オラクル。
それは銀河の外銀河で発見された未知の惑星の調査、原住民との交流を目的とした『アークス』が搭乗する惑星間船行船団である。
オラクルは四つの種族で成り立っている。
能力が平均的でありバランスのとれた『ヒューマン』
貧弱な体を補うため、法術に特化した『ニューマン』
防御を捨て、攻撃に特化した『デューマン』
そして、屈強な鋼の体が特徴であり、物理的な攻撃を得意とする『キャスト』
そしてそのオラクル船団の中で一際キャストの人口が多い5番艦。通称「ラグズ」
このラグズに一つの大きくも小さくもないチームが存在していた。
通称「ハコダマ」
メンバーのほとんどがキャストで構成されており、中規模でありながら他のキャストから憧れている。
そんなハコダマのメンバーを纏める漆黒のキャスト「LAYZNER」。
彼は幾多の戦闘で蓄積した疲れをアークスシップ内にある繁華街エリアで体を休めていた
「やぁ。LAYZNER。今日もお勤めご苦労様」
青い髪、広大な宇宙が描かれた服を着た少年が繁華街の中央広場の噴水付近でベンチに座っていたLAYZNERへと歩み寄る。
『シャオか…何の用だ?』
少年――シャオの気配に気が付き、LAYZNERは二対のアンテナ、そして特殊なバイザーが特徴的な頭部を「ウィン」というロボットのような駆動音を鳴らして前方から歩いてくるシャオに向ける
「なに、別に任務のことじゃないさ。ちょっと君に休暇を兼ねた旅行をしてもらおうってね」
『旅行?』
LAYZNERは漆黒に染まった黒きボディをベンチから立ち上がらせる。シャオはLAYZNERを見上げるような形になり、話を続けた
「君は地球っていう惑星を知っているかな?」
『地球…確か太陽系の…』
LAYZNERは腕を組んでまるで人間のように考える仕草をし、シャオは黙って頷いた
『だがシャオ。もし俺がいなくなっても…』
「大丈夫。チームのことなら既に話はつけてある。君はゆっくりと旅行を楽しんできなよ」
『…そうか』
チームのことなら大丈夫と聞かされたLAYZNERはほっと胸を撫で下ろす。そんな彼にシャオは口を開いた
「それにそこの地球は「ジャパリパーク」っていう動物園が話題になっててね…」
『ジャパリパーク…?』
「そう。なにしろ絶滅した動物も飼育しているんだ」
『ほう…興味深いな』
LAYZNERは動物が好きという意外な性格であり、絶滅した動物も見れると思った彼は心の中で胸をときめかせる
「出発の手配は既にできているよ。はい、これはそのジャパリパークの招待券さ」
そう言いながらシャオは懐から派手な色をした手のひらサイズの紙をLAYZNERに差し出し、彼はありがとうと一言言った後にその紙を受け取った
「あぁ。それと分かってはいると思うけど…」
『非常時以外の武器の使用は禁止…だろ?それぐらいは分かってるさ』
「そっか。じゃあ僕はこれで用が済んだから立ち去るとするよ。明後日、楽しみにしてね」
そう言い、シャオはLAYZNERに手を振った後、そのまま歩き出して光の粒子となって消えていった。
その様子を黙って見てたLAYZNERはシャオが消えたことを確認すると渡された紙へと視線を下ろした
『…ジャパリパーク…』
彼はそう呟いた後に紙を懐にしまった。
ちなみにLAYZNERのパーツ構成はネメジストアーム、ベルガレッグ、ベルガボディ、Oフレームヘッド、をイメージです