみませんと言いながら、嵐は頭だけ下げながらいそいそと空き教室から出て部室棟の廊下を歩いていく。

 振り返ってみると、先ほどの先生が教室に鍵をかけているところだった。

 これで本当に、テイルホワイトの活動は終わりってわけか……。

 

「かなでー!」

「忘れもんか?」

 

 途中で立ち止まっていた私を心配してか、志乃と嵐も立ち止まり声をかけながら近づいてくる。

 二人の顔を見て、私は気づいた。

 フレーヌや黒羽と別れ、テイルホワイトを引退して全てが終わったと思っていたけど━━━━

 

「フフッ、そうだよね」

 

 口元に手を当てて、吹き出した私を見て怪訝な顔をする志乃と嵐。

 テイルホワイトとしての私はもういないけど、伊志嶺奏としての私は……これからも生き続ける。

 この二人やクラスのみんな、家族と一緒に。

 

「なんか奏のその顔……久しぶりに見た気がする!」

「ああ、少なくとも高二になってからは初めて見たかもな」

 

 え、いつもの私と何が違うんだろう。

 思わず私は校舎の窓ガラスで自分を見てみるも、いつもの私との違いがさっぱりわからなかった。

 本人にもわからないこと指摘されると、なんかこう……むずむずするなあ。

 

「ねえ、奏」

「ん?」

 

 ガラスに映る自分を眺めていると、志乃に呼ばれたのでそちらへ視線を移す。

 

「折角だしもう一回みたいな。 ホワイトのじゃなくて、奏のツインテール!」

 

 そう言う志乃の手には白のリボンが握られていた。

 私が嵐からプレゼントされ、先ほどフレーヌと黒羽を見送る際に使ったものだ。

 志乃がリボンを取り出すのを見て、嵐もポケットからリボンを取り出し二人で差し出してくる。

 

「ごめん、今はできないよ」

 

 二人の気持ちはありがたいけど、そうやすやすと私はツインテールにはできない。

 だって私は━━━━

 

「━━━━世界で一番、ツインテールが大っっ嫌いなんだからね!」

 

 かざした右腕の、白いブレスは始まりと変わらぬ輝きを放っていた。

 




これにてこの物語は最終回になります。
今まで読んできてくださった方々、本当にありがとうございました!
僕自身いつから書き始めたのかわからないのでFILE.1まで遡ってみると……なんと2015年! 一年間全く更新のない時期があったので約三年ほど、話を紡いでいたのですね。
一番はとりあえず完結させることができてよかったと思っています。
途中の一年の空きの後も、更新するたびに呼んでくれる方がいたのはとても嬉しく自分のモチベーションを上げることもできました。
つまりはこの物語を完結させることができたのは皆さんのおかげです!
心より本当に感謝します。本当にありがとうございました!

活動報告にてこの話のことや各キャラについてなど公開していますので、もし興味がおありでしたら是非のぞいていただけると嬉しいです。

原作も終わりが近いような雰囲気が出てきたのが寂しく感じる阿部いりまさでした。

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