二回目の『7th』~最後の狩り~   作:夢幻月

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待たせたな(地獄から響いてくるかのような声)
こんなに時間かかるとは思ってなかったんです(←理解してるのに見苦しい言い訳する屑の鏡)

とりあえず、メリークリスマス。


Chapter1:深層と後悔
4話:夢のち起床。時々報告


 夢……否。これは記憶(記録)と表現した方が適切だろう。

 だからこれは、私の記憶(記録)

 

 

 

 

 相対するは、最後の敵。

 

 “アイツ”は圧倒的に強かったが、私たちは怯むこともなく戦った。だが、それでも実力の差は大きく、やられるのは時間の問題だった。

 

 そこで、彼女ら(・・・)はある手段をとった。

 

『行こう。デクちゃん』

『私と共に!沈めええええええ!!』

『この一撃に、全てを賭ける!!』

『ボクが出来るのはこれだけです…!』

 

 4人が逝った。

 

『巨神召喚』

『爆熱ランスドライバー』

『天地断ち』

『アースブレイカー』

 

 このそれぞれの奥義を使って、自爆特攻をしたのだ。

 それで起きた事といえば、“アイツ”が第二形態になっただけ。そして絶望する暇もなかった。

 

『今逝くよ。お兄ちゃん』

『あの人みたいに、なれたかな……』

『貫けえええええええ!!』

『これが私の、全力全開!』

 

『サクリファイス』

『インドラの炎』

『オーディンの怒り』

『ジエンドオブワールド』

 

 皆が皆、自分の命を使って、“アイツ”を倒す為に死んでいった。

 私は一人残され、“アイツ”は第三形態を通り越して、第一形態になっていた。

 

 私は絶望した。だが呆けている暇はなかった。“アイツ”を倒さねば、皆が報われないから。

 

 私は最後に、死ぬ覚悟をした。

 

 

 

 

 

 戦った時間は憶えてない。数分……或いは数ヶ月か。

 やがて血塗れになり、傷だらけになりながらも“アイツ”を倒した私は、もう私以外に何も無い(・・・・)のだと確信した。

 

 だから、

 

『願えええええええ!!』

 

 願った。

 

 

 ______

 

 

 

 目が覚める。

 辺りは真っ暗で、夜だということが分かる。

 たしか私は……そうだ、医務室で倒れたんだった。

 ……何か、夢を見ていたような気がする。

 

 ふと、閉まったカーテンの向こう側に、気配を感じた。

 生気の無い気配…まさか、

 

「レイブンさん?」

「!…起きてしまったか」

 

 当たりだ。

 

「何故、ここに?」

「君が倒れたって聞いてね…」

「そうですか…」

「………」

「一年ぶり、ですね」

「…そうだね」

「………」

「………」

 

 沈黙が流れる。

 ヨリトモさん、ユウマ、レイブンさんとは、実に一年ぶりに会ったことになる。

 一年前に何があったかといえば、

 昨年三月に、祖父母が死んだ。死因は老衰、つまり寿命だった。

 狩る者としての力を持っていた二人は、50を過ぎてもまだまだ若く、20代程度の容姿だったらしい。ちなみに母もその時に産まれたそうだ。

 だがしかし、そんな二人も還暦を迎えると、急速に衰弱し、老いていったらしい。

 そしてその20年後、私が産まれ、私の15歳の誕生日に双剣・零式を遺し、翌月三月に亡くなった。

 その後、葬式や高校入学でドタバタし、高校での寮生活で、三人に会う機会が取れなかったのが、事の顛末である。

 

「そういえば、どのくらい私は寝てましたか?」

「…30時間くらいだね」

 

 私が眠っていた時間を尋ねると、思ったよりも長いことを知る。

 30時間。やはり、奥義の反動にはまだ耐えられませんか。これからも精進せねば。

 

 …おや。

 

「もう行くんですか?」

「ああ。そろそろお暇させてもらうよ」

「分かりました。それではまた」

「うん。…また会おう!キッズよ!」

 

 そう言って、最初から最後まで顔を会わせることなく、医務室から去って行った。

 …ふふ。キッズですか……これでも、あなたの半分は生きているんですよ。レイブン(・・・・)

 

 さて、筋トレしますか。

 

 

 

 ________

 

 

 

『……では、ムツミが【彼女(・・)】の奥義を使ったと、そういうのだな?』

「そうです」

『そうか……ムツミの映像はあるな?』

「はい」

『送ってくれ。こっちで詳しく解析しよう』

「了解しました。しかし何故ムツミがあれを…」

『そうだな……そもそも、『乱れ散々桜』は刀を振る速度が速すぎる(・・・・・・・・・・・)ために【彼女】以外のS級サムライも再現不可能だったのを、ヨリトモが双刀によって手数を増やす(・・・・・・・・・・・・)という改悪(・・)をして漸く再現したのだ』

「ですが、ムツミは一刀でした」

『その辺はまたおいおい探っていけば良かろう。

 もう報告はいいぞ』

「では。失礼します」

 

 

 

 ________

 

 

 

 

 翌朝。

 

 最後に目を覚ましたのは、どうやら私だったようで、今は診察を受けている真っ最中。

 

「うーむ…

 信じられん。切れていた筋肉が全て治っている…」

 

 実は私が医務室で倒れた時、慌てて診察したところ、全身の筋肉という筋肉がズタズタだったそうだが、昨夜筋トレできたことを鑑みれば、なんの問題も無いようだ。

 

 ちなみに筋トレのメニューだが、腹筋、スクワット、腕立て伏せを各百回。

 ランニング10kmだけは、室内ではできないので断念した。

 

「…もう、大丈夫でしょう」

「ほっ!

 オオゴトじゃなくてよかったよー!」

「しっかし、外傷はないのに何故、全身の筋肉が断裂してたのかしら…」

「そうだね…

 まあ、戦って分かったと思うけど、現実の世界で戦うのってやっぱりゲームとは違うんだよ。

 人の命や、想いを背負う。それは重くて、怖くて…ツラいものだよ」

「重々承知してます」

 

 それを四回もすれば、慣れもするというものです。

 

「うん。

 だけどみんなを救うためには、ドラゴンクロニクルを解明するしかない。

 だからこそアリーたちに、キミの…狩る者の力を、貸して欲しいんだ」

「気持ちが固まったら、3Fの会議フロアまで来て。

 待ってるわよ、ムツミ」

 

 そう言い残して、ジュリエッタとアリーが退室した。

 

 その後も診察は続き、最終的に、医務員___ホリィという名前だ___に問題無いと通告される。

 診察も終わったので、隣のベットに居るというミオの様子を伺うと、いきなり驚かれた。

 

「あ…あの、ムツミ、もう…大丈夫なの?」

「ええ。元気百倍、です」

「よかった…」

 

 どうやら、心配してくれていたようです。

 まあ、人が一日中眠っていたら、普通は心配します。

 その時、ドアが開く音が鳴り、そちらの方へ振り向くと、ヒメノとカナエが部屋に入ってきたところだった。

 

「ムツミ、大丈夫なのか?」

「問題ありません」

「もう、シンパイしたんだから…!」

「ふふ。ありがとう、カナエ」

 

 そうやって、二人と言葉を交わしていると唐突に、ミオが話しかけてきた。

 

「あのさ…」

「ミオ?」

「…ムツミは、やっぱり、あの計画に協力するの?」

 

 そう聞いてくるミオ。胸中には、まだドラゴンの恐怖が残っているのか、手が震えているのが分かる。

 あの計画とはおそらく『code:VFD』のことだろう。それに対する答えならば、

 

「イエスです。

 ですが、死ぬつもりはありません」

「…本当?」

「本当ですよ。

 だって、死んだらミオに会えないじゃないですか」

「ふふっ、何それ…

 なんだかムツミらしいや」

 

 クスクスと笑うミオ。

 少しして、笑いが収まる。

 

「ありがとう、ムツミ。なんだか勇気付けられちゃった。

 それと一昨日も、ありがとね。助けてくれて。

 わたし、まだ怖いけど、絶対、 あなたの傍に立って見せるから…!

 それじゃあまたね。ムツミ」

 

 そんな嬉しい言葉を言って去ったミオの手は、もう震えてはいなかった。




記憶(記録)

最終決戦。
想像してるメンバーは作者の一周目のメンバー。
『サクリファイス』だけ奥義じゃないのはご愛嬌。だって回復する奥義だし。誂えたかのように自爆技あったし。

『レイブンさん邂逅シーン』

祖父母が13班なので必然的に知り合いに。
原作で描写だけだった夜のシーンに「何かあったのかなあ」的な思い付きが湧いたから書いたシーン。

『謎の会話』

ぶっちゃけヒメノの報告。相手はアクツ。

『怪我の内容』

原作との違いは外傷か内傷かの違い。
怪我の理由は奥義の反動。ムツミのレベルは25程度なので、奥義を使うにはまだ弱い(ステータスが低いとは言ってない)

『筋トレメニュー』

伝説のワンパンマン、サイタマ先生の強さの秘密。
あの世界の強さに表すとこうなる。
雑魚ドラゴン→災害レベル虎
帝竜→災害レベル鬼。一部竜
真竜→災害レベル神
狩る者→ボロスさんの十分の一
S級→Sランク下位

『元気百倍』

○ン○ン○ン!
ワンパンマン入れたんだから入れなきゃ(使命感)

『ミオとの会話シーン』

ミオの魂には、欠片とも言えない様な小さな“モノ”が残っている。それを無意識下で認識したからこそあの反応、そして「ムツミらしい」というセリフである。
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